団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

プリウス再試乗

2009-08-31 18:26:57 | 環境車
                 プリウス再試乗

                           2009年8月29日(土)

 トヨタのセールススタッフの言葉が印象的だった。
 「商品力で売れている車ですから。」
 このセールススタッフは、これまでにプリウスを20数台売っている。全国に、トヨタのセールススタッフは4万人はいるだろうから、平均を相当上回る台数を売っているのだが、自らの「営業力」ではなく「商品力」だという。

 この「商品力」を確かめるべく、プリウスの再試乗に出かけた。(最初の試乗記は5月25日に書きました。)

 今回は、思い切ってアクセルを踏んでみた。率直に言って、もう少し加速力が欲しい。ハイブリッド車はどうしても重くなるので、軽量化が課題だ。将来的にはハイブリッド車専用のエンジンが開発され、軽量化が行われるだろう。ハイブリッド車に載せるエンジンは回転数を低く抑えることができるので、エンジンを軽くすることができる。
 エンジン音も騒々しい。まぁ、この車は常にフルアクセルで走る車ではないので、決定的な欠点ではないのだが、官能的な音にはして欲しい。

 エコランにも挑戦してみた。
 私のエコランは、(当たり前のことではあるが)ゆっくり加速してゆっくりブレーキングするということである。それと、頻繁にアクセルを「ポン」と抜いてやることだ。そうするとエンジンが止まってくれたり、回転数が落ちてくれたりすることがある。

 短距離の試乗であり、正確なデータとは言えないが、車載燃費計で、27.2km/ℓと出た。
 全走行距離4.1kmで、最初の半分は比較的空いていたが、残り半分は国道2号線で渋滞という条件だ。Gグレイドで3人乗車。
 最初の半分は40数キロの表示が出ていたが、渋滞に入ると見る見る数字が落ちてしまった。

 私が現在乗っている車(10・15モード燃費13.4km/ℓ)では、同条件で10km/ℓがせいぜいだろう。
 車格的にはほぼ同じなので、2.7倍走るというのは凄い。
 途中、ニュートラルで走った時、50数キロが表示され、「オォー」という声が同乗者から出た。しかし、惰性走行ではハイブリッド車もそうでない車もあまり「差」はない。

 今回の試乗で一番確認したかったのが、エンジンが始動する時と停止する時が分かるかどうかということである。
 結論から言うと、確認しようと神経を集中すれば分かるが、全く気にならないレベルだ。

 開発チーフエンジニア(CE)大塚氏の説明によると、
 「確かに2代目はモーター走行中にエンジンが始動すると、ポォッという音と振動が顕著に伝わりましたよね。新型はこの点も改良しています。これはソフトウエアの世界になるのですが、エンジンがクランキングするときに発生するトルク変動に打ち勝つようなトルクをモーターから与えています。いわゆるノイズキャンセルヘッドホンのような原理だと思ってください。これによりエンジン始動時と停止時の振動はほとんどわからないようになりました。ハイブリッドだからこそできた技術です。」(「明快プリウス」CARトップ6月号増刊)

 エンジンのトルクをモーターのトルクで相殺し、音と振動を打ち消すとは!
 エンジンが始動したか停止したか分からないという、この上質感を体験すると、他社(ホンダ)のハイブリッド車の技術水準が遅れていることが如実に分かる。

 大塚CE:「現在、トヨタが持つすべてを注ぎ込みました。・・現時点で、これ以上のクルマはトヨタにはつくれないはずです。」
 プリウスの「商品力」が高いはずだ。


 派手なプリウスの試乗車はよく見かける。


 エコドライブモニターが小さくて良く見えない。要改良点だ。


2009年8月22日、広島市南区のネッツトヨタ店。
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さかな屋道場

2009-08-28 18:11:54 | 食べること
                さかな屋道場

                           2009年8月25日(火)

 小学校の頃から、飄々とした感じの奴だった。クラスで3人痩せている奴がおり、彼と私がその内の2人だった。
 現在、彼は依然としてガリガリで、一方私の方は、醜く下腹が出ている。

 いろんな所で良く飲んだ。東京でも飲んだし、大阪でも飲んだような気がする。40数年で二百回以上だろう。
 以前は、飲むと良く議論を交わしていた。私の方は論破したつもりだったが、彼の方は私を論破したと思っていただろう。
 その証拠に、次に会った時も必ず議論になっていた。側で聞いていた人は、傍迷惑だっただろう。酔っ払って、ワァワァ騒ぐだけになっていたから。論理など全くなし。

 しかし、最近は議論しなくなった。一方が諦めたというようなことでもない。共通の話題が、孫とか年金とか健康の問題とか、人生のお終いに向かっての話だからか?。
 若い頃は、世の中をどうするとかこうするとかいった、情熱があった。
 今や、その情熱は諦観になった。

 ところで、この写真を見ると、実に沢山食べている。私はどちらかというと少食の方だ。
 ということは、彼は痩せの大食いということか。議論より食欲に移ったというだけだったのか?


2009年7月10日、広島市中区「さかな屋道場」。






 明らかに、国産品ではない。味が違う。


 カルパッチョ。


 この店の主力商品が、マグロだ。




 店内にマグロに関する展示が多い。








 この店は全国展開をしているのだろう。残念ながら、広島の地酒は主力商品となっていない。




 ジャガバター。じゃがいものホクホク感が良かった。







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沼隈ぶどう

2009-08-25 09:46:45 | 食べること
                 沼隈ぶどう

                           2009年8月25日(火)

 広島県内では、沼隈がぶどうの大産地だ。
 ここまでの産地にするには、先人の大変な苦労があったようである。

 1956年  開墾建設審議会発足
 1958年  新農村建設事業導入
 1959年  ブドウ植栽
 1960年  ブドウ植栽者 10戸
 1977年  ニューベリーA出荷開始
 1983年  朝日農業賞受賞
 2008年  洞爺湖サミットに納品







 袋をかけて栽培しているのだが、何故か袋がないのがある。熟れ具合を見るためだろうか。


 何時も沢山の人が買いにきている。


 瀬戸ジャイアンツ。最近の品種だろう。


 安芸クイーン。


 ピオーネ。


 こちら、主力商品のニューベリーA。4房1,800円とは安い。粒は小さい。プリプリ感があると良いのだが・・。


 8月6日に買いに行った時は、ニューベリーAは2,500円だった。ハウス物から路地物になって安くなったのか。


 2009年8月22日、広島県福山市沼隈「沼隈ぶどう選菓場」。
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三津村

2009-08-24 06:28:03 | 食べること
                   三津村

                           2009年8月23日(日)

 従弟でもあり、従兄の子でもあるので、0.75従弟か?、そしてかつて職場が同じだった人と3人で飲んだ。0.75従弟とかつて職場が同じだった人は現在同じ職場だ。(ややこしいので気にしないでください。)

 気の合う者同士で、酒飲みの同志なので、飲みに飲む。生ビール3杯。日本酒2合、焼酎の湯割り1杯飲んだような気がする。


 翌日、財布が1万円少なくなっていた。安い店なので、3人で3万円はとてもかかっていない。3人で1万円で済むとも思えない。どういう割り算をしたのか、全く覚えていない。
 この謎を解くため、もう一度行ってみたい店だ。という言い訳で、だんだんと行く店が増え、行く回数も増える。という「飲みバカ」である。


 2009年8月20日、広島市西区己斐(こい)、小料理「三津村」。



 こういう小料理屋は、私の好きな雰囲気だ。


 突き出しの大根とタコを煮込んだもの。出汁が大根にしっとりと浸み込んでいる。大根が程好く固い。


 全体に安い。


 刺身盛合わせ2人前、2,000円也。種類が豊富だ。量も多い。


 焼秋刀魚。


 ニンニクを添えて焼いてあるのが、goo。ニンニクは血をサラサラにする作用があるので、脂物と一緒に食べるのは良いだろう。


 鉄火巻。


 カウウンターとテーブルがある。
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ボルトの世界新記録は本当に驚異的なの?

2009-08-23 08:28:21 | スポーツ
           ボルトの世界新記録は本当に驚異的なの?

                           2009年8月22日(土)



 20日、ベルリンで行われた男子200mでウサイン・ボルトが19秒19の世界新記録で優勝した。

 私は、21日早朝ビデオ録画で見た。ボルトが優勝すると分かっていたが、19秒19という驚異的な世界新記録で駆け抜けたボルトの走りを見て、体の震えが止まらなかった。

 世界中の誰もが、「驚異的な記録」と思っただろう。しかし、ボルト自身は、もっと早く走れる自信があり、「驚異的」と思っていないのでは・・。

ボルト:「昨年のように最高の体調ではなかったが、不可能はない。」、「僕の目的は伝説になることだ。」、「次の世界選手権、ロンドン五輪でも短距離2種目のタイトルを守りたい。」

 これで、3年後のロンドンオリンピックにおいて、100m9秒4台、200m18秒台が見えてきた。ボルト自身の口から、「驚異的」という言葉が出ない限り、まだまだ「驚異的な記録」とは言えないのではなかろうか。


 今回の記録を50m刻みで4分割すると、5秒60、4秒32、4秒52、4秒75だった。
 50m→100mの4秒32というのが注目を引く。この部分はコーナーなのに最速なのだ。
 反対に、150m→200mは、疲れのためスピードが落ちるのか、50m→100mに比べコンマ43秒多くかかっている。
 素人的には、50m→100mを少しセイヴし、150m→200mに余力を残していた方が良いのではないかと考える。
 いずれにしても、距離200m、時間19秒という中で、ボルトのエネルギーのバランスが最適になった時、18秒台が実現するのではなかろうか。
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環境車

2009-08-21 17:34:57 | 環境車
                    環境車

                          2009年8月13日(木)

 「ゼロエミッション車!」と打ち上げた。日産リーフ。
 負けじと、「ガソリン1ℓで100㎞走行!」と打ち上げた。GMのシボレーボルト。
 どちらも共通しているのは、「ごまかし」があるということである。

 リーフは、日産が開発した電気自動車で、来年発売すると言われているが、現時点では世界で最も優れた電気自動車だろう。しかし、「ゼロエミッション」ではない。電池を動力源にするので、走行中は排気ガスを出さないが、電池を充電する電気をつくるために、しっかりCO2を排出している。

 シボレーボルトは、GMが開発したシリーズ式のハイブリッド車で、電池のみでも約60数㎞走行する性能を持つ。どういう条件で「ガソリン1ℓで100㎞走行」か明らかにされていないが、おそらく、電池に電気でフル充電し、更に1ℓのガソリンで電池に充電した場合、「100㎞走行」ということだろう。こういうのは、「ガソリン1ℓで100㎞走行!」とは言わないだろう。

 どうしてこうも「ごまかし」をするのか?日産にしろ、GMにしろ環境車でトヨタに大きく遅れており、その「焦り」だろうか。私には、「ごまかし」をするような企業文化の会社がいくら優れた車を造ろうと、乗りたいとは思わない。

 それはともかく、リーフもボルトも車体サイズはプリウスとほぼ同じであり、プリウスと真っ向勝負である。
 地球環境にとって、トヨタに有力な競争相手が続出するのは、良いことだ。トヨタのハイブリッド展開に拍車がかかるだろうからだ。10年3車種程度、11年5車種程度発売するのではなかろうか。(モデルチェンジ含む。)


 日産リーフ。


 シボレー ボルト。


(2009年8月16日、追記)

 13日の朝日新聞に、「リッター98キロのEV]と題して、次の記事が掲載されている。

 米ジェネラル・モーターズ(GM)は、11日、10年後半に投入する予定の電気自動車「シボレー・ボルト」の「燃費」(市街地走行)が、ガソリン1リットル当たり約98キロメートルになる見通しだと公表した。
 ボルトは家庭の電源から充電できるプラグイン式で、1回の充電で40マイル(約64キロ)走る。充電分の電気が切れると、発電専用のガソリンエンジンで起こした電気で走るよう自動的に切り替わり、ガソリン満タン時には計300マイル(約483キロ)走る。
 GMが公表した「燃費」は、充電分とガソリンエンジンでの発電分の両方を組み合わせて走った場合の計算。販売価格は未定。


 朝日新聞は、ボルトを「電気自動車」と書いているが、一般的な分類は「ハイブリッド車」である。
 プリウスのアメリカでの販売価格は、22,000$。ボルトが25,000$で売られるようなことがあれば、相当有力である。

 しかし、このボルト、あらゆる走行状態でキチンと自動車としての機能を果たすのであろうか?
 私は、高速走行で何時間巡航できるかというのが、問題だと思っている。


(2009年8月17日、追記)


 16日付けの朝日新聞によると、「GMボルト燃費『世紀の誇張』」と題して次の記事が掲載されている。


 米消費者団体専門誌コンシューマー・リポート電子版は15日までに、米自動車大手・・GMが家庭で充電可能な「シボレー・ボルト」の燃費を1ガロン当たり230マイル」(1リットル当たり約97キロ)と発表したことについて「世紀の誇張の可能性がある」と酷評した。
 ボルトは最長で走行距離40マイル(約64キロ)までは家庭で充電した電池のみで走行でき、その後は再充電のためガソリンエンジンが駆動し始める。
 同誌は、GMがボルトの詳細を明らかにした11日の発表を「誇大広告」と指摘。最初の40マイルに使う電気の料金を考慮に入れると「ガソリン1ガロン当たり100マイル相当」(注 1リットル当たり約42キロ)の方が妥当である上、その基準とした電気料金も適切でないなどと疑問点を列挙し「誤解につながる発表は誰のためにもならない。GMはリスクを生み出している」と警告した。



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ボルト世界新記録

2009-08-19 14:11:17 | スポーツ
                ボルト世界新記録

                           2009年8月18日(火)

 昨年の北京オリンピック男子100m、世界新記録で優勝したのは、ウサイン・ボルト。
 あの時の、最後のクルージングのような走りを見て、誰もが、最後まで全力疾走したら、凄い記録が出ただろうに、と思ったことだろう。

 その答えを、2009年8月16日、世界陸上選手権で見せ付けてくれた。9秒58! 北京の記録を一気に0.11秒更新した。
 私は、2008年8月22日のブログ「200ボルト」で、条件(追風等)がうまく合えば9秒5台が出るのではないかと予想したが、こうあっさり達成されると、ひょっとして凄い記録ではないのかも・・? 本当に本当に凄い、9秒4台を数年後に期待したい。

ボルト:「まだ100mに本格参戦して2シーズン目。次にまた記録を伸ばしたい。僕に不可能はない。」
 ボルト、22歳。たっぷり残された前途がある。


 男子200mも、ボルトが優勝することは間違いなく、もしかしてひょっとして、18秒台が出やしないか。(現在の世界記録は、ボルトの19秒30)
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スズキのハイブリッド車

2009-08-18 17:25:12 | 環境車
             スズキのハイブリッド車

                           2009年8月17日(月)

 17日は新聞の休刊日。ネットでの情報によると、スズキがGMの技術でハイブリッド車を出すということである。
 これで、日本の全乗用車メーカー8社が、ハイブリッド車を既に出しているか又は出すメドが付いたことになる。

 トヨタ、ホンダは既に発売済み。
 日産は、アメリカではトヨタの技術を買ってアルティマに搭載済み。日本では来年、自社開発でフーガに搭載するという。
 マツダは、トヨタの技術を買って、13年に10万台規模の生産を予定している。(13年とは悠長だ。直ぐにでもOEM供給を受ける訳にはいかないのか。)
 富士重工業は11年にトヨタの技術で出すと予想されている。
 三菱は、フランスのプジョー・シトロエングループと共同で、シリーズ式のハイブリッド車を開発すると発表済み。(弱者連合だろう。)
 そこに、スズキである。
 なお、ダイハツはトヨタの子会社なので、必要とあらば、直ぐにでも出せるだろう。

 トヨタが初代プリウスを発売したのは1997年で既に10年以上経っているから、上記状況を見ると、ホンダを除く他メーカーは、ハイブリッド車の開発を「サボっていた」ということになりそうである。
 この間のトヨタのハイブリッド技術の蓄積は相当なものがあり、今後、ハイブリッド車は爆発的に増えると思うが、トヨタと他社との格差はむしろ広がりそうである。

 ところで、スズキのハイブリッドシステムであるが、同ネットによると、「発進時や急加速時などにモーターがエンジンを補助する。燃費性能は同等のガソリン車に比べて2割程度高まる見通し。」とあるから、あの「世紀の誇張」と酷評されたシボレー・ボルトのものではないようだ。
 燃費性能2割程度の向上では、話にならない。こと、ハイブリッドシステムについては、小型車の雄スズキもかつての巨人GMとのアライアンスでは、弱者連合である。

 スズキのハイブリッド車が、「テン」で話にならず、(花の咲かない枯れ)ススキにならなければ良いが・・
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臓器移植法案A案成立

2009-08-16 20:01:24 | 社会
               臓器移植法案A案成立

                           2009年7月13日(月)

 13日、臓器移植法案A案が参議院で可決し、既に衆議院で可決しているので、成立した。「A案」とは、年齢に関係なく、「脳死は人の死」とするものである。
 「うぅ~ん」(私の呻き)
 
 臓器移植法案については、国民の関心も高く、TVでもよく取り上げられる。「たかじんの何でも言って委員会」でも最近取り上げられた。 
 この番組は、かつて首相番をしていた「評論家」の三○康○氏が仕切る番組だ。(三○氏には辟易している。)
 氏はA案に賛成の立場で、「とにかくやってみて、都合が悪ければまた変えればいいではないか。」と主張する。
 
 氏の知識、情報力、記憶力には敬服するものがあるが、発言を聞いていて、私にはどうも違和感がある。
 最近その原因がようやく分かった。氏の価値観は、家族もっと言えば「家制度」に基づくもので、私のように「個人」を基本とする価値観ではないのだ。

 それはともかく、「都合が悪ければ変えればよいではないか。」とは、随分乱暴な意見だ。氏は「臓器提供を必要としている人がいるのだから」と言うが、「臓器提供の問題」より、「死を定義」することの方がよほどか重要である。

 そもそも、「死」というものを、何かの目的(この場合は臓器提供)のために定義するというのが、私には受け入れられない。「死」とは、絶対的なものと思うからである。

 いろいろと疑問も出る。「死」と密接なのは「相続」であるが、相続を受けんがために、早く脳死判定を受けたいという動機が働きはしないか?
 看護疲れで、脳死判定を受けたいという動機は働きはしないか?
 脳死だから医療は必要ない、という意識が醸成されはしないか?

 立花隆のノンフィクション「脳死」をどうしても思い出す。立花は「脳は宇宙のような存在だ」と言うのである。人類が分かっていないことがほとんどなのだ。その脳について、人類の浅知恵で「脳死は人の死」と判定することは、私は禍根を残すことになると思う。


(2009年8月16日、追記)

 私のところへ何故か、広島法律事務所の「ひろしま」という機関紙が送られてくる。次は、弁護士坂本宏一氏の「改正臓器移植法成立に想う」という一文である。


 7月13日、15歳未満の子どもからの臓器提供に道を開く改正臓器移植法が成立した。(中略)
 今回の改正案に対しても日弁連は、「脳死を一律に人の死とする改正及び本人の自己決定を否定し、15歳未満の子どもの脳死につき家族の同意と倫理委員会等の判断をもって臓器摘出を認める改正を行うことを到底認めることはできない。」と強く反対してきた。
 ・・映画「闇の子どもたち」は心臓移植しか助かる可能性のない子どもを持つ日本人が、タイに行って人身売買で生きた子どもの心臓の移植を受ける話で、ノンフィクションだ、いやフィクションだと話題になった。
 どちらであるにせよ、人の命を金で買うという問題を臓器移植は常にはらんでいる。何とかわが子を生きながらえさせたいという親の気持ちはわかるが、そのために人の死期を早める脳死という考え方には、法律家として以前に、人間として強い抵抗を感じる。もはや科学万能の時代ではないと思うのだが。


 私も、「科学万能」ではないと思う。
 「生命」について、人類が知っていることは、僅かと思う。未知の領域、いわば神の領域、に立ち入って、「死」を決めるべきではない。
 
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鳥のガラ(首の部分)の煮付け

2009-08-16 08:16:55 | 食べること
            鳥のガラ(首の部分)の煮付け

                           2009年8月15日(土)

 わが意を得たりというのは、こういうことを言うのだろう。
 私は、2008年1月29日、「がら煮」で書いたが、鳥のガラの「首」の部分だけ売ってくれないものかと、前々から思っていた。

 14日、広島県呉市にある「コープ焼山」で偶然見つけた。2本入ったパックで60円也。(残念ながら1パックしかなかった。)
 鳥のガラは出汁を採るために使うのだが、首の部分だけで出汁を採るという使い方はしないだろう。すると、これを買う人はどうするのだろう。私と同じように煮付けて食べるのか?

 だとすると、心配だ。グロテスクなので、これを買って食べる人はマイナーだと思うが、この味を知ってしまうと、必ずまた食べたくなる。すると需要と供給の関係で高くなる。2本60円というのは、私にはその「価値」からすると信じられないくらいに「安い!」。一本200円でも買いたい。

 私は、料理はほとんどできないので、「柄にもなく」ということになるのだろうが、兎も角、作ってみることにした。
 水、砂糖、味醂、酒、醤油、唐辛子、ニンニク、生姜、セロリを入れて煮込んだ。それぞれの量は大雑把なものだったが、何とか素材の良さで、「食べれる」レベルにできあがった。

 他の料理方法としては、鶏肉の野菜煮込みと同じように使う方法もあるだろう。これだと、肉が骨から外れやすく食べやすいと思う。

 コープ焼山まで車で往復約30km。ガソリン代約300円使って繁く通いそうである。


 見た目はグロテスクだが、鶏肉の中では一番味が良い部位と確信している。
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次男の帰省

2009-08-15 09:38:52 | 家族
                次男の帰省

                           2009年8月15日(土)

 12日、東京に住んでいる次男が帰省した。
 毎年1回広島に帰ってくるが、今回は事情が違った。彼女を連れてきた。
 
 夕方、よく利用する割烹「宝」で二人が来るのを待った。何故か「ドキ ドキ」する。デイトで待っていた時のようだ。

 息子が34歳、彼女が30歳。時期は決めていないが結婚するという。
 2007年8月5日、「還暦の誕生日の一日」で息子の結婚が遅いことを嘆いて書いたが、いざ結婚すると言い出すと、何故か「心配」になる。具体的なことではなく、漠然とだ。

 結婚式をするかどうか、何時どのような結婚式をするかは、二人が決めるものだと分かっていても、何故か口を出したくなる。どうしても子ども扱いになる。

 14日、結婚式はどうするのかという懸案を残し、帰ってしまった。何故かイライラした気持ちになる。

 日常、安穏とした生活の中に、このような非日常が飛び込んでくると、何故か「何故か?」になる。

 
 8月9日、「オバマ大統領との共通項」で、オバマ大統領の誕生日が私と同じということを書いたが、彼女の母親も同じでしかも同じ年(1947年)だ。偶然とはいえ、何故か嬉しくなった。



 岩牡蠣。彼女も美味しいと言って食べた。


 サワガニ。小さいので丸ごと食べる。
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道の駅 アリストぬまくま

2009-08-10 19:44:29 | 産直市場
             道の駅 アリストぬまくま

                            2009年8月9日(日)

 道の駅と産直市場のコラボ。
 2009年8月2日、広島県沼隈郡沼隈町常石。




 この産直市の特色は、近くの海で獲れた海産物を売っていることだ。スズキ一尾とエビしか残っていなかった。


 エビ、1パックゲット。250円也。妻は色が悪そうと言っていたが、湯がいて食すと、これが味が濃厚で、good。


 いつも感じるのだが、陳列が殺風景だ。


 首が転がっているようで、びっくりしたが、こんな物も売っている。


 私が関心したのが、この張り紙。「出荷者の皆さんへ」ということだが、むしろ、消費者に「安心・安全」を訴えているのではなかろうか。

 
 ブドウの産地近くということで、「規格外品」(Aランク)を売っている。4房入って、2,000円也。(赤色の)「秀」の7割くらいの値段だ。あまり熟していない感じだったが、安かったので1箱ゲット。


 同じ敷地内にあるレストラン「工房香風館」で食べたカレー、650円也。野菜が原形を留めないほど、良く煮込んである。大きなサイコロ状の肉が2切れ。
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オバマ大統領との共通項

2009-08-09 07:49:34 | 政治

オバマ大統領との共通項



2009年8月8日(土)



 

 オバマ大統領の写真。ネットから拝借(感謝)



 オバマ大統領のアップ写真ではない。私の「オバマカット」というヘアースタイル。ハイ!


 オバマ大統領との共通項は、私が勝手に名付けた「オバマカット」というヘアースタイルだ。私の周辺を見渡しても、この髪型の人は少ないので、オバマジョリティならぬ、「オバマイノリティ」だ。この場合、希少価値という意味で。

 ・・と、オバマ大統領との共通項を新たに発見した。誕生日が8月4日ということだ。
 私は、1月22日のブログ「Yes, you can」でオバマ大統領及びアメリカ合衆国国民にエールを送ったが、大統領と誕生日が同じということで、急に大統領が好きになった。(単純)

 しかし、こんなことがオバマ大統領との共通項の最大のものではない。
 その最大のものは、「核廃絶」に対する思いだ。
 オバマ大統領は、プラハでの歴史的演説において、「核廃絶」を目標に掲げた。核超大国のアメリカの大統領が率先して核廃絶のイニシアチブを取るなんて、誰が思っただろうか。

 私は高校生の時、原水爆禁止の署名運動にも取り組み、そういったことに係わりを持った経験からして、画期的なことと思う。
 その当時は、アメリカとソ連が核軍拡競争をしていた。核廃絶の見通しのない暗い時代だった。

 オバマ大統領のプラハでの演説以上に私を驚かせたのが、アメリカのTAC(東南アジア友好協力条約)への加入である。

 TACは1976年に、「世界の平和、安定、調和をいっそう促進するために、東南アジアの内外のすべての平和愛好国との協力が必要」(前文)という考えから結ばれた。
 条約の最大の特徴は、「武力による威嚇または行使の放棄」や「紛争の平和的手段による解決」、つまり戦争放棄を定めた日本国憲法と共通する目標を明記していることだ。(この項、ネット参照)

 私は今、軍拡から平和へという歴史の大きな「うねり」(転換点)を感じている。
 そして、改めて日本国憲法第9条が輝きを増していると思う。



 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

 

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広島交響楽団第291回定期演奏会

2009-08-08 13:52:53 | 音楽
            広島交響楽団第291回定期演奏会

                           2009年7月12日(日)

・シベリウス(1865-1957)  悲しきワルツ作品44-1
・糀場富美子(1952-)    未風化の7つの横顔―ピアノとオーケストラのために
・ラフマニノフ(1873―1949) 交響曲第2番ホ短調作品27
  指揮:秋山和慶
  ピアノ:長尾洋史
  2009年7月10日、広島厚生年金会館ホール



・シベリウス
 弦の各パートが、それぞれ「音を手渡す」ような感じで曲を繋ぎ、微妙なニュアンスも十分奏でていた。

・糀場富美子
 最初と最後に打ち鳴らされる鐘の音がこの曲のモチィーフだ。
 冒頭、日々の安穏とした生活を思わせる鐘が鳴らされる。一転、その鐘は原爆、その後の喧騒を思わせる激しい楽曲により打ち消され、最後は鎮魂を思わせる静かな鐘が打ち鳴らされる。
 12音技法の曲ではないと思うのだが、シェーンベルクの「ワルソーの生き残り」を思わせる部分がある。原爆への怒り、恐怖、怨念・・いや不条理を表現するには無調という手法も確かにありそうだ。

・ラフマニノフ
 ラフマニノフの交響曲を聴くのは初めてだ。しかし、2番と聞いて、主題メロディが直ぐに頭に浮かんだから、再生音楽では何度も聞いていたのだろう。
 第3楽章、秋山の指揮は歌わせ、歌わせる。穏やかで大きな波に身も心もまかせているかのようだ。酔った心地になる。(いや、実は演奏の前に友達と飲んだ。その友達は、ふと見ると、コックリコックリしている。酒と音楽に本当に酔ったようだ。)
 第4楽章、一転軽快なテンポになり、クライマックスへと続く、めくるめくズムに体が震えだし、最後は硬直し、「ブラボー」が言えなかった。

 この日の広響は、弦、特に低弦がよく響いた。ベースは7人と何時もより1人多く、交響楽団の基本はやはり弦だと再認識させられた。全体に破綻もなく、良く訓練されている印象だ。

 広響で、これほど感動した演奏は、めったにない。




(2009年8月8日、追記)

 7日付けの朝日新聞に、星野学の音楽評論が出ていた。(作曲者の「責任」に喝采)
 朝日新聞に、広島交響楽団の演奏会の評が出たことがあるかどうか、私には記憶がない。
 8.6の時期であり、原爆をテーマにする演奏だったので、1か月も前の演奏会にもかかわらず、掲載したのだろうか。
 一部を抜粋する。


 「美術作品が展示場所によって趣を変えるように、音楽作品も響く場所が特別な感興を呼び起こすことがある。」
 
 「冒頭、鐘のようなチューブラベルの音型にピアノが呼応する。同じミとドなのに複雑な倍音がからみあい、うねる。その溶け合わぬさまが聴き手を不条理の世界へいざなう。第3楽章でハープとピアノに現れる秒針のような音型は、一瞬にして命を奪われた人々が失った時か。激し和らぎ「語る」ピアノに寄り添う管弦楽が色を変え、聴き手の想像力をかきたてる。」

 「風化しつつある被爆の記憶、依然残る核への脅威へのいらだち・・。その結節点が実感できる街だからこそ、この日の感動は生まれたように思う。

 「デザイナーの三宅一生が、黙してきた原爆体験を米紙に寄稿し、オバマ大統領に広島訪問を呼びかけた。大統領の核廃絶演説に触発され、『個人的、倫理的責任をかつてないほど感じた』という。糀場の創作もまた、一つの『責任』の果たし方に違いない。」


 実に見事な評論と思う。

 被爆地広島で核廃絶の声を上げることが特別な意味を持ち、全世界に響き渡ることになるという確信を持った。

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人間ドック

2009-08-06 09:39:07 | 健康・病気
               人間ドック 2009

                            2009年8月6日(木)

 7月15日に人間ドックを受けた。そして、「健康診断結果報告書」が届いた。

 前年は7月16日に受けているが、体重が500gアップ。腹囲は変わらず。
 1年前に、体重2kg、腹囲2cm減の目標を掲げていたので、マニフェスト風に言うと、「公約違反」だ。
 改めて、1年後、体重4kg、腹囲4cm減を「公約」する。

 ところで、体重について、g単位でデジタル表示される体重計で、微妙な変化を経験した。

・7月18日 夕食前   60.9㎏
       夕食後   62.6㎏  つまり、1.7㎏飲食したということ。
       風呂後   62.4㎏  水分が200g減少。
・翌日、ウォーキング(40分)・快便後
              61.4㎏  基礎代謝とウォーキングで1kg減少。
       その後の風呂後
               61.25㎏   水分が150g減少。

 血液検査は、γ‐GTPのみ、「小高く安定」。三桁にはなっていないので、次年度も二桁以内を目標とする。

 最近、職場で、「バナナダイエット」をしている人が二人いる。一人の人は、3食主食はバナナのみという徹底ぶりで、体重が減少したというが、私は、あまり感心していない。
 ダイエットは、食事と運動のバランスが必要で、食事のみで行うものではない。
 私は、40分程度のウォーキングを週10回程度行っている。飲食は一切制限していない。
 結果、一番最初の兆候は、脇腹の贅肉がとれた。

 心身ともに自立した活動的な状態で生活できる期間を「健康寿命」というそうで、健康寿命を長くするためには、生活習慣病を予防することが必要ということだ。

 私の場合は、アルコールを末永く飲むことができるように、健康寿命を長くしたいと思っている。
 しかし、一方アルコールの飲酒そのものが、生活習慣病の原因となるという、矛盾を抱えている。
 この矛盾を解き明かすべく、今夜も飲みながら考えるという、バカである。
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