“ブルータス お前もか”(2024年6月7日)
トヨタ自動車の豊田章男会長が、他人事のように「ブルータス お前もか」と言いました。豊田氏ほどの人ですから、言い間違った訳ではなく、誰かを当てつけで言いたかったのだと思います。それはさておき、多くの人は「トヨタよ お前もか」と思ったと思います。ブランド力・信頼性は間違いなく世界一と言えますから。ただ~、「多くの人」の中に私は入っていないのであります。何故か?それは、次のようなことがあったからです。
私は、2007年3月にトヨタのブレイドを買いました。前車に比べて前照灯が暗いと感じたのですが、その当時夜間運転する機会があまりなく支障は感じていませんでした。その後、やっぱりどうも気になるので、見てもらったところ、何と片側のハイビームランプが付いていなかった!これ、トヨタ生産方式を知る者としては驚愕でした。その一丁目一番地は、“カンバン方式”といって、必要な数の部品しか用意しないのです。工場のラインの部品ボックスに部品を入れてそれを組み立てていく訳ですから、作業員は部品が余ったことを認識したハズです。本来ならここで、上司に報告しなければなりませんが、自らのミスを正直に言うってなかなかできないものです。また、次のように考えたかも知れません。ラインオフされた後、完成車検査をするので、そこでチェックされるだろう、と。ところが、完成車検査でも見逃されたんですね。二日酔いでボケーッとしていたのでありましょうなぁ!(笑)
という訳で、トヨタとて完璧ではなく、今回のような不正が起こり得ると思っていたのです。
“トヨタも不正 トヨッタトヨッタ ヨロケッタ”(人生時計ギャグ川柳:2024年6月7日 抜作)
ここ数年来、日野、ダイハツ、豊田自動織機と続いた不正が、トヨタ本体にも及び、相当なダメージを受け巨体がよろけています。踏みこたえることができるかどうか?そのカギは、豊田氏の責任を問うことができるかどうかにかかっていると思います。