団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

2色型色覚

2025-01-27 15:19:57 | 生活

 partnerの従兄の哀しい物語です。子どもの頃、父親に命じられてトマトを採って帰ったところ、えらく怒られたのです。その従兄は2色型色覚でトマトの赤い色が識別できなかったのです。理由が分らないのに怒られるって、哀しいですよね。

 2色型色覚は、色覚異常として、私は劣るものだと思っていました。しかし、それは“能力”だったんです。狩猟時代、暗闇でも物がよく見えるので、獲物を発見し易かったし、猛獣の存在もいち早く発見することができたのです。グループにこのような能力の人がいれば、そのグループはサバイバルできたんですね。

 精神病の世界でも、同じようなことを主張している人がいます。精神科医の中井久夫(1934年から2022年)で、中井さんは、“病は能力である”と言っています。中井さんは、統合失調症的気質の人を“S親和者”と言っているのですが、この人達は、感受性が強く、「草の乱れや香から狩の対象の存在を知ることができ」狩猟時代に有利な能力だったと言っているのです。

 狩猟時代からいきなり現代社会に飛びますが、今の世の中でその能力を最大限発揮しているのは、イーロン・マスクや孫正義といった人達ではないでしょうか。とにもかくにもお金を儲けることに関しては天才です。二人ともトランプ詣でをしてお金の力で取り入っていますが、あれって、体の良い“賄賂”じゃないかと思いますね。かつ、前二者は、その能力を“皆のため”に発揮しているのに対して、マスク氏や孫氏は私利私欲に使っているようにしか、私には思えません。

“私利私欲 トランプ詣での マスクに孫”(人生時計川柳:抜作)

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ベートーヴェンの全交響曲連続演奏

2025-01-05 16:41:57 | 音楽

ベートーヴェンの全交響曲連続演奏

 昨年の大晦日、神戸にベートーヴェンの全交響曲連続演奏を聴きに行きました。衝撃!でした。

 700人のホールに入場者は何と100人程度! うぅ~ん!クラシック音楽funのヴォリュームってこんなものなのか!? 翻って、クラシック音楽の魅力って何?ということを深く考えさせられました。だって、その魅力を伝えることができなくては、fanを広げることはできませんから。ただ、私自身の答は出ていません。(笑)

 色々と、新しい発見がありました。例えば、5番でトランペットに“金切り声”を上げさせるのです。これは、今回のように作曲順に聴かないと気付かなかったかも知れません。1番から4番までもトランペットはあるにはあるのですが、存在感がありませんでした。ベートーヴェンは、他にもトロンボーンやピッコロを加え、管楽器に厚みを持たせたのですが、それだけでなく独創的な音で新たな地平を開いたのです。

 また、3番まで順に聴いて、3番の“英雄”が、交響曲に革命をもたらしたということを感じました。モーツァルトやハイドンのイメージで交響曲を聴いていた人達は度肝を抜かれたと思います。

13時から22時までの演奏会で、体力勝負ということは分っていたのですが、流石に集中力が続かず、2番と8番では迂闊にも“コックリ”いたしました。演奏者にはm(_ _)mです。

 休憩時間には、トンカツを食べたり、もちろんアルコール付き、ハーバーランドの夜景を見たりと複合的な楽しみを感じる演奏会でもありました。

 矢野正浩(指揮):アンサンブル神戸、神戸松方ホール

“宵の神戸 ベートーヴェンが あてなよる” (人生時計川柳:2025年1月4日 抜作)

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