橋下・松井氏離党へ 維新、事実上の分裂状態
2015年8月29日(土)
標題は、8月28日付け朝日新聞が一面トップで報じたものと同じです。
まず余談ですが、これ、一面トップで報道する内容か疑問です。維新(というか「異心」というべきか)の党、もっと言えば橋下氏が一定の政治的影響力を持っているという現状では、ニュース価値がないとは言いませんが、もっと重要なニュースがあるでしょう、と思います。マスゴミたる所以です。多くの人が三面記事的に関心のある報道を、真に必要な政治的報道(今でいえば「戦争法案」に関して報道すべきことが山ほどあるでしょう。)より優先する。
これは28日の中国新聞です。こちらも朝日新聞ほど大々的ではないですが、一面報道です。
これは、27日の朝日新聞です。
橋下氏は、政治的嗅覚というべきか、対応が早いです。「最高顧問辞任」が一夜明けると「離党」ですから。(新聞報道を基にしています。)私は、関西維新の党を国政政党にする魂胆と思います。その時は、当然維新の党は消滅です。
橋下氏は、「僕と松井知事は国政を離れ、大阪の地方政治にしっかりと軸足を移す。」と言っています。大阪市長の任期一杯で、政治から離れると言っていたのですが、この心変わりは一体何なんでしょう。「節操」がないことは勿論なんですが、この方自分の思うようにならなかったら、猛然とファイトが湧いてきて、何が何でもゴリ押しするタイプなんです。
28日の朝日新聞です。
こちら、次世代(「辞世」と言うべきか。)の党の報道です。今年中の消滅が濃厚になってきたと思います。松沢氏は「党再建への路線の違いがある。代表選に突入すれば党が分裂しかねない」と言っていますが、消滅が間近に迫った状況で離党するに当たって体裁のよい理屈を言ったのでしょう。
「維新の党」にしろ、「次世代の党」にしろ、離合集散の繰り返しの中で、いずれ消滅していく運命です。方丈記の「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。」のまさに「よどみ」に浮かぶ「うたかた」というべき現象でしょう。
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