マツダ CX-3 試乗
2015年3月25日(水)
2月27日、マツダが発売した新型車CX-3の試乗へ行ってまいりました。一番乗りです。TV報道の取材が来ていまして、私が試乗する場面がTVで放映されました。
余談ですが、悪い評価は報道しないのですね。私が、やはりディーゼル特有の音と振動がありますね、と言ったのですが、これはカット。また、BMWのディーゼルと比較して、マツダの方が静粛性が優れていると言ったのですが、これも他車を批判するようなものは報道しないのですね。
TVで放映された部分は、走りについて剛性感・しっかり感があると言った部分です。しかし、本当はもっとしなやかさが欲しいです。
2㎞程度の試乗ですので、率直に言って、評価は難しいです。ただ、ディーゼルの音・振動は走り出すと気にならないレヴェルになります。デミオの時は、小刻みな振動を感じましたが、それは無くなっていました。
私のような高齢者には、シートの位置が高いので乗り降りし易いです。後部座席ですが、デミオに較べると前後長が5cm程度広がっていたでしょうか。欲を言えばもう5cm欲しいところです。マツダのパッケージングは、全席シートの位置がホイールベースの中間に近く、走りの点では良いのですが、室内空間は多少犠牲になります。ここらあたりは、車のコンセプトに関わることですので、一概に良し悪しは言えないのですが、私は室内空間をもう少し広げた方が良いと思います。
マツダによると、この車は「全てのシチュエーション」に対応する「SUV」だということです。しかし、全てに対応するということとSUVは言葉的には論理矛盾です。クロスオーヴァーカーと言う方が相応しいと思います。それはともかくとして、このジャンルの車はこれからニーヅが高まることが予想されます。私の考えによると、外寸を大きくせずに室内空間を確保するという点がポイントだと思います。軽自動車が背高になっているのは、そのためです。
プライスですが、ベーシックモデルが2,376,000です。ナヴィ画面が付いていて、SDカードを買えばナヴィになることを考慮すると、実質10万円程度安いと思われますが、少々高い気がします。ただ、全般的に車の値段は上がっていますので、これはマツダだけが高い訳ではありません。
私が一番戦略的に「?」と思うことは、ガソリン車の設定がないことです。1800ccでベーシックモデルが200万円を切る程度なら、結構需要があると思うのですが・・。先ほど述べたように、「全てのシチュエーションに対応する」ということであれば、ガソリン車の設定もあるほうが理にかなっています。ディーゼルは長距離走行に向いていますが、市街地走行が主で走行距離も少ない乗り方の場合はガソリンの方が良いです。燃料代の絶対額が大きくなくディーゼルエンジンにより値段が高くなる元がとれない。それに、やはり振動・騒音が少ないからです。
マツダはこの車をグローバルで年15万台売ると言っています。そのうち国内は月3,000台の販売を目標としています。販売が好調かどうかは発売1か月後の受注台数が目安になります。1万台を超えると好調と言ってよいでしょう。果たしてどういう結果がでるか、1週間後に分かります。私の予想は12,000台としておきます。
実は、試乗日の写真を誤って消してしまいました。これは数日後の写真です。
手前から、デミオ、CX-3、アクセラです。
ロータリーエンジンのローターが飾ってありました。ロータリーエンジンは燃焼効率が良くないそうです。私の知り合いの大学の教授が言っていました。