大阪4大オーケストラの響演
2015年4月29日(水)
4つのオーケストラを4人の指揮者が振るという、珍しい演奏会がありました。
・2015年4月22日、大阪フェスティヴァルホール。
巨大な建物です。
今回で2度目です。
このホールは赤が基調です。
ウィーン・フィルはまたも来るのですね。
スタッフが寄って来て、写真撮影はNGと言います。演奏の始まる30分以上も前なんですが・・。
・藤岡幸夫:関西フィルハーモニー管弦楽団
黛敏郎 バレエ音楽「BUGAKU(舞楽)」
雅楽の音と思うのですが、西洋楽器で、雅楽の楽器の音色を出します。私は、どの楽器で演奏しているか定かに分かりませんでした。吹く楽器をヴァイオリンで鳴らしていたのかなと思います。作曲者の黛は、してやったりという気持ちではなかったでしょうか。楽器編成も多様で、お祭り気分的なメロディもあり、親しみやすく迫力のある演奏でした。
・飯森範親:日本センチュリー交響楽団
サン=サーンス 交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」
このホールには、オルガンはありません。率直に言って、選曲ミスと思います。オルガンの音がプァなんです。このサン=サーンスの音楽は、天から降っておりるような大迫力のオルガンsoundがあってこそなんです。多分ですが、5月15日の在阪局のTV放送では、オルガンの音を強調していると思います。(スピーカーの前にマイクを置いていましたが、あれ、lineで繋いだ方が良いのではないでしょうか。)
若いコンサートミストレスは、おかっぱ頭に近いのですが、激しく髪の毛が揺れ時には逆立ちます。飯森も長い髪ですので、この二人があたかも髪で響演をしているようでした。
・外山雄三:大阪交響楽団
ストラヴィンスキー 火の鳥
いまいち、気分が乗り切れない演奏でした。というより、私の気持ちが付いていかなかったのかも知れません。本日の最弱音を出していました。私は楽器ができませんが、多分弱音を出す、しかも合奏するというのは難しいのではないかと思います。
外山の指揮振りは、古典的というか、オーソドックスなもので、最近の「見せる」指揮者ではありません。終了後もあっさりしたもので、パートの演奏者を立たせるということもありませんでした。最近、やたらと奏者を立たせて讃える風な指揮者が多いですので、かえって新鮮でした。
・井上道義:大阪フィルハーモニー交響楽団
ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調作品92
音楽の持てる力でしょうか、前3曲とは格が違うようです。よく聴いている曲ということもあるのですが、メロディが身体の中に入るという感じで、力が湧くのです。身体が熱くなります。
井上の指揮は、独特のもので、ジェスチャにより、イメージした音を楽員に伝えるようです。例えば、音を掴みだすような手の動きをしたり、身体全体で沈むような姿勢をとったりと、千変万化です。音楽は勿論聴くものですが、見て、指揮者の意図を感じる聴き方(見方)があるのではないかと思うようになりました。井上に対しては、一段と拍手が高かったです。
余談ですが、明らかにお腹の大きい女性奏者がいました。見るの、初めてです。
これも余談ですが、指揮台も指揮者によって、替えていました。ペットボトルを用意している指揮者もありました。
ほぼ満席。私達の席は前から3列目の右端で、コントラバスがやたらと目につくというか、邪魔でした。コントラバスって、結構雑な扱いをしていました。4絃と5絃が混ざってました。
淀川でしょうか・・。
22:00、車で大阪を出発し、広島へ・・。