自動車会社の決算 2020年3月期
2020年5月28日(木)
(2020.5.31 追記)
日産自動車の決算が出ました。
29日の朝日新聞です。
営業赤字が405億円!(前期は3182億円の黒字)
営業赤字が出るってことは、生産設備が過剰ってことです。
2018年7月に18年度の生産能力720万台を660万台に減らすとしていたものを更に540万台にするってことです。凄まじいリストラであります。
ゴーン氏が来た時は、日産ブランドは健在でしたが、ゴーン氏によりそのブランドが傷つきましたので、かつてのようなV字回復は困難と思われます。
何らかの淘汰が進むと予想いたしますです。
自動車7社の2020年3月期の決算が出そろいました。(一部は予想)
コロナにより、地殻変動が起きています。強者はより強く、弱者はより弱くであります。トヨタ一人勝ち! 日産・三菱連合危うしであります。
人間の社会は派遣やフリーランスといった弱い立場の人々へしわ寄せがきています。自動車も同じであります。
27日の朝日新聞です。
トヨタの営業利益は2兆4428億円。他のメーカー全て(日産除く)足して1兆1152億円。全部束になってかかってもかないません。(笑)
ここで根拠のない予想ですが、2021年3月期の決算は、トヨタ以外営業利益は「赤」ってことになるでありましょう。こりゃ、アカンですなぁ。
ある高名な自動車評論家氏は、「マツダ、2021年3月期はヘタすれば3000億円規模の巨額赤字になる!」という予想をしています。この方の予想は外れることがママあるのですが、マツダが3000億円の赤字を出すと青息吐息になりますですなぁ。広島県人としては、気になりますです。
ところで、4月の国内自動車販売(軽除く)は、コロナに大きく影響されました。昨年4月との比較は次のとおりです。
本年シェァ 昨年シェァ (%)
・ホンダ 13.0 11.3
・マツダ 3.7 3.6
・三菱 0.7 1.2
・日産 7.2 9.8
・スバル 2.1 3.5
・スズキ 3.5 4.9
・トヨタ 57.1 52.5 (含むダイハツ)
トヨタ(ダイハツ含む)のシェァが57.1%!とは、恐ろしいです。昨日ネッツトヨタのスタッフと話をしたのですが、5月からトヨタ全デーラーがトヨタ全車種を販売するようになったということでした。これ、シェァが伸びる要因になりますです。いずれ近い内に60%超になると思われます。
ただ、トヨタのディーラーの淘汰が進みます。トヨタの本当の狙いは、全車種扱うということではなく、ディーラーの整理縮小でありましょう。
一方、日産、三菱、スバルの落ち込みが激しいです。三菱の0.7%!はフェイドアウトモード?って思っちゃいます。日産・三菱はディーラーの統合が行われるかも知れません。
ここでVWの話題です。
ドイツの最高裁は、排出ガス規制逃れに関し、不正車を購入させられたとして損害賠償を求めた男性の訴えを認め、VWに対して購入金額のおよそ8割を支払うよう命じました。
賠償額は、車の使用による減価償却を差し引いた額となります。約300万円が男性に支払われます。
同様の訴訟は、約6万件あります。単純に計算すると、300万円×6万件=1800億円! 車はVWが引き取ることになるでしょうから、対策をして中古車で販売するようになると思われ、VWにとって1800億円程度は大したことないか!
世界的にみても、コロナの影響で弱小メーカーは苦しい経営になると思います。→当然の帰結として合従連衡のドラマが始まることになります。
私は、現代、ホンダ、VWといったあたりが台風の目と見ています。
コロナにより、ルノー・日産・三菱連合が淘汰され、肉食系のVWと草食系のトヨタが覇を競うという構図になると思います。
そういえば、パンデミックが激しかった欧米って、肉食系でありましたなぁ。抑えた日本は草食系であります。とすると、草食のトヨタが肉食のVWに勝つか!←根拠ありません。(ハハハッ)
今日は①早朝散歩、②通院、③薬局と外出しました。②の診察室でドクターと10分程度の接触がありました。窓を開けて換気をしていました。