団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

エンジンで欧州超えへ結束 車8社、ディーゼル共同研究

2014-05-28 07:55:18 | 

エンジンで欧州超えへ結束 車8社、ディーゼル共同研究

2014年5月28日(水)

 てっ!!50%!!(注 NHKの連続ドラマ「花子とアン」にハマっていまして、「てっ」とは、主人公はなが驚いた時に発する嬌声です。)

 まずは日経新聞の長文を引用します。飛ばし読みしても内容はほぼ分かりますので、読んでみてください。

 

エンジンで欧州超えへ結束 車8社、ディーゼル共同研究

2014/5/20 0:57

 トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車など国内乗用車8社は19日、次世代エンジンの共同研究に乗り出すと発表した。「自動車用内燃機関技術研究組合(AICE=アイス)」を設立。国内の大学とも連携し、エンジンの燃費性能を大幅に向上させる基礎技術を開発する。激しい販売競争でしのぎを削るライバル8社。異例の大同団結に踏み切る真意は何か。

 「産学官の英知を結集して内燃機関の基盤技術を強化する」。19日の記者会見で、AICE理事長に就いた本田技術研究所の大津啓司常務執行役員はこう強調した。会見にはトヨタの嵯峨宏英専務役員や、日産の平井俊弘常務執行役員など全8社の役員が参加。気合のほどを示す顔ぶれとなった。

 研究テーマはエンジン性能の向上だ。2020年までにディーゼルエンジンの二酸化炭素(CO2)排出量を10年比で3割減らす技術を開発するほか、ガソリンエンジンの燃焼技術向上にも取り込む。ガソリンエンジンで現在39%、ディーゼルで同42%程度の熱効率を20年までに5割に高めるのが最終的な目標だ。

 ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の投入が増える中、なぜエンジンなのか。背景には強い危機感がある。

 次世代エコカーの開発で先行する日本車だが、ガソリンエンジンより燃費性能が良いとされるディーゼルエンジンは苦手の分野。特に2台に1台はディーゼル車といわれる欧州で「日本車のシェアは5%程度」(AICE運営委員会の松浦浩海委員長=本田技術研究所主任研究員)と、大きく出遅れた分野だった。

 今後の主戦場となる新興国でもエンジン技術は重要だ。実際、20年時点でも世界で生産される車の8~9割はエンジン車との予測が多い。多種多様なエコカー開発に研究人員を取られるなか、基礎研究の部分は「小異を捨てて大同についた方がよい」との判断がある。

 異例の結集の理由はそれだけではない。エンジン開発を巡る人材の先細りへの懸念だ。

 「エンジン開発に配属される新人のうち、大学で関連分野を専攻したのは3分の1以下」(トヨタ)。「昔は黙ってもエンジン開発に人が来たが、最近ではロボットや航空機の希望者が多い」(ホンダ)――。各社のエンジン開発の現場からはこんな声が聞かれる。

 大学でのエンジン研究室や講座も、環境やエネルギーなど目新しい看板に取って代わられてきた。次代の人材育成のためにも国を挙げてエンジン開発に取り組むべきだとの声は多い。

 実際、今回の枠組みは「オールジャパン」そのもの。初年度予算の約10億円のうち、一部は経済産業省の補助金を使う。研究には東京大学や京都大学、早稲田大学など各大学も協力。自動車各社が大学の研究室に技術者を派遣し、研究を進める。「自動車メーカーにとっては研究開発費が削減でき、大学などにとっては企業ニーズを生かした研究や人材育成の強化につながる」(松浦氏)

 こうした動きは欧州で先行する。1950年代にはドイツでエンジンの産学協同の研究組合が発足し、今ではフォルクスワーゲンをはじめ約150社が参加する。メーカーの開発担当者が大学教員になるなど産学の人材交流も盛んだ。主要各社のエンジン設計に携わる大学発の有力ベンチャー企業まで生まれている。

 一方、日本では各社が基礎研究から独自に手掛けるケースがほとんど。「課題の『山越え』に例えると、日本はそれぞれが専用道路を造って乗り越えるが、欧州勢は役割分担を明確にして1つのトンネルを掘って抜ける」(松浦氏)という。日産の志賀俊之副会長も「協調と競争のバランスをうまく取り、日本の自動車産業の力を底上げする必要がある」と話す。

 共同研究費は初年度10億円弱で、年間数千億円規模の完成車メーカーの研究開発費に比べると微々たる規模だ。それでも大津氏は「産官学連携のAICEにより、開発効率で欧州勢に負けないようにする」と意気込む。

 「AICEをきっかけにエンジン以外の分野でも連携が進む可能性もある」(経産省関係者)。協調と競争のバランスをどう取るか。成果が出にくいとされる「日の丸研究」の成否が試される。

(引用は以上)

 

 2020年までにエンジンの熱効率を現在の約40%から50%へ引き上げるため、全自動車メーカーの大同団結ということです。40→50というと2.5割のアップということですから、単純に言うと現在20㎞/ℓの燃費が25㎞/ℓになると言うことです。

 私が内燃機関に興味を持ちだしたのは約50年前でしたが、私の記憶ではその当時は約30%でした。ということは50年間で10ポイントアップしたということになります。それがあと6年で10ポイントも上昇するでしょうか・・。ここは専門家の知見が必要ですが、私はなかなか難しいのではないかと感じています。ただ、燃費については条件次第では、2.5割アップは可能性があると思っています。2気筒800ccターボエンジンにハイブリッドを組み合わせるという方法です。現在、燃費が最も良い車はトヨタアクアの37.0㎞/ℓ(次は本田のフィットで36.4㎞/ℓ)ですが、先の組み合わせにすると50㎞/ℓも夢ではないような気がします。実用燃費を8掛け、ガソリンを160円とすると、1㎞走行コストは4円!ということになります。電気自動車の電費と比較すると数倍の開きにはなりますが、絶対額そのものが減少しますので、大した差にはなりません。例えば年間1万㎞走って4万円ですから、電気自動車のイニシャルコストが高いことを考慮すると、圧倒的に経済的と言えます。

 大いに夢を見させてくれる取組で期待大なのですが、果たして各メーカーが独自の最先端技術を持ち寄るでしょうか・・。ここが大いに課題と思います。まずは、トヨタ自動車が日本一儲けている企業としてその社会的責任を大いに発揮しハイブリッド技術をオープンにすれば良いと思うのですが・・。

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万が一

2014-05-26 06:59:48 | 政治

万が一

2014年5月25日(日)

 「万が一」。大飯原発訴訟判決要旨(朝日新聞掲載)を何度も読みましたが、「万が一」という言葉が3回出てきます。(朝日新聞は要旨ですので、原文はもっと多いかも知れません。)

 私は、この福井地方裁判所の判決を非常に高く評価していますが、上級審において覆るのではないかと危惧していまして、その「万が一」というロジックが現実的でないと反論されるのではないかと予想しているのです。

 福井地裁は、「大きな自然災害や戦争以外で、この根元的権利(注 人格権)が極めて広く奪われる事態があるのは、原発の事故のほか想定しがたい」と述べ、「少なくともそのような事態を招く具体的危険性が万が一でもあれば、その差し止めが認められるのは当然だ。」と結論付けています。つまり、被害が甚大なので、「万が一」のようなリスクでも認める訳にはいかないという趣旨なんです。

 しかし、世の中の現実として、「万が一」のことが切り捨てられています。例えば、自動車を運転していて死亡事故を起こすことは究極の人格権の侵害になりますが、自動車を運転することはごく当然のごとく行われています。つまりリスクはある程度割り切らなくては、人間社会そのものが存在できなくなる、と言われると、そういう側面を否定することはできなのです。

 かつて、福島原発事故の後の国会答弁で、原子力安全委員会の班目春樹委員長は、「原子力発電所は安全対策を割りきらざるを得ない」という趣旨のことを述べました。これが、現政府の基本的考え方であることは明らかだと思います。政府関係者は原発について「安全が確認されたら」という説明をしますが、万が一のことを想定すると「安全」ということを言えるハズがありません。つまり、安全対策を「割り切った」うえので「安全」なんです。

 上級審に行くにしたがって、政府よりの判決が出ているのが司法の現実ですが、政府のし放題を止めるのは司法の役割です。ただ、その司法も国民世論を背景として判決せざるを得ない側面があると思いますので、国民が声を挙げることが根元的に重要なことと思います。

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ウォーキング 2014

2014-05-25 12:02:17 | 健康・病気

ウォーキング 2014

2014年5月25日(日)

 1か月前くらいから、ウォーキングを夕方から早朝へ、変更しました。例年のことですが、夕方暑くなるからです。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/2c6755a66c1c645d150383cfd6ba1334

 今朝は約3.4㎞の周回コースを2周しました。63’40”。1年前は速い時は60’ということもありましたので、かなりペースが落ちています。年々落ちるのは仕方のないことでしょう。自然は毎年同じことを繰り返しますが、しかし人間は自然と違って、体力的に衰えてきますから。

 毎年同じことを繰り返すその自然ですが、今年は例年と違います。

 私が住むマンションのツツジですが、まだ満開になりません。例年は、連休の頃満開になるのです。

 同じ自然現象に由来するものかどうか分かりませが、この立葵は、例年沢山群生していたのですが、今年は五分の一もあるかどうかです。

 

 人間の1年毎の変化を予想するのは、自分自身の場合でも、困難と思います。冒頭の周回タイムですが、私はこんなに落ち込むとは予想していなくて、気持ちの方はもっと「落ち込み」ました。(でも、人間の場合は、ある程度努力・訓練すれば、自らの力でコントロールすることが可能ですが・・。)そういう訳で、来年のことを予想して、その結果「落ち込む」ことが予想されますので、こんなことを予想するのは、「よそう」と思います。

 言いたいのは、駄洒落ではなく、次のことなんです。

 

 自然が変化することの予想は極めて難しいと言わざるを得ません。人間の力で変えることは、更に困難です。 脈絡が乏しく、苦しいです。(^_^;)

 

(2014年5月26日、追記)

・1周 30’00” 1分間の歩数148

 小雨が降っていましたので、1周で切り上げました。

 

2014年5月27日、追記)

・2周 62’15” 1分間の歩数145 直後の脈拍120

 昨夜の飲み過ぎ(ワイン1本)で朝がしんどかったので、夕方にした。

(2014年5月28日、追記)

・2周 31’45” 62’58” 直後の脈拍116

 3周する予定でしたが、半袖であったため、風が以外と冷たく、2周で切り上げました。 

 

(2014年5月29日、追記)

・3周 1週目32’15” 2周目64’10” 3週目95’18” 1分間の歩数144 直後の脈拍116

 

(2014年5月30日、追記)

・2周 66’25” 1分間の歩数140 直後の脈拍108

 

(2014年6月2日、追記)

・1周 33’03” 1分間の歩数144 直後の脈拍108

 

(2014年6月5日、追記)

・2周(32’45” 62’58”) 1分間の歩数144 直後の脈拍116

 今年は、これまでのところ、暑くないです。私が住むマンションのツツジは、今が満開頃といったところです。例年だと、跡形もありません。

 

 

(2014年6月7、追記)

・2周(32’45” 62’35”) 1分間の歩数146 直後の脈拍116

(2014年6月17日、追記)

・2周(68’) 1分間の歩数138 直後の脈拍104

(2014年6月18日、追記)

・1周(32’50”) 降雨により1周で中断

(2014年6月21日、追記)

・1周(31’30”) 直後の脈拍168

 降雨により1周で中断。最後の約四分の一周はrunningに切替え。

(2014年6月23日、追記)

・2周(66’05”)1分間の歩数140 直後の脈拍112 

(2014年6月26日、追記)

・2周(32’50”、64’35”)

(2014年6月30日、追記)

・2周(31’00”、61’30”)

(2014年7月17日、追記)

・2周 約64分。最終盤の1分間の歩数145

 今日は、どうした訳か、身体が軽かった。 

(2014年7月22日、追記)

・2周 約65分。

 昨日、一昨日とウォーキングはしなかったのですが、今日初めて蝉の声に気付きました。今年は遅いと思います。

(2014年7月29日、追記)

・2周 62'25"

 早朝ウォーキングをしていると、季節の移ろいを早く感じます。昨日と今日は秋の訪れを感じさせる冷たい風でした。勿論8月にもなっていないので、これで直ぐに秋が始まる訳ではありませんが・・。朝涼しいとタイムも良好になるようです。

 (2014年8月26日、追記)

・今朝、パッタリと蝉の鳴く音が聞こえなくなりました。もっとも、2日間ウォーキングをしていませんので、それらの日から鳴いていなかったかも知れないのですが・・。「パッタリ」というのは、蝉は合唱で鳴いていましたので、そういう言葉で表現するニュアンスなんです。代わりと言うか、草むらからは、虫の音が聞こえるようになりました。もっと前からだったかも知れないのです。蝉が大合唱していたら、その音にかき消されて聞こえなかったでしょう。

 とまれ、早朝は既に、秋です。

(2014年10月15日、追記)

・2周59分45秒。直後の脈拍120。

 競歩スタイルでウォーキングしてみました。timeが数パーセント短縮されるようです。

 5:55頃に始めたのですが、風は冷たくなっていました。早朝ウォーキングは10月一杯までのようです。ただ、歩き始めると身体が暖かくなり、丁度心地よい温度に感じられました。

(2014年10月20日、追記)

 早朝ウォーキングを夕方に変更しました。朝はもう冷たくなっています。

・2周 12分45秒。

 

 

 

 

 

 

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広島交響楽団第339回定期演奏会

2014-05-24 12:09:44 | 音楽

広島交響楽団第339回定期演奏会

2014年5月24日(土)

・2014年5月23日 18:45

・広島文化学園HBGホール

・メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」

・メンデルスゾーン 交響曲第4番イ長調「イタリア」

・ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」

・指揮:イオン・マリン

・演奏:広島交響楽団

 

 消費税増税の影響が及んできました。我が家の消費税の増税分は10万円程度と思いますが、どこかにその皺寄せがくるのは必定です。ただ、飲み代を削ることは絶対にできません。(私の命を削ることと同義ですから・・。)衣食住といった生活費も難しいとなると、教養娯楽費ということになるのは必定です。これまでは、我が広島交響楽団へはツマらない人と一緒に行っていましたが、これからは私一人にします。更にこれまではS席でしたがA席にします。という訳で年間2~3万円の節約ということになります。10万円の差を埋めるにはほど遠い額ですが、最後の手段としては演奏会そのものに行く回数を減らすことになりそうです。

 

 指揮者のイオン・マリン氏は、アバドがウィーン国立歌劇場の音楽監督時代に、その常任指揮者であったということですので、相当のキャリアの持ち主と思います。2010年のベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサートで指揮をしたとプログラムに書いてありましたが、その映像を思い出しました。

 この指揮者は、良い意味では冷静ということなんでしょうが、もう少し「燃えて」欲しかったです。

 

 メンデルスゾーンのイタリアは親しみやすいメロディです。クラシックが好きな人であれば、誰でも指揮(真似事)をしたと思いますが、この曲なんかはうってつけと思います。(多分専門家に聞いても指揮は易しい方だと言うと思います。)私もこの曲で(他人に見られないよう)真似事をしていました。実演では指揮者というのは、弦楽器、管楽器、打楽器に続いて第4の楽器と思います。音は出ませんが(といっても、指揮棒の先から音を感じることはあります。)視覚で音を感じるのです。4楽章は情熱的な楽章ですから、もう少し燃えて欲しかったです。

 

 展覧会の絵では、燃えて欲しいではなく、なぜもっと燃えないの?に変わりました。チェリビダッケのように唸り声を出せとまでは言いませんが、最後のキエフの大門でも「冷静」に指揮をする姿を見て、私の気持ちが冷え込んでしまいました。

 

 オケですが、展覧会の絵ではプロムナードで金管の出番が多いのですが、落ち着いた演奏で安心して聴く事ができました。ただ、さすがに「卵の殻をつけたひなどりの踊り」ではトランペットが遅れがちになりましたけど・・。

 管弦楽の魔術師というラヴェルの編曲だけに楽器編成が多様で特に打楽器は聞いたこともないような名前の楽器がありました。ラチェットってなんです?

 楽器も多彩でしたが編成も大幅に人数を増やしパワーを炸裂していました。けど、ヴィオラの存在感が薄いのです。

 指揮者が燃えないので、満足度7割くらいでした。オケのパワーの炸裂の満足度は9.5割でした。

 何時もより、当日券が多いように感じました。消費税アップの影響はあると思います。現に、我が家から一人少なくなりましたので。

 大編成でしたが、コントラバス6人は少々乏しいです。

 私が座った席です。この頭の人・・、座席の運は悪かったです。これも消費税増税のせいです。(`ヘ´)

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大飯原発歴史的判決

2014-05-22 12:51:58 | 政治

大飯原発歴史的判決

2014年5月22日(木)

 

 今朝は、ショックが2回ありました。

 いつものように、早朝ウォーキングに出る際ドアの郵便受けに新聞が半分に折って挟まっていたのですが、「大飯原発再稼働・・」と見えましたので、やっぱ再稼働を認めたのかと、これが一回目のショックでした。

 

 ウォーキングから帰り新聞を全部開いて見ると、「再稼働認めず」とあるではありませんか!しかし、二度目のショックはそのことではありません。その判決内容に対してです。これほどの歴史的価値のある判決はあるでしょうか!!

 

 「人格権は憲法上の権利であり(13、25条)、わが国の法制下においてこれを超える価値を他に見出すことはできない。」

 

 「原子力発電技術の危険性の本質及びそのもたらす被害の大きさは、福島原発事故を通じて十分に明らかになった。福島原発事故の後において、この判断を避けることは裁判所に課された最も重要な責務を放棄するに等しい。」(注 いわゆる「事情判決」に対する痛烈な批判とも思えます。)

 

 「被告(関西電力)は本件原発の稼働が電力供給の安定性、コスト低減につながると指摘するが、・・多数の人の生存そのものにかかわる権利と電気代の高い低いの問題等を並べて論じるような議論に加わったり、その議論の当否を判断すること自体、法的に許されないと考える。」

 

 「コスト問題に関連して国富の流出や喪失の議論があるが、たとえ本件原発の運転停止で多額の貿易赤字が出るとしても、国富の流失や喪失というべきものではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻せなくなることが国富の喪失だと当裁判所は考える。」(注 原発のコストは高いというのが、もはや通説になっていると思いますので、裁判所がそのことについても見解を表明してもらえば良かったと思いますが・・。)

 

 私は、この判決に賛成の人も反対の人も、共通の価値観を持ち得ると思います。それは、その格調の高さです。

 

(蛇足)忘れていました。この裁判長は、福井地方裁判所の樋口英明氏です。

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自己拘束

2014-05-19 12:54:41 | 政治

自己拘束

2014年5月18日(日)

 長い引用です。5月16日の朝日新聞に載った石川健治東京大学教授のコメントです。集団的自衛権に関するものなんですが、私は今までで一番説得力を持つ理論のような気がして、覚えたいがために新聞をコピペするのではなく、自ら入力しました。

(表題)「もつれた糸引きちぎる暴走」

 集団的自衛権を、あたかも個別的自衛権の自然な延長線上にあるかのように説明するのは、フェアーではない。国連憲章第51条の起草過程で、米国がねじ込んできた定式であり、その実体は攻守同盟である。「同盟」は明確に「敵」の存在を前提にしているという点で、急迫不正の侵害に対する個別的自衛権とは、そもそも論理構造が異なっている。

 また、憲法9条が想定する国際関係観からの大転換であり、ひとたび渡れば引き返せないルビコン川を渡るにひとしい選択である。これだけ大きな選択をするのであれば、きちんと手続きを踏むのは当然だ。

 それにもかかわらず、現政権は、まず憲法改正の発議要件のハードルを下げようとし、それが難しいとみれば、政府解釈の変更という便法を用いようとする。あるいは、自衛力不足を米軍によって補充すること自体を否定しなかったと言うだけの「砂川判決」を論拠にして正当化を試みたり、「限定容認」のレトリックによって事柄の重大性を糊塗しようとしたりする。そうした政府の姿勢は、憲法が前提とする立憲デモクラシーのあり方に反している。

 近代的な意味での立憲主義は、集権化された国家権力を前提としており、本来は力で国民を圧倒できるはずの統治権力が、自ら進んで自分を縛ることによって成り立っている。そのことによって、個人の権利は保障され、国家間の約束も成立する。さらに、統治権力を分割して、特定の権力に「民意」を独占させないようにするとともに、それぞれを絡み合わせることで、権力の暴走にブレーキがかかるようにする。これが立憲デモクラシーの考え方だ。

 しかし、現在の政府は、もつれた糸を引きちぎり、暴走してはいないか。特に、政府の憲法解釈という、自らに課した義務づけから自由になろうと、内閣法制局の長官を「お友達」に代えてしまったこと。これは、安倍政権の信頼性を大きく傷つける、取り返しの付かない失策であった。

 こういう政権の姿勢が、例えば、特定秘密保護法制定のおりには、それがどこまでも拡大解釈され、ものが言えない社会になるのではないか、という大きな不信感をうんだ。集団的自衛権の行使容認にも、同様の不安が広がっている。

 それらは、安倍政権が内外に示した反立憲的な姿勢によって自ら招いた事態であり、もはや、このタイミングでルビコン川を渡る資格は、この政府にはないのではないか。

 

 石川氏は、「立憲デモクラシーの会」の呼びかけ人として名を連ねています。石川氏自身の言葉によれば、これまで政治的な動きをするようなことはしなかったということです。今回の解釈改憲に危機感を持って立ち上がったということでしょう。

 石川氏が主張する「自己拘束」の考え方は非常に説得力があると思います。 

https://twitter.com/sanze82/status/462239555685322755

 

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子どもだまし

2014-05-17 10:22:42 | 政治

子どもだまし

2014年5月17日(土)

 

 「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたち。彼らが乗る米国の船をいま私たちは守ることができない」「この議論は、国民の皆さま一人ひとりに関わる現実的な問題であります」

 これは、安倍首相が集団的自衛権が必要とする理屈として持ち出した事例です。

 確かに、この「事例」のような場合、日本人なら誰しも日本として何とかしないといけないと思うでしょう。しかし、私は、これは子供だまし(子供をだますような見えすいたつくりごと)と思います。

 

 さる国NKがある国SKと開戦しました。SKと同盟国にあるアメリカが軍事同盟に基づき戦闘態勢を整えるべく戦地周辺に海軍を配備しました。と同時に日本国が在SKの邦人脱出をアメリカ海軍に要請し、アメリカの巡洋艦は邦人100人を乗せて日本へ向けて出発しました。自衛隊艦船も非常時に備えてその巡洋艦と同行しました。(ここまでは安倍首相の想定と同じです。)

  NKは、その行動は邦人搬送を目的としているのですが、重要な軍事的戦略を持つものと誤認し、戦闘機で攻撃をしかけてきました。アメリカ艦隊は当然それに反撃し、同行していた日本の自衛隊も「邦人を助けるためには必要」と判断し、その戦闘に加わりました。(ここが安倍首相が言いたいところです。)

 

 当然というか必然というか、そのような状況になれば、NKは日本が自国に対して宣戦布告したものと見なし、日本そのものを攻撃の対象にすることになるでしょう。

 そして、ミサイルを福井県の原発目がけて発射することが考えられます。

 

 私が想定した事例は、非常に粗雑なものであることは十分自覚しています。ただ問題は、どんなキッカケでも国家間の戦争になることがあることを言いたいのです。安倍首相が冒頭のような「事例」を想定するならその後に起こるであろうことを含めて説明する必要があるでしょう。それがないので、私はここに安倍首相の「子どもだまし」があると思うのです。

 

 ヤ倍ー(「やばい」が訛りました。)首相です。

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引越しました

2014-05-16 07:56:08 | 家族

引越しました

2014年5月16日(金)

 5月12日、引越しました。同じマンションの隣室という面白くも可笑しくもない転居です。ただ、稀有な(少々大袈裟ですが・・。)経験をしています。wifeは目が回ると言っています。

 同じマンションなのですが、間取りが左右対称になっているのです。という訳で、例えばキッチンのシンクとガスレンジの位置が左右逆になっていたり、電燈スイッチの操作が右手でしていたものを左手でするようになるのです。「目が回る」というのは、例えばスイッチを操作しようとしてこれまでであれば、右へ90°向けば良いものを左へ90°向くようになるのですが、従来の癖で右へ270°回るようになるからです。(ここのところの説明は少々難しいです。)全く異なる間取りの所へ転居したのであれば、そのような経験をすることはないのではないかと思い、「稀有」なと表現したのです。だって、同じマンションの隣室へ転居するのは「稀有」と思いますから。

 なぜ、隣室への転居となったかは、wifeの我儘なんです。20年以上住んでいて、室内が汚れてきたので、綺麗な場所へ行きたいという・・。隣室がリフォームされ綺麗になるので、気持ちが動いたのです。「我儘」というのは、自らが日ごろ清掃をキチンとしておけば良かったのにという思いだからなんです。私はそのような我儘な気持ちは抑えています。という訳で、転居費用はwife持ちです。

 私にとって楽しみが出てきました。日記が17冊出てきたのです。中学校1年から書き出したもので、どんなことを書いているか、「稀有」なことも「我儘」なことも書いているのではないかと・・。

 ネットへの接続がこの転居に伴って12日から15日まで中断していました。

 

 

 

 

 

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転居

2014-05-11 08:31:21 | 家族

転居

2014年5月11日(日)

 明日12日転居します。その関係でインターネットに12日から15日まで接続できません。転居先は、地球を一回りして+8m先、つまり同じマンションの隣室という、面白くも可笑しくもない転居なんです。(^_^;)

 これまでは、KDDIのADSL回線でインターネットに接続していたのですが、KDDIがADSLの新規サービスを止めてしまいました。隣室ですからマンションの配線盤の配線を繋ぎかえれば技術的には可能のはずですが・・。

 という訳で、NTTのフレッツ光に乗り換えることになり、発注したのですが、何とその工事が約1か月後(4月18日に発注して工事は5月15日!)なんです。家主さんの好意により転居を遅らせてもらい、接続できない期間が短縮したのです。NTTは、重要なインフラ事業を行っているという自覚がないと言わざるを得ません。水道、電気、ガスと同じように考え、その体制をとっておくべきでしょう。

 こんな会社が通信という今の世の中では非常に重要なインフラ事業の免許を受けて行っているのが不思議です。行政機関は一体何をしているのでしょう。

 

 

 

 

 

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但し書きが正しい

2014-05-09 21:08:54 | 社会

但し書きが正しい

2014年5月9日(金)

 理化学研究所は、小保方晴子ユニットリーダーの論文を不正と認定しました。次のステップとして、懲戒委員会で小保方氏への処分を決めるということです。

 私が、理研さんを心配する立場ではありませんが、余計にもおせっかいにも、心配していまして、その処分には「但し書き」を加えた方が良いと思うのです。

 TVの報道を見ると、「不正」の場合の処分は、諭旨退職or懲戒解雇ということが基本的なルールということです。仮に、理研が諭旨退職or懲戒解雇の処分を下した後、スタップ細胞の存在が証明されたとしたら、どうなるでしょうか・・。理研が苦しい立場に追い込まれることは間違いないでしょう。理研として、「不正」を認定したのはあくまで論文に対してであって、スタップ細胞の存在を否定したものではない、といくら弁明しようが、世間は許さないと思います。

 更に、小保方氏が法廷に持ち込んだ場合、理研側の不正と認定した根拠である「悪意がある」という判断は裁判では否定されることは明らかです。なぜなら、スタップ細胞がないにも関わらずあるように見せかけるのが捏造であり、存在するのであれば小保方氏に捏造する動機がないからです。

 そのような事情を考慮すると、理研は処分に関する主文に次の但し書きを加えた方が良いのではないかと思うのです。「但し、スタップ細胞の存在が証明された場合は、この処分を取り消す。」(その間、小保方氏が被った損害は当然補填される必要があるでしょう。)

 余談ですが、私はスタップ細胞は存在しないと予想しています。「予想」というより、あって欲しくないという思いです。それは、人類は科学技術をコントロールする知性を持ち合わせていないと考えているからです。

 

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/ecaf7573581c399de6e63b94eee95096

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/9d3f3feffbc06186a17c8068e98abab6

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/075f6cf3bf55b63c51f04ea4126b7041

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/dd453a34d2081d01588a08c0dd9e590e

 

 

 

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ホンダヴェゼル試乗

2014-05-06 08:13:53 | 

ホンダヴェゼル試乗

2014年5月6日(火)

 ヴェゼルは、ホンダにとってこのクラスでは新しいカテゴリーの車です。SUVというジャンルですが、本格的オフローダーではありません。フィットベースですが、一回りボディサイズが大きく、背高で乗りやすく乗員スペースも荷室も拡大しています。ただ、約30万円の価格差があり、シティコミュータ主体の利用であれば、フィットで十分かも知れません。

 私が試乗したのは、ハイブリッドのX-Lパッケージで17インチのタイヤを履くモデルでした。第一印象があまりに悪すぎました。乗り心地が固すぎるのです。路面からのゴツゴツ感もあり、騒音も大きく苦痛と思えるほどでした。ただ、16インチタイヤでは違うかも知れません。

 ハイブリッドシステムは、フィットと基本的には同じですが、エンジン出力はフィットの110PSから132PSへとかなりチューンアップしています。ホンダではモーターと併せて2ℓエンジンに匹敵すると言っています。

 出だしは、モーターでスルスルという感じですが、間もなくエンジンがかかり、その瞬間は同乗者でも直ぐ分るほどです。トヨタのプリウスの場合は同乗者には分からない程度ですから、ハイブリッドシステムの技術差はまだまだありそうです。

 昨年の12月に販売開始し、発売後1か月の受注台数が33000台と絶好調です。これまでSUVというと大きい車が主流で、ヴェゼルはコンパクトで世の「ダウンサイジング」の流れに乗ったものと思います。実際、後席の前後スペースはホイールベース2610㎜の車にしては圧勝という感じがし、これ以上大きい車は不要と思わされました。

 燃費は、約8㎞の市街地走行で18.3㎞/ℓと出ました。カタログ燃費が21.6㎞/ℓですから、84.7%の達成率です。2ℓ相当のエンジン出力でこの数値は優秀で、ハイブリッド効果が十分に表れていると思いました。参考までに、私のゴルフハイラインでは同じように走ると11~12㎞/ℓと思います。

 

 乗り心地が改善されて上質になり、静粛性が向上すれば、魅力的な車と思います。

 

 消費税アップ後の平日とあり、店は閑散としていました。

 試乗車ですからもう少し派手目な色の方が良いと思うのですが・・。

 

 リアードアには取っ手がなく、ドアパネルに組み込まれたタイプです。これはデザインを重視したのでしょうが、いただけませんです。ドアが開けにくいですし、万一事故が起こりドアが変形した場合開けることが困難になります。

 ナヴィは8インチの大型が付いていました。角度が寝すぎて見えにくかったです。「?」と思うほどでした。

 シフトレバーがいただけませんです。トヨタのマネです。というより操作しにくいのです。一般のフロアタイプにするべきでしょう。ただ、パドルシフトが付いていて、その欠点をカバーはしていましたが・・。

 

 メーターがこれまたいただけませんです。エンジンの回転計はあるにはあるのですが、他の表示と切り替えなのです。エンジン回転計は常時表示するようにすべきです。

 後席の前後スペースが広いのにはびっくりしました。ホイールベースは2610㎜なのですが、2700㎜クラスに匹敵すると思います。シートもたっぷりとした感じでした。

 荷室もフィットと比べると1.5倍はありそうという感じで、十分です。

 ホンダは、ヴェゼル効果もあって、消費税導入後の4月の販売台数が対前年比で+となりました。今年の販売台数の見込みは唯一対前年アップのメーカーとなっています。

 

 

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すき家

2014-05-02 06:53:38 | 食べること

すき家

2014年5月2日(金)

 消費税増税後初めて、ファーストフード店のすき家へ行きました。増税後にも関わらず牛丼を税込の額で10円値下げした店です。

 この店の経営努力は凄いと思わざるを得ませんが、多くの店は当然のことながら増税分を価格へ転嫁していますし、巷では便乗値上げが多く指摘されています。消費税は更に来年10月から10%になることが決まっています。僅か1年半で5%→10%へのアップですから、凄まじい国民からの収奪と言えるでしょう。私は個人的には生活にアップアップしています。生活が苦しくなるのにupとは之如何に!

 

・2014年4月8日、広島市南区「すき家」

 

 全国展開の店ですので、同じ店構えです。

 

 平日の13:30頃とあって、店内は閑散としていました。

 10円値下げしたというメニューです。

 他のメニューも安いです。

 何と、注文して1分後には出てきました。「早いですね。」スタッフに言うと、微笑んでいました。

 肉は調味料による味付けで肉本来の味はよく分かりません。まぁ、率直に言って肉の味ではなく調味料の味ということですな。ご飯は掛け値なしに美味しいものでした。

 安いメニューがずらりと揃っています。ただ単に生存ということであれば、一日1000円で可能という状況です。格差社会の申し子のような店とも言えます。

 

 消費税増税でどのような社会になるのか・・、私は格差がますます広がる世の中になると予想しています。みんなでシェアするのではなく、弱者をますます切り捨てるという世の中です。

 「格差」ということで言えば、アメリカは凄い格差社会ですね。

 シンクタンク「デモス」によると、ファーストフード業界最大手10社のCEOの平均年収は、従業員の約1200倍!ということです。CEOの平均年収が24億2862万円に対して、従業員のそれは194万円以下です。

 

 世に最低賃金というのがありますが、私は「最高賃金」というのがあっても良いと思います。

http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/99ec672222ade89b89d450dfc62de030

 

 帰り際、スタッフに米が美味しいと言いました。牛丼が売りの店なのに肉が美味しくないとは、皮肉なものです。(金額を考慮すれば、文句は言えません。)私の内心の思いを知ってか知らずか、スタッフは微笑んでいました。

 

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