ピース・アーチ・ひろしま・クラシック・コンサート 2016
2016年7月27日(水)
主催は、ピース・アーチ・ひろしまプロジェクト実行委員会ということですが、実質は広島県です。湯崎英彦広島県知事から挨拶がありました。「コンサートを聴き、この機会に改めて平和への想いを巡らしていただきたい」という趣旨のことを言っておられました。平和でなければ、音楽を楽しむことはできません。胸に刻んでおきたいことです。
土曜マチネーです。
赤色のロゴは、平和の架け橋といったイメージでしょうか。
ベートーヴェンの第九は、日本では年末に演奏されることが多いですが、ここ広島では、昨夏も演奏がありました。第九は、夏でも盛んになっております。(大工と左官)
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/edcd84ebe9be23fbc0e0e569df65c99c
ショパンのピアノ協奏曲第1番は、若き青年ショパンの溌剌とした気持ちが良く出ている曲と思います。ピアノの小林愛実は2015年のショパンコンクールのファイナリストにはなったのですが、残念ながら入賞できませんでした。現在20歳。5年後再び期待したいです。もう少し、ダイナミックな演奏を期待していたのですが、大人し目でした。
秋山の第九は、力強いものでした。演奏が終わっても身体の震えが当分収まりませんでした。(ブラーヴォー)ただ、第3楽章は、もっと耽美的にして陶酔感に浸りたかったです。
オケは、ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアと広響とのコラボでした。ヴァルソヴァの団員は10数人でしたでしょうか・・。音を聴いて、絃の音が重くなった感じがしました。特筆すべきは、ティンパニでした。イヤー、凄いティンパニストでした。fffが突き抜けるようにどこまでも伸びていくのです。今回、ティンパニの位置は左端でしかも、舞台前方でしたので、音のバランスとしては、少し大きく聴こえました。是非、センターで聴いたみたいです。ティンパニの音は、やはり脳天を叩き付けるのが魅力です。
藤村実穂子という一流所も来たんですよ。ただ、声はあまりはっきりとは聞こえませんでした。私が興奮していたからでしょう。
昨年のアルゲリッチのベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番には、感動しました。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/d5123312efc91e29447f415d9a177b72
演奏終了後、広響とヴァルソヴィアのメンバーが和やかに話しておられました。
東京オペラシンガーズという合唱団が、これまた凄いんです。音の大きさを風船でイメージしていただきたいのですが。音が大きくなれば、風船が大きくなるというイメージです。私も第九の合唱団で歌った経験があるのですが、素人集団でも、ffでは風船を大きくふくらますことはできます。この合唱団の場合は、声が大きくなった風船から突き抜けるように聞こえるのです。ただ、女性パートの音が男性より相対的に小さかったですね。
小林愛実のアンコールです。小林は演奏を始める前に、胸元を触るクセがあるのですが、まだ、続いてますね。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/280d71ceb7a29b4835a34d58971b9f8d
演奏終了後出口付近に、広島交響楽団の事務局長がおられました。私は「凄いティンパニストですね。」と言ったところ、自慢をしておられましたですよ。
余談です。私の左隣の女性(60歳代)が途中居眠りをするのです。だけなら良いのですが、私の方に倒れ掛かって、どうしても私の身体に触れるのです。私ゃ、潔癖なところがあって、こんな場合むしずが走るのです。ショパンでは集中して聴くことができませんでした。休憩時間に、「せっかくのコンサートですから、居眠りしていては勿体無いですよ。」と間接的に注意したのですが、第九でも同じことでした。こんなお方は、コンサートに来るのは、ご遠慮いただきたいものです。