団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

広島交響楽団 音楽の花束 2021.11.21

2021-11-22 06:18:46 | 音楽

広島交響楽団 音楽の花束 2021.11.21

2021年11月22日(月)

 

 21日、広島交響楽団の演奏会へ行ってまいりました、その前は、4月18日でしたので、半年振りでした。

 

 広島国際会議場フェニックスホールは、ワインヤードホールで、今回はサイドヤード席でした。

 意外や意外、音が鮮明でよく響くんです。音って、上の方により広がる特性があるのだと思います。

 楽器も見渡せますので、小さな音でも聞こえるんですね。ファゴットなんか、見えないと中々聞こえないでありますが、今回ファゴットの役割がよく分りました。「パッパ パッパ」といったリズムを刻むのが得意な楽器です。

 

 何と、四分の一程度の入場者数でした。音楽に対する渇望感って、コロナで出ているのかと思いきや、そうでもなさそうです。

 

 指揮:現田茂夫 ヴァイオリン:成田達輝

 

 シベリウスのヴァイオリン協奏曲

 

 ヴァイオリンがよく響くと思っていたら、ストラディヴァリウスの”Tartini2" 1711年製

 この曲の憂い感が好きです。

 

 

 ベートーヴェンの2番の交響曲は、明るい希望に満ちています。つまり人生への賛歌であります。

 解説によると、この曲が作曲されたのは、1802年の10月、ベートーヴェン32歳の時です。既に、耳の聴力は著しく悪化していたと言います。

 有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いたのは、この曲の完成の前です。「遺書」を書きながら、このような明る曲を作曲するとは不思議です。解説にあるように、絶望を乗りこえたんですね。

 

 最近ですが、あと何年演奏会へ行くことができるのか、考えるのであります。せいぜい10年程度かなと思うのでありますが、そう考えると一曲一曲が愛おしく感じるのであります。

 ベートーヴェンの2番の若々しい明るさに涙が滲みました。

 アンコールのバッハの管弦楽組曲3番のアリアは心の襞に染み入るようでありました。

 

 突然ですが、コインパーキングに停めていたので、余韻に浸る余裕なく、早々とホールを後にしました。(笑)

 

 

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