水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

これが私の人生設計

2016年03月30日 | 演奏会・映画など

 

 洋画でいいのがあった。
 「これが私の人生設計」は、なかなか観る機会のないイタリア映画だ。
 世界をまたにかけて活躍してきた有能な女性建築家が、母国イタリアにもどりローマを拠点に働こうとする。
 しかし、母国はあまりにも男性優位社会だった … 。
 まず感じたのは、日本以上の男性優位社会が、まさかヨーロッパにあるなんてという驚きだった。
 ある会社と契約を結ぶという段階になって、「妊娠したら解雇する」という条項を見つけ、主人公のセレーナが席をけって憤然とビルを出るシーンがある。
 日本でそのような契約書ってつくれるだろうか。そっか、最初からそう書いてある方が、周囲の圧力でいられなくなる日本の会社より潔いとは言えるかもしれない。
 そんな男社会で、アラサーの才能ある女性がばりばり実力を発揮するには、いろんな障害を乗り越えないといけない。
 容姿もそこそこ美人という設定なので(実際にいたら相当美人のわくに入る女優さんだろう)、仕事にかこつけて食事に誘われ、行ってみると仕事は二の次でただのエロおやじだった、というような経験は、働いている女性の多くが経験しているのではないだろうか。
 セリーナが、公営住宅を大々的に改築するためのコンペに参加する。
 彼女の案が高い評価を受け、ほぼ採用という流れの面接で、「で、ボスは来てないのかい?」と聞かれる。
 つまり、彼女はアシスタントだと思われていたのだ。正直に自分の作品と言えば採用されないと咄嗟に判断したセリーナは、噓をつくことにする。
 ボスはいま日本に出張にいっていて、帰国できないのだと。
 さあ、ボス役はどうするか。あるレストランで知り合ったチョーイケメン、フェロモン出まくりの男友達に頼むことにした。
 出会ったとき、一瞬でセリーナはこのイケメンのレストランオーナーのフランチェスカに心を奪われていた。
 でも、フランチェスカはゲイだった。
 デートに誘われてショーパブに行き、気づいたら隣にいたはずのフランチェスカがゲイダンサーに混じって「ふぉーっ」って叫びながら踊っているのを呆然とみつめるセリーナの顔とか、笑ってしまった。
 男中心社会を生きるキャリアウーマンの苦悩を描く … といった重いものではない。
 でも(だからかな)、彼女を生きづらくさせる周囲の無意識の圧力がより鮮明になり、「ふざけんな!」と立ち向かうも、すぐにへこたれ、また立ち向かっていくというセリーナのけなげさが、ほんとに愛おしい。
 個人的には、ゲイだとわかっても、なおさら好きが募りどうすることもできないセリーナが、仕事がうまくいかないのよりもせつなかった。
 社会派コメディーというジャンルなのだろうか。
 つい声をあげて笑ってしまうシーンがいくつもある映画って、なかなかないじゃないですか。
 日本のものだととくに。でもこれはあっけらかんと笑えて、気づいたら泣いている。
 ゲイのフランチェスカが、昔結婚していた時に生まれた息子もいい味わいを出している。
 どうしても紹介したい泣けるセリフがあるけど、ご覧になる方が一人でもいらっしゃるかもしれないので書かない。
 見終わって、明日からおれもがんばろう! と思えた、今年みたベストです。

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最近観た映画

2016年03月29日 | 演奏会・映画など

 

 さすがに3月は少し忙しかったが、新作のいくつかは間隙をぬって観に行った。
 
「黒崎くんの言いなりになんてならない」☆☆☆。小松菜奈ちゃんの魅力にあふれていたが、彼女のポテンシャルはこんなものではない。それに彼女はやはりMよりSが圧倒的にはまることは、その一端が垣間見られた最後の方のシーンで明らかだ。

「セーラー服と機関銃」☆☆☆。橋本環奈さんは、女優力ばっちりだと思う。「今」の盛り込み方がやや表面的だった点が残念だが、アイドルメインの作品としてはほどよい所だろうか。週刊文春で近田春夫氏もほめていたけど、環奈ちゃんの歌もよかった。

「僕だけがいない街」☆☆☆☆。公開日に居ても立ってもいられずという体ででかけた。2時間でまとめるには、これくらいシンプルにしないといけなかったかな。コミックの完結はどんな感じになるのだろう。藤原竜也さんも、有村架純ちゃんも、コミックのイメージとは違って感じたのが自分的に意外だった。きっと二人の存在そのものが確固たるものだからだろう。

「ちはやふる」☆☆☆☆☆。後編まであわせると、おそらく青春映画の傑作と讃えられる作品になる。広瀬すずちゃんの無防備のかわいさと、それをとりまく男子の悶々とした思いが、こんなおっさんにまで伝わってきた。一瞬しか登場しなかった新くんの福井弁も、すごい上手そうだ。後編が待ち遠しい。

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その後

2016年03月29日 | 日々のあれこれ

 

 リハーサルの日、ウエスタのステージに上がる階段でつまづいて怪我をした。その後養生に一人で城の崎温泉へでかけるわけにはいかなかったが、痛みが引かなければ、本番は板付きで登場することになりかねないだろうか、そうやって演奏を初めても「アルメニアン」の間立っていられるのかと心配しながら床についた。さいわい一夜明けると、痛みはあるものの歩くことに支障はなく、本番が近づくにつれてエンドルフィンが放出され続けている感覚があった。
 無事本番を乗り越えた。もう医者に行くほどではないと思い、翌土曜は片付け、日曜はおでかけ。新宿シネマカリテで「無伴奏」を観ているころから、こんどは胸の痛みを相当感じるようになった。精神的な痛みでは無く、転んだあとから少しずつ感じていた胸骨が痛む。
 火曜日、部活がオフの日くらいのんびりしようとデニーズでモーニングセットをいただいていると、ほおっておかない方がいいかもと思えるぐらい痛くなったので、念のため上福岡総合病院で見てもらうことにした。怪我をした生徒さんを連れてくることはたびたびあるが、自分の怪我で医者にかかるのなんて何年ぶりだろう。
 相変わらず盛っている(ていう表現ていいのかな)。初診受付をして、待合室で30分ほど待つと看護士さんが状況を聴きに来てくれる。これこれこういうわけで … 。「息はできますか?」はい、大丈夫です。花粉症でくしゃみが出ると少し痛いです。さらに10分ほど待って、診察室で問診を受けてレントゲンを撮った。
 「骨折はみられませんね。転んで四日目? 今が一番痛いときかな。湿布と痛み止め出しますから、それで様子みてください」とのことだった。よかった。
 医者にいったからすぐに治るとか、痛みが治まるとかいうものではない。そういうときもあるけど。お医者さんに行くのは、それが何かを知りたいからだ。それが何かわかれば、心がおさまる。納得できない病状であったとしても、心の方向性を定められる。
 楽器のレッスンをうけるのも同じようなものだ。見てもらったからといって、すぐに上手になるわけではない。しかし、なぜ上手に吹けないのかがわかるし、そのあとどんな治療をすればいいのか見えてくる。勉強を教えるものも、そうでないといけないと思う。
 演奏会に、慶應志木の小池先生、武蔵越生の菅野先生が来てくださり、気づいたことをメールで教えていただいた。すぐに次の演奏会に生かすべき点だった。長年この業界にいると、狭義の「吹奏楽」にどっぷりつかり視野が若干狭いのではないかと思われる指導者もいらっしゃる。お二人は真逆で、音楽の専門知識には類い希なものを持ちながら、一段高いところから吹奏楽を見渡す目をお持ちだ(だから、微妙に主流派ではないのかな。あ、だからつきあってくれるのか)。お医者さんにみてもらったような一言をいただけたのはありがたい。

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二部補遺

2016年03月28日 | 日々のあれこれ

 

 2部JPOPメドレーでは、「ひまわりの約束」の位置で、当初「オレンジ」を演奏する予定だった。SMAP「ライオンハート」とのカップリングで、隠れた(隠れてもないかな)名曲と言われている曲だ。部員たちは知らなかったけど。二部を見て頂いた方ならお気づきの通り、スイングレンジャーの苦悩と、昨年末のSMAPの出来事とが重ね合わせられている。解散の危機を乗り越えるシーンの直前で、SMAPナンバーを入れてみたかった。で、練習してみたら、今一つ上手にできない。難しくないと思っていたのだが、知らない曲でもあるせいか、今一つぴたっと来ない。自分的にもちょっと教えられないコードがあった。それならということで、歌詞の内容的にも同じようにはまるはずの「ひまわり」に換えた。結果的に問題はなかったけど、「夜空のムコウ」にすればよかったかなと今思いついた。
 いただいたアンケートのなかに「けっきょくスイングレンジャーとは何なのか」という根源的質問が書かれたものがあった。
 真面目な答えが要求されるほどの問いとは誰も思ってないだろうが、脚本担当としてあえて真面目に言わせていただけるなら、答えは、見た人の数だけあるということだ。(お~っと、どうしたの? クリエーター気分の勘違い野郎になってるんじゃないの)。
 スイングレンジャーは現実でもあり非現実でもある。
 ある人にとってはSMAPを戯画化しただけのものであり、ある人にとっては悪を倒す正義の戦隊である。
 ある人にとっては5人がともに心のなかに存在し、ある人にとっては自分を外から支えてくれる存在である。
 自分にとっては、見えない応援団かもしれない。時に悩み、時には色んなものをほっぽり出したいと思う時、どうせ誰も見てくれないのだからやっても意味ないと思ってしまったりした時、「いやそうでもないよ」とどこかから言ってくれる存在。
 日常においてレンジャーの姿ではあらわれないが、同僚の誰かだったり、生徒さんだったり、その保護者の方であったり、家族だったり、友人だったり、見知らぬ人だったり … 。
 太宰が富士をいろんなものの象徴として描いたのと同じかもしれない。
 思えば、何度もレンジャーに助けられてきた。みんなレンジャーに助けられて生きているし、自分自身も誰かのレンジャーなんだよという、やさしい気持ちにあふれたすばらしい台本でした、なんてね。

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ありがとうございました!

2016年03月25日 | 演奏会・映画など

 

 おかげさまで、第24回定期演奏会は盛会のうちに幕をおろすことができました(あ、緞帳ないんだった)。皆様のおかげです。ありがとうございました!

 三年生の保護者のみなさま、おつかれさまでした。せっかくのご縁ですので、これからもよろしくおねがいします!!

 ごめんなさい!!

 所沢北高校のみなさん、ご来場ありがとうございました。クリスマスジョイントの紹介のところで、所沢西高校と書いてしまいました。ほんとうにすいません(_ _) 間違った水持は嫌いでも川東のことはきらいにならないでください。またご一緒してください!

 

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第24回定期演奏会のお知らせ

2016年03月24日 | 演奏会・映画など

 

   川越東高校 吹奏楽部 第24回定期演奏会

日時 3月25日(金) 18:00開演 20:30終演予定(入場無料)

会場 ウエスタ川越大ホール(川越駅西口より徒歩5分)

曲目

 1部   マーチ・スカイブルー・ドリーム
        スクーティン・オン・ハードロック   
        スピリット・オブ・セントルイス   
        アルメニアン・ダンスPart1

 2部   Jポップメドレー「時をかけさせる少女」
           ~ スイングレンジャー・ジェネシス ~

 3部   メイク・ハー・マインBrassRock
    セレブレーション
    M.ルグランの世界
       君の瞳に恋してる
    セプテンバー


                 ご来場お待ちしてます!!

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第一部演奏曲

2016年03月24日 | 演奏会・映画など

 

  マーチ・スカイブルー・ドリーム(作曲:矢藤 学)

 一曲目は、2016年度の吹奏楽コンクール課題曲より「マーチ・スカイブルー・ドリーム」をお送りします。作曲者自身が思いをはせているような、青春のさわやかさと甘酸っぱさが満載の曲です。演奏会のオープニングにふさわしく、華やかに演奏したいと思います。


  スクーティン・オン・ハードロック(作曲:デイヴィッド・R・ホルジンガー)

 この曲をとりあげるのは第17回定期演奏会に続き、2回目になります。今年度、秋の西部地区研究発表会で演奏しました。一年生たちも部活になれ、文化祭、男祭りなどの行事を経てから練習に入りましたが、それまでに練習した曲と比べあまりに音譜の数が多く、とまどっている部員も多かったようです。しかし、日を経るにつれて、なんかカッコイイ、楽しいという感覚にかわっていきました。男子らしく思い切って演奏したいと思います。


  スピリット・オブ・セントルイス(作曲:清水 大輔)

 昨年末に初めて企画したクリスマス・ジョイント・コンサート(with朝霞西高校・所沢北高校・新座高校・和光国際高校)、今年1月の新人戦、ニューイヤーコンサートで演奏してきました。
 わかりやすく、ドラマチックな曲をたくさん生み出されている清水大輔氏ですが、氏の作品をとりあげるのは初めてです。期待と不安と抱きながらも決然と飛び立つ飛行機、青空を突き進んでいく姿、突然わき起こる黒雲、雲の合間から見えるパリの灯り … 。そんな光景が次々と浮かんでくるような楽曲です(そんな風に演奏したいです)。


  アルメニアンダンス・パート1(作曲:アルフレッド・リード)

 本校の定期演奏会でも、過去に2回演奏しています。また、今年度は、男子校の祭典「吹奏楽秋の男祭り2015」でもとりあげ、男子約300名で演奏しました。第一回定期演奏会を開催してから25年目の節目の年ということもあり、OBも交えて一部の最後に華々しく演奏します。

 

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第2部

2016年03月24日 | 演奏会・映画など

第2部 Jポップメドレー 時をかけさせる少女
          ~ スイングレンジャー・ジェネシス ~

 ~ 20年を越える活動歴を誇り、すっかりメジャーな存在となったスイングレンジャー。世界平和を守るための戦いばかりではなく、映画の出演や、アイドルとしてコンサート活動も行っている。しかし、メンバーにはそれぞれの思いがあった。苦労して怪人達をやっつけても、不良にからわまれている少女を救っても、いつしかそれが当然と思われている。いつまでこの活動を続けていけるのか、そもそも本当に人々に必要とされているのか、自分たちの存在とは何か … 。
 レッドの一言に端を発したメンバー同士の諍いから、「解散」という言葉が現実味を帯びてくる。そんなスイングレンジャーの危機を救ったのは、未来から来たと言い張る一人の女子高校生だった。 ~

 

 概略

 スイングレンジャーは、川越東高校吹奏楽部の定期演奏会において、第二部の劇の中に登場するキャラクターである。他の様々なレンジャーと同様に、基本は5人編成をとり、レッド、ブルー、イエロー、ピンク、グリーンで構成(注1)されている。

 歴史
 2005年、第14回定期演奏会二部「フレンズ ~ 僕らのほっこりもっこり happy days ~」の中で、あるクラスの文化祭の出し物の一つとして登場した。必殺技「プレストボンバー」で華々しく怪人を倒したものの、この技自体は受け継がれていない。
 以降の演奏会のたびに登場しているが、目立った活躍はしていない。
 登場したのは以下の演目である。
 第15回「小早川信夫の恋」(2006年)。
 第16回「バブルへGO! ぼくとオカンとあの日のオトン」(2007年)。
 第17回「TOKIMEKI ドキドキ イリュージョン」(2008年)。
 第18回「白雪姫 ~ 本当に大切なものは、きっと 」(2009年)。
 第19回の「フレフレ龍馬!」(2010年)では、レンジャーたちは体調不良を理由に怪人にやられてしまうという、ふがいない姿をさらしている(注2)。
 第20回「スイングレンジャー新たな旅立ち」(2012年)では、レンジャーそのものにスポットがあてられた。メンバーの就職活動、メンバー内恋愛の可否など様々な問題が起こり、解散の危機がおとずれた。
 第21回定期演奏会「ヒーローになる時、それは今」(2013年)もレンジャーに焦点があてられる。寄る年波に勝てなくなってきたレンジャーたち。平和を守る活動も停滞気味で、ショッピングセンターのヒーローショーなどの営業活動が多くなってきた。メンバーの息子が、学校でクラスメイトからいじめられる事件も起きる。アイデンティティを見失いかけていたレンジャーたちだったが、ある日、日本を未曾有の災害が襲う。誰もが立ち向かえない日本の危機を救ったのは、スイングレンジャーたちだった。
 第22回定期演奏会「学年ビリのギャルが慶應に!?」(2014年)、第23回定期演奏会「え、信長ってだれだし?」(2015年)には、登場していない。

 注釈 注1 … 第15回は、グリーンのかわりにブラックが登場している。
    注2 … レンジャー自体は微妙な立ち位置だったが、お芝居そのものは、定演の歴史のなかで最も泣けたと称された。

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第3部演奏曲

2016年03月24日 | 演奏会・映画など

 

  メイク・ハー・マイン

 スイングするイメージが強い曲かもしれませんが、本日は「ブラス・ロック」バージョンでお送りします。ブラスロックとは、ロックのリズム感をベースにして金管楽器(BRASS)セクションを全面に押し出し、ジャズの即興性をも加味した音楽です。食べ物でいうとオムカツカレーのようなものでしょうか。日本のバンドでは「スペクトラム」がそれにあたると言えばピンとこられる方もいらっしゃるでしょう。


  セレブレーション

 クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & the Gang)は、1969年にアメリカでデビューした、ソウル・R&B・ファンクバンドです。当初なかなか芽が出なかったものの、70年代後半にはヒット曲が生まれ、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」にも楽曲を提供しています。彼ら最大のヒット曲が、1980年に発表されたこの「セレブレーション」です。
 編曲された植田薫氏は、ファンキーでノリノリな曲を数々発掘し、吹奏楽曲としてアレンジし提供し続けています。植田氏は、福井県立武生東高等学校、武生東高等学校をひきいて全日本吹奏楽コンクールに出場し、数々の名演をくりひろげるとともに、日本全国の高校の指導にもあたられています。
 その植田薫先生のレッスンを、本校も受ける機会に恵まれました。植田先生は、筆者(水持)と同じ高校(福井県立藤島高校)の出身でもあり、国語科教師です。
 今年2月のレッスンで、部員たちもすっかり「ファンキー教」の信者となり、定演でもぜひやってみたいということになりました。そのときに教わった振り付けでお届けします。皆様もぜひ「Hey! hoo!」とかけ声をかけてください。


  M.ルグランの世界
    キャラバンの到着 ~ 双子姉妹の歌 ~ おもいでの夏 ~ シェルブールの雨傘

 ご年配の方にはおなじみの曲ばかりでしょう。初めて演奏する部員たちも、その美しさに気づいたようです。
 クリスマス・ジョイント・コンサートでの、2年生合同バンドの演奏曲でした。3年生たちのソロにもご注目ください。


  君の瞳に恋してる

 本校文化祭、星華祭合同ステージ、クリスマス・ジョイント・コンサートなどの場で演奏してきました。「熱帯JAZZ楽団」版の譜面は、一番有名なディスコバージョンとは異なり、ラテンのリズムでより楽しく熱く演奏できます。お楽しみください。


  セプテンバー

 もう1曲、熱帯JAZZ楽団バージョンで、「セプテンバー」をお送りします。ノリノリで演奏しますので、どうぞ最後までお楽しみください。

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王道(2)

2016年03月18日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「王道(2)」


 ~ 『アタック25』を見るときも、集中してのめり込んで、電器店で購入してきた早押しボタンのようなスイッチを片手に見る。何問正解できたかの「スコア」をつける。すると、毎週少しずつではありますが、正解数が右肩上がりに、また正解数が下がったときでも知らない単語は少なくなっていることに気づきます。「うろ覚え」の知識が増えているということは、自分が少しずつでも前進しているということ。それまでこなしてきた勉強法が間違っていないことが、自分なりに確認できたのです。 (日高大介『クイズ王の「超効率」勉強法』PHP新書) ~


 クイズの力をつけるには、クイズを解く。大量に解く。そして自分ができる問題とできない問題とを区分けする。できない問題を取り出して、繰り返し復習し、自分のものにする。
 あまりにもシンプルな原則だが、何かを身につけようとするための最も有効な方法だ。
 シンプルな原則に従って、愚直に量をつみあげていく――。この努力を「王道」とよぶ。
 原則に従って努力するなら、高校程度の勉強内容はほぼ身につくといってよい。
 苦手科目も、今なら克服できる。
 王道の勉強をするだけの時間が残されているからだ。


 ~ 「イチローさん、あのアスレチックスのハドソン投手は、できれば対戦をしたくない『苦手のピッチャー』ですか?」
 この質問に対して、イチロー選手は、こう答えたのです。
 「いえ、彼は、私というバッターの可能性を引き出してくれる素晴らしいピッチャーです。だから、私も練習をして、彼の可能性を引き出せる素晴らしいバッターになりたいですね」
 この話は、「苦手の仕事」をどう考えるかという意味では、示唆に富んだ話です。
 すなわち、「苦手の相手」や「苦手の仕事」を、ただ「避けたい」と思ってしまうか、「自分の可能性を引き出してくれる素晴らしい機会」と思うかが、分かれ道なのですね。実は、「苦手」と思う仕事も、「不遇」と思う時代も、自分の中に隠れている「人格と才能」を開花させる絶好機なのです。 (田坂広志『人は、誰もが「多重人格」』光文社新書) ~


 人生とは不思議なもので、努力したら必ず願うが叶うというものでもない。
 逆にさぼっていてうまくいってしまうこともある。ただし、その一見ラッキーな事態はゆくゆくマイナスになることも多い。
 苦手なものがあるということは、今の自分にとってはむしろ、可能生を広げるチャンスが広がっている状態だと言えるだろう。
 どんなことも、まずは原則に従って、少しずつ積み重ねていこう。

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