水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

忘年会

2007年12月29日 | 日々のあれこれ
12月27日
 午前中課題曲Ⅰのマーチを合奏してみた。ほんとうによくできた曲だと感じる。およそ3分の曲だが、12分吹き続けるくらいのエネルギーを必要とするのではないかと感じた。こういう曲をさらっとマーチとして演奏できるのが、力のあるバンドということになるだろうか。午後はみんなで大掃除をし、年内の練習を終了した。自分自身もたまっていた本を6箱ほど処分できてすっきりした。いつか使うだろうと思って保存しておく本がたくさんあるが、過去5年で一度も開かなかったものを、この先使う気がしない。たとえばこの先5年を過ぎれば、残りの教師人生もあと一桁になるという歳になっているのだ。何が必要で何が必要でないかの見極めはおそらくできないということがわかってきた。それに5年後に必要なものが今わかるということは、5年後の自分は今より成長していないことを表す。それは困ると思い、今使わない本はどんどん処分することにする。現物はなくなっても、本当に必要な内容は大脳の格納庫にしまわれているから、などと言い訳しながら作業しているのだから、未練たらたらではあるのだが。
 クラリネットのレッスンを夕刻に終え、顧問で打ち上げ。クレアモールの「海や」そしてカラオケ。歌パワーはジョイントに使い果たしていたことに気づいた。

12月28日
 今年最後の日直にうまいぐあいにあたってしまい登校。机の整理、年明けの実力テストの作成など。さわむら君に課題曲のスコアを渡す。
 夜は同業者の先生にお誘いいただき、吹奏楽顧問の忘年会に参加させていただいた。大宮の「ホルモン本舗」という焼き肉屋さん。おいしかった。たぶんコースの料理だが、たいへんリーズナブルである。コラーゲンも補給できたかな。参加者は吹奏楽の顧問の先生方が老若男女とりまぜて10人。ひょっとしたら私が一番老なのか? コンクールなどでいつも見かけている先生とはじめてお話できたり、顧問になったばかりの若い先生とお話しできたり、楽譜や演奏会の情報をいただいたり、貴重な呑み会であった。S先生ありがとうございました。
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ジョイントコンサート

2007年12月25日 | 日々のあれこれ
12月23日
 合同練習一日目。本川越から星野高校へ部員を送り、今年最後の入試相談会のためいったん学校へ。おかげさまで、新年度も多くの優秀な新入生を迎えられそうである。相談会を終え星野高校に向かうと、合同曲の合奏中だった。クリスマスディスコキャロルはまあまあだったが、チェリーが形になってなかったので、時間をかけて歌のだんどりなどを決めた。

12月24日
 合同練習二日目。全体の進行で滞る場面があり、星野ウインドのスタッフの方が怒られている姿を見て、ほとんど演奏だけやってればいいに近い状態のうちとしては、もうしわけなく思う。でも、夕方には、だいたい大丈夫なのかなという状態にはなった。アルメニアンダンスは、細かく見るとできてない部分がたくさんある。こだわっていると本番が迎えられなくなるのは必定。大事なのはあついハートと割り切ることとする。夕方にはパンフレットも完成した。心配なのは、Tシャツがまだとどいてないことだ。当日午前にはまちがいなく届くことになってはいるのだが。念のため確認してみると、佐川急便西埼玉営業所に来ていることがわかったので、帰りがけに受け取りにいった。その帰りロヂャースに寄る。食品売り場では、たくさんの店員さんが商品の入れ替えをやっている。クリスマス用の食品が一気に正月用品にかわろうとしている時だった。世間では今夜がクリスマスだったのかと気づいた。

12月25日
 いつもどおり本川越に迎えにいくと、東上線が遅れているという。幸いに少し遅れぐらいで全員そろうことができたが、こんなこともあるのだということを想定して計画を組まねばと思う。何事も、計画がタイトすぎると、突発的な事態に対処しきれないものだ。
 さて、リハーサルをおえての本番は、いろんな面で練習以上によくできたと思う。きっとお客さまの温かさがその大きな原因ではないだろうか。本番に一番いい演奏ができるというのは、理想かもしれないけど、あてにしてはいけないことだ。そういう意味で今日は神様に感謝せねば。

 星野ウインドのみなさま。本当にお世話になりました。いろいろ大変だったと思います。おつかれさまでした。
 齊藤先生、生方先生、おつかれさまでした。またこれからもよろしくお願いします。

 川東吹奏楽部保護者のみなさま。ご来場ありがとうございました。今年は、明日あさって練習して、いったん終わりにする予定です。また来年もよろしくおねがいします。よいお年をお迎えください。
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55人

2007年12月20日 | 日々のあれこれ
 バンドジャーナル誌で、後藤洋先生も疑義を呈していたが、A編成の人数が55人以内になるらしい。Aチームを5人増やせることを純粋に喜ぶことのできる顧問は、日本にだいたい何人くらいいらっしゃるのだろう。少なくとも私は知らない。もちろん埼玉県の上位校のいくつかは、100人を越える部員の中から選りすぐりの50名を毎年苦労して選抜されているのはわかっている。しかし、本当に精鋭の50人で構成されたバンドがあるのかと言われたら、おそらく相当上手な学校でも苦労されているのではないだろうか。5人増えれば、コンクールに出場できる高校生が5人増える。それはすばらしいことである。ではなぜそれが10人ではないのか。または無制限ではないのか。吹奏楽のよりよいサウンド、よりよい形態を目指しての改正であると、議論されているのだろうが、吹奏楽にそのような形が本当にあるのだろうか。佼正やシエナがいつも55人ぴったりで演奏するなどということも考えられない。いったい、どこでどういう力が働いてそのような動きになっているのか。素人とは言え、20年吹奏楽顧問をやってきた。吹奏楽連盟の会議にも、行ってってないわけではないし、校務に支障のない範囲で吹連の仕事もしてきたつもりだ。なのにこの件については全く蚊帳の外であり、その動きを生み出している力が何なのか想像がつかないことを不思議に思える。5人増加案に賛成とか反対とかいう以前に不思議だ。少なくとも、一般的な学校バンドに実情とはかけ離れている案であることだけは確かだから。結局下々の声に関係なく事態は推移していくことであろう。50人であっても55人であっても、できるかぎり(かなり無理しても。ていうか相当してるけど)Aに出ようというスタンスは変えずにいきたいと思う。
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合宿打ち上げ

2007年12月19日 | 日々のあれこれ
 講習中で午前中に練習できないのはちょっと残念だが、それでもほぼ全員がそろっている時間が普段より長いのはありがたい。平日練習だと、やろうと思っていたことが、メンバーがそろわないために出来ないことが多々ある。もちろん、普段そういう状態であることが問題なのであり、合宿しなくても濃い毎日がすすんでいくのが理想であろう。合宿中に各部員から出た様々な細かい注意をまとめると、人としてのレベルをあげよう、生活そのものの質をあげようということになるのではないか。
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第2回クリスマスジョイントコンサート

2007年12月17日 | 日々のあれこれ
 25日のジョイントコンサートにご来校いただく際には、お車、またはスクールバスをご利用ください。
 駐車場は十分ございます。
 星野高校行きのスクールバスは、川越駅西口13:10発、本川越13:20発です。
 星野高校の方は案内してくれます。よろしくおねがいします。

 さて、ジョイントにむけて今日、明日は泊まりの練習。終わりのミーティングで、何人もから体調に気をつけようという話があった。もっとも大切なことである。たとえば小野伸二は、いくら天才と言われていても、年間通して活躍できたことがない。一番大事なのはステージにいること。わずか二晩。がんばってのりきりたい。
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12月15日

2007年12月15日 | 日々のあれこれ
 1・2年生は講習がお休みなので、一日練習。アルメニアンダンスの変拍子の部分は指揮者が一番あぶなかった。スコアをちゃんとおぼえなければと反省する。
 でも、みんなでよってたかってやれば、なんとかアルメニアンダンスという曲を演奏しているのであろうと思われる状態になってきた。もっとやれば、相当楽しく演奏できるのではないだろうか。練習すればきちんとそれがむくわれそうだ、という意味でも名曲だと感じる。
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ぬ・つ

2007年12月14日 | 日々のあれこれ
 完了の助動詞「ぬ」「つ」は、①完了、②強意、③並立の用法をもつ、と本校が使用する文法書に記載されている。
 たしかにこれでいいのだが、「ぬ」「つ」の根本の意味は「確述」である、とまずおさえた方がわかりやすい。あるものごとを「確」かに「述」べたい時に用いる助動詞。
 たまたまそれが確定した内容を確述した場合には「完了」用法となり、まだ確定していない内容を確述した場合には「強意」用法となる。
 という話を今日の講習の1時間目に話した。話しながら、なんとわかりやすい説明だろう、みんな感動して目をかがやかせているにちがいないと思い、ざっと見渡すと、そんな雰囲気でもなかった。何人かがノートをとりはじめ、それを見てやっとメモしはじめる人もいれば、はやく本題に入らないかなというような顔で黒板を見ている者、いろいろである。
 むろんこの説明の仕方はオリジナルではなく、駿台の関谷先生の参考書に書いてある。関谷先生以外の本では、たんに完了と強意の用法があるとされているだけだと思うが、基本は「確述」にあるとおおもとをとらえる見方はわかりやすい。だって、もとは一つの助動詞なのだから。
 で、結果的に、推量系の助動詞とともに用いられる場合(「ぬべし」とか「つらむ」など)の「ぬ」「つ」は強意といえばいいし、過去や存続の助動詞とともに用いられる場合「にたり」とか「てけり」は完了方法になる。
 普通に文末で用いられるとき(「雨降りぬ」)は完了だ。
 「はや舟に乗れ、日も暮れぬ」の「ぬ」のような場合は、まさに確述と言いたい。普通は完了というけれど。
 15年前の自分が、誰かからこの説明の仕方を聞いたなら、うれしくてご祝儀わたしてしまうだろう。でも、今日の講習では祝儀はもらえなかった。
 つい「ちゃんと書いておきなさい」と言ってしまったが、言わなくてもささっと書いてくれるようになるといいなあ。
 わかりきっているから書かなかったのではないことは、よおくわかっているつもりだし。
 合奏でも同じだ。ここからここまでがフレーズだよね、とわかったら色ペンできっちり書いておいてほしいのである。
 ちょっとした言葉にも大きな価値がある。
 たとえば、真島俊夫先生から、ポップスのリズムを「タカツカ」ととりなさいという話をうかがったとき、このカタカナ4文字が何千円、何万円の価値をもつと思ったものだ。
 

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百恋歌

2007年12月11日 | 日々のあれこれ
 試験が終わり、いよいよジョイントに向けての本格的な練習である。久しぶりに吹いた状態としては悪くなかった。息はまあまあ入っていた。ただし息が入っているだけ、指が動いているだけ、という状態の子が多かったように思える。つまり音楽的ではなかった。音階を吹くだけでもちゃんと音楽にしたいものだ。
 二次会のカラオケで、若いOLさんが歌うとおじさんが喜ぶ系の歌としては、森高千里「渡良瀬橋」やノッコ「人魚」などが鉄板とされているが(そうなの?)、今年は、高杉さと美「百恋歌」はどうでしょう(該当読者いないかな)。
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ゴールデンスランバー

2007年12月10日 | 日々のあれこれ
 伊坂幸太郎は、たしか以前『重力ピエロ』ともう一冊くらいは読んで、上手だけど人間のどろどろした部分がにじみ出ればなあ(えらそー)などと思った記憶がある作家。
 新作『ゴールデンスランバー』は、「俺はどうなってしまった? 一体何が起こっている? 首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか。精緻極まる伏線、忘れがたい会話。伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた書き下ろし長編。」という帯に何かものすごい気迫が感じられ、読み始めたらやめられない作品だった。もう少し早い時期に出版されてたら、まちがいなく今年のミステリーベスト1になるはずだ。主人公がおかれたような状況に、我々がまきこまれることはたぶんない。でも、何か得体の知れない大きなものにつぶされそうになり、なんとか逃れようとしながら生きているという意味では、どれだけ自覚的かどうかのちがいはあるにせよ、誰もが同じなのではないか。
 途中からは、主人公の青柳くんになんとか逃げ切ってくれという思いで頁を繰る手をとめられなくなり、彼を助けようとする周りの人たちとのやりとりに泣きそうになる場面があった。今年読んだ本ベスト1が決まりです。
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ALWAYS 続三丁目の夕陽

2007年12月09日 | 日々のあれこれ
 実は第一作の方は、多くの人が言うほどには泣けなかったのだが、今回はぐずぐずでした。とにかくやるなら徹底してやるのが大事だと思った。「ベタな展開」とか「お涙頂戴」という言葉は批判に用いる言葉だが、徹底さえすれば上質のものになる。鈴木オートの社長(堤真一)が戦友会(兵隊さんの同窓会)に出かける場面がある。30代後半ぐらい堤真一は復員兵であるという設定なのだが、この映画の登場人物の多くは直接戦争を経験している人たちだ。つまり私が生まれた頃は、戦争経験者の方が多かったということをふと思う。小学生の頃通っていたそろばん塾の先生に、福井空襲の話をよく聞いたことも思い出した。高度経済成長が始まる昭和30年代中頃は、戦争がついこの前のことでもあり、その経験は、きっと当時の日本人の潜在意識に組み込まれていたはずだ。この国を動かしている人間のほとんどが戦争を知らない人間になってしまったことと、今の世の中のありようとを切り離しては考えられないだろうな、などと大きなことまで考えてしまった。ということで、今年見た映画の第2位のこの「三丁目の夕陽」を。1位は「キサラギ」。こんな脚本が定演で書けたらすごい。3位は夏帆ちゃんがあまりにかわいい「天然コケッコー」。
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