水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ありがとうございました!

2019年09月30日 | 日々のあれこれ
吹奏楽秋の男祭り2019

おかげさまで、今年も開催できました!
たくさんのご入場、ご声援、ご歓声、ご嬌声、ごダンス、ありがとうございました!!
また帰りがけにはごカンパを賜りありがとうございます!
来年も開催できそうです!
来年まで待てない方に、朗報がございます!
3月27日(金)18:00にウエスタ川越にきてみてください!!


開演前ACT
ピアノソロ「月の光」
教員バンド
「銀河鉄道999~JAZZ Ver.~」
「ヒデキコレクション」より
 「ブルースカイブルー」「ヤングマン」

アンコール 全員合奏「Shake a Tail Feather」
      全員合奏「栄光の架橋」
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男祭り2019

2019年09月29日 | 日々のあれこれ
吹奏楽 秋の男祭り2019

日時 2019年9月29日(日)
   13:30開場 14:00開演 16:45終演(予定)

会場 和光市文化センター サンアゼリア
   (東武東上線・副都心線・有楽町線 和光市駅より徒歩15分)

内容 男子校単独演奏
   共学校男子合同演奏
   全員合奏

客演 武生商業高校 植田薫先生

入場 無料

参加校
 県立上尾高等学校     県立朝霞高等学校    県立朝霞西高等学校
 県立入間向陽高等学校   川越東高等学校     國學院高校
 国際学院中学・高等学校  城西川越中学・城西大学付属川越等学校
 城北埼玉中学・高等学校  西武台高等学校     県立所沢北高等学校
 県立所沢商業高等学校   東京農業大学付属第三高等学校  
 県立日高高等学校     細田学園高等学校    豊昭学園高等学校
 星野高等学校       県立松山高等学校    武蔵越生高等学校
 県立和光高等学校     県立和光国際高等学校  立教新座中学・高等学校
 山村学園高等学校     早稲田大学高等学院 


今年もやります!
もちろん、植田薫先生にもおこしいただきます!
300人超のやろうどもがあばれまくります!
ご来場,お待ちしてます! 今年は記念タオル(800円)も作ってみました!


14:00
1 立教新座中学校 「年下の男の子」「ピアノ為の組曲Op14」
2 立教新座高等学校 「弦楽のためのトリプティーク」
3 城北埼玉中学高等学校 「Get It On」「故郷の空」
14:30
4 川越東高等学校 Jポップメドレー ~アイデア~ハレ晴れユカイ~
5 共学校男子合同バンド 「エンターテイメント祭り」「ジャパニーズグラフィティⅩⅨ」
   休憩
15;15
6 早稲田学院高等学校 「鳥之石楠船神」
7 県立松山高等学校 「プロヴァンスの風」「君の瞳に恋してる」
8 城西大学付属川越中学校・高校 「愛にできることはまだあるかい」「ホールニューワールド」
16:00
9 全員合奏 「レッツゴークレイジー」「センターフォールド」
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トレジャーDNA(3)

2019年09月28日 | 学年だよりなど
2学年だより「トレジャーDNA(3)」


 「適度な運動は健康にいい、さまざまな病気の予防になる」と言われるのは、たんに余分な内臓脂肪が減少するからといった、表面的な理由ではないということだ。


 ~ 「運動をすると、あなたの遺伝子の働きが変わり、健康効果をもたらします。それは一種の適応プロセスであり、そこには“DNAスイッチ”が大きな役割を果たしていることがあきらかになってきました。DNAのレベルで肉体改造されて、自分の体が『健康によい物質を作る高性能の工場』になるようなイメージです。今までこうした“DNAのスイッチ”の変化はそう簡単には起きないと考えられてきましたが、食事や運動などの外部環境に合わせて、驚くほど柔軟に、すばやく遺伝子の働きが変化することがわかりつつあり、そのダイナミックさに驚いています。」 ~


 私たちはよく、「一ヶ月ほど体をしぼって筋肉質になろう」とか、「来週からは早起きして朝勉強しよう」などと考える。心を入れ替えて生活習慣を変えてみようと。
 そしてその決意のほとんどは未遂に終わる。なぜだろう。
 人の本質はそうそう変わるものではないと、心のどこかで思っているからではないか。
 しかし現実には、生活習慣によって、遺伝子レベルの変化をおこすことが可能なのだ。
 体を構成する物質が、分子レベルではものすごい早さで入れ替わっていることも考え合わせると、人間というのは、環境や自分の意志によって、想像以上に変化できる生き物だと言える。


 ~ 私たちの体は、生活習慣やさまざまなストレスなどを含む「環境」の変化にさらされると、その環境に応じた変化、つまり適応していくようにできています。そのための機能がDNAには備わっており、いわば、“主人”である私たちが日々どんな環境で生きているかを敏感に察知して、それに合うように遺伝子の働きを柔軟に、すばやく変化させることができるようなのです。
 体の内なるDNAは、常に外の世界とも会話していて、“DNAのスイッチ”がその“通訳”のような役割を担っているのです。こうしたDNA像は、従来の「生まれ持ったDNAは不変」という静的なイメージとは大きく異なる、新たな世界観とも言うべきなのです。 ~


 たとえば「記憶力アップ」は多くの人の切実な願いだ。
 記憶力アップの遺伝子をオンにするにはどうすればいいか(はやく聴きたいよね?)。
 その方法は、ランニングだという。
 運動によって、脳の細胞のなかのDNAメチル化酵素の数が減少し、年齢とともにクチャクチャに折りたたまれていく遺伝子がほどけはじめ、スイッチがオンになるという。
 「文武両道」の科学的根拠が、まさか遺伝子レベルで解明されつつあるとは、驚くしかない。
 新陳代謝の著しい十代、新しいものに挑戦しやすいみなさんの年代は、その気になりさえすれば、短い期間で全く「別人」になることが可能だ。
 なぜ学ぶのか、なぜ体を鍛えるのか、その答えは簡単ではないか。
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「存在としての建築」の授業(3)

2019年09月25日 | 国語のお勉強(評論)
存在としての建築    隈研吾

三段落 ⑫~⑮


⑫ あるものが、それが存在する場所と幸福な関係を結んでいるときに、我々は、ものを自然であると感じる。自然とは関係性である。自然な建築とは、場所と幸福な関係を結んだ建築のことである。〈 場所と建築との幸福な結婚 〉が、自然な建築を生む。
⑬ では幸福な関係とは何か。場所の〈 景観 〉となじむことが、幸福な関係であると定義する人もいる。しかし、〈 この定義 〉は、〈 建築を表象として捉える建築観 〉に、依然としてとらわれている。場所を表象として捉えるとき、場所は、景観という名で呼ばれる。表象としての建築と、景観という表象とを調和させようという考えは、ひと言で言えば他人事として建築や景観を評論するだけの、傍観者の議論である。表象として建築を捉えようとしたとき、我々は場所から離れ、視覚と言語にとらわれ、場所という具体的でリアルな存在から浮遊していく。コンクリートの上に、仕上げを貼りつけるという方法で表象を操作し、「景観に調和した建築」をいくらでも作ることができる。表象の操作の不毛に気づいたとき、僕は景観論自体が不十分であることを知った。
⑭ 〈 場所に根を生やし 〉、場所と接続されるためには、建築を表象としてではなく、存在として、捉え直さなければならない。単純化して言えば、あらゆる物は作られ(生産)、そして受容(消費)される。表象とはある物がどう見えるかであり、その意味で受容のされ方であり、受容と消費とは人間にとって同質の活動である。一方、存在とは、生産という行為の結果であり、存在と生産とは不可欠で一体である。どう見えるかではなく、どう作るかを考えたとき、初めて幸福とは何かがわかってくる。
⑮ 二十世紀には存在と表象とが分裂し、表象をめぐるテクノロジーが肥大した結果、存在(生産)は極端に軽視された。どうあるか、どう作られているかではなく、どう見えるかのみが注目された。〈 二十世紀は広告代理店の世紀であった 〉と要約した人がいるが、表象の操作を繰り返せば、広告だけは無限に作り出すことができ、それなりの感動も驚きも作り続けることはできる。しかし、〈 それ 〉は人間の本当の豊かさとは関係ない。広告代理店にとっての豊かさではなく、人間にとっての豊かさを探りたければ、建築をどう生産するかに対して、我々は再び着目しなければならない。


Q19「景観」とはどのようなものだと筆者は述べているか。15字以内で答えよ。
A19 場所を表象として捉えたもの

Q20「この定義」とは何か。25字程度で答えよ。
A20 建築が場所の景観となじむことを幸福な関係とすること。

Q21「建築を表象として捉える建築観」に基づいて作られるものは何か。11字で抜き出せ。
A21「景観に調和した建築」

「場所に根を生やし」について、

Q22「場所に根を生やし」とは、何が、どうなることか。本文の言葉を用いて、30字以内で記せ。
A22 建築が、表象ではなく具体的でリアルな場所と接続すること。

Q23 22のようになった状態を比喩的にどう述べていたか。12字で抜き出せ。
A23 場所と建築との幸福な結婚

Q24 23のために、何を考えなければならないのか。16字で抜き出せ。
A24 どう見えるかではなく、どう作るか

Q25「二十世紀は広告代理店の世紀であった」とあるが、この状態をもたらした要因は何か。20字以内で抜き出して記せ。
A25 表象をめぐるテクノロジーが肥大した

Q26「それ」とは何か。40字以内で記せ。
A26 表象の操作によって生まれた無限の広告により、人々に感動を驚きを与えていること。


⑫ あるもの
↓↑ 幸福な関係 → ものを自然であると感じる
  存在する場所

  建築
↓↑ 幸福な関係 → 自然な建築
場所

⑬ 景観……場所の表象
  ↓↑
  建築……表象としての建築
   ∥
 「景観に調和した建築」
   ↓
  存在から浮遊していく
     ↑
     ↓
⑭ 場所……具体的でリアルな場所
  ↓↑
  建築……存在としての建築
   ∥
  自然な建築
   ↓
 場所に根を生やし 場所と接続

 表象……どう見えるか=受容・消費
  ↑
  ↓
 存在……どう作るか=生産 → 幸福

Q27「場所と建築との幸福な結婚」とはどういうことか。(70字以内)
A27 建築物が、
   どう見えるかよりもどう作るかを優先して生産され、
   具体的でリアルな場所から浮遊することなく接続し、
   自然な状態で存在していること。

⑮二十世紀
  存在と表象とが分裂
  表象のテクノロジーが肥大
   ↓
 存在(生産)の軽視
   ∥
 どう見えるかのみが注目

 二十世紀……広告代理店の世紀
   ∥
 表象を操作する人が時代の主役
   ∥
 広告代理店の豊かさ
  ↑
  ↓
 人間の本当の豊かさ

Q28「二十世紀は広告代理店の世紀であった」とはどういうことか。(50字以内)
A28 もの自体の作り手ではなく
   ものの表象を操作する人間が、
   二十世紀の経済活動の主役であったということ。
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トレジャーDNA(2)

2019年09月24日 | 学年だよりなど
2学年だより「トレジャーDNA(2)」


 DNAのうち遺伝子の占める割合はわずか2%。
 残りの98%は、何をしているかわからない、たぶん進化の過程でぐちゃぐちゃになってしまったゴミみたいなものだ、大事なのは遺伝子で、残りは「ジャンクDNA」だ、と扱われてきた。
 遺伝子には、「目を作る」「耳をつくる」「心臓を作る」など、体を作るための基本的な設計図が暗号で記されていることは、習ったとおりだ。
 それ以外にも、ひとりひとりの才能や性格、体質や病気のなりやすさなどを決める情報が書き込まれている。
 記憶力、持久力、音楽の才能、運動の才能、病気になる、ならない……。
 まさに人の運命を左右する情報が、どの程度読みとられ、どの程度発現していくか。
 その読み取り具合をコントロールするのが、DNAの遺伝子以外の部分だ。
 だから、ジャンク(ごみ)などではあるはずもなく、宝の山が眠る「トレジャー(宝物)DNA」なのだ。
 わたしたちの身体や能力がどうなるのかは、DNAがどのように働くかによって決まる。
 人間は誰もが「病気を防ぐ遺伝子」をもっている。
 しかし、なんらかの事情でその遺伝子の働きが失われてしまうと、がんや糖尿病になってしまう。
 ちょうどスイッチの働きがオフになっているような状態だ。
 そのスイッチをオンにもどすことができるなら、治療が可能になる。


 ~ たとえば、「音楽能力アップ」にかかる遺伝子。実は、こうした遺伝子自体は私たち全員が持っています。でも運命を左右するのは、そのスイッチがオンかオフかということなのです。(実際には、音楽の能力には多数の遺伝子がかかわっていますし、しかもスイッチにはオンとオフ、1と0のデジタルな状態だけではなく、「少しオン」などの中間の状態も存在します。しかし、それを言い出すと複雑すぎますので、ここではまず基本的な仕組みを理解していただくために、単純化したモデルで説明しています)。
 この“DNAのスイッチ”という言葉は、専門用語として存在しているわけではありません。専門的には「エビジェネティクス(後成遺伝学)」と呼ばれる分野で、遺伝子の働きを後天的に変える仕組みのことです。 (NHKスペシャル「人体」取材班『シリーズ人体 遺伝子』講談社) ~


 圧倒的にすぐれた歌や演奏を聴いたとき、とんでもないダンスパフォーマンスをみたとき、そういう遺伝子を持っている人なんだろうなと感じるのが、わたしたちの感覚だ。
 しかし実際には「持っているかどうか」ではなく「働いているかどうか」で決まる。
 人が成長していく過程で、生まれ持った遺伝子はもちろん変わらない。
 DNAのスイッチが働くことによって、遺伝子がオンになったりオフになったりする。
 専門的に言うと「DNAにメチル基などの化学的修飾が付加して、構造的な変化が起きることによって、遺伝子の発現(働き)が」変化する、それが「遺伝子オン」の状態だという。
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トレジャーDNA

2019年09月20日 | 学年だよりなど
2学年だより「トレジャーDNA」


 体を動かし、勉強すると、なぜ若さを保つことができるのか。
 ドーパミンが放出され前頭葉が刺激されるという即効性とともに、遺伝子レベルで身体に変化がもたらされるからだ。
 「遺伝子が変化する? そんなことがありうるのか?」と思った人もいるだろうか?
 いや、生物基礎を学んだみなさんなら、「いまどき、それは常識だ」と言うかもしれない。
 昔ながらの知識しかないわれわれ世代にとって、遺伝子そのものが変化するという近年の知見は、驚きでしかない。
 遺伝か環境か、人間の成長を規定する要素は何かと、古くから議論され研究されてきた。
 環境の大事さは言うまでもないものの、遺伝によって決定するものについては、努力や教育でいかんともしがたい部分が大きいと考えられてきた。
 背が高いとか、顔立ちとか、足が速いとかについては、「あの親の子供だからね」と結論づけられることが多かった。
 勉強ができるできない、歌がうまい、サッカーが上手、性格が明るい、風邪をひかないといった面も、遺伝的な要素で決まっているように、漠然と理解されてきたのではないか。
 しかし、近年の研究によって明らかになってきたのは、人間はもっている遺伝子自体はそんなに変わらないが、遺伝子の各部分をどう発現させるかで個性が決まるというものだ。
 この世に生を受けてからの生活習慣によって、その発現度合いは変化する。
 さらに父親の精子に含まれる遺伝子をトレーニングで変化させ、結果としてうまれてくる子供の遺伝子に影響を与えることも可能だという。


 ~ 「運命」という言葉には、自分で変えられない、逆らいようにない、「神様の決めた定め」という意味合いが含まれています。
 この「運命」という言葉が持つ決定論的な意味合いは、遺伝子やDNAの持つイメージと、分かちがたく結びつきました。遺伝子の研究が進んで、その重要性が次々と明らかになるにつれ、生まれ持った遺伝子こそがさまざまな能力や性格、体質や病気のなりやすさなどを決めるものであり、「まさに運命を決めるものの正体のひとつ」と考えられるようになったのです。
 しかし今、最先端の研究は、その常識、遺伝子に対する固定観念を覆しつつあります。これまでは「生まれ持った遺伝子は死ぬまで不変」であり、だからこそ「運命を決めるもの」と考えられてきましたが、実は遺伝子には「その働きを根本的に変える仕組み」、いわば“運命を変える仕組み”があることがわかってきたのです。 (NHKスペシャル「人体」取材班『シリーズ人体 遺伝子』講談社) ~


 DNAの中に遺伝子の占める割合はわずか2%。
 遺伝子のもつ情報のうち、どれをどう発現させるかは、残りの98%部分が担当する。
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ドーパミン

2019年09月17日 | 学年だよりなど
2学年だより「ドーパミン」


 「それ」が一体何であるのかが全くわからないものを見たとき、脳は実は「ウキウキ」している。


 ~ 皆さんの周りにも2歳の子とか、5歳の子とか、小学生とか、小さな子どもがいると思いますが、よく観察してみてください。子どもの脳は元気です。なぜ元気なのでしょうか。若いから元気なんだ、というのは当たり前です。
 実は、子どもたちの脳が元気なのには理由があるのです。
 その秘密を担っているのが、「ドーパミン」という物質です。
 脳の真ん中の中脳というところから、前頭葉に放出されます。ドーパミンが放出されると、脳は嬉しいのです。嬉しいだけではなく、前頭葉を活性化してくれます。
 前頭葉は脳全体の司令塔です。前頭葉が活性化すると脳全体も活性化し、回路を強めてくれるという働きがあります。
 ドーパミンは前頭葉のために神様が作ってくれた素晴らしい物質なのです。
 子どもの脳が若々しいのは、ドーパミンがたくさん出ているからです。
        (茂木健一郎・羽生善治『「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本』徳間書店) ~


 「ドーパミン」とよばれる脳内神経伝達物質は、人の「快感」「やる気」「学習能力」などを司る。
 生物が生命を維持していくためには、自己のおかれた環境に適応していく必要がある。
 まったくはじめて見たものに、プラスであれマイナスであれ、心が揺り動かされる状態は、ドーパミンが放出されているということだ。
 自らの周囲に現れたものに対して無関心では、命の維持そのものに危険が生じるからだ。
 なんかよくわからないけど、これからどうなるの? どこに連れてってもらえるの? 何が自分にもたらされるの? というドキドキする状態のときに、ばりばり放出されている。
 理解できる範囲内のもの、結果がわかっているものをやるときには出ない。
「学ぶ」とはどういう状態を指すのか。
 それまで知らなかったこと、自分にないものを身につける変化のことだ。
 それがどういうものかわからないものをまま、とりあえず言われた通りのみ込んでみる。
 何かよくわからないけど、自分を変えてくれそうなものに人はドキドキする。
 ドーパミンが放出され、前頭葉が活発化し、どんどん吸収していく。
 生き生きとして見える状態、あふれる若さが感じられる状態がそれだ。
 逆に、「何のため?」「何かいいことあるのか?」と動きがにぶったときは、生きる力が衰え、子供の元気さがなくなっていく。
 「あいつ、最近おっさんぽくないか?」「自分はこのごろ動きがにぶいのでは?」と気づいたら、危険だ。ドーパミンの放出量が減っている。こんなオヤジになりたくない系の方にまっしぐらだ。
 体を動かすこと、勉強することが、若さを保つために最も大切だ。
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合同練習

2019年09月16日 | 日々のあれこれ
「男祭り」に向けての2回目の合同練習に、植田薫先生がおこしくださった。
 今年から参加される生徒さん、顧問の先生、もちろん本校の1年生たちも、度肝を抜かれたのではないだろうか。
 全国各地にファンキーなポップスを伝授する植田先生だが、男子だけで300人超というバンドはここにしかない。
 だからこそ毎年お越しくださるはずだし、実際に今年も昨日の音やノリを感じながら、唯一無二の吹奏楽を今年もつくりだせるという予感が生まれた。
 男子高吹奏楽部の顧問という、教員になる前に予想もしなかった自分の人生が、植田先生がご活躍されている時代と重なっていたことを、神様に感謝しないといけないと思った。
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梅棒「ウチの親父が最強」

2019年09月15日 | 演奏会・映画など
銀座博品館での「梅棒」公演は、第2回「ウチの親父が最強」の再演。
 初めて梅棒を観たのが、池袋のシアターイーストでのこの演目だった。
 おもしろいものがあるとの噂をきいて当日券を並んで手に入れ、初観劇して感激し、すぐさま定演二部の劇に取り入れたネタもある(22th「学年ビリのギャルが慶應に!?)。
 その第2回以降の公演はたぶん皆勤で観ている。
 梅棒のお芝居はセリフがなく、物語のすべてをダンスで表現する。
 じゃあ、ダンス公演かといえばそうは言えず、Jポップの歌詞と絶妙にマッチした踊りで、すべてを客席に伝えていく。
 彼らの踊りは、ダンス自体のすごさ以上にセリフを感じる。
 毎回、大笑いさせられ、最後は泣かされ、生きる力を与えられる。
 こんなステージをつくりたいという思いが、吹奏楽のイベントを企画するときに原動力になっている。

 初梅棒のチケットはたしか4000円。今回は銀座で7800円、客席数は倍近い。
 アイドルやミュージシャンの成功例に比べたら規模は小さいように見えるが、演劇の世界では大ブレイクといっていい。
 チケット代がもっと高いさまざまな公演に比べても、与えられる感動の質量が、自分的には最高ランクだ。
 何より、生きる力を与えられる。元気になる。人にやさしくなる。
 形は違い、プロとアマのちがいはあっても、人前で何かをやる以上、そんな境地に達したい。
 7800円でも高いという人もいるだろう。たしかにそれだけあれば切り詰めれば何日も生きられる。
 寮生活を送っていたころの自分なら、一ヶ月はいけるんじゃないか。さすがに今は無理だけど。
 梅棒7800円、ミュージカルなら1万円以上。かりに一週間の食費だと考えればそれなりかもしれないが、それで得られる生きる力は、一週間をはるかに超えて蓄積されていく。
 そういう価値を認められるかどうかが文化的に生きるかどうか、つまり人として生きるかどうかということだろう。
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「一発」逆転

2019年09月14日 | 学年だよりなど
2学年だより「一発」逆転


 叶えたくて叶わない希望があるときには、言い訳を考える前に、一秒でも早く今の自分を変えようとしなければならない。
 「よし!」「言い訳しないで自分を変えよう!」と決意したとする。
 その次に起こりがちな問題は、何か「一発」で自分をがらっと変えようとすることだ。
 世の中には、一つのことさえすれば一発逆転できると述べたような本がたくさんある。
 「朝4時起きでなんでもできる」「毎日ハガキを出すと成功する」「夢ノートで夢を叶える」「成功者がしているたった一つのこと」……とか。
 「納豆だけダイエット」「リンゴジュースが病気を治す」「3分ストレッチで腰痛撃退」……とか。
 著者は、けっして誇大広告をしているわけではない。
 そのこと自体はもちろん実践しているが、それ「だけ」しているわけではない。
 朝暗いうちに起きる人は、ただ起きているのではなく、起きて勉強しているのだ。
 毎日納豆を食べながら、ジョギングも筋トレもしているのだ。
 それまでの習慣をかえずに、たんに納豆を食べることだけをプラスしたなら、ダイエットではなく納豆分だけ太る。
 「単語100こ覚えるだけで偏差値10あがる」という本があったら、みなさんは信じるだろうか。
 買って読み始めて「なんだ100個覚えるだけじゃなく、あれもこれもやれと、けっきょく書いてある」と気づくことになるだろう。
 プリント1枚もらった翌日に偏差値5上げるのは不可能だ。
 プレーのコツを習った直後に、試合でいかせることはない。
 たとえば、予防接種に対する考え方にも同じ本質がうかがえる。
 「おれは予防接種はしない、しても罹るときは罹るからね、そのときはそのときだ! わはは」という人を、「○○さんはいさぎよいね」と周りの人は言うかもしれないが、内心「この人と友達になることはないかな」と思っているだろう。
 「友達」を、「恋人」や「仕事上のパートナー」におきかえて同じだ。
 たしかに予防接種をしていても、インフルエンザになる。
 予防接種をし、うがい、手洗い、睡眠、適度な運動といったものに気を配り、そのトータルで結果がきまる。かりに発症してもどのレベルですむかがきまる。
 そういう人は、モテるにはどんな服を着ればいいですか? とモテモテの人に尋ねる。
 指示された服を着ても思い通りの結果にならないといって、文句を言う。
 自分の望みを、たった一つのことで、てっとりばやく叶えたいタイプだ。
 服のせいでないことは誰もが気づいている。本人以外は。
 自分のこととなると、人はなかなか客観的にはなれないものだ。
 物事がうまくいかない理由は、何十、何百もある。逆もまたしかり。
 物事をいい方向に向かわせるために、1%でも可能性があることなら、成功者はおそらく全部やろうとする。1%を100こ積み上げようとする作業を「準備」というのだろう。
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