3学年だより「自分編集力(2)」
いうまでもなく、私達は万能ではない。あらゆる分野に無限の可能性を持っているわけがない。
メジャーリーグで活躍したいとか、ミュージシャンとして世界中でライブをしたいとか、芸人になって冠番組を持ちたいとか、こういう類いの夢は、願っても努力しても、実現する可能性はきわめて低いだろう。みんなも自覚しているからこそ、ほとんどの人が大学進学を選んだのではないだろうか。だとしたら、むしろ今が人生のスタート地点に立ったということだ。
田中マー君や星野源にはなれなくても、会社に就職して働くことはできる可能性は高い。
自分で会社を作ることも、中学校2年生で可能な世の中だ。プレイヤーやアーティスト自身になれなくても、それを支える仕事にはつける。
大学に行けば、どうやって通う(住む)か、どの講義をとるか、サークルに入るか、バイトはどうするかといった、目先の問題をとりあえずクリアしていく必要がある。
それらをクリアしていく毎日をただ積み重ねるだけだと、今の正味の自分を変えていくことはなかなかできない。気がつくと、社会人を目指す人としては未熟でピュアな状態のまま、あっという間に就職活動の時期を迎えてしまう。
4年後、6年後にどうなっていたいかをイメージできる人は、それを目指してがんばればいい。
それがない人は、昨日の自分より少し成長する今日を積み重ねていけばいい。
具体的には、自分が選んだ「何か」について、十分に時間を費やすことだろう。
当たり前の話だが、その「何か」の第一位は、自分が学ぶことにした学部・学科の内容だ。
大学にいくと、「意識高い系」とよばれるタイプの人と出会って、イベントやセミナーやパーティーに誘われたりもするかもしれない。「これからは人脈づくりだ」「自分は○○さんという有名人とつながっているからね」と名詞を渡してくるような人。
一見かっこよさげだが、その「人脈」が就職に役立つことはまずない。
まずは学部・学科の勉強を、深く深く学ぶことが、就職に関しても一番の近道だ。
穴は、深く掘ろうとすればするほど、その大きさは自然に大きくなっていく。
専門分野を深めていく人は、いつのまにか幅広く学んでいる人になる。
かりに、Aを学びたいと思っていて、B学科にしか受からなかったとする。
そのときは、Bを徹底的に深めてみる。するとAに通ずる中身にも触れられるし、自分が当初考えていたAとかBとかの枠組みがいかに表層的なものであったかにも気づく。
実は仕事も同じだ。Aという職業につきたい、Aになりたいと願い、それしか考えていなかったとする。就活では「A」関係のみを受ける。受かったとする、入社する、全くちがった仕事内容であることに気づく、「こんなはずじゃない」と落ち込む、転職する……。やはりここも違うと感じる、転職する、ここもなんか違う……。よくある話だ。
深めた経験のない人に起きがちだ。
AでもBでも、どんな学問も仕事も、表面的に見える部分は氷山の一角にすぎないことに気づけるような大学生活をすごせたら大成功だと思う。そのためにはまず、何かを深く掘ってみよう。
いうまでもなく、私達は万能ではない。あらゆる分野に無限の可能性を持っているわけがない。
メジャーリーグで活躍したいとか、ミュージシャンとして世界中でライブをしたいとか、芸人になって冠番組を持ちたいとか、こういう類いの夢は、願っても努力しても、実現する可能性はきわめて低いだろう。みんなも自覚しているからこそ、ほとんどの人が大学進学を選んだのではないだろうか。だとしたら、むしろ今が人生のスタート地点に立ったということだ。
田中マー君や星野源にはなれなくても、会社に就職して働くことはできる可能性は高い。
自分で会社を作ることも、中学校2年生で可能な世の中だ。プレイヤーやアーティスト自身になれなくても、それを支える仕事にはつける。
大学に行けば、どうやって通う(住む)か、どの講義をとるか、サークルに入るか、バイトはどうするかといった、目先の問題をとりあえずクリアしていく必要がある。
それらをクリアしていく毎日をただ積み重ねるだけだと、今の正味の自分を変えていくことはなかなかできない。気がつくと、社会人を目指す人としては未熟でピュアな状態のまま、あっという間に就職活動の時期を迎えてしまう。
4年後、6年後にどうなっていたいかをイメージできる人は、それを目指してがんばればいい。
それがない人は、昨日の自分より少し成長する今日を積み重ねていけばいい。
具体的には、自分が選んだ「何か」について、十分に時間を費やすことだろう。
当たり前の話だが、その「何か」の第一位は、自分が学ぶことにした学部・学科の内容だ。
大学にいくと、「意識高い系」とよばれるタイプの人と出会って、イベントやセミナーやパーティーに誘われたりもするかもしれない。「これからは人脈づくりだ」「自分は○○さんという有名人とつながっているからね」と名詞を渡してくるような人。
一見かっこよさげだが、その「人脈」が就職に役立つことはまずない。
まずは学部・学科の勉強を、深く深く学ぶことが、就職に関しても一番の近道だ。
穴は、深く掘ろうとすればするほど、その大きさは自然に大きくなっていく。
専門分野を深めていく人は、いつのまにか幅広く学んでいる人になる。
かりに、Aを学びたいと思っていて、B学科にしか受からなかったとする。
そのときは、Bを徹底的に深めてみる。するとAに通ずる中身にも触れられるし、自分が当初考えていたAとかBとかの枠組みがいかに表層的なものであったかにも気づく。
実は仕事も同じだ。Aという職業につきたい、Aになりたいと願い、それしか考えていなかったとする。就活では「A」関係のみを受ける。受かったとする、入社する、全くちがった仕事内容であることに気づく、「こんなはずじゃない」と落ち込む、転職する……。やはりここも違うと感じる、転職する、ここもなんか違う……。よくある話だ。
深めた経験のない人に起きがちだ。
AでもBでも、どんな学問も仕事も、表面的に見える部分は氷山の一角にすぎないことに気づけるような大学生活をすごせたら大成功だと思う。そのためにはまず、何かを深く掘ってみよう。