3学年だより「志望理由書に書くこと」
三年おきに何十人もの志望理由書を読み、面接指導をしていると、何が足りないのかは、はっきりわかる。興味・関心・好きさが不足しているのだ。
「A大学でXを勉強したい」と言う。
しかし「A大学のどこがいいのか?」という問いにかえってくる答えは、だいたいA大学でなくてもいい、B大でもC大でも叶えられるものだったりする。
大人の事情があることはわかっているが、推薦やAOで行きたいのなら、何か考えないと。
ほんとに行きたくて、いろんな資料を読んだり、大学を訪ねたり、学びたい先生の本を読んだりしていれば、実は自然にみつかるのだ。
「Xについて学びたい」と言う。
「では、その学問の第一人者は誰?」「その学問では今何が問題なの?」と問うと、まだよくわからないという。それは本当に興味があると言えるのか。
平井堅「君の好きなとこ」(平井堅作詞・作曲)という歌がある。
~ 照れた笑顔 すねた横顔 ぐしゃぐしゃ泣き顔
長いまつげ 耳のかたち 切りすぎた前髪
君の好きなとこなら星の数ほどあるのに 一つも言葉に出来なくて
片方だけできるエクボ 朝のかすれた声 唇の色 髪の匂い 抱きしめた温度
君の好きなとこなら誰よりも知ってるのに なぜ伝えられないのだろう?
お腹が空くと機嫌が悪くなって黙りこむ 酔うとすぐ寝るくせに帰りたくないとすねる
君の嫌なところもそりゃ少しはあるけれど 会えばいつも許してしまう
ホッとした顔 笑ったときにハの字になる眉 皮肉やなのに意外と人情ものに弱い
君の好きなとこなら 世界中の誰よりも 知ってる僕が嬉しくて ~
どれくらい「好き」なのかが、自然に伝わってこないだろうか。
どこが好きと聞かれて「全部」というより、「ハの字になる眉」と言った方が伝わる。
そこで勉強したい、それを勉強したいという思いが強ければ、つい調べてしまう。
すると、たとえば新聞で、その大学の先生の本の宣伝を見つけたり、学食のメニューをなぜか憶えていたり、スポーツの結果が気になったり、その大学出身の芸能人を好きになったりする。
今まで見なかった新聞の株式欄に目がいったり、書店で専門分野のコーナーに足が向いたりする。電気製品のスペックが気になって仕様書を読み込んでしまったり、建設中の現場である機械に目が釘付けになったりする。
興味・関心があるとは、対象のことを「具体的に知っている」ということだ。
書き方、話し方以前に、「オタク度」の高さの方が求められる。
三年おきに何十人もの志望理由書を読み、面接指導をしていると、何が足りないのかは、はっきりわかる。興味・関心・好きさが不足しているのだ。
「A大学でXを勉強したい」と言う。
しかし「A大学のどこがいいのか?」という問いにかえってくる答えは、だいたいA大学でなくてもいい、B大でもC大でも叶えられるものだったりする。
大人の事情があることはわかっているが、推薦やAOで行きたいのなら、何か考えないと。
ほんとに行きたくて、いろんな資料を読んだり、大学を訪ねたり、学びたい先生の本を読んだりしていれば、実は自然にみつかるのだ。
「Xについて学びたい」と言う。
「では、その学問の第一人者は誰?」「その学問では今何が問題なの?」と問うと、まだよくわからないという。それは本当に興味があると言えるのか。
平井堅「君の好きなとこ」(平井堅作詞・作曲)という歌がある。
~ 照れた笑顔 すねた横顔 ぐしゃぐしゃ泣き顔
長いまつげ 耳のかたち 切りすぎた前髪
君の好きなとこなら星の数ほどあるのに 一つも言葉に出来なくて
片方だけできるエクボ 朝のかすれた声 唇の色 髪の匂い 抱きしめた温度
君の好きなとこなら誰よりも知ってるのに なぜ伝えられないのだろう?
お腹が空くと機嫌が悪くなって黙りこむ 酔うとすぐ寝るくせに帰りたくないとすねる
君の嫌なところもそりゃ少しはあるけれど 会えばいつも許してしまう
ホッとした顔 笑ったときにハの字になる眉 皮肉やなのに意外と人情ものに弱い
君の好きなとこなら 世界中の誰よりも 知ってる僕が嬉しくて ~
どれくらい「好き」なのかが、自然に伝わってこないだろうか。
どこが好きと聞かれて「全部」というより、「ハの字になる眉」と言った方が伝わる。
そこで勉強したい、それを勉強したいという思いが強ければ、つい調べてしまう。
すると、たとえば新聞で、その大学の先生の本の宣伝を見つけたり、学食のメニューをなぜか憶えていたり、スポーツの結果が気になったり、その大学出身の芸能人を好きになったりする。
今まで見なかった新聞の株式欄に目がいったり、書店で専門分野のコーナーに足が向いたりする。電気製品のスペックが気になって仕様書を読み込んでしまったり、建設中の現場である機械に目が釘付けになったりする。
興味・関心があるとは、対象のことを「具体的に知っている」ということだ。
書き方、話し方以前に、「オタク度」の高さの方が求められる。