水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

5月27日

2008年05月27日 | 日々のあれこれ
 試験が終わり練習再開。1年だけの基礎合奏、全員でコールユーブンゲンと校歌、23年で明日の壮行会・開会式で演奏する曲の合奏。
 関東大会壮行会での選手入場曲を、今年は「負けないで」にしてみた。
 坂井泉水さんがなくなって今日でちょうど一年だったんですね。
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情けない

2008年05月26日 | 日々のあれこれ
 昨日は、代ゼミ主催の教員セミナーで、推薦入試、面接対策についての講義を受けた。新築の代ゼミ本部校舎は、地図上では代々木より新宿の方が若干近いように見えた。ひさしぶりに登校しなくてもいい日だったので、のんびりと新宿に向かい、紀伊国屋書店で柳家喬太郎の新しいCDを購入し、いちど食べてみたいと思っていた王ろじのとん丼(カツカレー)を食した。これは最初で最後になるかな。
 てくてくと南口の方へ向かい、なんとなく歩けば着くかなという軽い気持ちでいたのが甘かった。たくさんビルがありすぎて、しかもサザンテラスとかいう新宿らしからぬ空間にじゃまされて、なかなかたどりつかない。代ゼミの書類に入っていた地図では、方向感覚がつかめず、千駄ヶ谷と代々木の両駅までそれぞれ行ってしまい、もういちど南口にもどって虚心坦懐に歩き直すことにし、やっととどりついたときには、心が荒れていた。あまりにも立派なビルに、「どんだけもうけとるんじゃ、こるぁあ」と罵声をあびせ、ウォシュッレのトイレに、「浪人にはぜいたくじゃ」と毒づき、ロビーで談笑するさわやかなカップルに「おーおー、ええ雰囲気やないかい、でもそうやってラブラブしてると、来年も落ちるぞ」とがんをとばしたりしていたが、さすがに講座内容は勉強になり、帰りはふつうに代々木駅から電車にのって帰った。
 今、全身がはっている。たぶん明日には筋肉痛になる。30分強歩いただけなのに。情けない。
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アフタースクール

2008年05月25日 | 日々のあれこれ
 土曜日、またもコクーンに進出。「アフタースクール」は文句なしに今年のベスト1になるであろう作品。ずいぶん前に「運命じゃない人」に感動し、才能のある人っていいなあと思ったものだが、そういう人にはちゃんとスポンサーもつくようになるのね。
 宣伝もじゅうぶんだったようで、初日の上映はほぼ満席だった。となりに人がいる状態で映画をみるのはひさしぶりだ。
 それにしても期待を裏切らぬ展開、内田さんらしいどんでんがえしと謎解きの妙。笑わせておいて、はらはらさせておいて、そして控えめなメッセージが伝えられる。日本映画のひとつの到達点といっていいでしょう(おっきく出たなあ)。
 たとえば「相棒」は、出演者に全部語らせていたし、全部説明していた。最後の方で、佐々木蔵之介に大泉洋が「徳?」と一言聞き返すだけで、タイトルの「アフタースクール」とつながって、心の中に暖かいものが流れ込んできたものがあった。よけいなことはいわなくていいのだ。映画だから。
  
 
 
 
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相棒

2008年05月24日 | 日々のあれこれ
 新都心のコクーンへ始めていってみた。楽しいところだ。もう少し高校生がすくなければもっとおちつける。みんな帰って勉強しなさい。
 MOVIXで話題の映画「相棒」を鑑賞。テレビのシリーズは見てないので、水谷豊がどういうキャラクターなのか、今一歩つかめずに見ていたが、頭脳優秀でありながら(あるがゆえに)、組織の一員としての処世には興味を示さないという、新宿鮫系の警部のようだ。
 たしかに水谷豊と相棒の若い刑事さんは、「いくらなんでももう少しみんなと協力したらどうかな」と思う動きをしていた。
 主人公コンビを描くのが目的なのだからしょうがないかもしれないが、警視庁の他の人々がばかっぽく見えてしょうがない。わざとそういうふうに描いているのかな。そうだとしたら逆効果だと思うが。
 ひとつのサスペンスとして見た場合には、いろんな要素が安易すぎて、ちょっと期待はずれ。
 総体としては、テレビのスペシャル枠の作品としてちょうどいい作品という印象。
 けっしてつまんなくはないけど(うそ。ほんとうはちょっとつまんないと書きたいけど、水谷豊をけなすわけにはいかないので)、わざわざ映画にする必要があったのかという根本的な疑問は消えない。
 それはちょうど「なぜわざわざ吹奏楽でこの曲をやるのだろう」という疑問と似ているかもしれない。 
 映画というジャンルそのものへのリスペクトが感じられないのだ(お、評論家みたくね)。もちろん作り手にそんなつもりはないのだろうが、結果的には志の高さが感じられないものになってしまった。
 でも、いいのだろう。相棒ファンのための、テレビファンのための映画だ。
 ふだん映画館へ足をはこばない人をよんだという点において評価されるべきなのだ。
 ひとつたしかに言えるのは、本仮屋ユイカちゃんがかわいかったことだ。回想シーンで中学生に扮したユイカを見た瞬間、胸のどこかがきゅんとなった。
 えっ?えろおやじ? 失礼な。おやじの私ではなく、心の奥底にわずかに残るい少年の心がうずいたのです。
 せっかくなら、このユイカちゃんを一番の悪役にしてしまえばおもしろかったのに、と今思う。
 それにしても、樹里といい、ユイカといい、貫地谷ちゃんといい、スウィングガールズの子たち、仕事しまくりですね。

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ラストフレンズ

2008年05月16日 | 日々のあれこれ
 スウィングガールズからチェックしてきた上野樹理ちゃんが、いままでとはまったくちがった役柄を好演している。彼女だけではなく、えいた君とか清良ののだめ勢もいいし、錦戸くんとかまさみちゃんもいい仕事してるし、バックに宇多田ヒカルの歌が流れてくると、日本の若い才能が結集しているドラマという感じがする。人気俳優をあつめただけでなく、ちゃんと仕事をしてもらうことで、今の時代と、現代を生きる人々のつらさを描き出した名作じゃないだろうか。脚本の浅野妙子さん、えらいぞ。同学年の人のいい仕事をみるのは励みになる。
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たなばた

2008年05月15日 | 日々のあれこれ
 模試の監督中に酒井格先生のたなばたの譜読みをしていたら、5年前に演奏したときよりも自分が成長していることがわかり、うれしかった。ハーモニーの構成がけっこうよめたから。前はそれも知らずにやっていたということがばれてしまうけど。しかし、そういうのが見えてくると、酒井格さんの高校生時代の作品であることにあらためて驚愕する。酒井先生自身がHPで語ってらっしゃったように、おわりの方にジャズ風のコードがでてくるけど、手元にあった和音の本を調べながら、なるほどこういうのをテンションというのかと納得できた。
 それにしても名曲ですね。
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レモンティーで乾杯

2008年05月13日 | 日々のあれこれ
 1年生のソロコンテスト。ういういしい。おわったあと、お辞儀のしかたや登場の仕方について先輩たちからいくつか注意があったが、「それはおわった後に言うことではなくて、事前にぼくたちが指導しないといけなかったんじゃないか」という、さこう君の言葉があってよかった。
 バッグをきれいに置こうとか、合奏中の姿勢や返事がわるいとか、最後の集合に言っててもしょうがない。そのつど注意して、そのつど改善していかないと。
 居残り練習の子をおくり、ヨーカドーで水谷豊のCDを買って帰った。
 昔繰り返し聴いた音源とくらべ、声は全然老けてないけど味わいは増した気がする。こんなふうに歳をとれたらいいなと思う。
 それにしても「レモンティーで乾杯」は隠れた名曲だ。

 ちょっと困るよ テーブルで 失くした愛を並べ換えてる
 そんなせつないまなざしの 雨を浴びたら何も言えない
 愛することと憎むこと 紙一重だと知ってはいるさ
 やさしすぎればなお哀しいね 責めるそばから許しすぎてる
 ぼくは別れ上手じゃないし 君は愛し上手じゃないし
 さよならひとつスプーンに乗せて レモンティーで乾杯

 愛することと憎むことは紙一重。部員を愛するがゆえに、しょぼい練習には腹が立つのも同じ、と結びつけるのは無理やりすぎるかな。でもたしかに「責めるそばから許しすぎてる」。

 僕がいなけりゃ 地下鉄の乗り換えさえ とまどう君が
 見知らぬ愛の乗客に 想像さえもできない話
 待つ女にはなれないと 女性雑誌のセリフみたいさ
 君も大人の顔になったね 言葉のはじにとげがあるもの
 僕は別れ上手じゃないし 君は愛し上手じゃないし
 肩をおとして 立ち去る君に レモンティーで乾杯

 「僕がいなけりゃ地下鉄の乗り換えさえとまどう君」という具体例の出し方がいい。いい歌詞というのは、具体例がいい。具体的な単語が並べられるだけで、その印象や場面がぴたっと決まる瞬間がある。
 俵万智の
  思い切り愛されたくてかけてゆく六月サンダルあじさいの花
なんてのも、後半は名刺が並んでるだけなのにぐっとくる。
 石川さゆりの「天城超え」にもあったな。
  ♪ わさび沢 隠れみち 小夜時雨 寒天橋  …

 「僕」には「あいつはオレがいないとだめだから」という感覚があるから、彼女を待たして平気なふるまいになっていたのだろう。
 「もう待てない」と言う彼女の言葉のはじにトゲを感じるのは、「僕」がそう思うだけなのかもしれない。
 彼女はわざとそういう言い方をする。「こんなふうに言ってもわかってもらえないのね」という思いだ。
 だから、できれば一緒にいたいけど、しかたなく別れるのだという気持ちが「肩をおとして」去っていくという描写で暗示される。
 さすがだ。松本隆大先生。
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5月12日

2008年05月12日 | 日々のあれこれ
 一年生はわたなべ先生の基礎合奏、七夕の泣かせる部分のセクション練習、コールユーブンゲンの再テストなど。並行してオーボエのレッスン。新しく入った1年生の二人も大変楽しみだ、あかがわ君、てらい君コンビのレベルに達するとのおことばがあった。同学年に二人の上手なオーボエ吹きがいるというのは、上手な学校でもそうはみかけない。このまますくすく伸びていってほしい。十分すくすく伸びているゆうじ君はまったく心配なく、課題曲の吹き方も完璧だと言っていただいた。吹き手がこうやって上手になってきているのだから、指揮者の振り方も完璧だと言われるようになりたいと思う。
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5月11日

2008年05月11日 | 日々のあれこれ
 午前中は1年生の歌のテストと全員の合唱。午後全員で「七夕」を合奏し、上級生だけでコンクール課題曲。自分的にはけっこうはたらいた。並行してTp、Hr、Clの先生にレッスンしていただいた。連絡ミスもあり欠席者がいたのが残念。上級生に理由不明の欠席者がいる状態では一年生に何も言えない。練習時間が長くとれる日に体調不良になることの重大性に気づかない子もいる。1年2年とこの部活に在籍し続けてそれでもそういう状態であるということは、いかに顧問の指導力がないかということでもあろう。それがそのまま演奏レベルになることもわかっている。明日から四日で試験休みだ。もっと中身を濃くするにはどうすればいいのだろう。意識を変えれば行動が変わる、という話をよく聞くけど、意識はどうすれば変わるのだろう。
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鉄板

2008年05月10日 | 日々のあれこれ
 「最終レースの○○は鉄板だ」「このギャグは鉄板」だという用法の「鉄板」を、最近はかたぎの人も使うようになった。テレビで芸人さんが使っているからだろうか。われわれも「○○くんの○○大学合格は鉄板だ」という表現をしてしまうことがないとはいえない。ちなみに鉄板=堅い→かたい=確実だ、という意味です。
 先日新聞に山本周五郎賞の候補作品が載っていたので、受賞予想を。山本周五郎賞は「隠蔽捜査」「ゴールデンスランバー」の2作。ついでに三島由紀夫賞は「かもめの日」。鉄板だと思うのだが。
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