娘達が就職して以来減っていたお弁当づくりを、またちゃんとしようかと思い始めた。自分一人なら夕飯の残り1、冷食1+一品ぐらいで十分だ。一昔前に比べて冷食の発展は目を見張るばかりだが、ちょっとした味付け調味料、タレのたぐいも、あらゆるメニューを網羅する時代になったから、料理ができる、できないの垣根と言うか質は大きく変わった。
たとえば豚のショウガ焼き。難しいメニューではないが、ショーガをおろすことさえ面倒なら市販のタレをつかえば、その辺のごはん屋さんと味的には遜色ないものが一瞬にしてできる。
男子のハートを射止めるメニューは「肉じゃが」と言われた時代があった。男子が自ら作成するには敷居の高いメニューだけど、市販の「肉じゃがのたれ」を使えば(すき焼きのたれでもいい)、大きな失敗はない。素材も、皮をむき、下ゆでしたジャガイモやにんじんのセットを使えばいい。
一回分なら、100円で売っている「たれ」と野菜セット(これは298円ぐらいするかな)、豚こまを100円くらい、しらたき小(78円)の計600円で旦那さんキープできたら、コスパ高いよね。
自分的に最強なのは「甘酢あんかけのたれ」(おたふく)だ。酢豚のたれをつくるのに試行錯誤した日々もあったけど、これに出会ってからは迷うことはない。豚肉を揚げて、野菜を炒めて、このたれにからめるだけ。これよりおいしい中華料理屋さんはあまりない。
市販のものにほんの一手間加えるとさらにグレードはあがる。一手間というほどじゃないか。炊き込みごはんをつくるときに、市販の「素」を使って、プラスの食材をいれる。ものによっては水加減に注意しないといけないが、何を入れても大丈夫だ。ただし油揚だけは必需品だと思う。
吹奏楽のアレンジ譜も、一昔前と比べてずいぶん質があがった … と自信をもって書けるほど理論的にわかってはいないが、買った譜面をそのまま演奏して、「ああ、いい響きだ」と思えるものが圧倒的に増えている。どんなタイプの曲でも。ただしこれも、バンドの実情に応じて一手間加えると、格段に変わる。努力とかがんばるとかではなく工夫を惜しまないことが大事。