水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

漢文最終チェック〈故事に基づいて出来た言葉〉

2021年01月15日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック〈故事に基づいて出来た言葉〉

 圧巻(あっかん) …… 他を圧倒するほどすぐれている
 守株(しゅしゅ) …… 古いしきたりにとらわれ進歩がない
 墨守(ぼくしゅ) …… 古い習慣や考えをかたくなに守る
 蛇足(だそく) …… ない方がよいもの
 推敲(すいこう) …… 詩や文章の字句を練る
 杞憂(きゆう) …… 無用な心配
 白眉(はくび) …… 最もすぐれているもの
 断腸(だんちょう) …… はらわたがちぎれるほどの悲しみ
 杜撰(ずさん) …… いい加減
 逆鱗(げきりん) …… 目上の人の怒り
 傾城(けいせい) …… (国を傾けるほどの)絶世の美女
 画餅(がべい) …… 実際の役に立たないもの
 矛盾(むじゅん) …… つじつまがあわない
 助長(じょちょう) …… よくない面を伸ばしてしまうこと

 登竜門(とうりゅうもん) …… 立身出世のために通る関門
 太公望(たいこうぼう) …… 釣り人
 破天荒(はてんこう) …… 誰もなしえなかったことを行う(=前代未聞・未曾有)

 温故知新(おんこちしん) …… 古い事柄を調べ新しい知見を見出す
 朝三暮四(ちょうさんぼし) …… 目先だけ変えてうまくごまかす
 捲土重来(けんどちょうらい) …… いったん敗れたものが再び巻き返す
 呉越同舟(ごえつどうしゅう) …… 敵と味方が同席する
 鶏口牛後(けいこうぎゅうご) …… 大きな集団の下っ端より、小さな集団の頭になる方がいい
 馬耳東風(ばじとうふう) …… 他人の意見を聞き流す
 漱石枕流(そうせきちんりゅう) …… 負け惜しみが強いこと
 画竜点睛(がりょうてんせい) …… 最後の仕上げ
 羊頭狗肉(ようとうくにく) …… 表面は立派だが中身がともなわない
 孟母三遷(もうぼさんせん) …… 子どもの教育には環境を選ぶべき

 烏合の衆(うごうのしゅう) …… まとまりのない群衆
 出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ) …… 弟子が師よりもすぐれる
 髀肉の嘆(ひにくのたん) …… 実力を発揮する機会がないことを嘆く
 背水の陣(はいすいのじん) …… 一歩も引けない気持ちで立ち向かう
 漁夫の利(ぎょふのり) …… 第三者が利益をよこどりする
 無用の用(むようのよう) …… 一見役に立たないものが実は役に立つ
 蟷螂の斧(とうろうのおの) …… 自分の力量も顧みず大きな敵に向かっていく
 他山の石(たざんのいし) …… 他人のマイナスの言動も自分に役立てられる
 塞翁が馬(さいおうがうま) …… 人生の幸不幸は予測できない
 隗より始めよ(かいよりはじめよ) …… 言い出した者から始めよ
 顰みに倣う(ひそみにならう) …… 意味も考えずただまねをする(謙遜にも用いる)
 病膏肓に入る(やまいこうこうにいる) …… 趣味道楽が度を超したレベルになる
 牛耳を執る(ぎゅうじをとる) …… 主導権を握る
 鼎の軽重を問う(かなえのけいちょうをとう) …… 権力者の力量を疑う 
 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず) …… 一度した過ちは取り返しがつかない
 人口に膾炙す(じんこうにかいしゃす) …… 世の中に広く知れ渡る
 羮に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく) …… 一度の失敗に懲りて慎重になりすぎる
 李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず) …… 疑わしい行為はしない
 禍福は糾える縄のごとし(かふくはあざなえるなわのごとし) …… 幸不幸は交互におとずれる 
 舟に刻して剣を求む(ふねにこくしてけんをもとむ) …… 因習にとらわれ時代の変化に気づけない
 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ) …… 手段を間違って目的を果たせない
 五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ) …… 本質的な差は無いこと
 泣いて馬謖を斬る(ないてばしょくをきる) …… 約束事を守るために親しい者も厳しく罰する
 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや) …… 小人物に大人物に志を知ることはできない

 知音(ちいん) …… 親友、知り合い、恋人
 刎頸の交わり(ふんけいのまじわり) …… (相手のために首をはねられることさえ厭わない)親密な交友
 水魚の交わり(すいぎょのまじわり) …… (絶対に離れられない)親密な交友
 管鮑の交わり(かんぽうのまじわり) …… (互いを理解しつくしている)親密な交友
 糟糠の妻(そうこうのつま) …… 苦労をともにして支えてきた妻
 琴瑟相和す(きんしつあいわす) …… (琴と瑟の音がよく合うように)夫婦が仲睦まじいこと
 偕老同穴(かいろうどうけつ)  …… (共に生き同じ墓に入るように)夫婦が仲睦まじいこと
 比翼連理(ひよくれんり) …… (翼をならべた鳥、連なる枝のように)夫婦が仲睦まじいこと
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漢文最終チェック〈漢詩〉

2021年01月12日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック〈漢詩〉

1 形式

a 絶句……四句から成る詩 五言絶句or七言絶句
 起句→承句→転句→結句

b 律詩……八句から成る詩 五言律詩or七言律詩
         2句ずつのひとまとまり……聯(れん)
          首聯→頷聯→頸聯→尾聯 ※覚えなくていい
c 古詩……十句以上の偶数句(主に4の倍数)で成る詩


2 意味(リズム)の切れ目 
  五言詩 … 2+3  
  七言詩 … 2+2+3
     → スラッシュ(/)で切って読む

3 押韻 … 一定の句末の語の響きをそろえること
        五言詩 … 偶数句末
        七言詩 … 第一句末+偶数句末 ※一句目はないこともある
    → つまり2句ずつが意味的にもひとまとまりだということ
    → 空欄補充はまず押韻が最優先
    → 古詩の場合は途中で韻が変わる

4 対句 … 意味・構造面から、セットになっている二句のこと

5 内容のまとまり

 絶句 12句……叙景(風景) 
    34句……叙情(心情) となる場合が多い(もとは律詩の一部)

 律詩 12、34、56句……叙景(風景)
    78句……叙情(心情) となる場合が多い

6 テーマ
 表面上 旅情・懐旧・友情・自然・戦争etc
  ↓
 意識下 思うようにならない人生・自分の不遇を嘆く・世の中への不満
    ※ 直接書いてなくても、旅、異郷に地にいる原因は基本的に左遷
    ※ 本質は評論と同じ。古代中国の知識人による、体制批判がベースにある
    ※ 漢詩では男女の色恋は詠われない(日本の和歌はそれのみ・うまくいかない恋を嘆く)
       → 誰かを「思う」場合、対象は友人か家族
    ※ 美しい自然・悠久の自然は、はかない人事・人為と対比されている
※ 具体物には意味がある → 象徴
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漢文最終チェック⑥

2021年01月05日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック⑥ 名詞・文学史

 ☆ 意味が問われる・Sをつかむ・話題を予想する・設定を理解する
  → 注がつかないレベルの語は、左のとおり(知っていた方がいい)
  → 既習の問題文を見返してチェックする
  → 読むときには必ず○・□で囲む

【人に関する語】
 天「てん」… 万物を支配するもの・造物主
 天子「てんし」… 天に代わり天下を治める人・王
 人主「じんしゅ」… 君主
 諸侯「しょこう」… 国・封土の統治者
 卿「けい」… 大臣
 大夫「たいふ」… 卿の下、士の上の官位
 士「し」… 大夫に次ぐ役人・人材
 官「かん」 …(わりと格上の)役人
 吏「り」…(下級の)役人
 先王「せんお(の)う」… 古代の聖天子
 上「しょう」… 陛下
 相「しょう」… 宰相・大臣
 左右「さゆう」… 側近
 士大夫「したいふ」… 知識人階級
 君子「くんし」… 徳のある人・人格者
 夫子「ふうし」… 先生・孔子
 大人「たいじん」… 立派な人物
 小人「しょうじん」… つまらない人物
 匹夫「ひっぷ」… つまらない人物
 器「うつわ」… 才能ある人物
 丈夫「じょうふ」… 立派な男子・一人前の男
 学者「がくしゃ」… 学生
 包丁「ほうてい」… 料理人
 少年「しょうねん」… 若者
 百姓「ひゃくせい」… 人民
 布衣「ふい」… 一般庶民
 市井「しせい」… 一般庶民
 下「しも」… 下々の人々
 舎人「しゃじん」… 召使い・舎弟
 食客「しょっかく」… 王侯の客分・いそうろう
 故人「こじん」… 旧友・親友
 古人「こじん」… 昔のすぐれた人物
 豎子「じゅし」… 小僧・召使い
 客「かく」… 旅人・客人
 行人「こうじん」… 旅人
 鄙人「ひじん」… 身分の卑しい人物。
 鬼「き」… 死者・亡霊
 為人「ひととなり」… 人柄
 不肖「ふしょう」… 愚か者
 字「あざな」… (成人後の)実名以外のよび名

【会話文中の人称代名詞】
 吾・我「われ」… 私(気さくに)
 余・予「よ」… 私(あらたまって)
 寡人「かじん」… 私(君主の謙称・徳が寡(すく)ない人の意)
 孤「こ」… 私(君主の謙称)
 臣「しん」… (主君に対して)私
 妾「しょう」… 私(女性の謙称)
 公「こう」… そなた
 卿「けい」… きみ・そなた
 子「し」… あなた・先生
 夫子「ふうし」… あなた・先生
 吾子「ごし」… あなた・君(フレンドリーに)
 汝・爾・若・女「なんじ」… おまえ・そなた
 或「あるヒト」… ある人
 其「そノ」… 彼・彼ら

【時を表す語】
 刹那「せつな」… 一瞬
 須臾「しゅゆ」… 少しのあいだ・しばらくして
 一日「いちじつ」… ある日
 他日「たじつ」… 後日
 旬日「じゅんじつ」… 十日間
 期年「きねん」… 一年
 旦「たん」… 朝
 晩「ばん」… 夕暮れ
 光陰「こういん」… 歳月・時間
 古「いにしへ」… 昔
 春秋「しゅんじゅう」… 年齢・歴史

【空間を表す語】
 造物「ぞうぶつ」… 天・自然・造物主
 乾坤「けんこん」 … 天地
 社稷「しゃしょく」… 国家
 海内「かいだい」… 天下
 人間「じんかん」… 世間
 朝「ちょう」… 朝廷
 朝野「ちょうや」… 朝廷と在野(民間)
 城「しろ・じょう」… 街を囲む城壁・街
 邑「ゆう」… 村
 京師「けいし」… 都
 陋巷「ろうこう」… 路地裏
 堂「どう」… 表座敷
 室「しつ」… 奥座敷
 閨「けい」… 女性の部屋・寝室
 房「ぼう」… 小部屋

【物・詩語・概念etc】
 兵「へい」… 武器・軍備・戦争
 師「し」… 先生・軍隊・都
 火器「かき」… 兵器
 辺塞「へんさい」… 国境のとりで
 隙「げき」… すき間・仲違い
 璧「へき」… 環状の宝玉
 珠「たま」 … 宝石・すぐれたもの
 石「いし」 … 石・ありふれたもの
 空山「くうざん」… 人気のない山
 時雨「じう」… ほどよい季節に降る雨
 烟花「えんか」… かすみに包まれた春の花
 置酒「ちしゅ」… 酒盛り
 逆旅「げきりょ」… 旅館
 家書「かしょ」… 家族からの手紙
 雁信「がんしん」… 手紙
 糟糠「そうこう」… 酒かすと米ぬか・粗末な食事
 多少「たしょう」… どれほど
 是非「ぜひ」… 善と悪・正と不正
 仁「じん」… 深い人間愛
 義「ぎ」… 人として行うべき道
 孝「こう」… 祖先を大切にする心
 忠「ちゅう」… 主君を大切にする心
 恕「じょ」… 思いやり

【文学史】
〈儒家〉
 孔子「こうし」… 儒教の祖・徳治主義
 四書「ししょ」… 儒家の四つの基本書。「論語」「孟子」「大学」「中庸(ちゅうよう)」
 五経「ごきょう」… 儒家の五つの経典。「詩経」「書経」「易経(えききょう)」「春秋」「礼記(らいき)」
 性善説… 人の本質は善であるとする孟子の考え
 性悪説… 人の本質は悪であるとする荀子(じゅんし)の考え
 堯・舜「ぎょう・しゅん」… 古代の聖天子
 桀・紂「けつ・ちゅう」… 古代の暴君
〈道家〉
 老子「ろうし」…道家の祖。「無為自然」「無用の用」
 荘子「そうし」…老子を嗣ぐ道家の思想家
〈法家〉
 韓非子「かんぴし」… 法家の思想家・法治主義「信賞必罰」
〈漢詩〉
 詩仙「しせん」…盛唐の詩人李白のこと
 詩聖「しせい」…盛唐の詩人杜甫のこと
 白氏文集「はくしもんじゅう」
  … 中唐の詩人白居易(白楽天)の詩文集
 絶句「ぜっく」… 四句から為る近体詩の形式
 律詩「りっし」… 八句から為る近体詩の形式
 古詩「こし」… 近体詩が成立する前の詩
〈文章〉
 唐宋八大家「とうそうはちたいか」… 唐・宋代を代表する文筆家
  韓愈(かんゆ)・柳宋元(りゅうそうげん)・蘇洵(そじゅん)
 ・蘇軾(そしょく)・蘇轍(そてつ)・欧陽脩(おうようしゅう)
 ・王安石(おうあんせき)・曾鞏(そうきょう)
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漢文最終チェック⑤

2021年01月03日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック⑤ 確認しておきたい句法

 ☆ 読み方、書き下し、訳が問われる。
  → 読めるかどうかチェックし、読めなかったものは抜き出して覚えておこう
  → 過去に解いた問題から該当するものを抜き出し、書き下しと訳を書いておこう
  → ④・⑤は、筆者の言いたいことが強く表れている表現という意識をもつことが大事


〈詠嘆〉 ☆一般人の気づかない価値を述べる
 嗚 呼~哉~也「嗚呼(ああ)~かな、~や」… ああ~だなあ、~は
 何 A 之 V 也「何ぞAのVするや」… なんとAのVすることよ
 豈~乎「豈に~か」… なんと~であることよ
 豈 不レ ~乎「豈に~ならずや」… なんと~ではないか
 不(二)亦~(一)乎「亦~ならずや」… なんと~ではないか

〈累加〉 ☆ … 違いを述べ、価値を強調する
 不(二)唯 V(一)「唯だにVするのみならず」… たんにVするだけではなく、
 非(二)唯 V(一)「唯だにVするのみにあらず」… たんにVするだけではなく、
 不(二)独 V(一)「独りVするのみならず」… たんにVするだけではなく、
 非(二)独 V(一)「独りVするのみにあらず」… たんにVするだけではなく、
 豈 唯~乎「豈に唯だに~のみならんや」… どうして~だけであろうか、いや~だけではない・~だけのはずがない(さらに~だ)
 豈 独~乎「豈に独り~のみならんや」… どうして~だけであろうか、いや~だけではない・~だけのはずがない(さらに~だ)

〈比較〉 ☆比較しながら一般論と反対のことを述べる
 A 不レ 如レ B「AはBに如(し)かず」… AはBに及ばない(AよりBの方がいい)〈比較級〉
 莫レ 如レ B「Bに如くは莫し」… Bの及ぶものはない(Bが一番いい)〈最上級〉
 寧 V1、不レ V2「寧ろV1すとも、V2せず」… V1しても、V2したくない〈選択〉
 寧 V1、勿レ V2「寧ろV1すとも、V2するなかれ」… V1しても、V2してはいけない〈選択〉
 A 何 異レ B「A何ぞBに異ならんや」… AはどうしてBと異なっていようか、同じだ〈同級〉
 豈 如レ ~「豈に~に如(し)かんや」… どうして~及ぶだろうか、いや及ぶはずがない

〈所〉名詞・名詞句をつくる
 所レ V「Vする所」… Vすること・Vしたこと
 S 所レ V「SのVする所」… SがVしたこと
 S 所レ V 者「SのVする所の者」… SがVしたもの ☆ 者=名詞化
S 所レ V N「SのVする所のN」… SがVしたN
 S 所以 V(一)「SのVする所以(ゆゑん)」… SがVした理由
 所 謂 N「所謂(いはゆる)N」… いわゆるN

〈読み・意味〉
 未レ 幾「いまダいくばくナラず」… どれほどもたたないうちに
 不レ 覚「おぼエず」… 思わず・知らず知らず
 此 之 謂 也「これヲこレいフなり」… まさしくこのことを言っているのである
 S 之 V 也「SのVスルや」 … ~が~するにあたって
 如レ 故「もとノごとシ」… 昔と同じだ・普段と同じだ
 良 久「ややひさシクシテ」… しばらくして
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漢文最終チェック④

2021年01月02日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック④ 特に大事な句法

 ☆ 読み方、書き下し、訳が問われる。
  → 読めるかどうかチェックし、読めなかったものは抜き出して覚えておこう
  → 過去に解いた問題から該当するものを抜き出し、書き下しと訳を書いておこう

〈以〉
 以レ ~V「~を以てVす」… ~でVする・~によってVする・~をVする
 V 以レ ~「Vするに~を以てす」… ~でVする・~によってVする・~をVする レ
 所(ハイフン二)以 V(一)一「Vスルゆゑんハ」… Vするわけは 
 所(ハイフン二)以 V(一)也「Vスルゆゑんなり」… だからVしたのだ
 以レ A 為レ B「Aを以てBと為す」… AをBだと思う
 以 為~「以為(おも)へらく~と」… ~だと思う

〈疑問〉
 如 何・若 何・奈 何「いかんセン」… どうしたらいいか〈手段/方法〉
 幾 何「いくばくゾ」… どれくらい〈量〉
 V 不。・V 否。「Vするや、いなや」… Vするのか、しないのか。〈付加疑問〉
 V 未。「Vせしや、いまだしや」… Vしたのか、まだなのか。
 何 以「何を以てか」… どうして・何で
 何 為「何為(なんす)れぞ」… どうして・どのように
 何 也「何ぞや」… いったいどういうことか〈強い疑問・批判〉
 何 謂 也「何の謂(い)ひぞや」… いったいどういうことか・どういういわれか
 無(二)乃 ~(一)乎「乃ち~無からんや」… やはり~ではなかろうか〈推測〉
 得レ 無レ ~ 乎「~無きを得んや」 … やはり~ではなかろうか

〈二重否定〉 ☆ 筆者の主張が述べられる表現
 無レ 不レ V「Vせざるは無し」… Vしないことはない(必ずVする)
 莫レ 不レ V「Vせざるは莫し」… Vしない者はいない(誰もがVする)
 非レ 不レ V「Vせざるに非ず」… Vしないわけではない・Vしない者ではない
 不レ 未(二)嘗 V(一)「未だ嘗てVせずんばあらず」… これまでVしなかったことはない
 不レ 未(二)必 V(一)「未だ必ずしもVせずんばあらず」… 必ずしも~しないわけではない〈一般論の否定に用いる〉
 不(二)敢 不(一レ)V「敢へてVせずんばあらず」… Vしないわけにはいかない(必ずVする)
 不レ 可レ 不レ V「Vせざるべからず」… Vしてはいけない
 不レ 得レ 不レ V「Vせざるを得ず」… Vしないわけにはいかない

〈強い否定〉
 不(二)敢 V(一)「敢へてVせず」… わざわざVしない
 不レ 可(二)勝~(一)「あゲテ~べからず」… すべてをVできない・Vできないほど多い
 不(二)復 V(一)「復たVせず」… 二度とVしない

〈反語〉☆ 筆者の主張が述べられる表現
a =Vしない!
 豈 V 哉「豈(あ)にVせんや」… どうしてVしようか、いやVしない。
 何 可レ V~「何ぞVすべけんや」… どうしてVできようか、いやVできない
 可レ V 乎「Vすべけんや」… Vできようか、いやVできない
 得レ V 乎「Vするを得んや」… Vできようか、いやVできない
 豈 如レ V「豈にVするに如(し)かんや」… どうしてVするに及ぶだろうか、いや及ばない(Vする方がいい)
b =Vする!
 敢 不レ V「敢へてVせざらんや」… どうしてVせずにいられようか、しないわけにはいかない
 豈 不レ V 哉「豈にVせざらんや」…どうしてVしないことがあろうか、いやVするにきまってる
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漢文最終チェック③

2020年12月31日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック③ 重要単語〈読み・意味〉

 複数の読み方があるa=複数の意味を持つ → 読み方を知っていればいい
複数の読み方があるb=品詞が異なる → 文中の位置で判断する
 読み方一つ・複数の意味がある → 熟語をつくって判断するor文脈から予想する



 悪「にくム」… にくみきらう〈嫌悪〉
  「あシ」… わるい〈悪習〉
 遺「わすル」… 忘れる〈遺忘〉
  「おくル」… 贈る
  「のこス」… 残す〈遺産〉
  「すツ」… 捨てる〈遺棄〉
 為「なス」… する・みなす
  「なル」… なる〈為人:ひととなり〉
  「つくル」… つくる
  「をさム」… おさめる〈為政者〉
  「~たリ」 … ~である
  「ノためニ」〈前置詞for〉
已「やム」… 終わる・やめる・病気がなおる〈而已:のみ〉
  「すでニ」… すでに〈已而:すでにして〉
 異「ことナル」… 異なる・違う〈異国〉
  「いナリ」… すぐれた・不思議だ〈奇異〉
 易「やすシ」… やさしい・たやすい〈容易〉
  「かフ・かハル」… かえる・かわる〈交易〉
 寡「すくなシ」… 少ない〈寡人〉
 過「すグ」… 通り過ぎる〈経過〉・度が過ぎる〈過信〉
  「あやまチ・あやまツ」… 間違い
 鑑「かんがミル」… 手本とする・みきわめる〈鑑定〉
 諫「いさム」…(目上の人を)注意する〈諫言〉
 願「ねがハクハVセヨ」… どうかVして下さい
  「ねがハクハVン」… どうかVさせて下さい
 期「きス」… (期日を)約束する
 宜「むべナリ」… もっともだ
 挙「あグ」… 手をあげる〈挙手〉・あげ用いる〈科挙〉・数えあげる〈枚挙〉・皆でする〈挙国〉
 休「やム」… やめる〈休道:いフヲやメヨ〉
 強「つよシ」… 強い〈強力〉・すこやか〈強健〉
  「しフ」…強いる〈強制〉
 曲「きょく」… 曲がる〈湾曲〉・正しくない〈曲学〉・くわしい〈委曲〉
 経「いとなム」… いとなむ〈経営〉
  「ふ」… 通りかかる〈経過〉
  「をさム」… 治める〈経世〉
  「たて」〈経緯〉
  「つね」〈経常〉
 詣「いたル」… 行く・来る〈造詣〉
 啓「まうス」… 申しあげる〈啓白〉
  「ひらク」… 開く・導く〈啓発〉
 見「みル」… 目える・会う〈会見〉
  「まみユ」… お目にかかる〈謁見〉
  「あらはル」… 明らかになる〈露見〉
  「~る・らル」〈受身・助動詞〉
 好「よシ」… よい〈好況〉
  「このム」… このむ〈愛好〉
 哭「こくス」… (死者を悼み)大声で泣く
 作「つくル」… つくる〈創作〉
  「なス」… する〈作為〉
  「おこル」… おこる〈発作〉
 之「ゆク」… 行く
  「の」〈N之NorS之V〉
  「これ」〈V之〉
 事「つかフ」… 仕える〈師事〉
  「ことトス」… 問題にする・専念する
 恣「ほしいままニス」… かってにする〈恣意〉
 辞「じス」… やめる〈辞職〉・ ことわる〈固辞〉・別れを告げる〈辞去〉
 弑「しいス」… 目上の人を殺す
 疾「やまひ」… 病気〈疾病〉
  「にくム」… 憎む〈疾悪〉
  「はやシ」… 早い〈疾走〉
 謝「しゃス」… 礼を言う〈謝恩〉・あやまる〈陳謝〉・ことわる〈謝絶〉・おとろえる〈代謝〉
 釈「とク」… 解き明かす〈解釈〉・溶ける〈希釈〉
  「ゆるス」… 釈放する〈釈放〉
  「すツ」… 手放す
 衆「おほシ」… 多い〈衆人環視〉
 終「をフ・をハル」… 終える・終わる
 縦「ほしいままニス」… かってにふるまう〈放縦〉
  「たとヒ」… たとえ~ても
  「ゆるス」… 許す
 相「たすク」… 補佐する〈首相〉
  「あひ」… 互いに〈相談〉
 称「しょうス」… となえる〈呼称〉・つり合う〈対称〉・褒めたたえる〈称賛〉
 勝「まさル」… すぐれる〈景勝〉
  「かツ」… 勝つ〈勝敗〉
  「たフ」… がまんする・こらえる
  「あゲテ」… すべて
 少「わかシ」… 若い〈少年〉
  「すくなシ」… 少ない〈稀少〉
 将「ひきヰル」… ひきつれる〈将軍〉
  「もつテ」… もちいて
  「はタ」… そもそも
  「まさニVセンントす」… 今にもVしようとする
 説「とク」… 説く〈説明〉
  「よろこブ」… 喜ぶ〈=悦〉
 請「こフVセヨ」… どうかVして下さい
  「こフVセン」… どうかVさせて下さい
 然「しかリ」… そうである
 造「つくル」… 作る・営む〈造営〉
  「いたル」… 行く・来る〈造詣〉
 息「やすム」… やすむ・休息する〈安息〉
  「いき」… 呼吸〈嘆息〉
  「やム」… 滅びる・絶つ・やめる〈息災〉
  「そく」… こども〈息女〉・利子〈利息〉
 卒「をはル・をフ」… 終わる・終える〈卒業〉
  「しゆつス」… 死ぬ〈卒年〉
 諸「もろもろ」… いろいろ
  「これヲ」… これを〈=之於〉
 従「したがフ」… したがう〈従属〉・たずさわる〈従事〉・ゆったりする〈従容〉
 対「こたフ」… (目上の人に)お答えする
 題「だいス」… (詩文を)書きつける
 致「いたス」… 送る〈送致〉・官職をやめる〈致仕〉・きわめる〈致知〉・いたる〈致死〉
 中「あツ・あたル」… あてる・あたる〈中毒〉
  「なか」… 内部・あいだ・なかほど〈宮中〉
 誅「ちゅうス」…罰として殺す
 適「ゆク」 … 往く
  「かなフ」 … ふさわしい〈適当〉・よい〈快適〉
  「まさニ」=方
  「たまたま」=偶・会
 道「いフ」… 言う〈報道〉
 拝「はいス」… 官位を授かる〈拝命〉・謹んで行う
 白「まうス」… 語る・申しあげる〈告白〉〈白状〉
  「しろシ」… 汚れがない〈潔白〉・明らか〈明白〉・むなしい〈空白〉・ひかる〈白日〉
 発「おこル」… 起こす〈発起〉
  「ひらク」… 開く〈開発〉
  「あらはス」… 現す〈発現〉
  「あばク」… あばく〈摘発〉
 反「かヘル・かヘス」… もどる・もどす〈反射〉
  「そむク」… さからう〈反抗〉
 比「くらブ」… 比べる〈対比〉
  「ならブ」… ならべる〈比肩〉
  「たとフ」… 喩える〈比喩〉
  「たぐヒ」… 同類〈比類〉
 負「そむク」… そむく
  「おフ」… 背負う〈負担〉・頼る〈自負〉
  「たのム」… あてにする〈自負〉
 封「ふうズ」… 閉じる〈封書〉
  「ほうズ」… 領地を与える〈封建〉
 服「ふくス」… 従う〈服従〉・降伏する〈屈服〉・感心する〈感服〉・薬を飲む〈服用〉
 平「たいらかナリ」… たいら〈平地〉・おだやか〈平穏〉
  「たいらグ」… 討ちしずめる〈平定〉
 弁「べんズ」… わける〈弁別〉・道理を解く〈弁論〉
 亡「ほろブ」… ほろびる〈滅亡〉
  「にグ」… 逃げる〈逃亡〉
  「うしなフ」… なくす〈亡失〉
  「ばうズ」… 死ぬ〈死亡〉
 遊「あそブ」… 他国に出かける〈遊説〉
 容「いル」… 入れる〈容器〉・受け入れる〈受容〉・ゆるす〈容認〉
  「かたち」〈容姿〉
 与「くみス」… 仲間になる〈与党〉
  「ともニ」=俱
  「ともにス」… 一緒に行う
  「あづかル」… 関係する〈関与〉
  「あたフ」… 与える〈贈与〉
  「と」〈前置詞with〉
 利「とシ」… するどい〈鋭利〉
  「りス」… 利益を及ぼす〈利己〉
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漢文最終チェック②

2020年12月30日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック②  接続語〈 接・S・V・O 〉

 ☆ 読み方そのものが問われる。文のつながり、論理のつながりを把握できる
  → 読めるかどうかチェックし、読めなかったものは抜き出して覚えておこう

〈単純接続・因果関係〉
 而「しかシテ・しかうシテ」… そして
 而「しかルニ・しかレドモ」… しかし
 不然「しかラずンバ」… そうでないならば
 然 則「しかラばすなはチ」… そうであるならば
 不 則「しからずンバすなはチ」… そうでなかったら
 然「しかレドモ」… しかし
 然 而「しかリしかうシテ」… そうではあるが
 即「すなはチ」… すぐに
 便「すなはチ」… すぐに・そのまま
 輒「すなはチ」… そのたびごとに
 乃「すなはチ」… やがて・そこで・なんと
 ~、則「~バすなはチ」… ~すると、
 何 則「なんトナレバすなはチ」… それはなぜかというと
 是 以「ここヲもつテ」… こういうわけで
 以レ 是「これヲもつテ」… これが原因で
 於レ 是「ここニおいテ」… そこで
 故「ゆゑニ」… だから
 因「よリテ」… だから

〈仮定〉
 若~・如~「もシ~バ」… もし~ならば
 苟 ~「いやしクモ~バ」… かりにも~ならば
 如レ 是・如レ 此・若レ 是・若レ 此「かくノごとクンバ」… このようならば
 縦「たとヒ~トモ」… たとえ~ても
 雖レ ~「~トいへどモ」 … ~といっても、~だけれど
 使レ ~、「~しメバ」… ~するならば
 不レ ~、「~ずンバ」「~ざレバ」… ~しないならば
 非レ ~、「~ニあらズンバ」「~ニあらザレバ」… ~でないならば
 無レ ~、「~なクンバ」… ~がないならば
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漢文最終チェック①

2020年12月29日 | 国語のお勉強(漢文)
漢文最終チェック① 副詞 〈 S・副・V・O 〉

 ☆ 読み方そのものが問われる。文のニュアンスを把握できる
  → 読めるかどうかチェックし、読めなかったものは抜き出して覚えておこう

 勝「あゲテ」… のこらず  
 相「あひ」… お互い・相手に
 敢「あヘテ」… あえて
 遍「あまねク」… すみずみまで
 徒「いたづらニ」… 無駄に
 愈・弥「いよいよ」… ますます
 自「おのづかラ」… 自然と
 徐「おもむろニ」… ゆっくりと
 且「かツ」… その上に
 嘗・曾「かつテ」… 以前・これまで
 尽・悉「ことごとク」… 全部・みな
 故「ことさらニ」… わざわざ
 殊「ことニ」… 特に
 交「こもごも」… かわるがわる
 向「さきニ」… 以前に
 頻「しきりニ」… しばしば
 数「しばしば」… たびたび
 暫「しばらク」… しばらく
 姑「しばらク」… さしあたり
 且「しばらク」… 一時的に
 頗「すこぶル」… かなり
 已・既「すでニ」… すでに
 都「すべテ」… すべて
 抑「そもそも」… そもそも・さて
 絶「たエテ」… 決して
 唯・惟・但・特・直「たダ~ノミ」… ただ~だけ
 立「たチドコロニ」… ただちに
 忽「たちまチ」… ふと・突然
 偶・適・会「たまたま」… 偶然・思いがけず
 毎「つねニ」… いつも
 遂「つひニ」… そのまま・そこで
 終・卒・畢・竟「つひニ」… 結局・とうとう
 具「つぶさニ」… くわしく
 審・詳「つまびらかニ」… くわしく
 与・倶「ともニ」… 一緒に
 俄・遽「にはかニ」… 急に・突然
 果「はたシテ」… 案の定・予想どおり
 甚・太「はなはダ」… 非常に
 私・窃・間・密「ひそかニ」… こっそり
 独「ひとリ~ノミ」… ただ~だけ
 殆「ほとんド」… ほとんど・たぶん
 幾「ほとんド」… もう少しで
 略「ほぼ」… だいたい
 方・適「まさニ」… ちょうど
 先「まず」… 最初に・さしあたり
 益「ますます」… ますます
 ~亦「~モまた」… ~も同様に
 復「また」… 再び
 又「また」… その上さらに
 看「みすみす」… 見る間に自分で
 自・親「みづかラ」… 自分で
 寧「むしロ~トモ」… どちらかといえば・~ても
 尤「もつとモ」… とりわけ
 固「もとヨリ」… 言うまでもなく
 素「もとヨリ」… 日頃から・もともと
 故「もとヨリ」… 以前から
 漸「やうやク」… やっとのことで
 良「やや」… かなり
 稍「やや」… いくらか
 僅「わづカニ」… やっと・かろうじて・すこし

【謙譲の意を表す副詞】
 敢「あヘテ」… おそれながら
 幸「さひわひニ」… おかげさまで
 謹「つつしミテ」 … つつしんで
 窃「ひそかニ」… おそれながら・私といたしましては
 伏「ふシテ」… つつしんで

【論の展開を示す語】
 今「いま」… もしいま・さていま(仮説提示・転換)
 凡「およソ」… おしなべて・そもそも(一般化)
 蓋「けだシ」… 思うに(直後に筆者の推論)
 此「これ」 … これこそ・このことは(主語確認・主たる話題の再提示)
 夫「そレ」… そもそも(直後に筆者の主張)

【疑問・反語】
 豈V「あニ~ンヤ」… どうしてVすようか、いやVしない
 焉V・悪V・烏V・安V「いづくンゾVセンヤ」… どうしてVしようか、いや決してVしない・Vできない
 何・奚・胡「なんゾ」… どうして
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「所」の練習(2)

2019年01月27日 | 国語のお勉強(漢文)

「所」の練習(2)  

 訓点(返り点・送り仮名・句読点)をつけよ。

1 此 非 人 所 為 (此 人の為す所に非ず。)

2 若 所 追 者 誰 (若の追ふ所の者は、誰ぞや。)

3 道 之 所 存 師 之 所 存 也 (道の存する所は、師の存する所なり。)

4 先 即 制 人 後 則 為 人 所 制 
                    (先んずれば即ち人を制し、後るれば則ち人の制する所と為る。)

5 挙 所 佩 玉 玦、以 示 之 者 三
              (佩ぶる所の玉玦を挙げて、以て之に示す者三たびす。)

6 匍 匐 往 得 其 一 女 所 解 毛 衣 取 蔵 之 
              (匍匐して往きて一女の解く所の毛衣を得、取りて之を蔵す。)

7 此 聖 賢 之 楽 非 愚 者 所 及 也 
                (此 聖賢の楽しみにして、愚者の及ぶ所に非ざるなり。)

8 聖 人 所 不 知 未 必 不 為 愚 人 所 知 也
       (聖人の知らざる所、未だ必ずしも愚人の知る所と為さずんばあらざるなり。)

9 旧 居 相 伝 百 年 一 旦 訣 別 所 以 泣 也 
             (旧居 相伝ふること百年なるも、一旦訣別す。泣く所以なり。)

10 彼 兵 者 所 以 禁 暴 除 害 也 
                                  (彼の兵なる者は、暴を禁じ害を除く所以なり。)

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「所」の練習(1)

2019年01月27日 | 国語のお勉強(漢文)

「所」の練習(1)  

 訓点(返り点・送り仮名・句読点)をつけよ。


1 永 野 芽 郁 女 優 也 (永野芽郁は女優なり。)

2 所 得 一 億 円 也 (得る所 一億円なり。)

3 芽 郁 為 主 役 (芽郁主役と為る。)

4 為 国 民 所 愛 (国民の愛する所と為る。)

5 芽 郁 為 国 民 所 愛 女 優 (芽郁 国民の愛する所の女優と為る。)

6 景 子 好 炒 飯 (景子 炒飯を好む。)

7 此 大 湖 所 作 炒 飯 也 (此 大湖の作る所の炒飯なり。)

8 景 子 好 大 湖 所 作 炒 飯 (景子 大湖の作る所の炒飯を好む。)


9 我 不 出 宿 題 先 生 以 之 激 怒
                  (我 宿題を出さず。先生之を以て激怒す。)

10 我 不 出 宿 題 先 生 所 以 激 怒 也
                (我 宿題を出さず。先生の激怒する所以なり。)

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