折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

ささやかな至福の時

2008年01月16日 22時59分20秒 | 小寒
           □ 肥後ポリアン(プリムラ・ポリアンサの一種でしょうか)

◇ 朝の早い家内は、毎晩午後10時には床に入って、お好みの本を読んでいるみたい。
  息子が夜勤やデートで家にいないと、リヴィングは私と猫のささやかな気ままな空間。
  私はパソコンに向かっているか、テレビを見るか、読書をするか…時にうたた寝。
  パカラは、寝ぼすけですから、だいたい寝ていることが多いですね。

     
               □ マザーリーフの子沢山 

     
             □ パカラんちんの寝ぼすけさん

     
         □ 寝る前は、私たちの食事を欲しがるのです。
           自分の餌は、さっさと食べといて…。 

◇ 午後の10時から1時間が、私のプラチナ・アワー
  ブログに向かうか、DVDにクラシックのCDをかけて、読書するのが好きなんです。
  少し落ち着いたおととい(14日)の夜は、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」
  なぜか、曲のすべてを憶えてしまったかのような錯覚の中、
  澄んだ空気の中の清流みたいな、素朴な美しさの曲をバックに、読書ができるって、
  私にはささやかどころか、ほんとうに至福の時です。

     
   □ クラウディオ・アッバード指揮のウィーン・フィル盤は、私の宝石

◇ 読んでいますのは、司馬遼太郎作「坂の上の雲」
  松山ゆかりの明治の三人の男の大河のような物語です。
  冒頭に司馬さんが「多少あでやかすぎる」と評した句が出て来ますが、
  そんなことありません、ほわ~んとした、春爛漫の城下町、松山の一番いい季節。

             
            □ 確か、第六巻まであるはずです。
              司馬さんの文章は歯切れが良くて、
              速く読み進めます。

  
    (una poesia di oggi)

        春や昔 十五万石の 城下かな     正岡子規


◇ 今夜は続きを読みながら、昨日届いたCD、ジャクリーヌ・デュ・プレのチェロ独奏で、
  ドボルザークのチェロ協奏曲を聴くつもりです。
  読んでいるのがメインになるか、聴いているのが多いのか、どっちでしょうね。
  音楽と文学と、私には堪えられない、気品あふれる「おもちゃ」に思えます。

     
     □ この悲劇の天才チェリストは、難病「多発性硬化症」で
       真綿で締め付けられるように、42歳でこの世を去りました。
       デンティ・ベスに良く似た、白薔薇にその名を捧げられてます。


     
          □ 今年の数少ない寄せ植えです(14日撮影)。
  
  
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8 コメント

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白いプリムラ~ (Haru)
2008-01-17 21:45:24
折節さん、私も先日バラ咲きの白いプリムラを
つい一目ぼれして買ってしまいました~

庭がまだ本当の庭になってない・・・
なかなかやる時間もない・・・
どうもそれがストレスになっているみたいです~
そして、かわいい花にはすっと目が行くんです~~♪

至福の時間、ゆったりとくつろぐ姿が
顔写真付きで(?)目に浮かびま~す
私の至福の時?今は庭にいる時間かなぁ~
次いで、夜寝る前に、庭や花に関する本を見ることかしら?
返信する
冷たいあさ~♪ (折節)
2008-01-18 06:47:54
Haruさん、おはようございます♪

夕べはコメントしようとした寸前に、私服のとき、
睡魔に吸い込まれてすいません、なんて昔の三平さんですね。

私服、つまりパジャマ+フリースでパソコンを前に爆沈!
午前零時半くらいに、家内に大目玉でした(イマニミテロ!)。

プリムラは、クラウディアを例の如く4種類買いました。
いつ見ても、あのやわらかな美しさに惚れぼれしてます。

では、これから出かけます。
最近は、15分歩いたところのバス停で乗るんです。
返信する
プラチナアワー (ぴ~)
2008-01-18 20:37:50
ウンウン♪わかりますよ^^
だぁ~れもいなくて、1人きりで過ごす、自分だけの時間って
必要ですよね~♪

奥さん、ちゃ~んと様子を夜中に見に来てくれたんですね~
お優しいこと♪大目玉くらってるうちが華ですぞ!
ありがたや、ありがたや~~~~

マザーリーフの子供たち^^大きくなってきましたね♪
ずっとお皿の中・・・じゃないよねぇ?
でも、白いお皿の中にグリーンが映えてとても綺麗♪

ラッキーも最近食欲が旺盛で・・・
でも太らないのが悔しい~~~~!
返信する
そのうち盥(タライ)の中に…。 (折節)
2008-01-18 22:13:06
ぴ~さん、こんばんは♪

どうも寝ボケていると、非常に大胆な口を聴くらしくて、捨て台詞とか…。

真っ赤な眼をして「ずっと起きとったわい!」

それで嫁はんの頭がカチンと来たらしいです。
石頭ならぬ、鉄瓶頭かなあ、ねぇ、パカラぁ
しかも、いつぞやは、3時半というのもあったし…。

その時は、何食わぬ顔して「パカラ、寝に行くぞ!」
だっこして、床に行ったらしいです。

だいたい、パカラが悪いんや。
足音に気がついたら、ひっかいても、しょっぴいても、
起こしてくれなきゃあ

大目玉も、目玉焼きも、小玉西瓜も、誰が食らうかぁ!?

…で、マザーリーフもいつの間にか、
クローンみたいにたくさん発芽しました。
どこか、白磁に似合うようですね。

パカラも私に似合わず、真ん丸になってきました。
牛乳を好むからかなあ、ちょびっとしかあげないけど。

この頃、渋いところ(?)作家の古書を少しずつ揃えています。
今日は、漱石全集第五巻(坑夫・三四郎)、第六巻(それから・門)が届きました。
もう、薔薇は買わないから…次に買うまでは…ネ

明日は、職場のみんなで安全祈願に初詣で「末吉」の神社でお参り。
そして、薔薇の冬作業の続きです。



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坂の上の雲 (blue camel)
2008-01-19 22:36:14
折節さん、こんばんは♪

「坂の上の雲」というタイトル、耳に残りますね。
司馬さんの本は大抵すっと耳に馴染みますものね。

しかし何故「坂の上の雲」にしたのかと考えると
そこには何だか深いものがありそうな気がしました。
「坂の下の雲」では駄目だったということですものね。

「翔ぶが如く」「街道がゆく」「梟の城」など・・・

掘り下げて掘り下げて
その人の本質を見いだそうとする彼也の視点、捉え方は
もともとあった概念を覆してやろうなどという強引な
押し付けがましいものではなく、人の心にじわりじわりと
届く人間の本質を考えさせるメッセージのように感じて
今、そんな作家は果たしているだろうかと思うと
育つ時代背景がもうあまりにも違いすぎてやはり今後も
ないだろうと思い、明治から昭和という時代の
言葉には表現できない激動の深さ、結局そこを考えるところに
至りました。
返信する
作家は小説の名前に心血を注ぐことでしょう。 (折節)
2008-01-19 23:34:37
blue camelさん、こんばんは。

本棚から「坂の上の雲」を取り出してきて、あとで読もうと
ブログを開けましたら、あなたからのコメント。
このタイミングの妙に頬笑みました。

司馬遼太郎さんの作品は、私の記憶にある限りでは、
入社したての頃に読んだ長編「項羽と劉邦」以来です。
その後、辻邦生さんの作品をひたすら読みふけることになります。

あなたのタイトルについてのお話、とても興味深いですね。
そうなんです、「坂下千里子」ではダメだったんです
「坂の上の雲」何を暗示しているのか、読み続けながら、
私なんかにわかるかなあ?そこのところが楽しみです。
あまりに単純すぎて、しかも思いつかないような名前…。

三島由紀夫の「文章読本」の方だったと思いますが
(ご存じのように谷崎潤一郎にも「文章讀本」がありますね)、
早くすいすい読める、つまり心の中にすっと入ってくる文章ほど、
作者は何度も推敲に推敲を重ねているという意味のことが、
書いてあったと記憶しています。
高校生のときの現代国語にあったのかもしれません。
そうして、すんなりと読み手の側に入って行く言葉や文章ほど、
実は作者の心を、確実に読者に考えてもらう効果的手法なのでしょう。

私も書店で本を取って、ほんの数ページ読んだだけで、
これにお小遣いをかけるのなら、どれだけ家内に叱られても、
イングリッシュローズを買う、絶対にそうすると思う、
そんな本がいかに多くなったことか、相当憂います。
文庫本の解説を読んでも、薄っぺらい解説もどきで終わってます。

それでも食べて行ける、閉鎖的な不思議な世界です。

返信する
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪ (milky)
2008-01-19 23:56:23
最初の白いプリムラ、折節さんの大好きな優しいお花ですね^^
とってもきれい。
折節さんのところへお邪魔すると、その白い花達の優雅さにいつも魅了されます。
実は・・・それに影響されたに違いないんですが私のところもバラの白が2株も増えたんです(笑)
今年、一株だけでも咲いてほしいなと思ってます。
一つの方はつるバラなので、あと一年育てないと咲きません。
寄せ植えの小さなシクラメンたちも可愛いですね。

奥様、夜ベッドに入るのが早いんですね。
私も10時半には眠ってしまうのが普通です(笑)
今日は夕ご飯の後眠くて眠くて、テレビをBGM]にしてうたた寝してたので、今頃目が覚めてます(笑)

折節さんの静かな時間、いいですね~。
なんだか想像できますよ^^
二人の時間もいいけれど、一人の時間も大切ですものね。
返信する
カタログは、見るだけのものよぉ!!! (折節)
2008-01-20 01:34:30
milkyさん、夜中にこんばんは♪は、あんまりようなかですね。

今日は、私なんかにダイレクトメールを送ったら、
どんなことになるか、知ってか知らずか、平塚、茅ケ崎。
久留米の「平田ナーセリー」っちゅうとっから、
イングリッシュローズのカタログが送られてきて。

私が、目をコーヒーカップとスプーンを載せる焼き物、
つまり、皿のようにして見てましたら、畏くも、
タイトルのように、優し~~く、きつ~~~く、
サジェッションを受けました。

パット・オースチンを買ったナーセリーです。

もう一苗くらい買ったって、どうってことないですよね。
私の労働の対価のほんの一部ですからねぇ。

「ジェントル・ハーミオン」って、どこか私の名に似ているような、
そんなピュア・ピンクのティープカップに惹かれてます。
来週注文しようかなあ。
第二希望は、「セプター・アイドル」
叱られたら、milkyさんとこのたったの半分やないかって、
今年口応えらしいことをしてないから…でもどうしよう。

実は、今日は土を買ったまではよかったのですが、
昨日までの仕事で少し疲れていたのか、
午後からほとんどお昼寝。
明日は朝から雨模様のようですから、今年も鉢植えの
薔薇の土を少し変えようかと思います。
返信する

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