先日の全日本選手権を偵察?した中国によるくわしい分析です。
なにぶん中国語がわからない上、非常に長いのでテキトーですが、だいたいの内容は次のとおり。特に男子上位8名について。( )内は私の感想です↓
<個人総合では日本がリード>
・大きなミスは内村の鉄棒、中瀬のあん馬、沖口の平行棒ぐらい。演技の成功率は96.88%と高い。昨年の大会では大きなミスは5つで成功率94.80%であったので、2%アップしたことになる。
・90点台は4名。中国を含む世界の男子で、これほど90点以上を出す選手のいるチームは現時点ではないだろう。
・日本は全選手が6種目おこなう。今大会は81名。これほど多くの選手が全種目おこなう国はないと思われる。昨年の中国選手権で全種目演技したのはわずか52名。日本の81番目の選手の得点は77.275、中国の52番目の選手は75.650であった。
・したがって、個人総合において中国は日本に遅れをとっている。
<内村の地位は不動>
・今回内村の出した92.675という点は、最近の大きな大会の高得点者を見ても非常に高いものである。
2009世界選手権 内村 90.925
2009ロシア選手権 リャザノフ 90.950
2009アメリカンカップ ハンビュッヘン 90.650
2009全米選手権 ホートン 91.250
2009全運会 騰海浜 89.350
・平行棒でややミスが見られるが、全体の成績は文句なし。
・内村の高得点の理由は、DスコアではなくEスコアにある。安定感のある演技、完成された動作、リズム、質のよさ、これらはまさに現代体操競技の魅力であり、審判や観客を引きつけるのだ(うふふ、もっとほめて・・・)
<主力選手健在>
・昨年上位8名だった田中、坂本、渡邊にかわって、植松、森、水鳥が入った。
・この8名はベテランと若手の混合といえる。ただし植松と出口は年齢不明(←そんなこたぁねーだろ!アンタの国じゃあるまいし)
<まとめ>
・冨田、鹿島の引退後、新旧交代に成功。中国は逆に北京五輪のあと、団体と個人総合では苦しい状態。
・具志堅氏に代わって男子監督になった立花氏は、「目標はロンドン五輪での団体金メダル奪回」と断言する。
・欧州、米国、そしておそるべき日本の挑戦を受ける今年の世界選手権とアジア大会で、北京五輪後、中国男子チームの真価がはじめて問われることになる。
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全体的に日本男子、高評価!内村に関してはベタぼめです。演技の成功率をパーセントで表すところは興味深い。