世界選手権（ロッテルダム）も残すは種目別決勝のみ。何だかさびしいですが、日本選手についての海外メディアの反応をさぐってみましょう（これが何よりの楽しみなのです
）
まず男子個人総合決勝に関係なかったイタリア。タイトルの「ラスト・サムライ」もすごいですが、内村航平を「ハンサムで謎めいた日本人」と表現しています！
－－－－－－－－－－
日本、中国の活躍にアジア体操連合も大満足のはず。「この夜、内村は素晴らしさをふたたび示した」としています。写真は古いものですね↓
－－－－－－－－－－
女子のエレガンス賞について、ほかにもこんなに候補がいるよ、という記事（ムカッ）。しかし受賞した田中理恵については「ふさわしい」としていてホッ。「平均台上でのフォームも完ぺき」当然よ！↓
・私が選ぶエレガンス賞（Gymnastics Coaching）
私もうろおぼえなので、当コーナー開設以来の世界選手権におけるロンジン・エレガンス賞（正確には「ロンジン・プライズ・フォー・エレガンス」）を過去ログからまとめてみました。
2005年（メルボルン） ルッソ（豪）／リベラ（プエルトリコ）
2006年（オーフス） 程菲（中国）／イワンコフ（ベラルーシ）
2007年（シュツットガルト） ジョンソン（米）／冨田洋之
2008年 五輪年のため開催なし
2009年（ロンドン） ガルシア（メキシコ）／キーティングス（英）
2010年（ロッテルダム） 田中理恵／ボイ（独）
欧州選手権でも贈られていると思いますが、省略します。
2006年はあまりの選考（程菲がエレガントだぁ？！イワンコフは31歳のオヤジだった！）で、ブチ切れたことが記憶に新しいです
この賞は、けっこう楽しみですよネ。
世界選手権でエレガントな演技をした選手に贈られる、ロンジンエレガンス賞に、田中理恵が選ばれました。
キター！日本選手としては冨田以来ですよね？！
エレガントと言いつつ、ある程度上位に入ることも条件っぽいので、これはうれしいですね。いつぞやの程菲はまだ納得できませんが（←根に持つ性格です）知名度もＵＰ！どなたかのご指摘どおり、日本のマスコミに振り回されないとよいですが・・・（これがフィギュアならたいへんですよ）
写真、見切れてますが男子はボイですか？
アイコン作った甲斐があったというものです。
まだちょっとムカつくけど、呂博のインタビューを見てみましょう。
大ざっぱな内容はこんな感じだと思います。多少の誤りはご容赦願います。（ ）内は私のコメントです↓
・「壁にかかる（"on the wall"）」という目標は達成した、と話す。これは世界選手権でタイトルを取った選手の写真が所属するジムの壁に飾られるということで、それが実現したという意味。
・個人総合決勝での演技には満足していない。手首の故障のため、（痛み止めか？）注射を打っての出場だった。
・「痛みがなければもっといい演技ができたと思う」と、故障が大きく影響したことを強調。
・内村との差は「かなり大きい」
・今はとにかく休みたい（アジア大会は別メンバーなのかな？）
・（冗談まじりに）「僕は史上最年長の（団体）世界王者だね、とチームメイトに言ったんだ」（何歳でしたっけ？）
－－－－－－－－－－
騰海浜のインタビューも。こちらは北京五輪代表もれのあと、引退も考えたそうですが、自分の力を信じて続けてきてよかった、といった内容です。「世界選手権の個人総合決勝は初めてだから、雰囲気が見られればいいと思った」みたいなことも言っています。
・騰海浜、自分の力を信じたから続けられた（Sohu.com）
ムカつくけど中国の記事も見てみましょう。
・内村が個人総合連覇、呂博6位、騰海浜11位（Sohu.com）
「男子個人総合の優勝あらそいは予選上位6名と考えていい」とし、種目の進行にそって解説しています。大ざっぱな内容は以下のとおり↓
＜1. ゆか＞
内村、完成された演技で15.566の高得点。早くも一歩リード。Yoo（韓国）大きなミスがあり13.633、メダル争いから脱落（このあと一度も名前が出てきません）
＜2. あん馬＞
ホートンの弱点種目、平凡な演技で13.833。呂博、ケガにもかかわらず14.366。内村はすばらしい演技で14.666。さらにリードを広げる。
＜3. つり輪＞
呂博、ケガの影響が大きいとみえ団体決勝より点を落とす。内村、こまかいミスはあるがそれでも難度6.4、いい演技。ホートンが強さを見せ15.366。
＜4. 跳馬＞
ボイ、いい演技だが着地大きく一歩出て15.650。内村完ぺきな演技（完美完成）でさらに差を広げる。呂博、比較的よく16.033。
＜5. 平行棒＞
内村、こまかい動きの修正、着地の乱れがあり15.300。呂博、倒立の乱れなどがあり得点をのばせない。ボイ、ふだんどおりの演技だが予選よりやや点をのばす。
＜6. 鉄棒＞
パービス、低い難度で無難にまとめ14.700。ホートン、大きなミスがあるがよくカバーして15.033。呂博、ケガの影響が見られ14.633。ボイ、やや緊張ぎみだがいい演技で、総合得点でホートンを上回る。最後に登場した内村は12.600を出せば優勝という非常に有利な状況。思い切って難度を落としたものの15.066を出し、連覇を果たした。
呂博は手首を痛めていたようです。
