中国が先日の全日本選手権の男子について分析しています(きましたね~)
わかるところだけ大ざっぱにまとめます。ピンクの( )内は私のコメントです。
・1日目の内村の得点94.900は、北京五輪での楊威(94.575)を上回っただけではなく、五輪以降さらにD、E得点ともに厳しくなった現行ルールではとても信じられない高さ。
・ボーナス点はあるが、D得点はこのままの点と考えてよい。内村は6種目のD得点合計が40.5であり、種目平均6.75(北京の楊威は合計39.8)したがって、内村の40.5は現時点でD得点の「世界記録」となる。
・国内大会であることなどを考慮すると、94.900は男子個人総合の「世界記録」とは言い切れない。
・この1年で内村はD、E得点ともに大幅にアップ。一流選手が短期間にこれほど点を伸ばすことはきわめてまれ。
・比較的苦手なあん馬でさえD得点は6.9と高く、これはあん馬スペシャリストの域。
・跳馬では最高難度7.2のワザをもち、鉄棒さえ去年の世界選手権レベルのD得点に戻せば、D得点の合計は41.0にまで!
・一方でD得点とE得点は「両刃の剣」(←この表現、この記者好きですね)内村といえどもD得点が高くなれば実施は不安定になる。とはいえ内村のミスは最小限。これも「スーパースター(超級明星)」の必須条件である(うふふ、もっとほめて・・・)
・内村、小林、田中、山室の4名が90点超え(山室は実際には今大会では超えていません)チームで4名が90点以上出せるのは日本だけ。世界選手権の団体では十分有利。
・中瀬、水鳥らは上位に入れず、いっぽう田中佑、加藤の若手が8位以内に入ってきた(見たこともない「新顔」としています)去年の成績は無視してよい。日本男子の新戦力に注目。
・上位8名を見ると、あん馬だけミスが多い。しかし全体の成功率は98%(どうやって算出しているんですかね?)去年の同大会96.88%より上昇。つり輪の強化に成功している。
・日本は88点出せる選手が10人いるが、昨年の中国選手権では8人。しかも6種目おこなった選手はわずか39人。したがって個人総合に関しては人数、質ともに向上が望まれる。
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いつものことながら内村絶賛です。スーパースターときましたよ。表などもまじえた分析が得意のようですね。会場に偵察隊がいたのかな?
NHKとちがい、植松のケガにもふれています。