パリ五輪の体操競技の抽選がおこなわれました
・FIG
22日、ローザンヌのFIG本部で実施され、予選の演技順が決定。団体出場国だけみますと、
<男子>
1組 ドイツ、米国、英国、カナダ
2組 オランダ、中国、日本、ウクライナ
3組 トルコ、スイス、イタリア、スペイン
<女子>
1組 英国、ルーマニア
2組 中国、米国、イタリア
3組 日本、オランダ
4組 カナダ、フランス、韓国
5組 ブラジル、オーストラリア
日本男子は跳馬から。中国はつり輪から。最後の組にやや地味なチームが揃いました
日本女子は段ちがい平行棒から。演技時刻ははっきりしませんが、男女とも(各国がいやがる)朝一番の組になりませんでした。
レオ・サラディーノ(仏)がひざの故障のため、W杯ドイツ大会(22日~25日・コトブス)を棄権しました
・フランス体操連盟
(自動翻訳&私の超ショボいフランス語力では)途中棄権のように取れる内容ですが、詳細は不明。重傷ではないようで、欧州選手権(男子は4月・リミニ)出場の意欲をみせています。
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<つり輪予選>
1. シモノフ(アゼルバイジャン) 14.600
2. アイサイド(仏) 14.533
3. アーマドコハニ(イラン) 14.500
萱和磨、三輪哲平は予選落ち。
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この大会にベラルーシのシャラムコウが出場しています国際体操連盟(FIG)は同国選手の出場を容認。さらに、(ロシアによるウクライナ侵攻を積極的に支持しない)「中立選手」としてパリ五輪に出場可能な選手(過去記事)にも含まれています本当に「支持しない」のでしょうか?支持しないなんて言ったら消されるのでは?
エリートカナダ(16日~20日・ラングレー)の結果
・カナダ体操連盟フェイスブック
<男子個人総合>
1. ドルチ 161.367
2. クルノワイエ 158.934
3. ドーン 157.750
<女子個人総合>
1. リー 102.100
2. ラポソ 101.250
3. スチュワート 100.900
男女とも2日間の合計得点。なじみのない名前が多いですが、種目をしぼって演技した有力選手もいたもよう。男女ともパリ五輪団体出場を決め、代表メンバー選考が気になるところです。
オレグ・ベルニャイエフ(ウクライナ・30)が、母国の状況などを語りました
・International Gymnast
ここ数年色々あり、
2021年 ドーピング違反でFIGから4年間の出場停止処分を受ける →処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴える
2022年 2月、ロシアがウクライナに侵攻
2022年 4月、ウクライナ軍への入隊が報じられる
2023年 処分が2年に短縮される
など。現在は競技に復帰し、昨年の世界選手権(アントワープ)にも出場。団体予選12位というギリギリの位置ながら、パリ五輪団体出場権を獲得しました。出場停止中に何と体重が15キロも増えたそうで、復帰でもっとも苦労したのは減量だとしています。今もウクライナの情勢は不安定で、選手の練習拠点は国内、海外と様々。首都キーウでは突然の停電やロシアの攻撃など、とても集中して練習できる環境ではないと話します。
今年の目標を聞かれ、「多くは語らない。言葉ではなく、(演技で)示せるよう努力する」とし、パリ五輪まで休みは取らず、とにかく練習あるのみと話しました。
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昨年の世界選手権代表は、
ベルニャイエフ、コブトゥン、ラディビロフ、チェプルニー、ステルマク
でした。
まだパリ五輪出場を誰も決めていないフランス男子が、W杯エジプト大会(15日~18日・カイロ)後の種目別ポイントについてまとめています
・フランス体操連盟
ベルナール(平行棒)、アイサイド(つり輪)ら数名がポイントを獲得したようですが、最終的に種目別で五輪出場が1人でも決まった場合、「開催国ワク」は使用されなくなり、昨年の世界選手権(アントワープ)個人総合予選の「次点」の選手に回ります。それは・・・
カビブロ・エルガシェフ(ウズベキスタン、予選31位)
なじみのない名前ですが、1999年生まれの24歳か25歳(FIGプロフィール)。いかにもオールラウンド型らしく憧れの選手としてハンビュッヘン(独)、内村航平をあげている選手。夢は五輪出場、運命はフランス男子が握ります。また、負傷などのため欠場者が出た場合は繰り上がり出場もあり得ます(ケガの多い競技だけに、たびたび繰り上がりは発生しています)