今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

東京を壊すな

2006年08月27日 | 東京周辺
ある自民党総裁候補(経営者出身)が26日のテレビ番組で、東京1区はマンハッタンと同じ面積なのに、平屋の家がひしめいているのはもったいない。マンハッタンと同じく高層ビル街にした方がいい、と言っていた。

その東京では確かに、世田谷区下北沢の路地が再開発にさらされようとしている。
また文京区の大塚公園も、統合される学校の敷地にされようとしている。
江戸開府400年を迎えた歴史あるこの都市には、固有の住民と歴史と景観、すなわち文化がある。
その東京が、なんで今さら歴史のない国の20世紀(前世紀)の景観を真似る必要がある?
パリもロンドンもマンハッタンの真似をしているか?
(しかもマンハッタン的用地はちゃんと東京湾岸に作ってあるんだ;ただ地震が怖い)。

この東京を、人間の住む都市としてより豊かにしようという21世紀的発想が政治家・役人にないのは寒心に堪えない。
経済や政治の効率のために、好きなようにいじくれる場所だと思っている(そういうのはさいたま新都心にどうぞ)。
東京という「地域」には人が暮しているんだよ(もちろん「さいたま」もだけど)。

ついでに、今さら世界のTokyoにオリンピックなんていらない(どうせなら売り出し中の”名古屋”にどうぞ)。
それより、昔の東京オリンピックの時に作られた、由緒ある日本橋の真上の目障りな首都高をはやく撤去してほしい。