今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

つげ義春のロングインタビュー

2015年12月05日 | 作品・作家評

荻上チキのポッドキャスト番組「Session-22」で、12月1日の放送「特集・水木しげるさん」(追悼モード)を聞いていたら、
水木しげるのアシスタントとして昔作画を手伝っていたということで、
なんとあのつげ義春が電話取材のロングインタビューに答えていた。

つげ義春といえば、私がこの世で一番好きな漫画家だ。
しかも氏の生声など、映画『ゲンセンカン主人』の最後に一言しかもほとんどセリフになっていない音声を聴いたくらいだった。

そういうこともあり、この番組は、「つげ義春のロングインタビュー」特集として、無条件に永久保存版だ。

それによると、アシスタントというと多くは背景などを描くらしいが、当時すでにプロであったつげは、
鬼太郎の漫画で、主人公以外の人物(?)を担当したという(ひたすら生活費のため)。
ならば、鬼太郎に出てくるキャラのいくつかはつげ義春の絵なんだ
(インタビューでは具体的なキャラが判明できなかったのが残念)。

彼はもともと画力があるので、手塚、白土、小島(剛夕)、石ノ森、そして水木などの画風の摸写ができた。
ただ、彼が描く女性(少女)は独特なので、それをたよりに探れないだろうか…。

彼自身もすでに老齢だが(そして残念なことに作品を描かなくなって久しいが)、漫画に対する見識は確かで、
インタビューでも荻上が持っていきたいありきたりな方向を見事に裏切った。

彼のアシスタント時代については、『ある無名作家』という作品が参考になる。


年末ジャンボ宝くじの神聖シミュレーション結果

2015年12月05日 | 時事

宝くじの一等の当選確率の小数点以下は、それこそ天文学的桁であり、当てるなら競馬の方がはるかにマシというのは、誰でも冷静になれば分るもの。

ところが、その主観的確率(まさに”期待値”)は不自然に高い。
たとえ数枚だけ買っても、莫大な金額の使い道を考えてしまう。
もちろん、主観的確率の不正確さは、その後毎回痛感するのだが。

だが、買わないと当たらないのも確かだ。
幾ら(幾枚)買うと、どのくらい儲かるのか。
もちろん、その確率は簡単に計算できる(=5割弱)

ただ、その確率が実現する計算値(数学的確率)は、正しくは1等当選が含まれる無限枚数買った場合にしかあてはまらない(大数の法則)。
われわれが買えるのは有限枚だ。
特定の枚数買った場合に実際どのくらい当たるのか(統計的確率)、これは試行(シミュレーション)してみるしかない。
そこで、「web宝くじシミュレーター」なるサイトがある。
そこのサイトから、今年の年末ジャンボとミニのシミュレーターにリンクで移れる。

さて、以下はそのシミュレーション結果。
まず、ヒマにまかせて、できるだけ長く(多く)買い続けてみる。
ちなみに、10枚セットのバラ買いという前提(私も買うのはこのパターン)。
すると、買い進めていくうち、回収率(当選金額/購入金額)が漸増することがわかる。

バラといっても連番で10枚ずつなので、最初は回収率は10%(10枚ごとに300円)なのだが、それが漸増して、やがて20%を越える。

この値に安定するには、100万円(約3300枚)ほど購入が必要。
なぜなら、最低の300円の当選(確率10%)以外に、その上の3000円が100枚に1枚当り当選してくるから。
バラ買いなので、3000円の当選は確率的事象になるが、およそコンスタントだ。
さらに買い進め、300万円(1万枚)になると、やっとその上の5万円が当たりだす。
時には、100万円すら当たることがある。
ただ、購入金額はどんどん増えているので収支はマイナスだ。

実際、購入金額100万円以下の段階で、100万円が当たったことはなかった。
つまり、100万円当てるには、それを上回る購入が必要。

私はヒマにまかせて、数千万円まで幾度も購入してみたが、一等とその前後賞には一度も遭遇しなかった。
このレベルになると100万円がたまに複数回当たっても、収支はマイナス。
以上は年末ジャンボでもミニでもほぼ同じ結果。

このままでは、年末ジャンボとミニとどちらを購入したらいいか判断がつかない。
今までやってきたシミュレーション自体、数百万から数千万も支払うのだから、非現実的だ。

そこで改めて、購入枚数を1000枚(30万円)と限定して(これでも私にとっては非現実的)、それを10回試してみることにする。
ジャンボとミニとどちらを購入したらいいか、この10回の試行結果によって判断するためだ。
なので、この試行は行動指針として絶対視するので、「神聖シミュレーション」と名づける。

さっそくその結果を示す。
まず、ミニの当選金額の10回平均は60060円。回収率は20% 。
10回とも、300円以外には3000円が当たっただけ(計算上は10枚=3万円分当たる)。
100枚連番で買えば、300円が10枚と3000円が1枚計6000円 必ず当たるのだから、1000枚でのこの平均値は当たり前の結果。60円だけ上回っているのはバラ買いの効果(バラ買いなので、もちろん試行によっては60000円を下回る場合もある)。

ついでジャンボ。
試行の9回は、ミニとほぼ同じで、その平均は62367円(回収率21%)。
ミニより多くなったのは、一度3000円の当選枚数が多かった試行があったため。
以上から、19回の試行の平均では、3000円もコンスタントに当たったため、回収率も期待値どおり20%には達した。 

だが最後の10回目の試行ではなんと784000円を得た。
この時の回収率は262%。すなわち2.6倍の儲けになった。
これはジャンボだけにある「70周年特別賞」の70万円が当たったからである。
一等関係は当たらないと無視すれば、ジャンボとミニの違いはこの特別賞の有無にある。
まさにその違いに当たったのだ(それがなくてもこの回の試行は84000円だから、平均のかなり上をいっていた)

私の神聖シミュレーションの結果では、1000枚購入した場合、ジャンボの方では10回に1回は特別賞が当たるという、すなわち10回に1回は儲かる結果になった。
これを購入の参考にしようかな。