本日、我が私設本駒気象台(文京区本駒込)で39.8℃(12:28)を記録した。
ただし、気象庁アメダス公式の「東京」(千代田区北の丸公園内)の本日の最高気温は36.8℃(13:00)と3℃も低い。
同じアメダスの「練馬」では最高気温が37.9℃(12:31)で、やはり「東京」より高い。
「東京」が低めに出る理由はすでに過去の記事で説明済み→「東京」の気温は東京区部を代表していない
考えてみれば当然だが、観測値はその場の値なので、同じ都内でも場所が変れば観測値は変る。
どう変るのか。
都内に数箇所しかなアメダスだと間隔が開きすぎるので、47箇所ある東京都環境局の観測網でその例を示す。
東京都環境局のサイトの「大気汚染情報」の「地図情報(時系列)」画面から、見たい年月と測定項目に「温度」を選んで「OK」を押すと選択した時系列の地図が出てくる。
右図は、本日の正午の速報値をもとに作成された等温線(元の地図より、観測網がない奥多摩部分をカット)。
それによると右端の江戸川区湾岸地域が32℃で最も低く、都心部はおおむね36℃台。
城北(本駒、練馬を含む)地域は、37℃台、荒川区の一部は38℃になっている。
多摩東部(図中央部)は区部より高くおおむね37℃台で、多摩西部の福生・あきる野あたり(図左の○)は39℃になっている(この後、アメダス八王子で39.0℃(14:08)の当日全国第1位を記録)。
すなわち、同じ都内でも32〜39℃の7℃差がある。
この地図には風向もあるのでそれをもとに解釈すると、都内でも最も低温の江戸川区は南からの海風の侵入のおかげ。
城北の高温は、都心部のヒートアイランドの風下(南西風)になっているせい。
それと西多摩は北西風なので、この高温は西の山地を吹き降りてくるフェーン(断熱昇温)によるもの。
このように都内各地の気温が異なるだけでなく、その要因も異なることがわかる。
都内で涼みにいくなら、秋川渓谷よりも葛西臨海公園だ※。
※:ただし、不要不急の外出は控えましょう