今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

売木村の花崗岩を測る

2022年10月16日 | 茶臼山カエル館計測

愛知と長野の県境に聳える茶臼山(1416m)は玄武岩質だが、その西方には花崗岩が広く分布している。
さらに西に離れた岐阜県東濃地域は顕著な花崗岩帯で、ラジウム温泉や花崗岩の採石場が点在し、空気中の放射線量は日本有数の高さである→東濃の高放射線帯を走る

茶臼山北側の南信地域には日帰り温泉は点在しているが、その中にラジウム温泉がない。
そのため、カエル館内外の私の計測も地磁気ばかりで、ガイガーカウンターを使う所に乏しい。

そんな折り、カエル館の館長から、茶臼山の東北麓の売木村(長野県下伊那郡)に花崗岩の採石場があった事を教えてもらい、興味を示したら、館長が村長に掛け合って、採石場跡地での計測を可能にしてくれた。

そういうわけで、本日、カエル館館長とともに、村長の先導で(通行止めのゲートの鍵を開けてもらうため)、花崗岩の採石場跡地に入った。

富山県の会社が墓石の材料として採石した(5年程前に閉山)というそこの花崗岩は、粒子がきめ細かで上品な墓石になりそう。

まず、茶臼山のカエル館の空気中(γ線)での放射線の計測値0.1μSv/h(以下同単位:ちなみに上リンクの東濃高放射線帯の記事では単位がnSv/hなので値が千倍表記になっている)をバックグラウンド(比較対象)とする。

ゲートを3つ越え、車を降りて採石場に向かう途上、両脇に花崗岩(片方は自然の岸壁、他方は採石した岩)がある空間(γ線)で0.2に上がった。
この値は、東濃の高放射線帯の空気中および福島原発事故後の東京(関東地方は元々ローム層の影響で東海地方より低い)での最大値に等しい。

採石場跡地に立ち(写真)、白黒のコントラストが明確な岩を選んで測る(γ線+β線)と0.4に達した。
中津川温泉の花崗岩には及ばないが、バックグラウンドの4倍の値だ。

さらに採石場で使われていた水場があり、天井と両側の壁が整形された花崗岩で支えられている。
水は今でも絶え間なく流れていて、飲料に使えるという(水があるとわかっていれば、水質検査キットを持ってくるんだった)
天井の岩では0.3あり、三方が花崗岩に囲まれた空間は、空気中でもそれなりに高い。
しかも湧水も花崗岩層から出ているので、飲泉可能なラジウム鉱泉の可能性がある(手持ちの計器では水中の線量は測れない)。
※:ラジウム温泉で有名な山梨県の増富温泉の源泉は冷鉱泉

値自体は採石場の岩の方が高かったが、水場空間や途中の両側に花崗岩がある通路は”気場”の気配を感じたし、通路の下には花崗岩で囲まれた池もあるので、環境を整えれば、カエル館のように人が訪れる”パワースポット”になるかもしれない。
※:パワーの強さでいえば、放射線は地磁気と比ぶべくもなく強大。また放射線を含む電磁波の健康への影響については、脊髄反射的に恐れるのではなく、科学的エビデンスを参考に。

ただ、カエル館と違ってそこに達するアプローチに難有りで、その部分まで整備するのは非現実的だろう。
なんかもったいない。


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