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山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

風水診断によるカエル館のパワーの正体:一部改訂

2021年08月12日 | 茶臼山カエル館計測
茶臼山のカエル館(長野県根羽村)は、なぜパワースポットなのか。
私自身はそれを”科学的”に検証したいのだが、”地”のパワーの理論である「風水」による説明も可能なので、それを適用してみる。
ただし、あくまで説明可能(理屈が通る)ということであって、私がそれを信じているわけではない。
 
そもそも風水とは、中国に伝わる"地"のエネルギー分布論で、陰陽五行思想などを借用した(実証性のない)観念論であり、”エネルギー”の実測によるものではない。
なので鍼灸や漢方、あるいは気功は(事実的効果があるため)認める中国政府も、風水は迷信として認めていない(風水に対する私の基本的スタンスは→風水理論にがっかり)。
ということでもあり、ここではあくまでその風水理論で”説明可能”ということで紹介するに留める。
ちなみに以下の風水解釈は私自身による。
 
まず、地のエネルギー(気)が潜勢しているのは山であり、そのエネルギー元の背後の山を「主山」という。
茶臼山北東の高原上にあるカエル館にとっては、もちろん茶臼山本体(頂上部)がそれに該当する。
山が地のエネルギーの元というのは、大地を神話的に構成する「玄武」(亀蛇)に由来する。
偶然なことに古い火山である茶臼山の山体(高原から上部)は「玄武岩」で構成されている。
なので、カエル館にとって、茶臼山は文字通り玄武の主山に該当する。
※玄武岩はマグマの成分なので、地球科学的に地のエネルギーの元。
 
次に主山の形態が問題となる。
茶臼山は、その名の通り「臼」の形をしている。
これは角の形で、五行の「土」性を示す。  
※:この世の構成を木火土金水の5つに分類する古代中国思想。
土性は気が集まりやすいというから、茶臼山は主山として理想的だ。
 
さて、茶臼山から発する気(地のエネルギー)はどの方向に流れるか。
基本は山頂から四方八方に下りていくのだが、たいていはずっと下まで流れていってしまう。
ところが、ある地形だと、湧水のように地中の気が湧き出しやすい所がある。
それを「龍穴」という(風水では地のエネルギーを龍に摸している)。
そこは、山頂からの斜面から平坦に移った地である。
さらに気が左右に拡散せず、むしろ集まるように、左右に尾根が囲んでいると良い(左を「青竜砂」、右を「白虎砂」という)。
そうすると龍穴から気が湧出しやすくなる。
ただし、その湧出を受けとめるものがないと、そこから下に流れ去ってしまう。
気を受け止めるのは水で、流水でもいいが貯水すなわち「聚水」(満堂水)の方が気を貯めるには良い。
 
では、カエル館のロケーションを見てみよう(地図は、スマホアプリ「スーパー地形」による)。
茶臼山(長野と愛知の県境)の北西(長野側)に位置するカエル館(右図の赤いの右下角の小さいは、まず山頂部の急斜面が緩くなった平坦地にある。
しかも、山頂から真北と東に伸びる2つの稜線(それぞれ青竜砂、白虎砂)に囲まれている。
なので「龍穴」として理想的だ。
さらに、茶臼山と反対側に茶臼山湖という人造湖があって、これが「聚水」となって、気の流出を防いでいる。
すなわち、龍穴から湧出した気はどんどん増えていく。
茶臼山湖が川でなく湖水であることが効果を高めている。
 
ちなみに、矢作川の水源の地(地図で茶臼山右側の薄緑のも左右の稜線に囲まれた緩斜面の地で「龍穴」となるが(気が湧出)、残念ながら「聚水」がなく、流れ去ってしまうため、湧出した気は貯らない。
また愛知側の矢筈池・芹沼池(図外)も「聚水」の役を果たしうるが、残念ながら茶臼山との位置関係が適していない。
※:愛知側については、むしろ萩太郎山(1359m)を「主山」と見立てれば、リフト乗場・ドッグランの平坦地が「龍穴」で、矢筈池が「聚水」となる。
さらに龍穴と聚水の間の平地(茶臼山湖畔のポカポカロック※がある所)は「明堂」という地で、これは朱雀に相当する。
※:根羽村認定パワースポットの1つ。
すなわちカエル館は玄武・白虎・青竜・朱雀の四神に囲まれている理想的な配置。
また、カエル館から見て、茶臼山湖の奥の土手は「案山」で、奥の遠方に高い山(恵那山2191m,大川入山1908m,その右に蛇峠山1664m)が見えるが、これらを「朝山」といって、いずれも気を背後から溜める役目を果たしている(右写真はカエル館側からの茶臼山湖、土手、奥の左の山が恵那山と大川入山,右が蛇峠山)。
さらに朝山(2191m)は主山(茶臼山1416m)よりも775m高い「特朝山」なのでこれまた理想的。
 
以上から、カエル館のロケーションは、高いエネルギーの主山を擁し、周囲を四神に囲まれ、さらにその外に聚水・案山・朝山が配置された、まさに理想的・教科書的な「龍穴」(地のエネルギーの湧出地)であり、ここがパワースポットとならずにおれようか、といえる所。
とりわけ人工的に造られた茶臼山湖の存在が大きい。
 
風水診断は、これで終らない。
カエル館そのものを診断する必要がある。
 
屋内については、九星図飛星という図を作成して判断する。
その作成のための基本情報として、建物の建築時期と方位を確認する。
建築時期は、正確な記録はないようだが、館長によると昭和30年代前半ということなので、これに基づくと2021年現在は「五運」(1944-1963年)という運の中間期に該当し、運的には今は最盛期だ(かように風水では運の良否は時間の関数である。これは諸行無常を理論化した易思想に基づく)。
 
方位は、湖に面した窓面が300°、入口は210°(360°が真北)。
館長の同意を得て窓面を正面とし、これをもとに館内フロアの洛書数を記すと以下になる。
南東4 南9  南西2
東3  中央5  西7
北東8 北1  北西6
これは平面図を9等分してそれぞれに易の八卦を当てはめて気(パワー)の状態を記したもので、
たとえば8=(艮、旺気)、9=(離、生気)、1=(坎、進気)、5=(土、不運・障害) となる。
館内最強の磁場異常スポットは「北東8」に相当する。
8なので気が旺盛というわけで、まさに当っている。
そこに次いで生体反応を訴える人が多いのは窓側の「北1」で、ここは気が充実する所になっている。
ちなみに、この中で気的に良くないのは中央5。
五行理論によると、土性の地で気を集めるには金属を置くと良いという(土生金)。
 
以上、風水による診断では、カエル館はパワースポットとして、さらに館内の磁気異常スポットも説明がつく。
ここまでだと、私自身の計測(磁気、生体反応)とも整合しているので、風水理論を信じてもよさそうな気になる。
 
だが、実は当てはまらない点があるのだ。
世の風水本は、当てはまる部分だけを紹介して過大評価させるが、私はそうでない

たとえば、風水では石には気が宿らず、岩はさらに良くないという。
これはカエル館内外の岩石でみられる生体反応と矛盾する。
風水は元々は”墓地の選定理論”なので、石や岩は邪魔でしかないのだ。
 
私的には、岩石は、地のエネルギーの長年の凝縮の産物であり、パワーの源泉として重要なアイテムである(特に結晶構造)。
かように、古代的迷信から脱却した21世紀にふさわしい実証に耐えうる地のエネルギー理論が必要だ。


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