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いつかの人質 芦沢央

子どもの頃に誘拐された経験を持つ少女が中学生になってまた誘拐事件の被害者になる。この何とも不思議な事件の顛末が、様々な人物の視点から描かれていく本書。行き着く真相の意外さはかなり衝撃的だが、本作の真骨頂はその意外性ではなく、そこに至る登場人物がそれぞれの夢を追いかけながらそれに縛られていってしまうという心の内だ。ミステリーを書いてブレークする以前に純文学を書いていたという作者ならではの一冊という気がした。(「いつかの人質」 芦沢央、角川文庫)

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コメント
 
 
 
Unknown (omachi)
2018-07-29 18:21:45
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
 
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