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マイケル・オーウェン サイン リバプール サッカー

イングランドのスーパースター、マイケル・オーウェンのサイン。若くしてイングランド代表になり、実力・人気ともデビッド・ベッカムの後継者と言われた選手である。その後、人気の方はウェイン・ルーニーの出現で彼に一歩譲っている感じだが、実力の方はまだまだ互角というところだろう。歴代サッカー界のスーパースター50人にも堂々と名を連ねている。サインも実に堂々としていて大変美しいサインである。
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2009年に読んだ本 ベスト10

今年も最後に、今年読んだ本のベスト10(単行本)をあげておきたい。

①「獣の奏者(探求編/完結編)」上橋菜穂子 講談社
 書評家をして「今年最大の出来事」と言わしめた名作「獣の奏者」の続編刊行
 だった。私も、完璧だった前作に続編があるとは思ってもいなかった。また、
 作者自身の「前作の完成後スランプです」という言葉にだまされた。本書には
 「完結編」とあるので、さすがに第3作目はないだろうが、油断は禁物という
 気もする。

②「宵山万華鏡」森見登美彦、集英社
 彼の作品は読んでいるだけで幸せになる。

③「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子 文芸春秋社
 今年はチェス小説イヤーと言われたが、私が読んだ本はこれだけだった。チェ
 スという小道具の使い方のうまさに感心するばかりだった。

④「テンペスト」池上永一 角川書店
 読み応えでいうと今年のNO.1の小説だった。映像化して欲しい作品として
 も、今年のNO.1かもしれない。

⑤「新世界より」貴志祐介 講談社
 話の構成の面白さが群を抜いていた。

⑥「電車の運転」宇田賢吉 中公新書
 鉄でなくても存分に楽しめる1冊。「貨物列車の運転がいかに難しいか」等、
 今まで知る由もなかった知識が満載。

⑦「動的均衡」福岡伸一 木楽舎
 これまでに読んだ彼の本の集大成のような内容。他の本のように「うならせる
 ような巧みな文章」が影をひそめ、判り易さにに徹した書きぶりも、本書の目
 的に沿っていて好ましい。

⑧「ミツバチはなぜ大量死したのか」ローワン・ジェイコブセン 文芸春秋社
 科学の本だが、前半のミツバチ大量死の原因を探るストーリーは、まさにミス
 テリーそのもの。

⑨「製鉄天使」桜庭一樹 東京創元社
 本書もいつの間に新刊になっていたのかと驚かされた作品。驚いた分だけ、面
 白さも増した感がある。

⑩「この世界の片隅に」こうの史代、双葉書房
 本書の紹介で「原爆というものがどのように次世代に受け継がれているかが判
 る」と書いた記憶があるが、まさにこの本を通じて、さらに先の世代に受け継
 がれていくべきものと思う。

番外~文庫NO.1
「流れる星は生きている」藤原てい、中公文庫
 今年は全く迷わずにこの作品だ。ごく最近読んだということもさることながら、
 この本に書かれた現実の重さは並大抵ではない。
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さまよう刃 東野圭吾

帯に書いてあった「2009年にもっとも売れた角川文庫」というフレーズを見て、読んでみることにした。以前「作者の作品は2005年の『容疑者xの献身』前後で随分趣が変わった」ということをこのブログでも書いたが、本書は2004年の作品なので、「容疑者‥」とほぼ同一時期に書かれたということになる。本書は、「容疑者‥」ほどの衝撃的な要素はないものの、作品の雰囲気は随分似ている気がした。話の進み方も、いろいろな場面が交互に進んでいく形式をとっているが、場面の変わり方が自然なので大変読みやすい。この読みやすさ、自然さが作者の大きな強みなのだと思う。期待したような最後のひねりはなかったが、年末休みのまったりとした時間に十分楽しめる作品だった。(「さまよう刃」東野圭吾、角川文庫)
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アフリカにょろり旅  青山潤

 本書は講談社エッセイ賞を受賞した知る人ぞ知る「サバイバル」本の名著なのだそうだ。東京大学の海洋学研究所の先生がアフリカに珍しい「うなぎ」を採取しに行くという内容で、冒険といっても「部屋にムカデが出現してびっくり」とか「遠くで銃声が聞こえた」とかその程度だと想っていたのだが、読み進めていくうちにとんでもないことになっていく。「何百匹も虫が這っているベッド」「リンチ殺人の現場を目撃」といったショッキングな体験が延々と続く。目的の「うなぎの採取」が先か、精神的に壊れてしまうのが先か、これが本書の主題である。数年前に「ウナギの産卵場所が突き止められた」というニュースがあったのは記憶している。そこにつながる研究のなかにこうしたとんでもない努力があったというのは本当に驚きだ。
 このところサバイバル関連の本を続けて読んでいる。歴史に思いを寄せた冒険の旅や命を賭けた脱出行、様々なサバイバルの記録を読んでいると、おしなべて人間の生命力や意志の強さに感動させられる。作品によって背景・目的・深刻度は様々で、同じジャンルに括ることのできないものではあるが、それでもそこには「人間は意志の強さによって何を成し遂げられるか」という大きな共通の問いとその答えが提示されている。(「アフリカにょろり旅」青山潤、講談社文庫)
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流れる星は生きている 藤原てい

今年読んだ本のなかで最も感動させられた本である。一人の母親が、幼い3人の子供を連れて満州から引き上げてくる1年あまりの道程をつづったた壮絶な記録だ。同じ辺境の旅でも、先週読んだ「西南シルクロード…」とは、およそ背景も緊迫度も違う。本書は1949年発売当時大反響を巻き起こしたと言われるが当然だろう。同年には早くも映画化されている。
 主人公の母親は、集団で移動するなかで、主人公の子供を見殺しにしようとしたある日本人に対して当然強い敵意を抱くのだが、助かった後に、その日本人のある行動を見て「完全敗北だ」とつぶやく。また長男が罹ったジフテリアの血清を買う1000円が用意できず、ありとあらゆる可能性を探す母親の強さ。個々人のモラルや感情とは別次元の現実を直視し、子供の命を守るために必死になる母親の姿には何度も泣かされた。本書に出てくる次男が、あの「国家の品格」を書いた藤原正彦であることは、「桜庭一樹」のブログを見て読む前から知っていたが、満州で生き別れた著者の夫が作家・新田次郎であることは、読んだ後に著者略歴を見て初めて知った。全くびっくりである。この作品、今またドラマ化するのも、大変意味深い気がする。(流れる星は生きている」藤原てい、中公文庫)
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放っておいても明日は来る 高野秀行

「大学をでたら普通に就職する」という普通の道を歩んでこなかった8人のゲストと著者高野の対談を収めた本書は、著者の言うように、厳しい就職活動に直面している若者を勇気づける少し変わった「就活本」になっている。8人を「自分以上に変わった人物」と著者は言うが、こうした人々と知人友人の関係にある高野自身、そして「西南シルクロード‥」の著者である高野自身が誰よりも、若者を勇気づける活きた見本であることは明白だ。就職前後の子供を持つ親として、この本を子供に薦めるべきかどうか、「めちゃくちゃ面白い本があるよ」といって気軽に渡すかどうか、とても悩ましいところである。(「放っておいても明日は来る」高野秀行、本の雑誌社)
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マノン・レオム(ローメ) サイン

NHLの試合に出場したことのある唯一の女性プレーヤーとして有名なマノン・レオム(ローメ)のサイン(再掲)。今夏にカナダ留学から帰国した親しい人が、彼女の名前の現地での発音は「ローメ」だと教えてくれた。しかし、YouTUBEで彼女の出演したTV番組をみると、アナウンサーが彼女へのインタビューの最初に「名前<RHEAUME>の発音はレオムでいいか?」とたずね、本人自身が笑いながらうなずいているのが確認できる。フランス系カナダ人の名前の発音は同じ国の人でも本人に確認しなければわからないほど難しい。真相は定かではないが、もしかすると、本当はローメなのだが訂正するのが面倒でそのまま受け流した、ということかもしれない。そういえば、勝利数NHL歴代2位のゴールキーパーPATRICK・ROYが名前の発音について「ロアと発音して欲しい」と何度も言っていたのを覚えている。また、フランス系カナダ人の名前の<RICHARD>はリチャードではなく、リシャールと発音する。こうした有名な名前ならば覚えようもあるのだが、とにかく聞いてみなければ判らないのは、多民族国家ならではのような気がする。
 それにしても、留学していた人から、授業で彼女についての話が出たということを聞いたときは、彼女が今でもカナダで慕われてることを確認できたようで、とてもうれしかった。
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西南シルクロードは密林に消える 高野秀行

本書は、大昔に存在したという中国からビルマを経てインドに抜ける「西南」シルクロードを踏破する旅行記。「シルクロード」という言葉には、何か歴史のロマンのような郷愁を感じるが、著者が体験するその道程の厳しさは、ロマンどころの騒ぎではない。また、旅の過酷さや衛生状態の悪さ等も尋常ではないが、旅の大半が密入国状態というのもすごい。「自然の過酷さと人為的な過酷さの両方がなければ冒険とはいえない」、そんな作者の矜持のようなものが感じられる。自然の過酷さと人為的な過酷さのどちらが厳しいのか、どちらのプレッシャーが大きいのか、そんな実験をしているようにさえ感じる。
 それにしても、作者は、どうしてこんなつらい旅を毎度自ら買って出るのか? 稀代の楽天家なので「行けばなんとかなる」と思ってしまうのかもしれないが、普通の楽天家は「行かなくても何とかなる」と考えるような気もするし、いくら楽天家でも「懲りる」ということは知っているだろう。懲りずに困難に立ち向かっていく姿には本当に感動する。本書のなかで、旅の途中、自分が旅に同行している「ゲリラ」兵士よりも危ない立場にいることに思い至り、その不条理さを嘆く場面がある。著者が自分の行動の不条理さを理解していることが判って何だかホッとしてしまった。文章を書く人は何らかのリスクを背負っている。そのリスクの大きさが文章としての素晴らしさに関係があるとすれば、本書は間違いなく歴史的な名作だと思う。
 本書を読んでいると、その道程の過酷さもあり、途中で「昔の人はこんな過酷な道をわざわざ通っていたのだろうか?」「西南シルクロードなんて本当にあったのか?」という疑問が沸いてくる。著者がその道を完全制覇した後に、その疑問に対して出した結論は、どんな推論よりも説得力がある。(「西南シルクロードは密林に消える」高野秀行、講談社文庫)
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ジェフ・フリーセン サイン NHL

私がNHLを見始めた頃にデビューした選手の引退が相次いでいる。次は元NHLのジェフ・フリーセン。1994年のNHLデビューからずっと見守ってきた選手だが、ついに昨年からどこでプレーしているのか判らなくなってしまった。サンホセ・シャークスからデビューし、弱小チームを引っ張っていたのが記憶に新しい。21世紀にはいってからはアナハイムやデビルスを渡り歩いてやや勢いを失い、2007年からはついにNHLを首になりAHLでプレーしていたようだ。2006年の成績が72試合とほぼフル出場で6ゴールしかあげられなかったのだから致し方ない。年齢による衰えか、どこかの故障か詳しくは判らない。そしてついに昨年から、どこでプレーしているのか判らなくなってしまった。事実上引退してしまったのかもしれない。
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マーカス・ナスランド サイン NHL

NHLバンクーバーカナックスの元主将マーカス・ナスランドのサイン。オールスター戦に5度も選出され、年間100ポイントを達成したこともある名選手だが、本年5月ついに引退を表明した。私がNHL選手のサインを集め出した頃、ちょうど期待の新人選手だった。その時の期待通り、期待以上の活躍をした選手といっても良いだろう。通算395ゴール、474アシスト。ポジションはレフト・ウィング、まさにポイント・ゲッターの名にふさわしい活躍だった。前にも書いたが、スウェーデン出身で、しかもピーター・フォースバークやセディン兄弟と同じ町の出らしい。
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ドミニク・ハシェック レッグパッド NHL

何度も紹介しているNHL史上最高のゴールキーパー、ドミニク・ハシェックのレッグ・パッド(防具)のコレクティブル。裏地の布の部分かと思われる。白い布にやや汚れがついているが、こうした適当な汚れも、こうしたコレクティブルではそれらしくて良い感じだ。10年ほど前に、ハシェックの防具としては初めて製作されたものだったと記憶している。防具のコレクティブルは今でこそ珍しくないが、これが製作された当時はかなり珍しかった。現在でも、ユニフォームなどに比べて製作される数が少ないため、それなりに人気は高い。
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ベン・スティラー 衣装 ポリー MY LOVE

俳優ベン・スティラーの衣装をあしらったコレクティブル。使用されているのは、映画「ポリー My Love」(2004年)でベン・スティラーが使用した衣装とのことである。ベン・スティラーの出演作は数多いが、有名なところでは映画版の「スタスキー&ハッチ」のスタスキー役、最近では「ナイト・ミュージアム」の主人公ラリー役といったところだろう。彼の経歴を見ていると出演作だけで80以上、さらにプロデューサー、監督として作品に名前が出ているものが30以上ある。また本人の名前で登場するTV作品なども100を超えており、これまでここで紹介してきた俳優の中では、数量的に最も多く、しかも多方面で活躍している俳優の1人と言えるだろう。
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デンゼル・ワシントン 衣装 ジョンQ

映画「ジョンQ」で主人公ジョンQ役のデンゼル・ワシントンが使用した衣装のコレクティブル。かなり印象深い「オレンジ色」の衣装だが、私はこの映画を観たことがないので、どのような場面で着用していたのかは判らない。デンゼル・ワシントンは、アカデミー賞の主演男優賞、助演男優賞を1回ずつ獲得している名優で、ニューヨーク州のマウント・バーノン出身とのこと。マウントバーノンは、マンハッタンからハーレムラインに乗って20分ほど北上したところにある町だ。ハーレムラインは高級住宅地と治安の悪い地区を交互に通り抜けていくような列車で、確かマウントバーノンは、治安の悪い地区との境目にあるどちらかといえば高級住宅地だったと記憶している(マウントバーノンを過ぎるとまた少し治安が悪くなり、次にまた高級住宅地のスカースデールやハーツデールになる)。デンゼル・ワシントンは黒人でもかなり恵まれた環境にあったのではないかと推察される。
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ちんぷんかん 畠中恵

前作がシリーズ初の長編でやや重苦しい感じだったことの反動だろうか、本作ではふたたび穏やかな感じの毎度おなじみの作品に戻っている。これはこれで安心感があるのだが、逆にいうとそういう話に少し食傷気味になってくる読者も出てくる頃だろう。本書では冒頭の作品で主人公が死にかける事件が起きて驚かされるし、その後の作品では主人公の兄の結婚話が徐々に進んでいくなどの工夫がなされているが、それでもそろそろ大きな変化が必要になってきているように思われる。すでに単行本ではかなり先を行っているので、ここらあたりで何らかの形で陳腐化の陥穽を乗り越えたに違いないが、文庫本で本シリーズを追いかけている読者には、どのようにして乗り越えたのかが、大変気になるところである。こういう「待ち遠しさ」もあるのだと気づかされる。(「ちんぷんかん」畠中恵、新潮文庫)
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ヘンリー・ヒル サイン マフィアの一員

少し変わったサインを紹介する。これは元マフィアの一員だったヘンリー・ヒルという人物のサインである。彼の波瀾万丈の生涯は「グッドフェローズ」という映画になった。アメリカではかなりの有名人らしい。そうした人物のサインが製造されて売りに出されるということは、アメリカらしいという感じがするが、日本人にはなかなか理解しにくいことのように思える。さらに良く判らないのは、彼の経歴をみると、ルフトハンザ強奪事件の首謀者として逮捕され、そのときにマフィアの全貌をFBIに証言するという司法取引を行い、その後「証人保護制度」の適用を受けた人物だということだ。証人保護制度というのは、検察側の証人として組織犯罪の内部告発を行った人物などに対して、組織に消されないように名前を変え、新しい身分証明書・住所・職業を斡旋したりする制度、と理解しているのだが、どうしてこのような人物の顔写真入りのサインが売りに出されるのかが、理解できない。大昔の話なので命を狙われる心配がなくなったということなのだろうか。このサインの製造業者は彼に何らかの謝礼を払ったのだろうが、そうしたことも日本人の感覚では理解しがたいと思う。
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