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ドリス・デイ サイン ハリウッド

1950年代、60年代に活躍したアメリカの映画俳優ドリス・デイのカット・サイン。1968年に夫を交通事故で亡くしてからは活躍の舞台を映画からTVに変えたという。歌手としても活躍していたようで、アカデミー歌曲賞の受賞歴もある。ただ、映画時代の出演作のリストをみても、知っている映画・有名な映画は1本もない。それなのにどういう訳か彼女の名前は良く聞いたことがあるように思える。
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池田・潮田コンビ サイン バドミントン

2008年2月頃にバドミントン全日本代表選手のサインを何枚か紹介したが、それから日本バドミントン界では大きな事件があった。客観的にはさほど大きな事件でhないのかもしれないが、マスコミ的にはニュース性のある大きな事件だった。それは、人気NO.1の「オグシオ・コンビ」の解散と、池田・潮田のミックスダブルス結成という事件だ。ということで、ここでは、新しい人気ペア・池田選手と潮田選手のサインを並べて紹介しておきたい。
 テニスとかフィギアスケート等のミックスダブルスでは、女性の力量がそのペア全体の力量を決定づけると言われる。身体能力の高い男性とのやりとりのなかで、女性がどの程度それに対峙できるかが重要だからだろう。バドミントンについても同じようなことが言えるような気がするが、確かなことは判らない。バトミントン部だった私自身、中学も高校も男子校だったのでミックス・ダブルスでの本格的な試合の経験がない。社会人になって少しだけ続けた時も、ミックスダブルスは余興のようなもので、誰も本気ではプレーしていなかったように思う。それだけにこの新しい実力者同士のペアが世界でどのような活躍ができるかは、全くの未知数のように思う。それだけに大いに期待したいと思ったりする。
 
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道のない地図 須賀敦子

先日NHK教育TVで「須賀敦子」の特集をやっていた。今年の初めに須賀敦子の「トリエステの坂道」を読んでいたく感銘した覚えがあった(2009年1月23日に紹介)が、次に何を読んだら良いのか判らずにいた。TVを観て、彼女の軌跡を少し詳しく知ることができ、また作者の本を読みたくなった。彼女の本は「じっくり読みたい」と思わせる本だ。
 イタリアで結婚・夫との死別を経験した後、日本に帰ってきてかなり時間が経ってから書かれた「イタリア」は、追憶の中という叙情性を強く感じさせるのだが、感傷的でもないし美化もされていないように思う。ベネチアの友人とベネチアに行って橋の上で待たされる話から思い至る友人の秘密、「INCURABILLI」(治癒する見込みの無い)という名前の病院の存在から推察されるイタリア人の心の中等の話が大変面白かった。私もこうした感性を持って物事を考えていきたいし、何とか持てるようにしたいと思った。(「地図のない道」須賀敦子、新潮文庫)
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退出ゲーム 初野晴

主要なストーリーは、部員不足に悩む吹奏楽部に所属する高校生の主人公が、部員を勧誘するために奔走するというもので、主人公が謎を1つ解き明かすたびに部員を1人獲得していくというものだ。書評などで非常に高い評価を得ていたのは知っていたが、ライトノベルのような青春ミステリーだと思い、読むのを後回しにしていた。今回読んでみて驚いた。確かにそうした軽いストーリーがメインで、文章もそうしたノリなのだが、謎を解いた後の行き着く先が、何とも重たい社会的な問題を直視せざるを得ない内容になっている。特に最後の「エレファンツ・ブレス」には驚かされた。突きつけられる事実の重さ、何気なく使われているアイデアの両方に驚かされ、書評で高い評価を受けたのはそういうことだったのかと判る。「エレファンツ…」のような悲劇は、私もアメリカ滞在中に耳にしたことがあるが、これがこうした形でミステリーに使われるとは思ってもみなかった。(「退出ゲーム」初野晴、角川書店)
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あたまはスローなほうがいい 竹内久美子

生物学に関する素朴な質問に1つ1つ丁寧に答えてくれる内容で、その答えも面白いし、質問自体も「そういえばなんでだろう?」というものばかりで大変面白い。「ナマケモノはあんなに怠け者なのにどうして絶滅しないのか」「魚好きの猫はどうして水嫌いなのか?」などは質問自体が面白い類だ。「似たもの夫婦は何故似るのか」という質問への答えもちょっと意外で面白かった。最初の方は下ネタが多いの戸惑うが、後半はいたってまじめなQAになってほっとする。全編を読むうちに「利己的な遺伝子」の考え方への理解が深まるようになっている。挿絵も面白く、「テントウムシの模様」の挿絵には、真剣に何分も考え込んでしまい、理解できたときは思わず笑ってしまった。
 最後の「ルイセンコ学説」の話のところで「木原均博士」の名前が出てきたのは懐かしかった。木原均先生は、私の母校(高校)の理事などをなさっていた世界的な学者なのだが、ルイセンコによって失脚させられたロシアの学者と親交があったということを本書で初めて知った。私には高校の理科の時間で「ルイセンコの陰謀」についてかなり詳細に教わった記憶がある。その詳細さは半端ではなく、高校の授業の範疇をかなり越えたものだったと思う。本書を読むまでは、あの授業は、遺伝というものの理解を深めるためのものだと思っていたのだが、もしかするとロシアの権力と戦った学者を支援した木原先生への尊敬の念が理科の先生にあったのかもしれない。(あたまはスローなほうがいい」竹内久美子、文春文庫)
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ケン・グリフィー・Jr ユニフォーム MLB

大リーグのケン・グリフィー・ジュニアのユニフォームである。かつてマリナーズに在籍し華々しい記録を打ち立ててきた選手だが、一旦マリナーズを離れた後、今年度からふたたびマリナーズに戻ってきた。かつてのマリナーズのスーパースターで、スーパースターがキャリアの最後に古巣に戻るという良くあるパターンである。今年のイチローは年間を通じて好調を維持し、大きな記録をうち立てたが、その裏には、このケン・グリフィーJRの存在が大きかったらしい。まずは、このスーパースターが戻ってきたことで、マリナーズのファンの目とか期待がイチローに集中しなくなったらしい。期待の大きさは変わらないのだろうが、目が分散されればプレッシャーの少しは緩和されただろう。責任感の強いイチローとしては、ほんのわずかの変化がものすごく気持ちを楽にしたのではないかと思われる。もう1点は、NHKの番組などでも紹介していたが、グリフィーが仲介役となって、イチローとチームの他の選手との融和が進んだという要素があったらしい。孤高の選手イチローに対して他の選手は、別格という尊敬の念があると同時に、完全にチームにとけ込むことを阻む雰囲気のようなものがあったが、グリフィーがイチローに気さくに話しかけることで、他の選手にも良い影響を与えたとのことである。来年以降のイチローとグリフィーの活躍には大いに期待したい。
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ロバート・バティントン 衣装 ディゴリー ハリー・ポッター

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でディゴリー役を演じたパディントンの衣装。デラクール役のポエジーと同様、2回目の紹介となる。前に紹介したコレクティブルは「動きのある写真」を使ったものだったが、こちらは顔をアップにした写真が使われており、より俳優・登場人物にスポットをあてたコレクティブルに仕上がっている。
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クレマンス・ポエジー 衣装 デラクール ハリー・ポッター

映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でデラクール役を演じたポエジーの衣装である。このブログでは彼女のコレクティブルは既に別のものを紹介したことがあり、今回で彼女のものとしては2回目の紹介となる。その後ハリー・ポッター・シリーズは完結したが、どこでどのような内容だったかは忘れたが、また彼女が登場する場面があったのを記憶している。脇役といえば脇役だが、作品全体のまとまりを感じさせるという意味では物語に必要な役柄だったことが後から判るのは、コレクターにとってはすこし嬉しいことだ。
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36th INFANTRY 軍服

アメリカの「36th INFANTRY」の軍服の一部をあしらったコレクティブルである。「36th INFANTRY」を直訳すると「第36歩兵部隊」ということになるが、どういうものかは私にもはっきりしない。ネットで調べると、この部隊はテキサス州軍の別名であることが判る。アメリカの州兵というのは「Army National defence」と呼ばれる組織で、正式なアメリカ軍の予備部隊のようなものであると同時に、災害時の救援活動、暴動鎮圧などの治安維持活動を行う組織とされている。このテキサス州軍「36th Infantry」は、第2次大戦の時の活躍などから、こうした州兵のなかで特に勇猛果敢な部隊として知られているようである。アメリカでは州軍ごとに国家から授与される各種の勲章の数の比較などが行われており、確認はしていないが、そうしたデータの裏付けなどもあるのかもしれない。南部の州には、南北戦争で敗退した歴史などもあり、逆に国家のために頑張る風土が強くあるのかもしれない。この部隊については、ワシントンのホロコースト博物館にも展示されているらしい。ホロコースト博物館というのは、まだ見に行ったことがなく、名前だけから「ナチスのホロコースト」の博物館とおもっていたが、どうやらもう少し範囲の広い性格の博物館らしい。小さなコレクティブルだが、いろいろアメリカの歴史等がかいま見られて面白いものである。
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廃墟巡礼 宇佐美圭司

「廃墟巡礼」という題名がついていて、世界中の廃墟を求めて旅を続けている著者の本ではあるのだが、どうも著者が「廃墟マニア」という感じがしない。廃墟を見る目の冷静さが際だっているからだろうか。また、本書で描かれている外国の風景は「廃墟」という言葉でくくられるものとはかなり異質だ。普通廃墟とは言わないものに対しても、廃墟に対するのと同じ視線で向き合っている。途中に何枚か挿入されている著者自身のスケッチもあまり「廃墟」という感じのものではない。「廃墟」といえば経済的な理由やら宗教的な理由やらで使われなくなった後、朽ちていくままに放置された建造物ということになるだろう。しかしこの著者が眺めている廃墟はもう少し広い意味のような気がする。一方、著者の対象物を見る目が非常に多様なことに驚かされる。本業がプロの画家ということなので、色彩であったりフォルムであったり、視覚的なイマジネーションを語る部分が多いことは確かだが、それだけではくくれない記述が実に多く、そうした部分にこそ面白さが感じられる。画家が絵を描くことの背景にある要素の多様性を示すものなのか、著者の個人的な資質なのかは判らないが、個人的には現代の画家というのはおしなべて前者であることを強いられているという部分が大きいのではないかと思う。(「廃墟巡礼」宇佐美圭司、平凡社新書)
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検索バカ 藤原智美

何でもネットで検索して理解したことにしてしまったり学校の論文をコピペで済ませてしまう最近の風潮と、世の中に蔓延する「空気を読む」ことを絶対視するような風潮の、危ない共通点を指摘し、その1点に絞って徹底的に考察と分析を重ねる本書。ちょっとした自分の体験段を織り交ぜながら、自分で考える力が急速に失われている風潮を浮かび上がらせる記述には、思い当たる節も多い。作者のアルバイト先での体験談などは、そういう解釈もあるのだなぁと感心してしまった。読んでいて、少しでも自分の損になることを徹底的に忌み嫌う風潮なども同根ではないかと感じた。体験談ということは、それを強く認識している本書の著者自身でさえ、こうした風潮にからめとられているということでもある。問題の根深さには暗澹とした気分にならざるを得ない。(「検索バカ」藤原智美、朝日新書)
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キム・ユンジン サイン サン LOST

人気TVドラマ「LOST」でサム役を演じているキム・ユンジンのサインである。韓国映画「シュリ」の主役を演じた人気女優である。日韓共催のワールドカップ大会では、日韓交流の日本側大使藤原紀香に対して、韓国側の親善大使に選ばれている。LOST・シーズン4では、無人島を脱出した6人(オセアニック・シックス)の1人となり、今後ますます重要な役割を果たしていくような雰囲気であった。
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捜査官ガラーノ パトリシア・コーンウェル

検死官シリーズでおなじみのP・コーンウェルの別シリーズとのことで、かなり前に読もうと思い発売直後に購入したものの、なぜか今まで読まずにいた作品。雰囲気は検死官シリーズによく似ている。先日読んだ「ユダヤ警官同盟」もそうだが、アメリカの警察小説には、おしなべて「政治」がストーリーに彩りを添えるというものが多いようだ。判事とか検事が直接選挙によって選ばれるという制度上の理由からだと思うが、必ずといって良いほど自分の政治的な立場などを気にする検事と主人公の警官とのやりとりのようなものが、捜査やストーリー展開に影響したりする。これは、大方のアメリカのTVドラマなどにも言えることだ。一昔前に、「political correct」という言葉がアメリカで流行ったことがあったが、アメリカには、やはりそうした言葉が流行る土壌が根深くあるのだとこんなところでも感じてしまう。本書は、そうした「政治的思惑で動く関係者の人間模様」という要素が強いというか、ほとんどがそれという感じで、読み進めて9割くらいたっても一向に事件の捜査が始まらないのにはやきもきさせられた。また、主人公のヒーロー性も「事件をずばっと解決する」からではなく「政治的に行動しない潔さ」によるものだ。(「捜査官ガラーノ」パトリシア・コーンウェル、講談社文庫)
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星守る犬 村上たかし 

ついでにもう1つ「この世界の片隅に」と一緒に読んだコミックを紹介する。これも「この世界…」と同じ書評誌で紹介されていた本である。この書評誌以外でもいろいろ話題になっているようで、最近本屋さんでこの本だけのコーナーが設けられているのを見た。「星守る犬」というのは「夢想家」「大それた希望」とかいう意味だそうだが、本書の内容は、経済情勢の厳しい昨今の世情によくマッチした話である。全体のストーリーは確かに良くできているように思うが、深みという点では「この世界…」には及ばない。まあ短編小説を1つ読むという感じで読むとちょうど良いような気がする。(「星守る犬」村上たかし、双葉社)
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この世界の片隅に(上・中・下) こうの史代

いつも読んでいる書評誌で「村上春樹の1Q84よりも衝撃的かも…」と書かれていたので読んでみた。原爆投下前後の広島・呉が舞台で、そこに住む北條すずという主人公の日常を描いた作品だ。客観的にはかなり悲惨な状況の中で、その困難を自然体で乗り切る主人公の姿がほんわりと描かれている。広島の原爆投下の瞬間の描き方もユニークだし、最後の2ページなどは言葉では説明できないほど素晴らしい。その他、非常に印象的なシーンがいくつもある。コミックということでなかなか人にお勧めしにくいのだが、この作品は永く残る傑作だと思う。作者の履歴には
は1968年広島生まれとある。戦争体験のない作者にこのような作品が描けたことが大いに驚きだが、広島では世代から世代への体験の伝承がここまでうまくいっているのだと思うと、それだけで救われる気がする。(「この世界の片隅に(上・中・下)」こうの史代、双葉社)
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