書評、その他
Future Watch 書評、その他
ジャン・ベリヴォー スティック NHL
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ゆめつげ 畠中恵
しゃばけシリーズの作者がしゃばけがヒットした後に初めて書いたしゃばけ以外の長編という本書。時代や雰囲気には大きな違いはないが、本書には作者の強い意気込みが感じられる。ミステリーの部分は身軽に読める内容なのだが、最後になって全てが判明する事件の裏にある様々な登場人物の意外な思惑が、幕末という時代の転換点の全てが不安定な醸成というものをうまく取り入れていて、本当に面白い。とにかく「幕末」という時代の変化をこうした形で示してくれた文章に私は初めて出会い、「時代の変化というのはこういうものか」とただただ感心してしまった。(「ゆめつげ」畠中恵、新潮文庫)
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スコット・カズミア サイン MLB
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ジャン・セバスチアン・ジゲール サイン NHL
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カルロス・デルガド ダブル・ジャージ MLB
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なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか 越智道雄
アメリカの大統領制度に関しては、NYに駐在した時に少し調べたことがあり、それなりに知っているつもりであったが、本書を読んでまだまだ知らないことが多かったというのが正直な感想である。予備選の試練が大統領候補を成長させると良く言われるが、その意味が良くわかったような気がする。州によっていろいろなバリエーションのあるルール、中には理不尽なものもいっぱいあるのだが、そのルールをどのように乗り越えていくのかが、戦える大統領候補に成長していくための試練になっている。さらに、そのルールが途中で変わることがあって、それにどのように対応するのかも試されているという感じが良く判った。選挙以外の仕組みについてもためになる内容が多い。例えば、アメリカ大統領の任期が4年である理由については、「目先の利益・地域利益誘導色の強い下院議員の任期が2年、大所高所から政治を見る上院議員が6年、大統領にはその両方の資質が要求されるので任期も2年と6年の間をとって4年」と理解していた。そして、日本では衆参のねじれが政治の停滞を招いているが、アメリカの制度はそのねじれを短期的な利益と長期的な視野のバランスをとることに利用していると解釈していた。しかし本書を読むと、こうした理屈はいかにも後付けのもので、実際は英国の独裁者から逃れてきた人々の中に刻み込まれた独裁者への恐怖のDNA、「行政府の長」を独裁者にしないための様々な試行錯誤の結果だということが判った。また、大統領選挙で候補者が支持者と交わす握手の意味なども、言われてみれば、なるほどそうだったのかという気がした。その他本書を読むと、アメリカの政治を深く理解するための事実、日本では金科玉条と思われている三権分立の危うさなどが実に良く判る。題名も内容をうまく捉えているし、非常に読み応えのある新書だった。ちなみに著者の越智先生は、名前が上から読んでも下から読んでも「おちみちお」ということで(同姓同名の政治家もいる)、これまでにも何冊か著書を読んだ記憶があるが、以前の本よりも、文章がますます洒脱になっているように思われた(「なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか」越智道雄、アスキー新書)
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スティーブ・ロウリー サイン&RC ゴルフ
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ライアン・クレスコ グローブ MLB
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悩む力 姜尚中
本書は、今の自分の気持ちを代弁してくれていると共感できる部分が非常に多い本である。57歳の著者が、漱石の生涯が50歳、マックスウェーバーが56歳だったとして嘆息するところがあるが、私もこれにはため息がでた。ナポレオンが皇帝になったのが35歳、伊藤博文が首相になったのが44歳と、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅にでたのが45歳、自分の現在の歳を考えるとショックな事実はこれまでにもいろいろ知っていたが、またそうした事例が2つも増えてしまった。共感できる箇所が多いだけに考えさせられる内容の本だ。なお、私が本書を読んでみようと思ったのは「朝まで生テレビ」での非常に独特の静かな著者の語り口が文章になるとどうなるのかということに興味があったという面もあった。こちらの方は、意外に普通というか、文章にするとこんなにも普通になってしまうのかと驚くくらいに普通であった。通常は、話す言葉よりも文章の方が構成や内容を凝ることができるので、表現なども複雑になるはずだ。判りやすいのは良いのだが、少し物足りない。新書という媒体を意識しすぎて、判りやすくということに気を遣いすぎたのではないか、著者の語り口に惹かれるものを感じている者としては、もう少し読むのに苦労しても良かったなどという不思議な感想を持った。(「悩む力」姜尚中、集英社新書)
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ロイ・カンパネラ バット MLB
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ぼくが最後のクレーマー 関根眞一
昨年読んだ「となりのクレーマー」(2007年7月1日紹介)の続編。前作の売れ行きが良かったこともあるだろうし、前作を読んだ時に「著者の扱ったクレーム件数の多さを考えるとまだまだ語り尽くされていないだろう」と書いたが、やはり語りきれなかった部分が多かったのだろう。早速の続編である。前作よりも、紹介されている事例の件数が多くなっているので1件1件はあっさり記述されているが、その分クレームの全体的な傾向のようなものが見えるし、構成も傾向が判りやすいように配慮されている。1件1件の緊張感は前作ほどではないが、事例集的な価値は前作に無かった本書の良さだと思う。さらに、本書はお勉強本でもあるのだが、非常に気軽に読めるように配慮されており、どちらかといえば、自分の仕事が好きで誇りに感じている人の職業観を読んでいるように感じられる。(「ぼくが最後のクレーマー」関根眞一、中公新書)
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ショーン・ミケール サイン&RC ゴルフ
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神様のパズル 機本伸司
ライトノベル風のマンガタッチの表紙で、帯をみると人気アイドルによる映画化が決定しているとかで、買うのが少しためらわれる。そうは言っても良い評判を2カ所で耳にしたので読んでみた。大学生が「宇宙を造る」というゼミの課題に挑むというかなりライトノベル的な内容で、のりは「SF」というよりも「学園もの」に近い感じだ。内容的にしっかりしているかどうかは良く判らない部分があるが、昔よく読んだブルーバックスの理論物理の本のことを思い出して懐かしかった。特殊相対性理論の本までは何とか判ったつもりになれ、一般相対性理論の本ではその常識では考えられない結論に興奮し、超ひも理論の本では全くわけが判らなくなった。昔そうした物理の解説本にはまった経験のある人間には、それだけで楽しめる本だ。いろいろなサイドストーリ-が組み合わされているが、助教授の秘密は途中でなんとなく判ったが、謎の老人ややや行動が不可解な担当教授等が大変思わせぶりなのだが、最後まで何もなくて肩透かしを食らった格好だ。その辺のなかなか読めないところもまあ面白さのうちかもしれないと感じた。(「神様のパズル」機本伸司、ハルキ文庫)
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セルジオ・ガルシア ウェア ゴルフ
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ディッキー・ムーア グローブ NHL
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