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スキート・ウルリッヒ サイン ジェイク ジェリコ

TVドラマ「ジェリコ」の主人公、ジェイク・グリーンを演じたスキート・ウルリッヒのサイン。「ジェリコ」は、2006年に放映されたが、視聴率が伸び悩みシーズン1で終了。その後その「打ち切り」に対して激しい抗議行動が沸き起こったためシーズン2が作成されたが、それも再び低視聴率のために打ち切りになったといういわくつきの作品だ。人気があるのかないのか良く判らないが、あまり一般受けはしないが、一部の人間に強く支持されていたということだろう。私は観たことがないのでよく判らないが、似たような作品とされる「LOST」のように、謎が謎を呼んでどんどん話が混沌としていってしまうというような作品らしい。要するに「話が複雑で判りにくい」ということなのだろう。そう考えると、謎の多い「LOST」がシーズン6まで続いているというのは、かなり画期的なことなのだと理解できる。本作品については、いくら謎が多いといっても、一応作者としては最後の締めくくりをイメージしていると思われるので、また別の機会に「完結編」のようなものが作られる可能性はあると思われる。
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変調二人羽織 連城三紀彦

作者のデビュー作を含む初期短編集。5つの作品が収められているが、どれもあまりにも意外な謎とその結末に、正直言って「ここまで凝らなくても良いのに‥」という戸惑いすら感じる作品だ。しかも、作者のリリックな文章がその謎全体をさらに不思議なものに感じさせるという効果があり、非現実的であるとか、常軌を逸しているというようなことはどうでも良いことのように思えてくる。これまでに読んだ著者の作品は、ここに収められた作品のある部分をシンプルに際立たせたものなのだと思う。(「変調二人羽織」連城三紀彦、光文社文庫)
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悪意 東野圭吾

昨日、加賀恭一郎を主人公にしたTVドラマ「新参者」が終了した。それに便乗して、最近、横浜の本屋さんで「加賀恭一郎フェア」フェアをやっていた。加賀恭一郎ものは、「容疑者xの献身」しか読んだことがなかったので、2冊ほど見繕って読むことにした。
 本書はそのうちの1冊だが、5分の1ほど読んだところで事件の全容が判ってしまい、さらに5分の1ほど読んだところで真犯人というか真相が大体判ってしまった。残りの5分の3くらいは、加賀恭一郎がどのようにして論理的に真相にたどり着くかということだけが興味の中心になってしまうのだが、それでも最後まで飽きることなく読むことができた。これが、作者の力量なのだろうし、加賀恭一郎シリーズの面白さの一面なのだろう。読んでいると、最後のどんでん返しのサプライズのない「容疑者X…」のように思われた。(「悪意」東野圭吾、講談社文庫)
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ダニエル・ヒートリー ジャージ NHL

デビュー後、グレツキーの後継者の候補者の1人として、大いに注目されたNHLのダニエル・ヒートリーのジャージ。サインはすでに紹介済みだが、ジャージは始めての紹介となる。オールスターでの活躍などが記憶に残っているし、レビュラーシーズンでもコンスタントに活躍をしているが、ここ2,3年はさらに若手のクロスビーやマルキンの活躍でやや陰が薄くなっているような気がする。この間のトリノオリンピックでも、久しぶりにプレー姿を見たが、それほどの活躍はしていなかった。デザイン的には、黒と赤が主体になっていて、やや地味な感じがする。
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ジェレニー・ブルーム サイン SKI

フリースタイルのスキー選手、ジェレニー・ブルームのサイン。彼は、オリンピックではメダルを獲得していないが、2003年と2005年の2回、ワールドカップで年間総合優勝を果たしている大選手である。そうした活躍の後、一時期アメリカンフットボールのNFLに移り、何シーズンかワイドレシーバーとしてプレーし、昨年あたりから再びスキー競技の方に復帰しているとのこと。私はこのサインを入手するまで彼の名前を知らなかったが、こうしたサインが製造されているということは、アメリカではそれなりの有名人なのだろう。サインの方は、いかにもサインらしい好感の持てるサインである。
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ピーター・ボンドラ サイン NHL

元NHLのスタープレーヤー、ピーター・ボンドラのサイン。超大物選手だが、何故かまだ未紹介だったので紹介する。大選手のメルクマールとされる「年間50ゴール」を複数回記録しているし、2007年に引退するまでの通算ゴール503という極めつけのポイントゲッターなのだが、知名度、人気度とも今ひとつだったようで、14年間ワシントン・キャピタルズに在籍していたにもかかわらず、ワシントンの住民ですら彼をあまり知らなかったという話すらある。私自身、何枚も彼のサインを持っているが、何故かこれまで未紹介だった。サインは、最初の書き出しが特徴的で、かつ丁寧な筆致が好ましい。ただやや生真面目すぎて、何となく大選手のサインに相応しい「華」のようなものが感じられない。
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醜い日本の私 中島義道 

川端康成がノーベル賞授賞式で行った記念講演「美しい日本の私」をもじった題名の本書だが、今まで読んだ著者の本の中では、書かれた目的が最もよく判る本だ。日本人の美意識について、「きれいなものを愛でる鋭利な感覚」と「不快なものをやり過ごす鈍感さ」のアンバランスを厳しく追求するのだが、本書では、著者が醜いと感じる「風景写真」がかなりの数、掲載されており、著者の言わんとすることは、他の本よりも直截的で判りやすい。そのせいかどうか判らないが、著者の言い回しが幾分おとなしいような気がする。
 風景についていえば、私自身、著者とは違う意味でマイノリティなのかもしれないと思うことがある。昔からそうなのだが、美しい風景とか景観、きれいな花などにほとんど興味が沸かないのだ。景色の良し悪しや花のきれいさは人並みに理解できていると思っているし、そういうものを見ていて悪い気持ちはしない。ただ、良い景観とかきれいな花などというのは、興味の対象としての順位はかなり下の方で、それに熱心な人々の気持ちがよく判らない。第一、ある景色に感動するかどうかはその時のシチュエーションの要素が大きいのではないか。世界的に有名な絶景でも、人ごみのなかで人の頭越しに見たのではあまり感動しないが、ありふれた風景でも自分ひとりが独占しているような場合には妙に感動したりする。「景観とか花見とかに全く関心がない」ということはあまり周囲には言わない。著者の言う「感受性のファシズム」という考え方がよく判るし、そのなかで何を言ってもなかなか判って貰えないという悩みもよく判る気がする。(「醜い日本の私」中島義道、新潮文庫)
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バラク・オバマ 

少し前に「ダイアナ妃」のカードを紹介したが、そのついでに、野球カードから出て来たオバマ大統領のカードを紹介しておく。一昨年の大統領選挙前後の時に作られた「Yes We Can」や「Change!」等のオバマ・カードは既に紹介済だが、これはそれから1年以上経ってからのもので、やはり熱狂が醒めた後のものという感じが漂う1枚だ。アメリカの大統領のグッズを集めている人がどのくらいいるか判らないが、私などはこうしたものを入手すると、それだけでうれしくなる。現在、なかなか困難であることを知りつつ、アメリカの歴代大統領のサインを収集中なので、おいおいここでも紹介していくことにしたい。
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サミー・ソーサ ユニフォーム MLB

かつてM・マクガイアと熾烈なホームラン競争を演じたサミー・ソーサのユニフォーム。彼のコレクティブルはいくつか持っているが、違法バット事件でキャリアにミソをつけてしまったことの関連でバットの方を紹介した記憶がある。野球選手のコレクティブルは、たまに帽子やグローブなども製作されるが、大半はユニフォームとバットである。一般的には、希少価値が高いという理由もあると思うが、ユニフォームの方が人気がある。サミー・ソーサのようにバットの方が注目されると言うのはかなり珍しい。
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ドン・マッティングリー バット MLB

ニューヨーク・ヤンキースの元キャプテン、ドン・マッティングリーのバット。以前彼のサインを紹介した際、ニューヨークにおける彼の人気がいまだに高かったことを書いた記憶があるが、彼のバットはまだ紹介していなかったのでここで紹介しておく。このコレクティブルは製造された当初、デザインの良し悪しについてコレクター仲間の間で意見が分かれたのを覚えている。「スマートでない」「ダサい」という意見と「レトロ感があってユニークだ」「趣がある」という意見がでて、私はどちらかというと「ごちゃごちゃしていてあまりかっこよくない」という方だった。しかし、10年ほど経って今見てみると、その「ごちゃごちゃ」や「古めかしさ」もなかなか味がある気がしてきた。その後、スマートな感じのコレクティブルは沢山作られているし、なんだかユニフォーム部分の大きさを誇張したようなものばかりが出回ってきているので、こうしたレトロなデザインのものがストレートに懐かしく感じられるのかもしれない。特に既にリタイアした選手の場合は、そうした趣きも大切な要素だと思われる。
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トム・フィッツジェラルド サイン NHL

元NHLプレーヤー、トム・フィッツジェラルドのサイン。NY、フロリダ、シカゴ、トロント、ボストンなどに在籍し、ディフェンスもできるフォワードとして、各チームでしっかりと、かつ結構目立つ活躍をしていた。エクスパンションで誕生したナッシュビル・プレデターズに移籍した際は、初代キャプテンになっている。現在はピッツバーグ・ペンギンスのコーチに収まっており、2009年のスタンレーカップ優勝にも貢献したようだ。
 彼の持つ記録を調べてみると、1つのマイナーペナルティの間に2回ショートハンド・ゴールを決めるというありえないような記録がある。ショートハンドゴールというのは、ペナルティで1人の選手が退場処分の間に、ペナルティを受けているチームが得点することで、なかなか珍しいものだ。一人の選手が同一ピリオドに2回のショートハンドゴールを決めたという記録は、彼以外にもあるのだそうだが、さすがに同一のマイナー・ペナルティでというのは彼だけらしい。初代キャプテンというよりもずっとインパクトがある。いろいろ珍しい記録があるものだが、何にせよ名前が残る記録というのは良いことだ。
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ターナー・スティーブンソン サイン NHL

元NHLプレーヤーのターナー・スティーブンソンのサイン。13年間のNHL選手生活をモントリール、ニュージャージー、フィラデルフィアでプレーした選手で、2003年には、ニュージャージのスタンレーカップ制覇の一員として活躍した。現在は、マイナーリーグのコーチとしてホッケーに携わっているとのことである。13年の内訳をみると、最初のカナディアンが9年、次のニュージャージーが4年、最後のフィラデルフィアが残りわずかということで、在籍したチームのなかでしっかりポジションを得ることができた選手という印象だ。サインを見ると、こじんまりとしているがそれなりにしっかりした筆跡で、几帳面な性格と見受けられる。
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狂人三歩手前 中島義道

著者の本はこれで3冊目、立て続けに読んでいる感がある。中毒になってしまったようでもあるし、自虐的な文章がただ面白いだけかもしれない。どの本も、テーマが題名から大きくはずれていくため、結局は似たような内容といえるので、いずれ飽きるだろうという予感があるし、実際少し辟易としてきているのだが、依然といて読んでいて楽しいという状況から抜け出せないでいる。不思議な現象だ。
 本書のなかで、自分の学術的功績として「時間というものを私のような考えた人は他にはいない」と言っておきながら、「他に誰もそう考えないということはおそらく間違っているのだろう」という箇所には、思わず吹き出した。また、本書の中で著者は、「私の本の読者は私の本を読み続ける傾向がある」とか「私はそうした私の本の読者が大嫌いだ」と言っている。なんだか見透かされたような気がするが、著者に嫌われて本望という気もする。(「狂人三歩手前」中島義道、新潮文庫)
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キング&クイーン 柳広司

「ジョーカー・ゲーム」が大ブレイクして注目されている著者の最新刊。「ジョーカー…」の虚無的な雰囲気の作品から、ジュビナイル本まで作風が幅広いので、著者の本は、今度はどういう本だろうという読む前の楽しさがある。
本書は、暗殺者に狙われている日本に潜伏中のチェスの世界チャンピォンを守ろうとする元SPの女性の活躍を描いたサスペンスだが、何故彼が命を狙われているのか、命を狙っているのは誰なのかといった謎とは別に、小説全体に大きな仕掛けが施されていて最後にびっくりさせられる。(ネタばれになるが)典型的な叙述トリックに久しぶりに出会った気がする。雰囲気は「ジョーカー…」に似た部分もあるが、内容は軽め。しかも最後の方はあまりにも急ぎすぎで、バタバタと説明だけして終わってしまった。やや粗製乱造の感は否めない作品になってしまっている。
昨年はチェスに関する小説の当たり年だったが、本書も偶然が重なったのか、それともそうしたブームにあやかってその時に企画されようやく刊行されたということなのか、どちらなのかは不明だ。(「キング&クイーン」柳広司、講談社)
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偏食的生き方のすすめ 中島義道

高野秀行がエンタメノンフの大傑作と太鼓判をおす本書。大きな本屋さんをいくつも回って探したがどこにもなく、アマゾンで探しても中古本が1冊だけ。まさにそれを入手しようと思っていたところだったのだが、昨日何気なく入った近くの小さな本屋さんで本書と邂逅。2005年の初版本で、5年間その本屋さんの棚にひっそり置いてあったのかと思うと本当に不思議な気がした。ということで、読みかけの本を読むのを全て中断し、早速本書を読んでみた。
 著者の本は2冊目だが、天下の奇書の名にふさわしい、読んでいて頭がどうにかなりそうな本だ。著者の「偏食ぶり」には理解不能のところが多いが、要するに本書を読んで理解できるのは、理解できない他人がいることをまず理解するところから始めなければならないということだ。高野秀行によれば「出版社や家族とのトラブルを丸ごとさらけ出して読者をどん引きさせる芸風は他の追随を許さない」となるが、四方八方に振り向けられる「マイナスのこだわり」を持つことの意味、それによる「生きていくことの難しさ」を何とか伝えようとする著者の努力は、正に他の追随を許さないものだ。奥さんが一生懸命作ったオムライスを「楕円形でない(丸すぎる)」という理由で食べなかったなどという偏食ぶりのエピソードには、背筋が寒くなる。題名の「偏食的」が、食べ物に対するこだわりだけではなく、生き方全般に対する「マイナスのこだわり」だということが判ってくると、そうした一見理解不能の著者の所業が全てつながっていることが了解される。前に読んだ著者の本の紹介で、解説が素晴らしかったと書いたが、この本の解説も大変面白い。とにかく著者の本の解説を書くというのは大変な覚悟がいることだろう。(「偏食的生き方のすすめ」中島義道、新潮文庫)
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