書評、その他
Future Watch 書評、その他
松坂選手のルーキー・カード(②)
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松坂選手のルーキー・カード(①)
①その選手が正式な試合に出た後に発行されたカードであること
②特殊な種類のカードではなく、一般的なカードであること
③どこでも誰でも比較的簡単に手に入る大手メーカーが発行したものであること
このカードの左上を見ると、小さくて読みにくいが「Rookie Card」という印刷がしてある。それならば、このカードはルーキーカードなのか? 話はそう単純ではない。カードに「Rookie Card」と書かれていようがいまいが、このカードがルーキー・カードであるかどうかは、①②③の条件をクリアしているかどうかによるのである。
結論から言うと、このカードは表面に「Rookie Card」と書かれているにもかかわらず、ルーキー・カードではないとの扱いを受けるものと思われる(人々はこのカードをルーキー・カードとしては見ないだろう)。松坂選手が着ているユニフォームを見ると、レッドソックスのユニフォームを着ている。オープン戦の時の写真を使っているかもしれないが、時期的には①の基準に抵触するかどうか微妙なところだ。但し、決定的なのはこのカードが「Team Set」と呼ばれる特殊なカードであることである。要は、このカードは、レッドソックスのファンを対象に発売された、レッドソックス(というチーム)の選手だけを集めた(セットにした)特殊なカードの1枚なのである。そうはいっても、そうしたファン限定のものなので、通常のカードよりは枚数が少ない可能性があるし、松坂が活躍した最初の年にでたカードということで、かなりの人気は維持するものと思われる。
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イチロー&マクガイアのルーキーカード
①その選手が正式な試合に出た後に発行されたカードであること
②特殊な種類のカードではなく、一般的なカードであること
③どこでも誰でも比較的簡単に手に入る大手メーカーが発行したものであること
なぜこのように厳密な定義があるかというと、ルーキー・カードは「最初のカード」であるということで、それ以外のカードに比べて人気が圧倒的に高く、値段も10倍以上することがままあるからである。
但し、①の基準はそれほど厳密ではないようだ。例えば、ここに載せたマクガイアのルーキー・カードは、実は彼が大学野球で活躍したためにプロ選手と同じように作られたものだが、このカードが発売された時は、まだ大リーグの試合の出場経験がなかったらしい。使われている写真も「大学野球アメリカ選抜チーム」のユニフォーム姿のものだ。しかし、なぜかこのカードは、昔から彼のルーキー・カードとして扱われており、値段も他のカードに比べて何十倍も高いのである。これについては時々、野球カード専門誌などでも、「本当はこのカードはルーキー・カードではない」という議論を見かける。しかしこのような意見があっても、大半の人々が、このカードをルーキー・カードと考えているので、一向に値段は下がらない。要するに①のような基準があっても、最後の基準は「人々がルーキー・カードと考えるカードが、ルーキー・カードである」という、実にいい加減な定義になってしまうのである。
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ハル親子
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崖の館 佐々木丸美
本書は、30年前の1977年に刊行された小説が最近になって再文庫化されたものである。著者の名前も作品名も知らなかったが、当時は、「館」3部作ということで、かなりの人気を集めたようである。その3部作の待望の再文庫化とのことである。話は、雪に閉ざされた洋館が舞台で、その館に閉じ込められたお金持ちの女性(おば)と6人の従兄弟(全員がおばの遺産相続人)が登場人物、話の流れは雪の降るなかで相次いで発生する殺人事件を含む謎の事件、ということで、典型的な「館もの」のミステリーだ。「館もの」というのは、他の犯人の可能性を排除することができるし、警察の科学捜査が不可能な状況を設定して純粋な推理だけで話を展開させられるということで、いわゆる「本格もの」が好む設定である。だが、本書を読んでいくと、すぐに本書が通常の「本格もの」ではないことに気づく。女子大生の一人称で書かれているのだが、「一人称」というのが、その語り手の視点で記述されているというだけにとどまらず、語り手の考えたこと心のうちが延々と述べられているのである。ミステリーには謎解きが付き物だが、ミステリーにおける「謎」「謎解き」には、それがストーリーを構築する「手段」にすぎない場合がある。ミステリーの形をとってはいるが、作者が書きたいのは「謎解きの面白さ」とは違うものなのではないか。それならばそれでもいいのである。しかし、語り手の語る内容が事件の深刻さともマッチしていないのでは台無しだ。目の前で大変な事件が起きているのに、全く次元の低いことに悩んだりする。それが作者の意図だとも思えない。語り手の心理を書きたかったのであれば、もう少し深刻でない事件を設定すべきであった。本書の語り手は第2作でも語り手のようなので、本書の語り手が次にどうなるのか、多少興味はあるが、私としては、もうあまりその語り手の長い独白に付き合いたくないというのが正直な感想である(「崖の館」佐々木丸美、創元推理文庫)
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モーリス・リシャール
また、リシャールは、史上初めて生涯通算ゴールで500ゴールを達成した選手でもある。この、500ゴールとういうのも、日本のプロ野球の「200勝投手」と同じようにホッケー選手の大きな勲章となっている。
彼のサインは、国語の書き取り試験の答案のように、フル・スペルの非常に美しいものである。様々なスポーツ選手のサインを集めているが、崩したり省略したりがなく、「はっきり読める」という点で、彼のサインはほぼ完璧である。このサインは晩年に書かれたものなのだが、丁寧にサインをしていることには、尊敬の念を禁じ得ない。彼が亡くなる直前に書いたサインなどは、手の震えで線が波打っているのがはっきり判るが、それでもフルスペルで丁寧な点は、全く変わっていなかった。彼のプレーを直接みたこともないし、もちろん話したこともないが、かれの誠実な人柄、カナダ人特にケベック市民に愛された理由が本当によく伝わってくるサインである。
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ハーマン・キルブリュー
かれの成績は、長い間、歴代5位だったが、その後、この数年で、バリー・ボンズ、マーク・マクガイア、サミー・ソーサ、ケン・グリフィー・Jrらに次々と抜かれてしまった。しばらくすると、ベスト10からも陥落するだろう。「記録」に残る選手と「記憶」に残る選手という言い方があるが、彼を見ていると、やはり記録だけでは忘れ去られる可能性があることを示している。サイン自体は、昔の選手らしく非常に律儀に丁寧に書かれている。
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ボビー・オア
サイン自体は、典型的な左利き選手の特徴である左上から右下に流れるもので、アルファベットを全く省略していない点が好ましい。
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セルジオ・ガルシア
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そして扉が閉ざされた 岡島二人
密室に閉じこめられた4人の男女。ここはどこなのか?何故ここにいるのか?ここから脱出するにはどうしたらよいのか? 手がかりを与えられないまま、読者は、4人の登場人物達の謎解きに参加する。これらの謎を登場人物の「会話」と「回想」と「若干の行動」だけで破綻無く進めていく作者の技巧は超絶である。但し、技巧といっても、難解で複雑なトリックがある訳ではなく、登場人物がそれぞれの知っている事実を披露し、それを積み重ねることで、論理的に謎が狭まっていく、そのプロセスが見事なのである。よく「4人のうち3人は正直村の住民、1人は嘘つき村の住人。さて嘘つき村の住人は?」といった類のクイズがある。途中でそれを想起させられるが、嘘つき村の住人だって嘘ばかりはつかないだろうし、4人とも正直村の住人だったら、等と考えている内に、全く意外な結末へ。
解説を読むと、本書は「99%の誘拐」「クラインの壺」と並んで、作者の岡島二人の後期傑作三部作と呼ばれているそうだ。これで3部作を読み終えたことになるが、「他の人には書けないだろうなぁ」という点では、本書がベストと思う。(「そして扉が閉ざされた」岡島二人、講談社文庫)
解説を読むと、本書は「99%の誘拐」「クラインの壺」と並んで、作者の岡島二人の後期傑作三部作と呼ばれているそうだ。これで3部作を読み終えたことになるが、「他の人には書けないだろうなぁ」という点では、本書がベストと思う。(「そして扉が閉ざされた」岡島二人、講談社文庫)
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ノーラン・ライアン
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アニカ・ソレンスタム
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長い腕 川崎草志
角川文庫の「発見。夏の百冊」キャンペーンの宣伝を見て購入し読んでみた。横溝正史ミステリ大賞受賞作とのこと。読後の感想は、大変面白かった。前半は、ゲームソフト制作会社という最先端企業の内情とか商品開発プロセスの話などに「へぇ~」という感じで興味が尽きなかったし、後半は、閉ざされたしがらみの多い古い村社会へと舞台ががらりと変わり、2つの対極にある社会の共通点のようなものが浮かび上がって来るのが新鮮だ。ミステリの部分も同様の構造で、古いものと新しいものが奇妙に調和していて、今まで読んだことのない楽しさであった。結末の意外さも楽しめた。収まりがつくぎりぎりのところまで思い切り意外性を追求しているところが、読後の満足感につながっている。やや読みにくい文章だなと思った箇所がいくつかあったが、読み進めていくと、これも著者の文体の独特さという範疇で気にならなくなる。むしろ、この作者の他の作品でもこの特徴が続いているのか、書き慣れてきて読みやすくなっているのか、という興味がわいた。こうした作品に出会えるきっかけになったという意味で、夏休みの各社のキャンペーン、読書感想文の宿題のためだけにあるのではないと実感した。(「長い腕」川崎草志、角川文庫)
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名古屋グランパス 玉田選手
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ハリー・ポッター ボニー・ライト
このサインを入手した当時は、何の変哲もない脇役のサインだったのだが、こうした役回りの重要度の変化で、このサインの人気も少し高まっているようである。役者自身の成長、シリーズものの役回りの変化などで、そのサインの人気が変化するというのも、ささやかではあるがサイン集めの面白さの1つである。
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