書評、その他
Future Watch 書評、その他
ナディア・コマネチ サイン 女子体操
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
プリンセス・トヨトミ 万城目学
作者の待ちに待った新作だ。待ちきれずに「エッセイ」なんかも読んだりしていたので本書の刊行は大変嬉しい。今回の舞台は大阪。京都・奈良ときたので自然の流れだろう。今回の主人公は、会計検査院に勤める3人組と、大阪の中学生2人。これまでの2作のような「古都の歴史」に裏打ちされた叙情感は少し後退しているが、会計検査院の3権からの独立性という立場をうまく使ったストーリーの面白さは前作らをしのぐように思える。大阪人のばかばかしい行動に対する暖かい目は関西人ならではのものだ。なぜ大阪人は荒唐無稽な話を信じることができるのかというあたりで、大阪国民であることの2つ目の条件が明らかになるところは、思わずほろりとしてしまう。読んでいて大阪の女子はどういう立場になるのかと少し心配していたら。そのあたりもちゃんと心配りがされている。(「プリンセス・トヨトミ」万城目学、文藝春秋)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ジェイク・ピービー サイン MLB
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ボックス! 百田尚樹
昨年からやや流行の感がある「スポーツ小説」の1つで、ボクシングを目指す高校生のお話だ。これまで漫然とみてたボクシングの様々な知識・理論が満載で、それだけでも何だか読んだ価値があったと思わせるし、これからボクシングを見る眼がずいぶん変わるように思う。モハメド・アリ、マイク・タイソン、輪島公一など知っているボクサーは多いが、そうした選手がここに書かれたような基準を念頭に戦っていたのかと思うと驚きを禁じ得ない。目次をみると最後の章が「惨劇」となっているので、どうなるのだろうかと最後までハラハラさせられるが、10年後のエピソードで締めくくられる最後の終わり方は実に爽やかで良い。(「ボックス!」百田尚樹、太田出版)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ゲーリー・ホール サイン 水泳金メダル
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ダン・オブライエン サイン 十種競技金メダル
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ダルビッシュ 記念カード 野球
このカードは、サインカード、ユニフォーム付き、ルーキーカードといったコレクティブルではないが、現時点で彼に関してはこれしか入手していないのでこれを紹介しておくことにする。彼のサインカードが製作されているかどうかも現時点では未確認である。WBCを観ていて、やはり彼には世界の舞台で活躍して欲しいと思った。そうすればこうした彼のグッズの人気も急騰するであろう。将来大リーグにいくことになり、松坂選手のように活躍することができれば、それ以前のグッズについても注目が集まることになる。本品はそうした期待を持ちながら手元に置いておくという感じだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ステファニー・デュボア サイン テニス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
トミー・ハース ウェア テニス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
MM8 山本弘
時々日本列島を襲う怪物を退治することを専門とする「気象庁特異生物対策班(気特対)」の活躍を描いたSF。非常に軽いノリで読めるし、「気特対」のメンバーが、予算とかマスコミへの対応等を気にするという公務員としてのお約束事をしっかり守りながら、市民のために奮闘・活動するさまが何ともいじらしくて面白い。但しこうした「気特対」日々の活動を面白おかしく描いただけの本かと思ったら大間違いで、途中から不思議な秘密組織の存在が明らかになり、「何故日本列島が怪獣に襲われるのか」「秘密組織の目的は何か」等の謎が見事なSF的な説明で明らかにされる。とにかく軽く読めてしまうので、何かの賞をとるようなことはないだろうが、本書はSFとして相当の傑作だと思う。これまで考えたこともなかったが「怪獣」と「妖怪」の違いのくだりなども結構笑えた。作者の本は初めて読んだが、次は傑作との評判の高い「アイの物語」を読むことにしよう。(「MM8」山本弘、東京創元社)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
9月が永遠に続けば 沼田まほかる
新潮社主催の「サスペンスホラー大賞」という賞の第5回受賞作とのことで、文庫化された際に書かれた書評でも高い評価だった野で読んでみたが、明らかにホラー小説ではないし、サスペンス小説として傑出している訳でもないように思える。失踪した息子を探す母親である主人公の行動も何か不自然な気がする。ただ文章のスタイルと人物の造形は新人離れしている。内容的には、息子が急に失踪し同じ日に愛人が電車に轢かれて死亡するという謎から始まるのだが、中盤に主人公の元配偶者の後妻が登場するとどうも異様な話になっていく。通俗小説一歩手前の内容だが、後妻や主人公を助ける近所のおじさんなどの人物の造形が面白い。(「9月が永遠に続けば」沼田まほかる、新潮文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
カレン・スタップルス サイン ゴルフ
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
テンペスト 池上永一
昨年中から評判が高かった本書をようやく読むことができた。作者の本を読了したのは初めてだ。「レキオス」「シャングリ・ラ」はともに手元にあるがまだ読んでいない。「レキオス」は数ページ読んだところでなぜかやめてしまった。「シャングリ・ラ」はまだ一度も目を通していない。
本書では、列強のアジア進出、日本の明治維新といった周辺の情勢に大きな影響を受けながら海洋王国としての誇りを守ろうとした琉球王朝の最後が、虚実織り交ぜて語られる。琉球王国への哀惜の情がしみ出してくるような話だ。主人公たちの青春群像のようにも思える。琉球が好きで、それに誇りを持っている人でなければ書けない本だと思う。明治維新の時に何が日本で起きたのかをいろいろ考えさせられることがあるが、本書を読んでいると、琉球王国が沖縄県に変わったときに今まで私の知らなかった大きな事件がいろいろあったのだろうなぁということで、そのあたりの歴史も知りたくなる。ストーリーの面白さ、しっかりと構築された独特の世界、いずれもずば抜けている。これから「シャングリ・ラ」「レキオス」と作者の本を読んでいけるのが楽しみになった。(「テンペスト」池上永一、角川書店)
本書では、列強のアジア進出、日本の明治維新といった周辺の情勢に大きな影響を受けながら海洋王国としての誇りを守ろうとした琉球王朝の最後が、虚実織り交ぜて語られる。琉球王国への哀惜の情がしみ出してくるような話だ。主人公たちの青春群像のようにも思える。琉球が好きで、それに誇りを持っている人でなければ書けない本だと思う。明治維新の時に何が日本で起きたのかをいろいろ考えさせられることがあるが、本書を読んでいると、琉球王国が沖縄県に変わったときに今まで私の知らなかった大きな事件がいろいろあったのだろうなぁということで、そのあたりの歴史も知りたくなる。ストーリーの面白さ、しっかりと構築された独特の世界、いずれもずば抜けている。これから「シャングリ・ラ」「レキオス」と作者の本を読んでいけるのが楽しみになった。(「テンペスト」池上永一、角川書店)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
宮里藍 ×RC ゴルフ
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
アンドレ・ベルト サイン ボクシング
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ |