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ハーバート・フーバー サイン アメリカ大統領

第31代大統領ハーバート・フーバーのサインである。ここで紹介するアメリカ大統領のサインの4人目。彼は在任中の1929年に起きた「世界大恐慌」に適切な政策を打ち出せなかった大統領として、退任後の人気や評価が低く、このサインも他の大統領のサインに比べて比較的容易に手に入れることができた。しかし、大恐慌の際に彼が言い放ったとされる「全く問題はない」「そのうち景気は良くなる」という発言も、当時としてはやむを得なかった面があるし、何もせずに放置していたわけでもない。ラスベガスにいくと、近場の観光スポットとして有名なのが「フーバー・ダム」。これは彼が在任中に景気対策を兼ねて行った公共事業である。それに一般的な評価は低いが、彼と一緒に仕事をした同年代の政治家の彼に対する評価は極めて高いらしい。彼の行った貧困撲滅政策なども革新的なものであったと言われている。在任中に大恐慌が起こらなければ歴史的にも高い評価を受けていただろうと思うと、やや不運な政治家といえるかもしれない。ただ、彼は大統領を退任してから最も長生きをした大統領という記録を持っているそうで、一概には不運とも言えない気もする。

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阪急電車 有川浩 

数年前に話題になったがその時に単行本で読み損ねた本書を、文庫で見つけたので読んでみた。各章の題名が、阪急電車の各駅停車の駅名になっていて、それが本書の途中で折り返して、またもとの駅に戻るという趣向になっている。本書で描かれている人間模様はまあまあ面白いという程度だが、それぞれの駅が見せる個性のようなものが大変秀逸だ。どこまで創作なのか判らないが、描かれている各駅の佇まいなどは、おそらくかなりの部分が実際にある風景なのだろう。そういう気持ちで読みすすめていると、自分が普段使っている電車を1駅1駅各駅停車で順番に降りて、散歩してみたくなってくる。何だか、「旅」というのは、あまり大それた旅でなくても、面白そうだという気にもなってくる。本書の舞台は、関東の人間には全くなじみのない路線だが、その路線について知っていても知らなくても、そのあたりの感覚はあまり変わらないだろう。とても平和な気分が味わえる小説だ。(「阪急電車」有川浩、幻冬舎文庫)
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ミコ・コイブ RC NHL

フィンランド出身のNHL選手、ミコ・コイブのルーキー・カード。1987年生まれ、NHLのデビューは2005年、22歳の時なので、NHLの選手としては若干遅めのデビューだ。兄のサク・コイブは、私が最初にサインやコレクティブルを集め始めた思い出深い選手だが、その8つ違いの弟がもう27歳というのは少し驚きだ。NHLでの成績は、年を追うごとにアップしており、昨シーズンはチーム(ミネソタ)のキャプテンとして70ポイントという文句のない好成績をあげている。この70ポイントというのは、偉大な兄サク・コイブのシーズン・ベストの75ポイントに迫る数字で、すでに兄と遜色のない活躍を見せているということの証だ。

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隻眼の少女 麻耶雄嵩

本書は巷で特に評判にもなっているようでもなく、作者の名前も聞いたことがなかったのだが、書評誌に「我が国本格ミステリ史において極めて重要な作品の誕生」と絶賛されていたので、読んでみた。
 読む前にまず本書の奥付の著者略歴をみると、島田荘司、綾辻行人、法月倫太郎等の推薦を受けてデビューした作家とある。要するに新本格派に属する作家ということだ。私が考える新本格派の作品を楽しむコツは、言い方は悪いが、多少不自然な設定であっても、構わずに読むということだ。読んでみて、本書はまさにそうした読み方をする本だと思った。おどろおどろしい人間関係、閉ざされた世界、探偵に挑戦するかのような複雑な犯行を繰り返す犯人など、舞台設定は新本格派の決まり事のようだし、本書には新本格派が好む首なし死体が5つも登場する。ほんの数分で人の首を切り落とすことなどできるのだろうか、そのときの返り血はどうなったのかなどと突っ込んではいけない。本書で最も面白かったのは、信じられないような犯行の動機だ。書評誌にある「本格ミステリ史」というのは「新本格派」という意味だということで、至極納得した。(「隻眼の少女」麻耶雄嵩、文藝春秋)
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パルテノン 柳広司

実業之日本社文庫の2冊目。これも文庫創刊・第一回配本の目玉の1つといえるだろう。帯をみると、「ジョーカー・ゲームの原点」と書かれていて、興味を引く。彼の本は、ほとんど読んでいると思うが、私の著者に対する印象としては、彼の作品のなかで、「ジョーカー・ゲーム」だけが(良い意味で)やや異質だと思っていた。この帯の説明によれば、本書は「ジョーカー・ゲーム」の流れを汲む作品ということになる。読んでみて、その雰囲気、その面白さは、まさに「ジヨーカー・ゲーム」と同じだと感じた。本書は3つの連作からなっていて、それぞれの話に古代ギリシャの傑出した人物が登場する。私には古代ギリシャの知識がないので、それぞれの物語に登場する3人の主人公がどのような人物なのか、そもそも実在の人物なのかも判らないのだが、本当に見てきたかのような存在感とリアリティのある描写には驚かされる。おそらく本書の3編は、ある程度の史実をもとにかかれているのだろうが、それを知っている人にはその虚実皮膜が良いのかもしれない。(「パルテノン」柳広司、実業之日本社文庫)
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ヨー・ヨー・マ サイン チェロ奏者

世界的なチェロ奏者、ヨー・ヨー・マのサイン。最近いろいろな分野の人のサインが作成されるようになってきたと書いたが、彼のサインもそうした流れの中で制作されたものの1つと言ってよいだろう。学生時代に、カザルスに憧れてチェロをやろうとして挫折した思い出がある者としては、チェロ奏者のサインを入手できるというのは大変嬉しいことだ。
 ソリストとして名前を知られたチェロ奏者というのは、それほど多くはいない。まず思いつくのは、それまで通奏低音を専門に担ってきたチェロという地味な楽器をソロで演奏する楽器に変革したパブロ・カザルス。それにリヒテル・オイストラッフとトリオを組んだロストロポーヴィッチ、天才と謳われながら病魔に倒れたジャクリーヌ・デュ・プレ、そしてこのヨー・ヨー・マのせいぜい4人くらいだろう。日本人の堤剛を入れても5人だ。もちろん他にもスターン・トリオのローズなどあと数名は名前をあげられるが、それらは大半が有名な三重奏団、四重奏団のメンバー、アンサンブルの一員であり、ソリストという感じはしない。もともと作曲家自身がチェロを主役にした楽曲を作曲しようという考えがほとんどなかったために、チェロ奏者が活躍できるクラシックの楽曲は数が少ない。チェロ奏者の演奏会を聞きに行っても、演奏される曲の多くは、他の楽器のために作られた曲のアレンジだ。チェロの独奏曲として有名なバッハの「無伴奏チェロソナタ」もカザルスが再発見しなければ、単なる練習曲として扱われ続けたと思われる。こうした状況のなかで、比較的チェロが活躍できるのが三重奏、四重奏であり、チェロ奏者は必然的にそうしたアンサンブルの中で活動せざるを得ない。こう考えると、ヨー・ヨー・マの世界的な成功というのは奇跡に近いことのように思える。
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アレキサンダー・ハリトーノフ サイン NHL

ロシア出身の元NHLプレーヤー、アレキサンダー・ハリトーノフのサイン。NHL選手といってもNHLでプレーしたのは2年間だけで、あとは全てロシアのリーグでプレーをしている。現在は、KHLという2008年に創設されたロシアを中心とする、ヨーロッパ最強といわれるユーラシア・リーグに所属している。このKHL、まだアイス・ホッケーの最高峰イコールNHLという常識を揺るがす存在にはなっていないが、このような動きの背景にロシアの経済発展があると考えれば、ある意味大変興味深い気がする。

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ブルース・ガーディナー サイン NHL

2005年に引退した元NHL選手、ブルース・ガーディナーのサイン。カナダ出身の選手だが、ロシアやフィンランドのリーグにも所属していたことがあるという変り種だ。NHLでの通算成績は100ゴールにも満たないもので、センター・プレーヤーとしては平凡な選手といえる。ただ彼は、2000年に創設されたコロンブス・ブルージャケッツのチーム創設初ゴールをあげた選手として記録に残っている。フランチャイズ・ファースト・ゴールというのは、やろうとして出来る記録ではないが、名前はそのチームが存続する限り語り継がれる。ある意味大変ラッキーな選手と言えるだろう。
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マーク・ストレイト ジャージ NHL

スイス出身のNHLプレーヤー、マーク・ストレイトのジャージである。スイス出身のNHL選手というのはかなり珍しく、現役選手では彼を含めて4人しかいないという。彼は、スイス・ナショナル・チームのキャプテン、現在所属するNYアイランダースの副キャプテンということで、この4人のなかでは最も知名度の高い選手といってよいだろう。彼がチーム・キャプテンを務めたトリノ五輪では、予選でカナダとチェコを立て続けに破るという大金星をあげ、6位に入賞した。そのチェコ戦で決勝点をあげたのが彼である。
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ドン・ゲイ サイン ロデオ・チャンピョン

テキサス出身のプロ・ロデオの選手、ドン・ゲイのサイン。プロということなので、賞金のかかった試合があって、それなりの賞金のかかった試合のようなものが、年間にそれなりの回数あって、それをお金を払って見る人がいるのだろう。アメリカでは、ESPNなどで時々ロデオ中継をやっていたが、しばらく見ていても本当の面白さは結局判らなかったような気がする。暴れる牛にまたがっている時間、逃げ回る子牛を投げ縄で捕まえて引き倒し4本の足を縛るまでの時間などを競っていることは、見ていれば判るが、観客の声援は、必ずしも、またがっている時間が長い方が良い、足を縛り上げるまでの時間が短い方が良い、という単純なものでもないようなのだ。単に時間を競うだけでない、形式美のようなものがあるのだろう。
 もちろんこのサインを入手するまで全く知らなかったが、このドン・ゲイという選手は世界チャンピョンに8回輝いた、その世界のスーパースターである。父親も有名な選手だったらしく、世界で唯一ロデオ殿堂入りを果たした親子ということらしい。世界チャンピョンとか、世界で唯一とかいうが、ここで言う「世界」とはほとんど「アメリカ」と同義であることは間違いない。大リーグの優勝決定戦を「ワールド・シリーズ」というあのノリだ。
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白銀ジャック 東野圭吾

この10月5日に創刊したばかりの実業之日本社文庫の第1回配本の中の1冊。創刊号だけに興味深い作品が並んでいるが、その中でも目玉といっても良い作品が本書だ。単行本の文庫化ではなく、文庫書き下ろしというのが売りで、確かに著者のような人気作家の文庫書き下ろしというのは大変贅沢な企画だ。どのくらい売れているのかまだ判らないが、私が買った本屋さんは、3ヶ所で文字通り山積みになっていて、買うのが少し恥ずかしかった。
内容は、スキー場がハイジャックされるというショッキングな事件を追う、サスペンス調のミステリー。ストーリーは一直線、ほとんど悩むことなく一気に読めてしまう。人物の視点をいくつも変えながらストーリーの同時進行で読ませるという手法が多い中で、こうしたシンプルな展開は、読むほうにとっては大歓迎だ。最後のあっと驚く真相だが、作者に挑戦して「当ててやろう」と立ち止まることもなく読み切ってしまったので、自分自身当てられたかどうかは判らないが、多分立ち止まって考えたとしても当てられなかっただろうと思う。言われてみれば非常に合理的な結末だが、まさかという読者の思い込みを上手く突いている。少し前の軽いノリの東野作品という感じがするが、お買い得作品であることは間違いない。(「白銀ジャック」東野圭吾、実業之日本社文庫)
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ミッチ・ゲイロード サイン 体操選手

アメリカの元体操選手、ミッチ・ゲイロードのサイン。ロサンジェルス五輪の男子総合金メダリストだが、彼を最も有名にしたのは、オリンピックの男子体操史上初の10点満点を記録した選手ということだ。ちょうど女子体操のコマネチ選手のような存在ということになるだろう。体操選手を引退した後、映画やTVドラマなどにもいくつか出演しているが、これといった作品はない。知名度があるということで、使い捨てにされたという感じで、なんだか少し可哀想な気がする。
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デイブ・スコット サイン トライアスロン・チャンピョン

トライアスロンの元世界チャンピォン、デイブ・スコットのサイン。前にサインを紹介したマーク・アレンは1989年から5年連続(通算6回)の世界チャンピォンだが、彼の前に主に80年代に6回世界チャンピォン(80,82,83,84,86,87年)に輝いたのがこのデイブ・スコットだ。この2人の全盛期の強さは圧倒的だったようで、彼らの後に世界選手権を連覇したのはピーター・リードという選手の2年連続優勝という記録があるだけだ。
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イスラエル 三井美奈 

直接ではないが若干仕事を通じてイスラエルの事が気にかかっていたところ、本屋さんで本書を見つけた。最近の新書には珍しく、本の題名がずばり「イスラエル」というのが良い。内容も、非常にオーソドックスで、最近ありがちなキャッチーな題名で、内容は読んでからのお楽しみというところがない。こうした本は、たまたますごい本に出会うというハプニングはないかもしれないが、読者の期待にしっかり応えてくれるので有難い。本書では、アメリカ国内におけるイスラエル・ロビーの実態、アメリカの対イスラエル政策の変遷などを記したところが圧巻。「アメリカ国内では数%のイスラエル人の権利を守ろうとする人々がイスラエルでは20%も住んでいるアラブ人の権利に無頓着になっている」というロビー活動を支える一般のアメリカ在住イスラエル人の葛藤など、大変考えさせられる内容だ。オバマ政権に対する見方も冷静で、偏りがなく、信頼性を感じさせる。(「イスラエル」三井美奈、新潮新書)
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ロベルト・ルオンゴ ジャージ NHL

カナダの正ゴールキーパー、ロベルト・ルオンゴのジャージである。彼の成長ぶりをみていると、月日の経つのは本当に早いものだと感じる。つい最近デビューしたと思っていたら、あっという間にカナダの国民的な英雄になってしまった。ワールドカップ、世界選手権、スタンレー・カップの全てで金メダルを獲得、正にカナダナショナルチームの大黒柱として活躍をしている。NHLでの年間勝利数でも史上2番目の記録を達成したりと、今やNHLを代表する選手だ。

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