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マーク・マクガイア 試合使用ボール MLB

マーク・マクガイアの写真に、大リーグの公式試合で使われたボールの一部をあしらったコレクティブルである。マクガイアが年間70本塁打の新記録を樹立した後に作られたもので、彼の人気にあやかって作られたコレクティブルだが、このボールがマクガイアがホームランしたボールであるとか、所属するカーディナルスでの試合で使われたとかいう説明書きは一切ない。従って、厳密にいうとマクガイアのコレクティブルとは言い難いものだ。有名スポーツ選手の場合、こうしたコレクティブルやサインの販売に関して特定のメーカーと専属契約していることが多く、こうしたコレクティブルは、専属契約をしていないメーカーが、あたかも彼のコレクティブルであるかのように製作することがある。但し、このコレクティブルは、マクガイアと専属契約をしているメーカー(UPPERDECK社)製作のものなので、そういうことでもない。なお、ボールの表面に印刷された活字らしいものがあり、それがちょっと面白い。
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砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない 桜庭一樹

あとがきを読むと、作者が「ライトノベル」から「一般小説」へジャンルを広げるきっかけになった作品とのこと。一旦、ライトノベルとして文庫で刊行され、その後、一般向けの単行本として再発刊されたという珍しいケースらしい。作品は、確かにライトノベルの雰囲気が色濃いが、テーマは非常に重い。題名の「砂糖菓子の弾丸」という言葉に込められた意味は、今まで読んだ作者の本のなかでもとりわけ重いように思う。こうした作品がライトノベルとして刊行されていたこと、それからこの作品が少年少女向けの本の中に埋もれずにちゃんと評価されたこと、これらを思うと、ライトノベル恐るべし、その読者恐るべし、である。おそらく、作者が言うように「少年少女向けでもなく、娯楽小説ですらないかもしれない」本書は、文庫本の時から、大きく枠を越えて異彩を放っていたのだろう。
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アーリー・ウィン ユニフォーム MLB

大リーグの歴史には、ちょうど通算300勝を達成して引退した投手が2人いる。1人が昨日のレフティ・グローブで、もう1人がここでコレクティブルを紹介するアーリー・ウィン投手である。レフティ・グローブほど名前は知られていないようだが、戦前の大リーグを代表する名投手だったらしい。20年を越える大リーグ生活での通算勝利はちょうど300勝、20勝以上も4回を数えるが、40歳を過ぎても活躍した息の長い選手として知られる。日本の金田選手が400勝を達成して引退したのと同様、大きな目標を達成してボールを置いたということだろう。1972年には野球殿堂入りを果たしている。
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東京バンドワゴン 小路幸也

シリーズ化され既に第3作目が刊行されていていずれも評判が良いので、いつか読もう読もうと思っていたが、本屋に行ったら第1作目の本書がもう文庫版になっていた。死んだおばあちゃんの視線で、色々な因縁のありそうな老舗の古本屋を舞台に、善人揃いの家族が繰り広げるドタバタコメディで、何故か少しミステリーが混ざっている。ミステリーの方は、第1話の百科事典の謎など、かなりよく知られた謎ときが使われていて、しかもその使われ方がいかにも不自然なので興ざめだが、その無理なミステリーの味付けを除けば、安心して楽しく読める娯楽小説だ。シリーズを読み進め、登場人物に愛着を持つようになれば一層楽しいだろう。(「東京バンドワゴン」小路幸也、集英社文庫)
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レフティ・グローブ バット MLB

大リーグ往年の名投手レフティ・グローブのバットをあしらったコレクティブル。表面には2人の選手の写真が印刷されており、右側の選手がレフティ・グローブ、左側がハンク・グリンバーグである。レフティ・グローブというと、ほとんど伝説上の人物というイメージだが、調べてみると、1941年まで現役で活躍し、1931年には日米野球のために来日をしているとのこと。それほど大昔という訳でもないらしい。通算勝利は300勝ちょうどで、様々な記録を持っているが、特筆すべきは、最優秀防御率のタイトル9回、最多奪三振記録7回の2つだろう。速球のあまりの速さについた名前が「スモーク・ボール」だそうだ。
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スコット・ゴメス サイン NHL

NHLのスコット・ゴメスのサイン。エスキモー人初のNHLプレーヤーということで注目されたルーキーの年に大活躍をして、一時かなりのブームを巻き起こした選手である。身長は180cmとNHL選手としては小柄だが、熱いプレーをみせてくれる。このサインは、彼のサインとしては、主要メーカーから発売された最初のもので、発売当時これを入手できてかなり嬉しかったのを記憶している。今期からデビュー以来プレーしてきたニュージャージー・デビルスからNYレンジャースに移籍、しっかり中軸選手としてチームに貢献しているようだ。
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灰色の北壁 真保裕一 

山岳ミステリーの中編が3つ収録されており、そのいずれもが本格的な登山という緊迫した状況をミステリーに巧みに利用した作品である。特に表題作の「灰色の北壁」に込められた謎はかなり意外で、ミステリーとしても大変面白かった。大掛かりな登山にはチームワークが必要であるということは素人でも想像できるが、一人一人の登山家が何を考えながら行動しているのか。部外者の想像を超えるものがある。極限状態のなかでの犠牲の精神、チーム内の信頼関係というモチーフは、昨年刊行された自転車レースを扱った小説「サクリファイス」と似たものがある。松本清張など多くの作家が手がけている「山岳ミステリー」というジャンルに注目していこうと思った。(「灰色の北壁」真保裕一、講談社文庫)
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マイク・ガートナー サイン NHL

NHL往年の名選手、マイク・ガートナー選手のサインである。2001年にNHL殿堂入りを果たしている。生涯通算ゴール708は、NHL歴代6位の記録。ワシントンキャピタルでNHLデビューした後、約10年間をキャピタルズでプレーし、その後はNYレンジャース、トロント・メイプルリーフ等の名門チームを渡り歩いている。彼は、700ゴールを記録しながら、ポイントゲッターの証ともいうべき年間50ゴール以上を記録したことがないという大変珍しい選手である(おそらくNHL史上唯一)。細く長くプレーした選手の筆頭格ということになるだろう。
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ポール・コムリー サイン NHL

NHLエドモントンオイラーズの元選手、ポール・コムリーのサイン。彼は、ほとんど知られていない無名の選手で、オイラーズで15試合NHLの試合に出た後、ラフプレーを原因とする脳しんとうで引退を余儀なくされた「悲劇」の選手である。現在NYアイランダースにマイク・コムリーというスター選手がいるが、彼はそのマイクのお兄さんである。NHLには、兄弟選手が多いということは以前書いた。兄弟選手の場合、兄が優秀なスター選手で、弟は鳴かず飛ばずというケースが圧倒的に多いが、コムリー兄弟の場合は、兄が早々に引退してしまったこともあり、弟の方がアスリートとしては成功している。もし、兄の方が引退せずに活躍していたらどんな選手になっていたかと考えると、少し残念な気もする。
 ところで、話のでた弟のマイク・コムリー選手は、毎年30ゴール、60ポイントくらいの成績をコンスタントにあげるスター選手であるが、彼がNHLデビューした当時を覚えているファンには今でも「ああ、あの選手ね」とピンと来る面白い事件があった。彼がNHLデビューして、RC、サイン、コレクティブルが製造されるようになった時、彼のそうしたグッズが、何故か非常に手に入りにくなったのである。通常、そうしたグッズの手に入りやすさは、その選手の成績に左右される。新人選手が大活躍すれば、関連グッズの値段が急騰し、手に入りにくくなる。逆に成績が落ちると、とたんに値段が下がり手に入りやすくなる。ところが彼の場合、デビュー後、まだ大して活躍もしていないのに、グッズの人気が急騰したのだ。2000~01年シーズンのことである。そのころの話では、彼の家が大変なお金持ちで、父親が息子のグッズを買い占めたために供給不足となって、値段が高騰したということだった。真偽のほどは明かでないが、彼の実家がカナダでも有数のお金持ちというのは事実らしい。彼の経歴を見ると必ず、家具メーカー「ブリックス」の創業者一族と紹介されている。「ブリックス」は、家具ばかりではなく電化製品なども扱うカナダ最大規模の小売店である。ちなみに、現在、彼のグッズは、彼の活躍にふさわしい程度の値段に落ち着いている。こうしたことを考えると、兄のポールの引退の悲劇は、悲劇ではなく、財閥の御曹司が趣味でホッケーをやっていたのだが、体をこわさないうちに大事をとって引退したという話に過ぎなかったのかもしれないと思う。
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青年のための読書クラブ 桜庭一樹

名作「赤朽葉家の伝説」と直木賞作品「私の男」の間に刊行された本書、系譜としては「赤朽葉家」に近いような作品だが、その2冊とはまた違った味を出しており、私としては、もしかしたら上記3冊の中で一番面白いようにも感じた。作風がライトノベルから急速にシリアスな方向に向かっているなかで、この辺りの位置づけの小説が、最も作者に合っているのかもしれない。内容は、不謹慎なくらいあけすけな内容や表現がさらりと明るく語られる不思議な雰囲気が本当に面白い。私小説を書く作家に対して「身を削って小説を書く」という表現があるが、この作者は、私小説とは無縁でありながら、ある意味全く別の意味でかなりのリスクを背負って作品を書いているという気がする。その覚悟と潔さが、本書では際だっており、それが読者を引きつける大きな要素になっていると思う。また、本書を読むと、何故、作者が小説という自己表現を選択して、そのリスクをとっているのかも良く判るような気がする。そして、これまで読んだ作者の作品すべてに言えるのだが、最後の締めくくりが実に良い。本書の最後の1ページも、少し照れくさい表現だが、読書礼賛、人間礼賛として、これまで読んだことのない万感迫る名文だと思う。(「青年のための読書クラブ」桜庭一樹、新潮社)
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モーガン・フェアチャイルド サイン&ウェア 

女優のモーガン・フェアチャイルドの直筆サイン&コレクティブルである。アメリカでは長く人気のある女優で、映画・TVドラマの出演作が100本以上ある上に、本人として出演しているバラエティ番組への出演も数限りない。俳優としての主な出演作は、最近では「ロズウェル」「フレンズ」「ダーマ&グレッグ」、古いところでは「刑事コジャック」「ペリーメイスン」等、まさに息の長い女優である。
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デイブ・リゲッティ サイン MLB NYヤンキース

元NYヤンキースのクローザー、デイブ・リゲッティのサイン。大リーグ生活16年のうち11年をNYヤンキースでプレ-した選手である。デビュー当初は先発投手で、1983年に14勝をあげ、同年にはノーヒット・ノーランも記録している。その翌年にクローザーに転向し、引退までに通算252セーブを積み重ねた。85年の記録は12勝29セーブとなっている。クローザーとして12勝というのは多すぎる気がするが、先発でも登板したのか、それともロング・リリーフをしたのか、その辺りは記録だけでは判らない。86年には自己ベストの46セーブをあげ大リーグ新記録を達成するなど、リーグ1のクローザーと呼ばれた選手である。サインは、書き手のリズムが伝わってくるようなサインで、好感が持てる。
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ジャンカルロ・ジャンニーニ 衣装 シャダム4世 Dune:砂の惑星

「DUNE:砂の惑星」で皇帝シャダム4世役を演じたジャンカルロ・ジャンニーニのコレクティブル。出演作は「ミミック」「ハンニバル」「モンテカルロ殺人事件」「リリー・マルレーン」等、優に100本を越える。メガヒット作はないが、中堅どころの娯楽作品が多いようだ。最近では、2006年の「007カジノ・ロワイヤル」(リメイク版)にマティス役として登場している。
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ウイリアム・ハート 衣装 レト・アトレイド公爵 Dune:砂の惑星

「DUNE:砂の惑星」でレト公爵役を演じた、ウイリアム・ハートのコレクティブル。有名な俳優なので言うことはあまりないが、「愛は静けさのなかに」「ブロードキャスト・ニュース」「AI」「グッド・シェパード」等に出演している。最近では「バンテージ・ポイント」での大統領役などがある。長いキャリアで出演作も多いが、デビュー作は「刑事コジャック」の出演とのことである。
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アレック・ニューマン サイン ポール・アトレイド Dune:砂の惑星

TVドラマ「デューン:砂の惑星」でポール・アトレイド役を演じたアレック・ニューマンのサイン。それ以前には、ほとんど出演作がないので、おそらくこのドラマで抜擢・起用されたものと思われる。その後は、「トゥルー・コーリング」「エンジェル」「スタートレック:エンタープライズ」等、コンスタントに仕事があるようだ。
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