書評、その他
Future Watch 書評、その他
マーク・マクガイア 試合使用ボール MLB
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砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない 桜庭一樹
あとがきを読むと、作者が「ライトノベル」から「一般小説」へジャンルを広げるきっかけになった作品とのこと。一旦、ライトノベルとして文庫で刊行され、その後、一般向けの単行本として再発刊されたという珍しいケースらしい。作品は、確かにライトノベルの雰囲気が色濃いが、テーマは非常に重い。題名の「砂糖菓子の弾丸」という言葉に込められた意味は、今まで読んだ作者の本のなかでもとりわけ重いように思う。こうした作品がライトノベルとして刊行されていたこと、それからこの作品が少年少女向けの本の中に埋もれずにちゃんと評価されたこと、これらを思うと、ライトノベル恐るべし、その読者恐るべし、である。おそらく、作者が言うように「少年少女向けでもなく、娯楽小説ですらないかもしれない」本書は、文庫本の時から、大きく枠を越えて異彩を放っていたのだろう。
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アーリー・ウィン ユニフォーム MLB
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東京バンドワゴン 小路幸也
シリーズ化され既に第3作目が刊行されていていずれも評判が良いので、いつか読もう読もうと思っていたが、本屋に行ったら第1作目の本書がもう文庫版になっていた。死んだおばあちゃんの視線で、色々な因縁のありそうな老舗の古本屋を舞台に、善人揃いの家族が繰り広げるドタバタコメディで、何故か少しミステリーが混ざっている。ミステリーの方は、第1話の百科事典の謎など、かなりよく知られた謎ときが使われていて、しかもその使われ方がいかにも不自然なので興ざめだが、その無理なミステリーの味付けを除けば、安心して楽しく読める娯楽小説だ。シリーズを読み進め、登場人物に愛着を持つようになれば一層楽しいだろう。(「東京バンドワゴン」小路幸也、集英社文庫)
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レフティ・グローブ バット MLB
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スコット・ゴメス サイン NHL
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灰色の北壁 真保裕一
山岳ミステリーの中編が3つ収録されており、そのいずれもが本格的な登山という緊迫した状況をミステリーに巧みに利用した作品である。特に表題作の「灰色の北壁」に込められた謎はかなり意外で、ミステリーとしても大変面白かった。大掛かりな登山にはチームワークが必要であるということは素人でも想像できるが、一人一人の登山家が何を考えながら行動しているのか。部外者の想像を超えるものがある。極限状態のなかでの犠牲の精神、チーム内の信頼関係というモチーフは、昨年刊行された自転車レースを扱った小説「サクリファイス」と似たものがある。松本清張など多くの作家が手がけている「山岳ミステリー」というジャンルに注目していこうと思った。(「灰色の北壁」真保裕一、講談社文庫)
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マイク・ガートナー サイン NHL
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ポール・コムリー サイン NHL
ところで、話のでた弟のマイク・コムリー選手は、毎年30ゴール、60ポイントくらいの成績をコンスタントにあげるスター選手であるが、彼がNHLデビューした当時を覚えているファンには今でも「ああ、あの選手ね」とピンと来る面白い事件があった。彼がNHLデビューして、RC、サイン、コレクティブルが製造されるようになった時、彼のそうしたグッズが、何故か非常に手に入りにくなったのである。通常、そうしたグッズの手に入りやすさは、その選手の成績に左右される。新人選手が大活躍すれば、関連グッズの値段が急騰し、手に入りにくくなる。逆に成績が落ちると、とたんに値段が下がり手に入りやすくなる。ところが彼の場合、デビュー後、まだ大して活躍もしていないのに、グッズの人気が急騰したのだ。2000~01年シーズンのことである。そのころの話では、彼の家が大変なお金持ちで、父親が息子のグッズを買い占めたために供給不足となって、値段が高騰したということだった。真偽のほどは明かでないが、彼の実家がカナダでも有数のお金持ちというのは事実らしい。彼の経歴を見ると必ず、家具メーカー「ブリックス」の創業者一族と紹介されている。「ブリックス」は、家具ばかりではなく電化製品なども扱うカナダ最大規模の小売店である。ちなみに、現在、彼のグッズは、彼の活躍にふさわしい程度の値段に落ち着いている。こうしたことを考えると、兄のポールの引退の悲劇は、悲劇ではなく、財閥の御曹司が趣味でホッケーをやっていたのだが、体をこわさないうちに大事をとって引退したという話に過ぎなかったのかもしれないと思う。
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青年のための読書クラブ 桜庭一樹
名作「赤朽葉家の伝説」と直木賞作品「私の男」の間に刊行された本書、系譜としては「赤朽葉家」に近いような作品だが、その2冊とはまた違った味を出しており、私としては、もしかしたら上記3冊の中で一番面白いようにも感じた。作風がライトノベルから急速にシリアスな方向に向かっているなかで、この辺りの位置づけの小説が、最も作者に合っているのかもしれない。内容は、不謹慎なくらいあけすけな内容や表現がさらりと明るく語られる不思議な雰囲気が本当に面白い。私小説を書く作家に対して「身を削って小説を書く」という表現があるが、この作者は、私小説とは無縁でありながら、ある意味全く別の意味でかなりのリスクを背負って作品を書いているという気がする。その覚悟と潔さが、本書では際だっており、それが読者を引きつける大きな要素になっていると思う。また、本書を読むと、何故、作者が小説という自己表現を選択して、そのリスクをとっているのかも良く判るような気がする。そして、これまで読んだ作者の作品すべてに言えるのだが、最後の締めくくりが実に良い。本書の最後の1ページも、少し照れくさい表現だが、読書礼賛、人間礼賛として、これまで読んだことのない万感迫る名文だと思う。(「青年のための読書クラブ」桜庭一樹、新潮社)
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モーガン・フェアチャイルド サイン&ウェア
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デイブ・リゲッティ サイン MLB NYヤンキース
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ジャンカルロ・ジャンニーニ 衣装 シャダム4世 Dune:砂の惑星
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ウイリアム・ハート 衣装 レト・アトレイド公爵 Dune:砂の惑星
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アレック・ニューマン サイン ポール・アトレイド Dune:砂の惑星
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