書評、その他
Future Watch 書評、その他
テッド・ウイリアムズ サイン MLB
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ダンカン・キース RC NHL
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
知っておきたいアメリカ意外史 杉田米行
「意外史」という題名ではあるが、決して奇を衒った内容ではない。アメリカの歴史や文化に関する問いかけもオーソドックスだし、その答えも至極真っ当なものばかりだ。どちらかといえば、答えが「意外」なのではなく、「(アメリカ人にとっては当たり前なのだが)日本では意外と知られていない」という意味での「意外史」ということだろう。それだけに、読んでいると、結構読み応えがあるし、知識の蓄積や整理にも役立つような気がする。
なお、本書のなかに「著者が若い頃交換留学生としてアメリカに滞在したことがある」という記述がある。著者の「米行」というのは本名だと思うが、こういう名前だと、子供の頃から「いつか米国に行こう」という意識ができるのかもしれない。名前をつけた両親の思いや、子供の頃からアメリカに行くことを意識して育った著者の心情、こうして立派なアメリカに関する著書を出すまでになった著者の努力などを思うと、何だか微笑ましい気分になる。(「知っておきたいアメリカ意外史」杉田米行、集英社新書)
なお、本書のなかに「著者が若い頃交換留学生としてアメリカに滞在したことがある」という記述がある。著者の「米行」というのは本名だと思うが、こういう名前だと、子供の頃から「いつか米国に行こう」という意識ができるのかもしれない。名前をつけた両親の思いや、子供の頃からアメリカに行くことを意識して育った著者の心情、こうして立派なアメリカに関する著書を出すまでになった著者の努力などを思うと、何だか微笑ましい気分になる。(「知っておきたいアメリカ意外史」杉田米行、集英社新書)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ジュエル・ステイト 衣装 ケラー SGアトランティス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
シャロン・テイラー サイン アメリア SG-アトランティス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
怖い絵 中野京子
先日読んだ著者の本が面白かったので、本屋さんの美術書コーナーで著者の本を探したら、「怖い絵」という新書と同じ題名の単行本が1~3巻まで平積みになっていた。目次をみると、第1巻と第2巻の内容が若干、新書本とダブっている。要するに、先日読んだ新書版は、この「怖い絵」シリーズの一般向けの入門書という位置づけだったようだ。
内容は、新書と同じく「絵画は画家や書かれた時代を知れば知るほど面白い(怖い)」という著者の持論で首尾一貫している。新書を読んだ時には気がつかなかったが、その「怖い」という感じは、主に2つの原因から成り立っているような気がする。1つ目は、近代になるまで、人間の生活は、疫病や自然の脅威、あるいは魔女狩りとか横暴な領主といった理不尽な社会制度に起因する恐怖が支配していて、どのような絵にもその恐怖の痕跡を読み取ることができるということ。もう1つは、画家自身の生涯をみると、全ての時期が幸福な時代ということはまずありえないことから、画家自身の不幸がやはり絵のどこかに投影されていることが多いということ。この2つの原因から、多くの絵画は、その背景を知れば知るほど怖くなるということなのだろう。本の帯に、「本書を読むと絵画の見方が格段に幅広くなる」という意味の言葉が書かれているが、正にそんな気にさせてくれる本だ。(「怖い絵」中野京子、朝日出版社)
内容は、新書と同じく「絵画は画家や書かれた時代を知れば知るほど面白い(怖い)」という著者の持論で首尾一貫している。新書を読んだ時には気がつかなかったが、その「怖い」という感じは、主に2つの原因から成り立っているような気がする。1つ目は、近代になるまで、人間の生活は、疫病や自然の脅威、あるいは魔女狩りとか横暴な領主といった理不尽な社会制度に起因する恐怖が支配していて、どのような絵にもその恐怖の痕跡を読み取ることができるということ。もう1つは、画家自身の生涯をみると、全ての時期が幸福な時代ということはまずありえないことから、画家自身の不幸がやはり絵のどこかに投影されていることが多いということ。この2つの原因から、多くの絵画は、その背景を知れば知るほど怖くなるということなのだろう。本の帯に、「本書を読むと絵画の見方が格段に幅広くなる」という意味の言葉が書かれているが、正にそんな気にさせてくれる本だ。(「怖い絵」中野京子、朝日出版社)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
日本人へ~リーダー編 塩野七生
先日読んだ「日本人へ~国家と歴史編」の姉妹本。「国家と歴史…」もそうだったが、とにかく簡潔で短い文章の中にハッとさせられるような指摘が詰まっており、まとまった読書の時間が取れない時、用事の合間等に開いて読むというのに、これほど適している本はないように思う。隙間の時間を充実したものにしてくれる本というのは、ありそうであまりない。短いだけではなく、もちろん面白くなくてはダメだし、ハッとさせられる内容でなくては時間を有効に使えたという充実感が得られないからだ。こういう本を常に手元に2,3冊置いておくことができたら、幸せだろうなぁと思わずにはいられない。(「日本人へ~リーダー編」塩野七生、文春新書)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
チャック・キャンベル サイン チャック SG-アトランティス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ミッシェル・モーガン サイン フラン SG-アトランティス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
永遠の0(ゼロ) 百田尚樹
この本を読み、自分が如何に太平洋戦争について無知であったかを思い知らされた。戦争時代の零戦パイロットや整備士の証言を中核とする物語は、本当に臨場感にあふれていて、心を打たれる。本書に対する書評では、戦争時代の証言(回想)部分の素晴らしさと、現代の姉弟を巡るエピソードの陳腐さのギャップの大きさを指摘するものが多いが、全く同感である。但し、ページ数としては前者が圧倒的に多いので、「少し邪魔だなぁ」と思う程度であり、さほどは気にはならなかったし、そのために本書の価値が大きく損なわれているという風にも思えない。終戦記念日の直後に読んだというのは全くの偶然だが、最近TVでいくつか観た「終戦特集」と合わせて、戦争のどういうところが「非人道的」なのかを深く考えさせられた。(「永遠の0(ゼロ)」百田尚樹、講談社文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ドーン・オリビエリ サイン ニーヴァ SG-アトランティス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ジュエル・ステイト サイン ドクター・ケラー SG-アトランティス
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
虐殺器官 伊藤計劃
昨年の読書界とりわけSF界の話題を独占した本書。長編小説2冊、ノベライズ本1冊、短編小説3編を残して、2009年に35歳の若さで夭折した著者の最高傑作である。題名のおどろおどろしさとマニアックなSF読者からの高評価をみて、少し苦手な「サイバーSF」系かと思い込み、敬遠していたのだが、読んでみて完全な勘違いであったことを痛感した。無機質なサイバーSFとは対極にある非常に思念的でむしろリリックな雰囲気の漂う傑作だった。SF小説の各賞を総なめにし、2000年から2009年の10年間のベストSFにも選ばれた本書、日本のSF史上特筆すべき作品という評価は誇張ではないだろう。ただ、本書に対する小松左京の「本書のメインテーマである『虐殺の言語』とは何なのか、虐殺を引き起こしている男や主人公の最後の行動の説明が不十分」というコメントは、非常に判る気がする。こうした本書の小さい欠点と、本書全体の驚くべきアイデアのどちらを重く見るかで、本書の評価は大きく分かれるだろう。それにしても、作者の本があと1~2冊しか読めないという事実には、心底打ちのめされる。(「虐殺器官」伊藤計劃、ハヤカワ文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ギイ・ラフレール サイン NHL
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ジェフ・シャンツ サイン NHL
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ |