松本へ

2024-08-28 06:26:13 | その他旅行き
今回の記事はここまでの道のりを巻き戻したかのような内容だが、それもまた面白いので経過順に記載する。
千畳敷駅の下りのロープウェイに乗る待ち行列に並ぶ。
まだ整理券が配られる程の行列になっておらず、25分ほど待って乗車する事ができた。
帰りも緑の宝剣号だった。

<千畳敷駅前>


<ロープウェイの車窓>


しらび平駅では1本バスを見送っただけで、次のバスに乗れた。
下りも前の方の座席を確保。
上ってくるのは空身のバスと少ない乗客を乗せたバスが半半だった。
今から上に行く人は千畳敷ホテルとかに泊まるのだろうか。
我々も初めは千畳敷ホテルに泊まれないか調べたが、大人気で何ヶ月も先しか空いておらず断念したところだ。

<しらび平停留所>


菅の台バスセンターに到着。
昼食を食べねばいけないが、お昼をだいぶ過ぎていて、夕食がきちんと食べられるよう軽めの食事とした。
駐車場の隣にある商業施設に入るパン屋さんでスイカパンと地元の牛乳を購入。
パラソル付きのテーブル・ベンチがあり、ゆっくり食べることができた。

<牛乳とスイカパン>


<駒ヶ根駅前通り>


菅の台バスセンターから再びバスに乗り、駒ヶ根駅へ。
駅には岡谷行きの電車が待っていた。
駅の窓口はお客さんが並んでいたので、改札を通り、電車のドアのところにいた車掌さんから切符を購入。
駒ヶ根まで乗って来た時に座ったシートの通路を挟んで反対側が空いていた。

<飯田線は単線>


この電車は前日豊橋駅から駒ヶ根駅まで乗って来たのと偶然にも同じ列車である。
二日をかけて一つの列車番号の電車で飯田線を完乗することになった。
飯田線は辰野駅まで。
この電車は辰野駅から中央本線の支線に入り岡谷駅まで行ってくれる。
岡谷駅はJR東日本の駅。
ホームに止まっている普通電車の色が変わり、特急あずさが頻繁に行き来する。

<岡谷駅にて>


岡谷駅で普通電車に乗り換え松本駅へ。
長い編成が目新しく映る。
この日の宿は松本駅近くのビジネスホテルである。
人がいっぱいいて、ビルも大きな都会に帰って来た。

<松本駅前>



千畳敷カールを一周

2024-08-26 09:51:03 | その他旅行き
駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅を出ると、目の前に千畳敷カールが広がっているのが見え・・、たのは一瞬で、白いガスが覆い近くの地面しか見えなくなった。
あれ残念。
あまり高山に来ることのない連れに見せてあげたい岩山と緑のお花畑の景色なのだが、今日は無理だろうか。
引き続き体調が悪くなる気配はないので、遊歩道へと足を踏み出した。





ガスっていても近くの花は見れるので、里では見れない高山植物を鑑賞しながら歩く。
なかなか見事なお花畑で、一面に様々な花が咲き乱れていた。
時期的に夏の花から秋の花へと移り変わる頃合いで、チングルマは実をつけ赤茶色の穂をなびかせ、トリカブトはまるまると蕾を膨らませていた。
この標高までは鹿は上ってこないのか、他の山でよく聞く鹿の食害は無いようで安心した。
ただ、里に生えるスイバらしき雑草が混じっているのが気になった。
下界から我々観光客が持ち込んだ種が繁殖しているのだろうな。
人間の観光害と言うべきものが高山植物を脅かしている。
申し訳ない。





そうして歩いていると上方のガスが切れ、部分的に青空が覗くようになってきた。
これは晴れるかもと期待していたら、期待通りにガスが抜けてくれた。
千畳敷カールの稜線までスッキリと見渡せるようになった。
上方を仰ぐと結構な急斜面に人が連なって歩いているのに気がついた。
ああ、元々予定していた浄土乗越に行くにはあの急斜面を登らねばならないのか。
連れが履いて来たのはスニーカーで、この靴であそこを登れる気がしないと言う。
こんな斜面だと想像してなかったので、遊歩道を巡るだけにして正解だった。





上方の視界は晴れたが、下方は雲に覆われたまま。
下界の眺めは今回お預け。
それでも目的だった千畳敷の眺めが見れて良かったねと連れに問うと、うんうんと頷く。
ほんとよかった。
ゆっくりと1時間15分くらいかけ遊歩道を一周。
千畳敷駅に戻ってきた。
とても涼しいが歩くとやはり汗をかく。
お昼を過ぎていたので千畳敷駅の隣にあるホテル千畳敷のテラスで昼食を食べ、涼しさを満喫しようとも考えたが、下りのロープウェイの待ち行列が長くなりかけていたので先に降りることにした。





なんか駆け足で巡ることになり勿体ないことだが、この混みようでは致し方無し。
もともと千畳敷から浄土乗越に登り、宝剣山荘でお昼を食べて千畳敷に戻ってくるのに4時間半を取っていた。
バスとロープウェイの待ち時間で3時間くらい使ったので千畳敷での滞在時間は短くせざるを得ない。
まあこの後の行程に影響が出ないよう調整を効かせることができたのでよかった。






駒ヶ岳ロープウェイ

2024-08-24 10:24:26 | その他旅行き
バスがしらび平駅に到着すると、ドアから係員の人が乗ってきて説明を始めた。
ロープウェイもすぐには乗れず長い順番待ちが発生している。
整理券を配るので待ち行列に並ぶ必要はなく、好きな場所で待てばよい。
整理券の番号が何時のロープウェイのものかボードに書き出すので確認して欲しい。
というもの。
並ばなくて良いのはありがたい。



ボードを確認すると我々の案内時刻は11:05だった。
今はまだ9:50。
ここでもバスと同じくらいの待ち時間である。
ボードで案内される整理券の番号の範囲を見ると、一度に60名が乗れるようだ。
まずはトイレに行こうと歩いていると、並ばなくてもいいのに行列ができている。
なんだろうと行く先を見ると、売店で食べ物を買う列だった。
稼ぎどきですな。



トイレから戻りつつ、さてどこで待とうか探し歩く。
建物の屋根の下のベンチはもういっぱい。
外は日が照りつけて日向にはいられない。
建物の端まで行くと山裾の木の影になってるところに腰を降ろしている人がいる。
建物の角を回り込むと建物が広く影を作っており、そこにもたくさんの人が腰を降ろしたり、寝っ転がったりしていた。
そこは山側でロープウェイのゴンドラが山上に昇っていくのが見える場所だった。
これはいいと建物のすぐ脇に小さなレジャーシートを敷いて連れと座った。







ロープが山へと伸びている先は白い雲の中。
山の上はガスに覆われ真っ白かもしれない。
上って行ったのと反対側のゴンドラが降りて来た。
どんどん近づいてきて減速、すぐそこをゆっくり通過していく。
乗降場に入ると乗って来た人が降り、待っていた人が乗り、すぐに出発していった。
こんなに混み合っていなければ30分に一度の運行らしいが、今は休む間もなく往復している。
山上までは7分なのでしばし待つと反対側のゴンドラが降りて来た。
今度は我々の頭上を通過して駅に入った。
真上にいる時ロープが切れたら我々はペチャンコだなといらぬ想像をする。







そのうち座っている場所に日が差してきたので移動する。
今度は駅の建物が前に見える斜面の木陰に陣取った。
ゴンドラが到着・出発する様子がよく分かる。
座ったり横になったり安静にしていたので、体調が悪くなる気配はない。
後でゴンドラの乗降場にある温度計を見たら23℃だったので、とても涼しいのも良かった。
自由に動けたし、周りは緑に囲まれているし、涼しいし、で公園でゆっくりしている感覚。
待ち時間はそれほど苦にならず過ごすことができた。
水分もしっかり摂って、非常食用に持ってきたビスケットなど食べ、もう一度トイレから戻ってきたら、ようやく搭乗時刻となった。



駅内の改札場所の列に並ぶと程なく改札開始。
連れが事前に購入していたオンラインチケットを提示し、乗り場への階段を上る。
やって来たゴンドラは緑の方の「宝剣号」だった。
乗り込んで後方の視界を確保。
出発した。









駒ヶ岳ロープウェイの高低差は日本一、山上の千畳敷駅は日本最高所にある駅だそうである。
なかなかのスピードで上昇していく。
昇り出してすぐは遠くの景色も望めたが、標高を上げるにつれ白く霞みだし、そのうち真っ白になった。
感覚的に7分が長く感じたのは景色に変化が無くなってしまったからか。
赤い支柱を何本か見送り千畳敷駅に到着。
ゴンドラを降りた乗降場の壁にある温度計は20℃を表示していた。




体調不良と待ち行列

2024-08-22 06:26:32 | その他旅行き
駒ヶ根の宿は駅から離れた早太郎温泉である。
翌日は駒ヶ岳ロープウェイに乗る予定で、宿の近くにある菅の台バスセンターから駒ヶ岳ロープウェイまでのバスが出ている。
夕食まで時間があったのでバスセンター周りの様子を伺いに散歩に出た。
この辺りはすでに標高800メートルある。
山裾で日が翳りとても涼しい。
信州に来たからにはこうでなくちゃね。



自家用車であっても駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅であるしらび平へは直接行けず、バスセンターにある駐車場に車を止めてバスで行かなければならない。
駒ヶ岳ロープウェイは中央アルプスの宝剣岳直下にある千畳敷まで上れるので、一般観光客だけでなく登山者もたくさん利用する。
お盆の期間は朝の5時過ぎからバスが出るそうだが、その時間が一番混むようで、宿の人の話だと3時間待ちとかになるそうだ。
自分達は朝の8時過ぎのバスを予定している。
バス停の場所を確認し、近くの公園を散策、商業施設でお土産など購入して宿に戻った。



宿に戻る途中、何やら血が下がり身体がふらふらする感覚を覚えた。
あっ、しまった、と思う。
これは気分が悪くなる前兆だ。
自分は自律神経失調気味で、睡眠不足が重なったり、水分不足になったりすると、体内バランスが崩れるのだろう、交感神経と副交感神経が上手く入れ替わらず気分が悪くなる。
そういえば日中、長時間電車に乗ってた時、車内にトイレはあったが一度も利用しなかった。
小便したくならないということは水分を摂っていないということだ。
夕食中、水をたくさん飲んだが効き目なく、周期的に悪心に襲われる。
後で出てきた脂っこいものは喉を通らなくなった。
最初に頼んだビールはほとんど飲めず、宿の人に謝って部屋に退散し横になった。

翌朝、夜間にも水分補給を続けたからか気分も良くなり、昨晩入れなかった温泉にも入ることができた。
回復したように思ったが、朝食に行く頃になるとまた身体中の血が下がっていく感覚に襲われた。
まだ治っていないようだ。
朝食はあっさりしたものだけ食べる。
それでも気分が悪くなるところまではいかないので、昨晩よりは症状が軽い。
今日の行程をどうするか考える。
当初予定では千畳敷から浄土乗越まで登って宝剣山荘でお昼を食べ、帰ってくるというものだった。
山荘まで行くのは無理にしても、千畳敷の遊歩道を巡るくらいなら大丈夫だろうと連れと相談し、とりあえず宿を出た。



バスセンターに行くと、果たして長い行列ができていた。
バス乗り場から駐車場の通路に沿って連なる列に加わる。
その辺りは高い木々が日陰を作ってくれていて涼しいのだが、ところどころ日向がありその場所に留まることになるとしんどい。
連れと入れ替わり立ち替わりトイレにいったり自販機でポカリを買ったり。
バスは通常30分に1本、駒ヶ根駅からの路線バスが運行しているが、この日の様なハイシーズンには臨時バスを出しているそう。
ようやくバス乗り場に到達した頃には1時間が経過していた。
やって来た臨時バスに乗れるかと思ったが、目の前で切られてしまった。
まあいい、次のバスの一番前の座席に座って前方の眺めを撮ろう。
ベンチに座って人心地。



体調は怪しげな雰囲気はあるが、列に並んでから血の下がる感覚もなく、連れにその事を伝えこのままバスに乗る事にする。
やって来たのは通常運行の路線バスで残念ながら一番前の座席は埋まっていたが二番目を確保。
ようやく出発だ。
バスセンターより先のバス停近くにも小さな駐車場があるようで行列が出来ていた。
係の人がトランシーバーで乗車人数を調整しているのだろう、少し空きを残しておいた分乗車して再出発。





その後はバス停はあるものの特に止まる事なく進む。
道路はバスが一台通るのがいっぱいの細い道が続く。
どこかで見たことのある景色だなと記憶を探ると、昨年登った南アルプスの仙丈ヶ岳に行く際、北沢峠まで乗った南アルプス林道バスの走る道がこんなだった。
すれ違えるスペースがある場所には上から戻ってくるバスが待っている。
すれ違えない場所で出会って片方がバックするなんて事態は一度もなかったので、行き交うタイミングを計ってあるようだ。
ロープウェイのしらび平駅へは30分ほどで到着。
広い転回場の向こうの建物にもまた人が溢れていた。




飯田線の車窓から

2024-08-20 06:33:09 | その他旅行き
飯田線は愛知県の豊橋駅から長野県の辰野駅までを結んでいる。
秘境駅は全体に広がってあるわけでなく、愛知県と静岡県、長野県の県境辺りの山岳地帯に集中している。
そこ以外は普通の路線。
豊橋駅から山に向かう途中は街中にあり、頻度高く短区間を往復する電車が走っている。
岡谷行きの長距離電車が出発する前に、新城(しんしろ)行きの電車が出るのでいろんな電車で乗り継いで行こうと乗り込んだ。

すると車内放送で新城以遠に行くのであれば、この後の岡谷行きに乗るよう何度も案内があった。
私は無視していたのだが、連れが反応。
なんでか理由を聞いてくると車掌さんに聞きに行った。
戻ってくると、岡谷行きは混む可能性があり、座れないで長距離乗らなければならないかもしれないから、とのこと。
確かに岡谷行きを待つ人たちがホームに並び始めている。
忠告に従いホームに出て待ち行列に加わった。

それが正解。
やってきた電車は2両編成で、扉が開くと瞬く間に席は埋まってしまった。
我々もボックス席の通路側に向かい合わせで座る事ができた。
連れのお手柄である。
大きな荷物を持った家族連れなんかは、多分我々と同じく特急が運休になって普通電車に乗らねばならなくなった人達だろう。
普段であれば座席が埋まる事はないのかもしれない。



出発した電車は最初は街中を進む。
座っていないといけないから、とても手持ち無沙汰だ。
通路側の席だから車窓の様子も撮影できない。
眠くもないのに眠ったりするが、背もたれは垂直で眠るに適していない。
そのうち乗車して1時間半が経ちお昼がやってきた。
特急列車の座席で広げるつもりで秘境駅弁当を買ったが、普通電車で弁当を広げるのはなかなか勇気がいる。
まあ長距離?列車だしいいだろうと弁当を取り出し二人で食べた。
昔の二等客車でお弁当を食べてる情景が頭をよぎる。
秘境駅弁当はたぶんこの辺りの名物を詰め合わせたものだろう。
それと判ったのは味噌カツくらいだが。







大海駅くらいから山の中の景色へと変わっていく。
都市部でいくらかお客さんが降り、空席も見え始めたので立ち上がり足腰を伸ばした。
ドア窓から外の景色なんか撮ってみる。
運転台の後ろの前方の視界が得られる窓に、少年がスマホを当ててずっと動画を撮影している。
隣の席のおじさんは駅に着く度駅名標を撮影している。
意外と飯田線そのものを楽しむために乗ってる人が多い。





いよいよ秘境駅区間に入り、秘境駅弁当に紹介されている駅に停まっては発車する。
飯田線で一番の秘境駅小和田駅には出迎えの人が何人か来ていて、電車からホームを見てる限り秘境感は感じられず。





ICカードの利用ができず、無人駅ばかりだからか、車掌が3人も乗っていた。
乗車券は温田駅までなので駒ヶ根駅まで乗り越しを申し出ねばと思っていたら、温田駅を過ぎたところで車内改札をすると放送が入った。
次の駅が当初目的の田本駅なのにと思っていたら私が二番目の改札対象者。
駒ヶ根まで乗り越ししますと申請して手続きしてもらってる間に田本駅に停車発車してしまった。
なので田本駅の写真はなし。
とことん田本駅と縁のない旅路となった。





天竜峡駅から谷は広くなり伊那谷へと入っていく。
周りは田園風景。
ここからは中央自動車道で何度も行き来した場所だ。
お天気よく、南アルプスが見えるかと右の車窓から覗いてみるが手前の山しか見えない。
飯田線は中央自動車道より低い所を走っているからのよう。







そうしてようやく駒ヶ根駅に到着。
豊橋駅から5時間半。
ひとつの電車に乗った時間で自身の最長記録を更新したかもしれない。






豊橋駅にて

2024-08-18 13:27:48 | その他旅行き
新幹線を豊橋駅で降りて、在来線の乗り換え口へと向かう。
ここから飯田線を走る特急「伊那路」に乗って温田駅まで行き下車、徒歩で一駅先の田本駅まで歩く予定だ。
温田駅でお昼を迎えるので、降りる前に特急内で駅弁を食べておく事にした。
売店で秘境駅弁当なるものを見つけ購入。
飯田線のホームへと向かう。



飯田線ホームは名鉄の豊橋駅と共用されていた。
ちょうど名鉄の電車が入線してきたので撮影していると、連れが電光掲示板のお知らせを見ろという。
なになにと読んでみると、これから乗ろうとしていた特急「伊那路」が巨大地震注意情報発令により運休すると書いてある。
なんですとー!
改札口の駅員さんに話しを聞きに行くとやはり運休だそう。
なんとまあ困ったことに。
どうすればいいんだ?



とりあえず特急券を払い戻してもらう。
駅員さんが言うには、普通電車であればこの後10:42発の岡谷行きに乗れば温田まで行けるとのこと。
時間はかかるけど、と付け足される。
そう、それが問題なのである。
飯田線を普通電車で旅するのは恐ろしく時間のかかる行程となる。
その日の宿は温田のさらに向こうの駒ヶ根なので、そこまで行くだけで5時間半もかかるのだ。
距離にして、たった165kmなのに。
飯田線にこだわらなければ、名古屋まで戻って高速バスに乗る方が早かったりする。
4時間くらいだったかな。
しかし我々にそんな選択肢はない。
その普通電車に乗る事にした。



出発は45分後。
その電車は予定通り特急に乗れていれば、田本駅で乗る後続電車だった。
ホームで待つ間、温田駅から歩くことはできないにしても、せめて田本駅で降りて次の電車に乗れないか調べてみた。
しかし田本駅の次の電車は3時間後で、それだと宿のチェックインの時刻に到底間に合わない。
残念だがその電車にただただ乗って駒ヶ根駅まで行くしかない。



巨大地震注意情報が出た時、自宅でTVを見ていて和歌山の白浜の方に行く特急の「くろしお」が運休になると知った。
ニュースではアナウンサーが備えをしっかりして、慌てず騒がず普段と同じ生活を送るよう言っていたが、公共交通機関が慌ててるように見え、連れとどういうことよと他人事のように言っていた。
JR西日本の情報は得ていたが、JR東海でも同じような対応をとってたのね。
情報確認不足だった訳だが、もし事前に知っていたらどうしていただろう。




こだまで豊橋駅まで

2024-08-16 06:26:15 | その他旅行き
伊那路を鉄道で旅する、イコール飯田線での移動ということ。
飯田線は秘境駅と呼ばれる利用するに不便な駅がたくさんある路線である。
その秘境駅の一つである田本駅が旅の一日目のメインターゲット。
ひとつ手前の温田(ぬくた)駅で降り、歩いて田本駅を訪れ、その秘境感を味わおうというもの。
飯田線の南端は豊橋駅である。

<京都駅>


新幹線は度々利用してきたし、これからも利用するが、こだま停車駅で乗降する頻度はとても少ない。
豊橋駅も同様で、観光名所があるイメージは無いし、仕事で出張先となる可能性も今はないから、この駅で乗り降りすることになるなんて希少な機会だ。
過去にもこの駅で降りた事はないと思っていたが、記憶に引っかかるものがある。
過去記事を調べてみた。
東京転勤していた際、三重へ帰省するのに渥美半島の伊良湖からフェリーで鳥羽に渡ったことがあるのだが、その時新幹線を豊橋駅で降りていた。
なんだ、二度目の利用になるのね。

<米原駅>


気になって豊橋の観光地を少し調べてみた。
興味を持てそうなのは葦毛湿原、あと豊橋鉄道という路面電車が走っていた。
うーむ、路面電車が走ってるのか。
各所の路面電車に結構乗ってきているので、全国の路面電車全てに乗る、なんて目標を立てたらまた来ることになるかもしれない。
メモっておこう。

<岐阜羽島駅>


名古屋までのぞみを使っても良かったのだが、どうせこだまに乗り換えるので新大阪駅からこだまに乗った。
三連休初日でお盆の帰省も始まろうかという日だったが、こだまはがら空きだった。
念の為に指定席を取ったが自由席でも問題なかったかも。
京都駅と名古屋駅の間の米原駅と岐阜羽島駅に停車する。
記憶が正しければ、どちらの駅でものぞみに2回抜かれた。

<名古屋駅>


京都駅から乗ってきた外国人観光客の大家族が名古屋駅で降りていった。
米原駅か岐阜羽島駅で降りるならともかく、名古屋駅に行くのになんでこだまなんだろうと連れとあれこれ推測しあう。
名古屋駅からはたくさん人が乗ってきた。
おおっ、と思ったが新横浜駅までにはたくさん駅があるからな。
駅数に比例して乗客が増えるのは不思議ではない。
豊橋駅の手前に三河安城駅がある。
東京からのぞみに乗って帰ってくるとき、当列車は三河安城駅を定刻に通過しました、と教えてくれるので名前を覚えた駅である。

<三河安城駅>



次の旅先は伊那路

2024-08-14 06:23:32 | その他旅行き
予定した8月三連休の旅を実行に移す事ができた。
また分割記載していきたい。
GWと7月三連休の旅の予定が連続キャンセルとなってしまったので、ようやく遠方に遊びに行く事ができ、嬉しい次第。
知らない土地であることは変わらないのに、大阪から離れるほど旅の醍醐味が深まるのは不思議だね。
今回も最近訪問先として再び選択されだした信州に行ってきた。
南信地方の伊那谷を南から北へと縦断する旅とした。



今回は連れの希望が大きく反映されていて、自分一人であればいろんな意味で設定されることのない行程となった。
とは言え鉄道と山がメインだし、何度も来ている信州なのに近くは通過しているが、目的地としては行ったことのない場所ばかりで、文句のつけようはない。
しかし旅自体は順調とは言い難いものとなった。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が出された事の影響や、人の集まる場所を目的地としたための混雑の影響、そして自身の体調など、予定変更が相次いだ。
詳細は各記事で。




赤目四十八滝

2024-08-08 06:43:07 | その他旅行き
前回の続き。
渓谷入口の水族館を出た所の遊歩道からは川面はまだ下に遠いが、すぐに流れの横を歩けるようになる。
四十八滝と名はついているが48コの滝があるわけではない。
入口でもらったパンフレットで数えると、名前のついている滝や岩の見所の数は25コだった。
一番奥の滝まで片道90分で、同じ道を帰って来なければいけない。
さらに奥は登山道となるのかもしれないが、香落渓というところまで歩くこともできるようだ。
その日は平日だったので、帰りのバスの時刻が早く、自分に使える時間は4時間半くらい。
写真を撮りながら歩くので、最奥の滝まで行って帰ってちょうどくらいと見込む。









その日も大阪は猛暑日だったが、ここにはムッとする暑さはなかった。
まず緑多い山の中であること、ほぼ木陰の下を歩くこと、そして渓流の水がさらに風の温度を下げてくれた。
歩くので汗はかくが熱中症になりそうな危険な感触は皆無。
思ったとおり暑さを凌ぐことができた。









谷は深いが川の流れは急ではない。
浅い瀬の水面は鏡面となって緑を写し、深い淵は水を湛えて暗く沈む。
滝にそれほど大きなものはないが、滝壺が広く深い。
長い年月岩を削ってきたのだなあ。
日の差すところと日陰の明暗差が激しく、面白い写真が撮れる。
滝そのものより次々と変化して現れる渓谷の美しさに魅了された。









遊歩道は適度に年を経て周りの自然に溶け込みいい感じ。
渓谷を遡って行くので上り基調ではあるが、川の流れが示すようにとてもなだらかな上り道だ。
時折垂直に切り立った岩が流れに迫ると、岩場を巻く階段の登り降りがある。









歩くのは一般の観光客とザックを背負ったハイカーが半々くらいか。
谷の南側にある長坂山に上るコースがあり、そこを歩く人もいるようだ。
また、外国人観光客が複数来ていて驚いた。
海外に名前が轟く程の観光地ではないと思うが、かつて忍者が修行した地としても宣伝してるから、そちらで興味を惹かれた人達か、あるいは自分と同じく在日の人達がお出かけ先として選択するのかもしれない。









さて、紹介した通りとても写真の撮り甲斐のある渓谷で、なかなか歩みが前に進まない。
帰りの時間を1時間半取って、行ける所まで行こうと歩く。
要所要所にコースの地図が立てられ、今どこまで来ているか確認できる。
あと17分くらい歩けば終着というところで時間切れ。
また来る時の為に見所を残すのもいいかと考え、残り3つの滝を見ることなく引き返すことにした。







帰りはサクサクと歩く。
すると渓谷入口へは予定到着時刻より25分も早く帰り着いてしまった。
うーむ、最後の滝まで歩けたなと少し後悔。
コースタイムには一般の人がかける見学時間も含まれていたようだ。
お土産でも買おうと買い物の時間も見越していたが、赤目滝の特産品というものは無いようで、覗くお店にめぼしいものはなく、早々にバス停に着いてしまい、ぼんやりバスを待つ時間を過ごしてしまった。
まあ、そんなこともあるさ。




涼を求めて

2024-08-06 06:27:21 | その他旅行き
年休を取ることができたので、三連休前ではあるが、どこかに出かけようと考える。
しかし次に心に浮かぶのは、この時期どこに行っても暑いぞというあきらめ。
暑くない行き先で思いつくのは高い山の上だ。
しかし日帰りで行ける近所にそんなところはない。
いつもここで行き詰まるのだが、今回は違った。
もう一つ涼しそうなところに渓谷の水辺がある。
寒い時に訪問先として見つけていた赤目四十八滝がその条件にピッタリであることに気づいた。
見つけたのが寒い時だったから、水辺は寒いだろうなと敬遠した行き先だ。
よく思い出したなあ。
赤目四十八滝は三重県名張市の奈良県境近くにある景勝地で、渓谷沿いにある遊歩道を歩き小さな滝を巡るところである。

<赤目口駅>


車で行くのが便利なんだろうけど、電車で行けないか調べてみた。
近鉄大阪線の赤目口駅からバスが出ていて、10分程の距離らしい。
電車で行くことにした。
鶴橋駅から伊勢中川行きの急行電車に乗り1時間10分で到着。











山の中の何もない駅なのだろうと思っていたが、大阪線が山から盆地に出たところにあって、駅前には喫茶店や電気屋さんが、遠くには学校らしい建物もあって、なかなか開けた駅だった。
平日だったのにまずまずの数のお客さんを乗せてバスは出発。
のどかな眺めの狭い道路をゆっくり走る。
道はだんだん山の中へ入っていき、滝に繋がっていると思われる渓流を横に見るようになる。
程なく赤目滝バス停に到着。





ひっそりと渓谷への入口があるのかと思ったら、こちらもイメージを破られ、しっかり観光地だった。
土産物屋や食堂が並び、歴史のありそうな大きな旅館まであった。
渓谷の入口には小さな水族館があり、そこで渓谷保全料の1000円を支払う。
水族館には渓谷に棲むというオオサンショウウオがいた。
渓谷の様子はまた次回。