桃ジュースとくるみもりそば

2024-11-02 16:04:05 |  秋休みは福島へ
ひと通り大内宿の様子伺いを終え、お茶することにした。
飲食店はいくつかあるのだが、奥まった場所に入口のあるカフェを見つけ、そこに入る事にした。
町を貫く道に対して同じ方向を向いて建つ家々は、通りに短辺を接した長方形をしており、長く奥行きがある。
その建物の中程1/3くらいをお店にしているところだった。





小振りの店内は満席だったが、待ち行列の1組目だったのでしばし待つ事に。
入口に土産物が置かれていて、それらを眺めて時間を潰す。
我々が待っているのを見て、飲み終えた二人組が席を立ってくれ、それほど待つことなく席に着くことができた。
ありがとう。





店内は古い家具やなんかは残しつつ、綺麗にリノベしていて居心地よし。
このあと昼食を予定していたので、飲み物だけ頼んで、喉を潤すことにした。
注文したのは「桃ジュース」、連れは「しそソーダ」。
ネクターみたいな奴が出てくるかもと思ったが、そこまで濃いものではなし、でもしっかり桃の味が香り美味しかった。
しそソーダも味見させてもらったが、紫蘇の風味がソーダと好相性だった。





飲み終わって店を出て、散策を続ける。
しかし、さして歩かない内に昼食目当ての蕎麦屋の前に来てしまった。
お昼に時間は少し早かったが入ることにした。
大内宿の蕎麦といえば有名なのはネギが丸まま一本付いた高遠そばである。
ちょっと根っこが曲がったネギを箸代わりにして食べることもできる。
連れはそれを食べる気満々であったが、前日の宿の女将さんからの情報で、くるみそばに変更した。
なんでも冬場はネギが甘く美味しいらしいが、今の時期のネギは辛いことがあるとのこと。
前日の昼食で辛い食べ物に敏感になっていたので二人相談し、あっさり変更だ。





蕎麦屋の入口は軒下を奥へと入ったところにあった。
さっきのカフェもそうだったが、この地の家の造りなのだろう、通りに面したところではなく、裏手へと入っていく途中に玄関を設けるようだ。
土間があり靴を脱いで畳の間に上がる。
飴色をした柱や鴨居に囲まれた部屋がいくつも続き、間の襖が取り払われてテーブルが置かれていた。
写真に撮れなかったので記憶が曖昧だが、神棚があったか仏間だったか、そんな間にもテーブルがあって、田舎のおばあちゃん家を訪れたみたいな雰囲気の下食事ができる。





頼んだのは「くるみもりそば」。
地元で採れる胡桃をペースト状にしたものに蕎麦つゆをかけて混ぜ合わせ、それに蕎麦をつけて食べる。
くるみペーストがまろやかながらも滋味溢れる味わいをもたらし、美味しい。
天ぷらを付けることもできたが、これも前日の反省から選択外。
蕎麦のみ純粋に味わった。