私が愛する山域

2010-02-18 01:42:59 |  乗鞍話し
昔の旅のお話、第2弾を。

今回は少し趣を変えて、お気に入りの山とその周辺の話を書きたいと思います。
その山とは、今の私の山好きの大元、根源となった山、乗鞍岳です。
北アルプス南端の観光地としてポピュラーな方の乗鞍岳です。
これまで数え切れないほど訪れ、その度に気持ちの良い時間と空間を提供してもらいました。
訪れた回数を数えるのに両手足でも足りないくらいでは。

初めて訪れたのは遙かウン十年昔、小学生の頃、親に連れられ夏休みに遊びに来たのでした。
初めての2泊3日の旅。
車で信州を訪れ、上高地や穂高ロープウェイ、諏訪湖を巡る。
登山しに来たわけではなく、普通に観光地を見て廻る旅行の目的地の一つでした。
今はマイカー規制されて自家用車では上れなくなりましたが、当時は畳平の駐車場まで行くことができました。
車でいける日本最高所だったと思う。

その時は乗鞍スカイラインを上りました。
あいにくの曇り空、山は雲の中、真っ白な霧の中を走りました。
こんな濃い霧を見るのはこのときが初めて。
視界はほんの10M程。
山にまだ興味は無かったので、その体験だけで結構楽しめました。
我が家の自家用車はトヨタのパブリカ。
車内で、「なんにも見えなーい」って喜んだように思います。
助手席に陣取り、シートベルトなんて締める習慣の無かった当時、身を乗り出してフロントガラスの向こうを食い入るように見ていたはず。
駐車場で降りて、土産物屋でキーホルダーを買ったはずですが、その記憶はなし。
ヘッドライトの光が拡散する白い霧と道路のアスファルト、路肩の土と緑の光景しか残っていません。