とどろき渓谷

2015-12-13 22:47:05 | その他旅行き
名前の響きだけからすると、なんか深山幽谷にあるようだ。
が、漢字にすると「等々力渓谷」で、東京都区内にある珍しい(唯一と書かれた説明書も)渓谷らしい。
自由が丘とはどんなところだろうと買物に行った後、時間があったので行ってみた。
3駅多摩川寄りにある等々力駅が最寄り駅。
駅を降りると渓谷への道しるべがいくつもあり、迷うことはなかった。
途中、和菓子屋さんがあったので、渓谷の何処かで食べようときんつばを買った。
渓谷入口まで数分。
橋脚が赤い橋の横の階段を下っていくと遊歩道があった。

<階段途中の斜面に猫が居ついてた>


おー、なるほど、渓谷だ。
植物に覆われた、垂直に近い斜面が左右にそそり立ち、狭い谷底に川が流れている。
まあ、歩く足下は整備されて平らだし、川も水路を流れているので人の手が入ってはいる。
流れも清流とは言い難い。
しかし、対岸にはコンクリートではない大きな石が積まれていて緑豊か、鳥の声もかしましいくらい聞こえる。
渓谷の趣は充分だ。

<こんなとこ>


長さは1kmほどか。
お天気良くても陽は差しそうになく、さらに夕方だったから谷底は薄暗い。
同じようにどんなところか様子見に来たらしい人が結構歩いている。
谷の上には住宅があり、あるお宅は斜面にまで建物が覆っていた。
のおお、ジャングルに建てられたみたいだ。

<人ん家だけど撮っちゃった>


渓谷の終点には等々力不動尊の境内がある。
渓谷途中に紅葉はちらほらとしか見られなかったが、ここの境内には立派なもみじがあってちょうど見頃だった。
もう暗くなってしまっていたのでゆっくり撮影することは出来ず残念。
東京は日の暮れるのが早いな。
大阪より20分くらい早く暗くなる気がする。

<明るい時に来たかった>


御不動様にお参りし、ベンチを借りてきんつばを食べた。
訪れる人も少なくなった境内は、イチョウの葉っぱが降り積もり、夕闇に白く浮き上がっている。
しばし静かな時を過ごさせてもらった。

<大提灯>


帰りは地上の道を等々力駅まで戻った。
途中、複数車線を持つ大きな道路を渡った時、歩いてきた渓谷の方を見やると、そこには渓谷など存在しないかのように街の灯りが広がり、車のライトが行き来していた。