山行き二日目は月曜日。
昨日偵察した登山口から入山した。
午前中はお天気よし。
しかし歩くのは林の中で眺めはない。
それでも植林帯ではないので、同じ顔した木々を見て登らねばならない退屈さはない。
多種多様な木と花が登山道を曲がる度表情を変えて眼前に展開してくれる。
登山口から自然林なんて、信州の山はいいなあ。
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登山道は花崗岩質でザレているが、思った程滑らず痩せ尾根の道でもないので怖い思いをせずに助かった。
反対に変な形の露岩があったりして被写体に困らない。
花はコイワカガミをよく見かけた。
春の花ではないか。
そう、周りは新緑の候である。
緑が目に眩しい。
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何泊もする縦走は久しぶりだ。
上り始めて日帰り登山との違いを早々に思い出した。
ザックが重いのだ。
何キロあるのかなこれ。
何キロか体重増しで歩くことになる。
重心も高くなってちょっとしたことでふらつく。
長く背負っていると肩が凝るので、ベルトの位置をずらしたり指を挟んでみたり、楽になる方法を探りながら歩く。
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この登山道のある合戦尾根は北アルプス三大急登のひとつ。
なかなかの上りだ。
すぐに汗ダクになった。
そうそう、汗拭きタオルの新たな持ち運び方を見出した。
これまで細長いマフラータオルを首にかけたり頭に巻いたりしていたが、ザックの胸に渡すベルトに三つ折りにしてかけるとすこぶるいい。
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首からぶら下げたカメラを折り曲げたタオルの間に入れると、カメラが直接シャツに触れないのでファインダーが曇らず、また顔からしたたる汗もカメラに落ちない。
顔の汗を拭く時はタオルを伸ばして拭き取る。
もとの三つ折りに戻すのが少し面倒だが、濡れたタオルを肌に触れさせず持ち歩け、しかもすぐ使える。
ヨダレかけをしてるみたいに見えるかもしれないが、実用性を取った。
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昼食は合戦小屋で山菜うどんにした。
出汁もすべて飲んでしまいたくなる体内塩分濃度。
これまで縦走した時の昼食は泊まった山小屋で買ったお弁当だった。
今回も前日泊まった有明荘で頼んだら、荷物になるから途中の合戦小屋か、2時までなら燕山荘で食事できるよと教えられ、合戦小屋で食べることにしたのだ。
なるほど途中に小屋のあるルートなら通過時間を計算すれば昼食を持たずに歩ける。
覚えておこう。
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ところで合戦小屋の名物はスイカである。
食べたかったのだが、うどんを食べつつ他のお客さんが頼むのを見、そのサイズを知って断念した。
一切れ800円。
問題は値段ではない、サイズである。
ガイドブックなんかには一切れと書いてあるので、1/4にした後横切りにした扇形の一切れかと思ったら、1/8にしたものまるまるだった。
結構な大きさである。
食べられないことは無いが無理して食べてこの後の行程に影響があってはいけないとやめておいた。
今の私には二人でシェアしてちょうど良い大きさだった。
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合戦小屋を出発してしばらく行くと登山道脇に残雪が現れた。
雪の温度は氷点下なわけで、付近の気温をグッと下げる。
だから他では青々とした新緑の葉が繁っていても残雪の周りは初春だ。
雪の近くの木々はまだ芽吹き状態でその差が面白い。
高い木がなくなり、森林限界を越える。
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雪渓の残る谷間から霧が立ち上り、ガスってきた。
ようやく稜線に出て眺めが広がるのだが、諦めねばなるまい。
目の前の斜面の上に今日の宿、燕山荘が見えて来た。
昨日偵察した登山口から入山した。
午前中はお天気よし。
しかし歩くのは林の中で眺めはない。
それでも植林帯ではないので、同じ顔した木々を見て登らねばならない退屈さはない。
多種多様な木と花が登山道を曲がる度表情を変えて眼前に展開してくれる。
登山口から自然林なんて、信州の山はいいなあ。
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登山道は花崗岩質でザレているが、思った程滑らず痩せ尾根の道でもないので怖い思いをせずに助かった。
反対に変な形の露岩があったりして被写体に困らない。
花はコイワカガミをよく見かけた。
春の花ではないか。
そう、周りは新緑の候である。
緑が目に眩しい。
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何泊もする縦走は久しぶりだ。
上り始めて日帰り登山との違いを早々に思い出した。
ザックが重いのだ。
何キロあるのかなこれ。
何キロか体重増しで歩くことになる。
重心も高くなってちょっとしたことでふらつく。
長く背負っていると肩が凝るので、ベルトの位置をずらしたり指を挟んでみたり、楽になる方法を探りながら歩く。
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この登山道のある合戦尾根は北アルプス三大急登のひとつ。
なかなかの上りだ。
すぐに汗ダクになった。
そうそう、汗拭きタオルの新たな持ち運び方を見出した。
これまで細長いマフラータオルを首にかけたり頭に巻いたりしていたが、ザックの胸に渡すベルトに三つ折りにしてかけるとすこぶるいい。
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首からぶら下げたカメラを折り曲げたタオルの間に入れると、カメラが直接シャツに触れないのでファインダーが曇らず、また顔からしたたる汗もカメラに落ちない。
顔の汗を拭く時はタオルを伸ばして拭き取る。
もとの三つ折りに戻すのが少し面倒だが、濡れたタオルを肌に触れさせず持ち歩け、しかもすぐ使える。
ヨダレかけをしてるみたいに見えるかもしれないが、実用性を取った。
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昼食は合戦小屋で山菜うどんにした。
出汁もすべて飲んでしまいたくなる体内塩分濃度。
これまで縦走した時の昼食は泊まった山小屋で買ったお弁当だった。
今回も前日泊まった有明荘で頼んだら、荷物になるから途中の合戦小屋か、2時までなら燕山荘で食事できるよと教えられ、合戦小屋で食べることにしたのだ。
なるほど途中に小屋のあるルートなら通過時間を計算すれば昼食を持たずに歩ける。
覚えておこう。
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ところで合戦小屋の名物はスイカである。
食べたかったのだが、うどんを食べつつ他のお客さんが頼むのを見、そのサイズを知って断念した。
一切れ800円。
問題は値段ではない、サイズである。
ガイドブックなんかには一切れと書いてあるので、1/4にした後横切りにした扇形の一切れかと思ったら、1/8にしたものまるまるだった。
結構な大きさである。
食べられないことは無いが無理して食べてこの後の行程に影響があってはいけないとやめておいた。
今の私には二人でシェアしてちょうど良い大きさだった。
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合戦小屋を出発してしばらく行くと登山道脇に残雪が現れた。
雪の温度は氷点下なわけで、付近の気温をグッと下げる。
だから他では青々とした新緑の葉が繁っていても残雪の周りは初春だ。
雪の近くの木々はまだ芽吹き状態でその差が面白い。
高い木がなくなり、森林限界を越える。
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雪渓の残る谷間から霧が立ち上り、ガスってきた。
ようやく稜線に出て眺めが広がるのだが、諦めねばなるまい。
目の前の斜面の上に今日の宿、燕山荘が見えて来た。