山行き二日目の続き。
山肌を白いガスが昇る道を最後ひと登り。
燕山荘にたどり着いた。
するとガスがスッと晴れ、遠く山並みが覗いた。
まるで私の到着を祝ってくれてるようではないか。
なんていいように考え、またガスに包まれる前に写真を撮ったが、その日に限り後の天気を心配する必要はなかった。
その後もガスっては晴れ、ガスっては晴れ。
普通午後にガスに包まれたら雲の中に入ったかのようにずっと真っ白なんだが、経験したことのない気象状態だった。


燕山荘の建物横に着きはしたのだがそこは裏手のようで、入口へは建物を回り込んで行く必要があった。
歩いて行く道の左右に驚いた。
砂礫地なのだが風衝帯に咲く花々がそこここに咲いている。
そしてそして大好きなコマクサが登山道のすぐ近くに咲いているのだ。
しかも今が盛りと綺麗な花を咲かせている株ばかり。
写真撮影するのに足が止まった。
小屋に重い荷物を下ろして再度撮りにくればいいのに、これは一期一会、荷物を背負ったままウンウン唸って撮影した。


そうか、コマクサはこの時期に見にくれば見頃なんだな。
過去、登山道から遠く咲いてる終わりかけのコマクサを望遠レンズで狙ったりした撮影条件が悪い憶えしかない。
みずみずしい馬面の花弁をこんな近くで見れるなんて。
背景の白い砂礫に映える。
新しい発見だ。
秋田駒ヶ岳で黒い砂礫を背景に見たのがすてきだったので、コマクサの咲く土壌は黒いのが一番と思っていたが、白くてもいいなあ。


後ろ髪を引かれつつ写真撮影を切り上げて小屋にチェックインした。
二段ベッドの隅に案内された。
ラッキ。
今日は空いてるので一人一畳はありますとのこと。
一畳分のスペースの布団に枕が二つ置いてあった。
やだやだ、そんな時には来たくない。
後で食事の時に人数をざっと数えたら、宿泊者は40人くらいだったと思う。


サブザックに必要な荷物だけ移して燕岳へ向かう。
燕岳は小屋の北にある。
頭上は曇って薄暗いが、眺めはまずまず。
右手は薄くガスった向こうに安曇野の平野が隠れたり見えたり。
左手には雲の下に水晶岳や鷲羽岳なんかの裏銀座の山々が連なっている。
大きな谷のすぐ向こうである。
うーん、こんな近くに見えるのか、すごいな。
同じような高さのピークが狭い間隔で並んでいるので山座同定が難しい。


燕岳への道がまた楽しい。
花崗岩が林立し、その間を抜けて歩いて行く。
イルカみたいなのや、二つ穴の空いたメガネ岩と名付けられたのとか、ある。
花も多い。
山頂の石碑の後ろには祠があるわけでもないのに、何故か小銭が山のように積まれていた。
明日以降に歩く大天井岳、常念岳へと続く尾根が見晴るかせる晴れ間があった。
夏の?山の夕刻のお天気としては上々である。


山肌を白いガスが昇る道を最後ひと登り。
燕山荘にたどり着いた。
するとガスがスッと晴れ、遠く山並みが覗いた。
まるで私の到着を祝ってくれてるようではないか。
なんていいように考え、またガスに包まれる前に写真を撮ったが、その日に限り後の天気を心配する必要はなかった。
その後もガスっては晴れ、ガスっては晴れ。
普通午後にガスに包まれたら雲の中に入ったかのようにずっと真っ白なんだが、経験したことのない気象状態だった。


燕山荘の建物横に着きはしたのだがそこは裏手のようで、入口へは建物を回り込んで行く必要があった。
歩いて行く道の左右に驚いた。
砂礫地なのだが風衝帯に咲く花々がそこここに咲いている。
そしてそして大好きなコマクサが登山道のすぐ近くに咲いているのだ。
しかも今が盛りと綺麗な花を咲かせている株ばかり。
写真撮影するのに足が止まった。
小屋に重い荷物を下ろして再度撮りにくればいいのに、これは一期一会、荷物を背負ったままウンウン唸って撮影した。


そうか、コマクサはこの時期に見にくれば見頃なんだな。
過去、登山道から遠く咲いてる終わりかけのコマクサを望遠レンズで狙ったりした撮影条件が悪い憶えしかない。
みずみずしい馬面の花弁をこんな近くで見れるなんて。
背景の白い砂礫に映える。
新しい発見だ。
秋田駒ヶ岳で黒い砂礫を背景に見たのがすてきだったので、コマクサの咲く土壌は黒いのが一番と思っていたが、白くてもいいなあ。


後ろ髪を引かれつつ写真撮影を切り上げて小屋にチェックインした。
二段ベッドの隅に案内された。
ラッキ。
今日は空いてるので一人一畳はありますとのこと。
一畳分のスペースの布団に枕が二つ置いてあった。
やだやだ、そんな時には来たくない。
後で食事の時に人数をざっと数えたら、宿泊者は40人くらいだったと思う。


サブザックに必要な荷物だけ移して燕岳へ向かう。
燕岳は小屋の北にある。
頭上は曇って薄暗いが、眺めはまずまず。
右手は薄くガスった向こうに安曇野の平野が隠れたり見えたり。
左手には雲の下に水晶岳や鷲羽岳なんかの裏銀座の山々が連なっている。
大きな谷のすぐ向こうである。
うーん、こんな近くに見えるのか、すごいな。
同じような高さのピークが狭い間隔で並んでいるので山座同定が難しい。


燕岳への道がまた楽しい。
花崗岩が林立し、その間を抜けて歩いて行く。
イルカみたいなのや、二つ穴の空いたメガネ岩と名付けられたのとか、ある。
花も多い。
山頂の石碑の後ろには祠があるわけでもないのに、何故か小銭が山のように積まれていた。
明日以降に歩く大天井岳、常念岳へと続く尾根が見晴るかせる晴れ間があった。
夏の?山の夕刻のお天気としては上々である。

