今の住処は小さな山というか丘の斜面に広がる住宅地の中にあり、周りは一軒家がほとんど。
狭い道路がくねくねと走り、迷路を成している。
宅地は丸い丘に広がっていて、道は曲線を描き、曲がり角を曲がったわけでないのに歩いていく方角が変わるので、最初のうち戸惑った。
地図アプリで最寄駅までの道を探すと、まっすぐに向かえる道はなく、途中に道のない場所を迂回するルートしかなく、引っ越したばかりの寒い時期はこの遠回り感がますます疲れを呼び、帰宅は楽しくない時間だった。
駅とは少し方向の違うスーパーに買い物に行く時もその迷路を抜けて行くことになるのだが、こちらを歩く時は休日。
散歩も兼ねて迷路を楽しむ。
わざと地図は見ずに、自分の方向感覚だけを頼りに歩いてみる。
毎回行きと帰りの道が変わり、知っている大きな道に迷い出てようやく自分の居場所が分かるという方向感覚の無さを痛感した。
そうした時、とても狭い道が家の間を奥に伸びている場所をみつけた。
車の通れない細い路地で、すぐに曲がっているので奥は見通せず、行き止まりのような気もする。
人ん家の私道かもしれない。
その時は行きたい方向ではなかったので横目で見るだけだった。
その後、駅への回り道を短縮できないかと地図で他のルートを探した時、その路地の存在を思い出した。
ここが繋がっていればいいのにと思う地図上道の途切れた箇所があり、その路地が実は断絶したこちらの道とあちらの道をつないでいるのではないかと考えた。
その日の帰り道、その路地に入ってみることにした。
深夜、路地を覗くと真っ暗。
背後の新型LEDの街灯が明るく、目の前、足元が全く見えない。
つまずかないよう足元を確かめながら、行き止まりになるのを覚悟して足を踏み入れた。
実は人ん家の私道で、不審者と思われたらどうしよう、と不安に慄きながらなんとか進む。
左に曲がると背後の灯りが遮られ、ようやく視界回復。
私道ではなさそうで安心し、さらに右に曲がると少し広い道路に出た。
おお、抜け出たぞ。
そのまま進むと交差点があり、ひとつとなりの三叉路の見覚えがあった。
ここに出るのか。
近道発見である。
地図でしっかり場所を押さえ、途切れていた部分を路地が結んでいたことを確認。
忘れないよう地図を見、道を覚えつつ帰宅した。
翌朝、その路地の入口(出口?)に戻るとその右にも同じような路地を見つけ、今度は明るいなか通ってみたら、さらに近道であることを発見。
こうして、駅までの時間を1~2分ほど短縮し、余計な疲れを感じることなく通勤できるようになった。
たった1~2分でも遠回り感がなくなるだけで随分心が軽くなるのだなあ。
まあ、季節が良くなって、寒さに耐える必要がないというのもプラスに働いているのだろう。
暑くなったらまた辟易とするのかな?
<東京のある街路>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/86/e02d241fd38a3fa358b5143a1b99d804.jpg)
狭い道路がくねくねと走り、迷路を成している。
宅地は丸い丘に広がっていて、道は曲線を描き、曲がり角を曲がったわけでないのに歩いていく方角が変わるので、最初のうち戸惑った。
地図アプリで最寄駅までの道を探すと、まっすぐに向かえる道はなく、途中に道のない場所を迂回するルートしかなく、引っ越したばかりの寒い時期はこの遠回り感がますます疲れを呼び、帰宅は楽しくない時間だった。
駅とは少し方向の違うスーパーに買い物に行く時もその迷路を抜けて行くことになるのだが、こちらを歩く時は休日。
散歩も兼ねて迷路を楽しむ。
わざと地図は見ずに、自分の方向感覚だけを頼りに歩いてみる。
毎回行きと帰りの道が変わり、知っている大きな道に迷い出てようやく自分の居場所が分かるという方向感覚の無さを痛感した。
そうした時、とても狭い道が家の間を奥に伸びている場所をみつけた。
車の通れない細い路地で、すぐに曲がっているので奥は見通せず、行き止まりのような気もする。
人ん家の私道かもしれない。
その時は行きたい方向ではなかったので横目で見るだけだった。
その後、駅への回り道を短縮できないかと地図で他のルートを探した時、その路地の存在を思い出した。
ここが繋がっていればいいのにと思う地図上道の途切れた箇所があり、その路地が実は断絶したこちらの道とあちらの道をつないでいるのではないかと考えた。
その日の帰り道、その路地に入ってみることにした。
深夜、路地を覗くと真っ暗。
背後の新型LEDの街灯が明るく、目の前、足元が全く見えない。
つまずかないよう足元を確かめながら、行き止まりになるのを覚悟して足を踏み入れた。
実は人ん家の私道で、不審者と思われたらどうしよう、と不安に慄きながらなんとか進む。
左に曲がると背後の灯りが遮られ、ようやく視界回復。
私道ではなさそうで安心し、さらに右に曲がると少し広い道路に出た。
おお、抜け出たぞ。
そのまま進むと交差点があり、ひとつとなりの三叉路の見覚えがあった。
ここに出るのか。
近道発見である。
地図でしっかり場所を押さえ、途切れていた部分を路地が結んでいたことを確認。
忘れないよう地図を見、道を覚えつつ帰宅した。
翌朝、その路地の入口(出口?)に戻るとその右にも同じような路地を見つけ、今度は明るいなか通ってみたら、さらに近道であることを発見。
こうして、駅までの時間を1~2分ほど短縮し、余計な疲れを感じることなく通勤できるようになった。
たった1~2分でも遠回り感がなくなるだけで随分心が軽くなるのだなあ。
まあ、季節が良くなって、寒さに耐える必要がないというのもプラスに働いているのだろう。
暑くなったらまた辟易とするのかな?
<東京のある街路>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/86/e02d241fd38a3fa358b5143a1b99d804.jpg)