明知鉄道、ホームに立った駅

2022-05-14 18:18:46 | その他旅行き
明知鉄道は岐阜県恵那市と中津川市を走るローカル鉄道。
恵那駅と明智駅間を結んでいる。
沿線にある岩村城跡を見学する前後、岩村駅で撮り鉄し、その後明智駅まで往復で乗車して乗り鉄を楽しんだ。
二泊三日で旅していたら、恵那駅から明智駅まで往復したのだが、一泊二日の旅となったため、乗車距離を短縮して対応。



明知鉄道の気動車はとてもゆっくりと進む。
岩村駅で入線の様子を撮影しようと構えていたら、遠く列車が姿を現してからホームに到達するまで、あれれ?と思うほど撮影に時間を取れた。
構内の分岐器を跨いで折れ曲がる連結部が移っていくのを、カメラの連写機能を使わずとも何度もシャッターを押して記録することができた。







岩村駅は明知鉄道で列車交換できる唯一の駅で、始発終発を除き、必ず上り下りの列車が行き交う。
そして二面に分かれた上りのホームと下りのホームは、互い違いに離れているので、二つの列車を別々に撮れる。
去って行く列車も遅いので、上り列車を見送ったあと振り返ると、下り列車をまだ遠くに見ることができる。
なんとも撮影機会を多く取れる駅であった。



岩村城跡見学後、明智駅まで乗車した。
やはり列車はゆるゆる進む。
40kmくらいしか出ていないのでは。
速く走る電車に乗っていても、軽快な走行音と揺れにそのうち眠くなるものだが、意味なく?ゆっくり走る列車のそれは眠気をさらに増大させる。
車窓は田園風景の広がる長閑な眺め。
二駅も過ぎると連れは居眠りを始めた。
ゆっくり走る心理的効果からか、終点の明智駅までの20分は長く感じ、乗車時間短縮の不満?を和らげるものになった。



到着した明智駅には側線に廃車された昔の車体が置かれていたり、ホームのさらに奥に車両基地があったりする。
ホームや駅周辺をうろうろして撮影を楽しんだ。
蒸気機関車があるはずなのだが、姿は見えず。
シャッターの下りた車庫があったので、あの中に入っているのだろう。







27分の待ち時間の後、明智駅まで乗ってきた気動車で再び岩村駅まで戻った。
明智駅では硬券切符を販売しており、連れが岩村駅までのを注文したら、同じ金額だからと極楽駅行きの切符を切ってくれた。
そう、明知鉄道には極楽という名の駅がある。
切符は極楽行き。
縁起がよろしいなあ。



翌日、宿泊先の最寄りの駅である飯沼駅に立ち寄って、駅の写真を撮った。
列車が来るタイミングを調べていなかったので、駅の写真だけ。
無人駅である。
飯沼駅は日本一急勾配にある駅らしいのだが、駅の定義(範囲)の仕方で日本一かどうか変わるらしい。
33‰あるのだが傾きを写すことは出来ず。
二泊三日なら駅間を歩いて、田園風景の中走る列車を撮ったりしたかったのだが、それはまたの機会に。