吉野へ

2019-11-03 18:47:49 | その他旅行き
本格的に秋らしくなってきた。
季節が変わるといつも、日帰りでいいからひとつくらい山に登ってみようか、との思いが湧き上がる。
どこか適当なところはないだろうか。
しかしよくよく心の内を整理してみると、山に登りたいわけでなく、山登りのついでに秋の景色を写真に撮りたい、というのが本心みたいだ。
ならガッツリと登山するのでなく、ちょっと歩けば山の雰囲気に浸れ、錦秋の彩りを楽しめるところで楽しよう。
でも紅葉を楽しむには近畿圏の山はまだ少し時期が早いよう。
信州や東北に住んでたら、手近の山ですでにいい頃合いのところがいくらでもあるのだろうけどなあ。
でもどこかに行きたい、とうんうん唸って考えていたら思いついた。
そうだ、吉野の山に桜を見に行こう。
桜と言っても花ではなく葉っぱの方。
桜の紅葉は早く始まるから、街の桜も色づき始めだ。
吉野はそれなりに標高があるから、モミジはまだでも桜は頃合いなのでは。
決定だ。



時は先週末。
今回は鉄道を利用。
近鉄が吉野の町まで連れて行ってくれる。
まずはJRで天王寺へ。
大阪に住んでるのに天王寺ってあまり来た事がない。
初めてってことはないはずだが、前回いつ来たかはとんと思い出せない。
天王寺駅から近鉄の大阪阿部野橋駅に乗り換え。
近鉄は子供の頃から身近な鉄道だが、南大阪線はたぶん始めて乗る。
あべのハルカスを見上げるのはまず間違いなく始めて。



特急を利用することにした。
さくらライナーがちょうどよい時刻に出るので、プラス210円でDXシート席を奮発。
2列シートと1列シートが並び、広々と座れる。
ホームに止まっていた車両は意外と疲れていて、長く使われているもののようだ。
コンビニでコーヒーとお菓子を購入して乗り込んだ。



シーズンオフだからか車内はがら空きのまま出発した。
南大阪線はカーブが多いようで、度々スピードが落ち、車体はぎょわぎょわと軋み音を発しながら走る。
時々すれ違う普通の特急車両はあっという間に走り抜け、2両しか連結していないようだ。
短いな。
桜のシーズンは増両されるのだろうか。



電車は尺土駅から度々停車するようになる。
車窓からの景色も街の風景から山里の風景へと移ろう。
すでに刈り取られたたんぼや、黄色い稲穂が広がる田んぼが流れていき、秋の山に行くのだと期待が高まる。



吉野川が見えてきた。
この河岸を走る道路は何度も通った事がある。
吉野川を渡るとほどなく終着駅の吉野駅に到着した。
櫛形ホームはとても広く、改札側のホームを半分覆う屋根がなんか時代を感じさせる造りだ。
出発を待つ特急と急行が停まっていて、三色揃い踏み、賑やかだ。
ひとしきり撮影して改札を出た。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿