四国村

2019-09-08 19:49:15 |  2018-2019瀬戸内逍遥
淡路島の向こうは四国である。
鳴門大橋を渡り、徳島を通過し香川県へ。
車で香川に来るのは久しぶり。
高速道路がずっと繋がっていて、便利になった。
あっというまに到着だ。



連れが四国村ギャラリーでやっている特別企画展「猪熊弦一郎展~私の好きなもの~」が見たいというので、屋島にある四国村へ向かう。



四国村は昭和51年にできたそうで、そんな昔からあるのに初めて入村した。



四国村は愛称で正式には四国民家博物館と言うらしい。



その名の通り四国各地から古く歴史的文化的価値のある民家などの建物を移築保存しているところだった。



入口を入るといきなりかずら橋が迎えてくれる。
池の上にかけられていて、高さは無いが足元の隙間は大人の靴でもスポッと落ちるくらい広い。
かずらの手すりにつかまり、そろそろと渡る。
池には瀬戸内国際芸術祭の作品が浮かんでいた。



村は結構な広さがあり、行けども行けども次々と古い建物が現れる。



建物は普通の民家から農村歌舞伎の舞台や砂糖を作る小屋など多岐にわたる。



砂糖の小屋は壁が丸く円柱形。



中で牛を壁に沿って歩かせ中央の臼を回しサトウキビをひきつぶしたそう。



ヨーロッパにある風車なんかの小屋みたいだ。



建物と建物の間はしっかり離れており、草木も茂り、昔の村のお隣さんはこんな距離感だったんだろうなと思わせる。



緩やかな斜面に広がっているので、眺めが立体的で変化に富む。



建物は用途別にグループを作って配置されているようで、建物群と建物群の間は石の敷かれた小径で結ばれていた。



木々が生い茂り、時を経て建物が自然と馴染んだ今の方が、出来立ての開村時よりよろしいのでは。



建物だけでなく鹿やイノシシの侵入を防ぐしし垣も、土で作られたものや平たい盤状の石が並べられたものなどあり、



歩いていると本当の村を散策しているようである。



撮影を楽しみながら登っていくと、これまでの風景とは異質なコンクリートの構造物が見えた。



ようやくギャラリーに到着したようだ。



展覧会の様子はまた別途。