梅の林のお座り処

2022-03-11 06:25:01 | その他旅行き
綾部山梅林を歩いていて、私の目を惹いたものが二つある。
ひとつはベンチ。
梅林は広いし坂道が多いからか、所々に休憩できるようベンチが置いてある。
なんでもないベンチなのだが、梅林の景色と併せて見るとなんだかフォトジェニック。
そう思うのは私だけか?
いくつも撮ってしまった。





<これら梅の木がみんな花を付けたら壮観だろな>


もうひとつは梅の木の樹姿。
梅の木はみんなこうなるのか、それとも梅の身を収穫しやすいようになのか、幹が根元から上にでなく横に伸びている。
二方向だったり三方向だったり違いはあるが、ぱっと見凄い相似形である。
それが等間隔に植わっているので、同じ形の連続に目が行く私の視覚中枢を何度も刺激した。
カクカクと折れ曲がった枝は子供の頃に読んだグリム童話の挿絵の森の木みたい。
夜ここを歩いたら怖そうだ。





<メデューサの髪みたい>



綾部山梅林

2022-03-09 00:40:08 | その他旅行き
先週の金曜日は年休を取得。
どこに遊びに行こうか頭を悩ませ、やはりこの時期なら梅の花を観賞するのが良かろうと、兵庫県たつの市にある綾部山梅林に行ってきた。
ネットで事前に咲き加減をチェックしたが、今年はだいぶ咲くのが遅れているらしい。
実際行ってみると、ほとんどの梅の木は黒々と枝を伸ばすばかりであった。
しかしたくさん花を付けてる木もあって、個体差なのか品種の差なのか、まったく咲いてないわけではなかったし、起伏があるので景色に変化があって撮影は楽しめた。
梅林は結構な広さで、歩きであり。
来る前は時間が余るだろうから、他の梅の見所をハシゴしてもいいかと思ったが、結局ここだけで4時間も楽しんでしまった。
山の梅林は神社とかにある梅園とは規模が違うのだと再認識。



さて、梅林への入場料は500円なのだが、花があまり咲いていないからか400円に割引いてくれていた。
咲いてないのは知ってて来たのだが、ありがたく割り引いてもらう。
入口辺りには売店が出ていて、梅の切花や和菓子、野菜、ハチミツなんかを売っていた。
平日だからお客は少ないが、お店が出てるだけで賑やかさがあって、いいものだ。



梅林は山の斜面に広がっており、舗装された遊歩道を歩き標高を上げて行く。
梅の花だけでなく下界の眺めも楽しめるところだ。
半時計周りに歩いたのだが、まずは登り口の麓に広がる田畑が開けてくる。
菜の花畑になっている何区画かがあり、黄色いパッチワークのようだ。



さらに標高を上げて行くと山の向こうに海が見えるようになる。
青く瀬戸内の島が望めていい景色である。
ピークを過ぎて一旦下り道となる。
遊歩道はさらに下った山上の売店がある方と、再び標高を上げる道とに分かれる。
一番てっぺんを先に目指す。



ジグザグと斜面を登っていくと傾斜した広場が最高点で、道は終わっていた。
一番高いだけあって山の陰に半分隠れていた海沿いにある工場地帯がすっかり見えるようになった。
とても見晴らしのよい場所で、薄曇りの天気だったが風はなく、寒さをさほど感じなかったので、ほけっと過ごしても良さそうなところ。
でも気分はがっつり写真を撮りたくて、さらに被写体を求めて下ることにした。



さっきの分かれ道を右にとり、売店のある一画に到着。
幟が沢山立っていて、姫路駅のと同じ駅そばが食べれるみたいだ。
梅林入口で入場料を払った時、一緒に引換券をくれ、ここで梅ジュースに引き換えてくれるというので、小屋に持っていった。



もらった缶ジュースはこの綾部山梅林で採れた梅で作った梅ジュースだそう。
坂道にある傾斜したベンチに座っていただいた。
私には少し甘すぎるかな。



この山は古墳が沢山あるらしく、座ったベンチの目の前にも正玄塚という古墳の立札があった。
飲み終えて見に行くと、横穴式石室が土の上に現れていて、奈良の明日香の石舞台古墳を思い出した。
日本各地に豪族はいたんだねえ。




赤の軌跡

2022-03-05 18:32:16 | Weblog
昨年の秋の写真を見返すと、やたら赤が目立つ。
紅葉の赤だけでなく、なんでもない街の風景にも赤が混じっている。
ずいぶん赤い色に惹かれていたようだ。
しばらくフォトチャンネルを作っていないから、赤をテーマに構成してみるのもいいかも、と考えた。
色をテーマにしたのはこれまでに無いから面白そうだ。
どんな赤を撮ってきたのか、10年に渡り遡ってみた。
お蔵入りしそうだった写真たちをお披露目。




イタリアン・ウイスキー

2022-03-03 06:19:22 | お酒
イタリアのお酒といえばワインにグラッパ、あまり出回っていないがビールといったところを想像するが、先日食べに行ったイタリアン・レストランにウイスキーが置いてあった。
珍しかったので紹介してもらうと、なんとイタリアで唯一のウイスキー蒸留所が作ってるウイスキーとのこと。
ホントに珍しいんだ。
確かに聞いた事ないもんな。
せっかくなのでデザートを食べる時にいただいた。



お店には4種類が置いてあり、熟成させる樽を違えて作ってるものだそう。
バーボンの樽とアイラウイスキーの樽とマルサラというお酒の樽、もう一つは忘れてしまった。
バーボンとアイラウイスキーはありきたりなので、マルサラという酒精強化ワインの樽で熟成させたVINAという奴を選択。
最初ストレートで、後半はグラスに氷を貰いロックで。
香りがとても華やかで、若いウイスキーの刺すような刺激もなく、まろやかで複雑な味わい。
すでにだいぶアルコールが入って気分良くなっていたので、細かな分析もできず、おいしくクピクピと飲んでしまった。



PUNIと書いてプーニと読むこのウイスキー、後日ネットで調べると2010年に創業したまだ新しい蒸留所のものと分かった。
私の飲んだのはヴィーナという5年熟成のものらしい。
5年であの味になるのかと感心。
なんでも蒸留所のある場所が夏暑く冬寒い寒暖差の激しい土地で、そういったところでは熟成が早く進むのだとか。
どこかで見かけたら、また飲んでみたいものだ。