山頂で地図を取り出し下山ルートを目で追ってみた。
その時書かれている数値を見て気づいたのだが、この山塊で一番高い場所は、実は今いる山頂ではなく、少し北にある箕輪山だった。
すぐ隣にある鉄山も安達太良山より高い。
安達太良山山頂には二等三角点があるのだが、その設置のし易さで選ばれでもしたのだろうか。
それで代表としてこの山塊の本山として扱われるようになったのか、それとも見栄えの良さからなのか、などと勝手に想像した。
さて、下山開始。
帰りは行きとは違うルートを歩く。
沼ノ平を覗き、峰の辻を経由して、くろがね小屋へは向かわず、並行してある勢至平への近道を下る。
その後くろがね小屋からの道と合流し、奥岳登山口へと至る。
同じ奥岳登山口に着くのでぐるり周回するコースになる。
山頂から沼ノ平までの道はなだらかな稜線歩き。
なだらか過ぎて稜線に見えない場所もある。
ザレた道に岩がポツポツと転がっていて不思議な景色。
またお腹が空いてきたので、残りのおにぎりを食べながら歩いた。
行き先左手に白い山肌が近づいてくる。
そこが沼ノ平で、見晴らしの良い場所から覗き込むと辺り一帯真っ白だ。
昔硫黄鉱山が近くにあったそうだから、大量に噴出した硫黄の漂白作用がこんな景色を作り出したのだろう。
火山ガスの危険があり沼ノ平コース(これがどの道のことなのかよく分からなかったのだが)は立ち入り禁止。
ホントに危なそうな眺めだった。
沼ノ平を後にして峰の辻へと向かう。
道は下り坂だ。
標高は森林限界よりまだ高く、草紅葉と灌木の間を歩く。
いつの間にか背後は稜線への斜面が高くなっていた。
到着した峰の辻は広い台地状の広場で、勢至平への道の入り口を見つけるのに少し苦労した。
ほとんどの人がくろがね小屋方面へ行ってしまったので周りは突然静かになった。
歩くのは自分一人。
ふーん、この道は人気が無いんだねえ。
狭い道でも好きな時に立ち止まり写真を撮った。
木々の背丈がだんだん高くなっていく。
静かな山歩き、・・、・・、よろしいなあ。
ところがそろそろくろがね小屋からの道と合流しようかという頃、前方から工事車両が発するエンジン音が聞こえてきた。
登山口まではまだまだ距離があるのになんだろうと下り続けると砂利の敷かれた道に出た。
小型の重機と工事事務所の軽自動車が道幅いっぱいに止まっていて、数名の作業員の方が何やら作業していた。
現在くろがね小屋は営業しておらず建替え中と各所にお知らせが書かれていたことを思い出す。
くろがね小屋の改修と関係する工事なのだろう。
そこからは粒が大きい砂利道になった。
でこぼこした登山道でなくなり歩きやすくなったと思ったのも束の間、履いてる靴がいつもの登山靴で無いことをまた思い出した。
靴底が薄いので尖った砂利石の角が足裏を突き刺してきて変にしんどい。
脚にも妙な力が入る。
仕方なく歩いていると分かれ道がやってきた。
今歩いている道は馬車道と呼ばれる新しい道で、登山道そのままの旧道も残っていて、そちらも歩けるようだ。
助かった。
旧道を歩くことにする。
傾斜は馬車道より急だが足裏には優しい。
下っていくと複数箇所で馬車道を横切っていた。
馬車道は傾斜を緩くする為つづら折れに作られていて、そのカーブする辺りに旧道が顔を出す位置関係。
だいぶ下ったところでさっきの工事車両がゆるゆると走ってきて抜いていった。
そろそろ夕刻、作業を終えて帰るようだ。
旧道も最後には馬車道に吸収されてしまい、広い道を歩くようになった。
前方が開け、スキー場の設備が見えてきた。
ようやく登山口に到着だ。
うーむ、簡単な山だったのに結構疲れたな。
やはり体力筋力の低下は否めない。
ロープウェイ乗り場の下のレストハウスで缶コーヒーを買いバス停に行くと、まだ並ぶ人は少ない。
帰りは座れそうだ。
列に加わり地面にへたり込んだ。
コーヒーを飲みつつ、残す必要の無くなった非常食用のチョコレートを取り出し糖分補給した。
その時書かれている数値を見て気づいたのだが、この山塊で一番高い場所は、実は今いる山頂ではなく、少し北にある箕輪山だった。
すぐ隣にある鉄山も安達太良山より高い。
安達太良山山頂には二等三角点があるのだが、その設置のし易さで選ばれでもしたのだろうか。
それで代表としてこの山塊の本山として扱われるようになったのか、それとも見栄えの良さからなのか、などと勝手に想像した。
さて、下山開始。
帰りは行きとは違うルートを歩く。
沼ノ平を覗き、峰の辻を経由して、くろがね小屋へは向かわず、並行してある勢至平への近道を下る。
その後くろがね小屋からの道と合流し、奥岳登山口へと至る。
同じ奥岳登山口に着くのでぐるり周回するコースになる。
山頂から沼ノ平までの道はなだらかな稜線歩き。
なだらか過ぎて稜線に見えない場所もある。
ザレた道に岩がポツポツと転がっていて不思議な景色。
またお腹が空いてきたので、残りのおにぎりを食べながら歩いた。
行き先左手に白い山肌が近づいてくる。
そこが沼ノ平で、見晴らしの良い場所から覗き込むと辺り一帯真っ白だ。
昔硫黄鉱山が近くにあったそうだから、大量に噴出した硫黄の漂白作用がこんな景色を作り出したのだろう。
火山ガスの危険があり沼ノ平コース(これがどの道のことなのかよく分からなかったのだが)は立ち入り禁止。
ホントに危なそうな眺めだった。
沼ノ平を後にして峰の辻へと向かう。
道は下り坂だ。
標高は森林限界よりまだ高く、草紅葉と灌木の間を歩く。
いつの間にか背後は稜線への斜面が高くなっていた。
到着した峰の辻は広い台地状の広場で、勢至平への道の入り口を見つけるのに少し苦労した。
ほとんどの人がくろがね小屋方面へ行ってしまったので周りは突然静かになった。
歩くのは自分一人。
ふーん、この道は人気が無いんだねえ。
狭い道でも好きな時に立ち止まり写真を撮った。
木々の背丈がだんだん高くなっていく。
静かな山歩き、・・、・・、よろしいなあ。
ところがそろそろくろがね小屋からの道と合流しようかという頃、前方から工事車両が発するエンジン音が聞こえてきた。
登山口まではまだまだ距離があるのになんだろうと下り続けると砂利の敷かれた道に出た。
小型の重機と工事事務所の軽自動車が道幅いっぱいに止まっていて、数名の作業員の方が何やら作業していた。
現在くろがね小屋は営業しておらず建替え中と各所にお知らせが書かれていたことを思い出す。
くろがね小屋の改修と関係する工事なのだろう。
そこからは粒が大きい砂利道になった。
でこぼこした登山道でなくなり歩きやすくなったと思ったのも束の間、履いてる靴がいつもの登山靴で無いことをまた思い出した。
靴底が薄いので尖った砂利石の角が足裏を突き刺してきて変にしんどい。
脚にも妙な力が入る。
仕方なく歩いていると分かれ道がやってきた。
今歩いている道は馬車道と呼ばれる新しい道で、登山道そのままの旧道も残っていて、そちらも歩けるようだ。
助かった。
旧道を歩くことにする。
傾斜は馬車道より急だが足裏には優しい。
下っていくと複数箇所で馬車道を横切っていた。
馬車道は傾斜を緩くする為つづら折れに作られていて、そのカーブする辺りに旧道が顔を出す位置関係。
だいぶ下ったところでさっきの工事車両がゆるゆると走ってきて抜いていった。
そろそろ夕刻、作業を終えて帰るようだ。
旧道も最後には馬車道に吸収されてしまい、広い道を歩くようになった。
前方が開け、スキー場の設備が見えてきた。
ようやく登山口に到着だ。
うーむ、簡単な山だったのに結構疲れたな。
やはり体力筋力の低下は否めない。
ロープウェイ乗り場の下のレストハウスで缶コーヒーを買いバス停に行くと、まだ並ぶ人は少ない。
帰りは座れそうだ。
列に加わり地面にへたり込んだ。
コーヒーを飲みつつ、残す必要の無くなった非常食用のチョコレートを取り出し糖分補給した。